2016/10/29 - 2016/10/30
129位(同エリア653件中)
RAINDANCEさん
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千葉県南西部、南房総市とともに房総半島の南端に位置する市である館山を訪れました。首都圏の中では比較的温暖な気候で、海や花といったリゾートのイメージがある館山ですが、由緒ある社寺や戦争遺産なども多く、見どころ豊富なエリアです。
★館山の豊富な自然や史跡を探訪しつつ、当然ながら海の幸も追及。
★海に近いオーベルジュに泊まり、南仏プロヴァンス料理とワインに舌鼓。
[いただいた郷土料理/ご当地グルメ]
◎浜焼き
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 3.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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東京湾アクアライン経由で千葉県へ。
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海ほたるを過ぎたあたりでは雲がかかっていましたが…
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館山自動車道に入る頃には晴れてきました。
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そして、館山市に入り、最初の目的地である「大福寺(崖観音)」に着くころには快晴!
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まずは、大福寺の隣の「諏訪神社」へ。
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長い階段を上ります。
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この神社は、残念ながらこの訪問の後、2017年3月に本殿と拝殿が放火により全焼してしまったようです。
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次に、隣の「大福寺」へ。真言宗の寺院とのこと。
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「崖の観音」として地元の方々に参拝されてきた観音堂があります。
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寺の創建には、8世紀に行基が、9世紀に慈覚大師が絡んだとされてます。
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観音堂からの風景。いい眺めですね~。
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本尊は十一面観世音菩薩で、船形山の崖の中腹にある祠に刻まれているとのこと。
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天井画。
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本堂へ下ります。
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こちらが本堂。
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最後に、船形山の崖に建てられた観音堂を下から見上げ、大福寺を後にします。
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次に訪れたのは、千葉県立安房南高等学校旧第一校舎。安房は「あわ」と読みます。
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昭和初期に建てられた木造校舎が、ちょうど一般公開されていましたので立ち寄ってみました。
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この木造校舎は、昭和5年(1930年)に建てられました。前身である県立安房高等女学校の校舎が、大正12年(1923年)の関東大震災で倒壊した後、その教訓をもとに日本の木造建築と西洋建築の技術を融合して設計建築されたとのこと。
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画像には入りきりませんが、左右対称に羽根を広げたようなデザイン。
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木造2階建ての一階部分へ。
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校長室。
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2階へ上がってみましょう。
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あー懐かしい感じ。床がピカピカ!
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教室にも入ってみます。
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小学校時代を思い出しました。
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この校舎は、昭和初期の千葉県の学校建築が良く保存されており、県指定有形文化財に指定されています。
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こちらの離れの講堂も洋風でオシャレ。
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体育館。
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今話題のノーベル賞受賞作家“カズオ・イシグロ”さん原作で、2016年にTBSでTVドラマ化された「私を離さないで」のロケが、この校舎を使って行われたそうです。
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「明治40年代の女学生」の写真。前身の安房高等女学校時代のものでしょうか。
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...と、見どころを2つ巡ったところでランチタイムになりました。で、館山に来たからにはやはり海の幸でしょう。「漁師料理たてやま」へ。
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...といいますか、実をいうと最初からここを狙っての旅ルートの組み立てです。
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ミニ水族館まであります。
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これはいけすの伊勢海老。
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午前中、時間が少し早めなのでまだ空いています。
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注文したのは、活貝焼きセット。
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鯵の押し寿司。
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ガスコンロで焼いてアツアツをいただきます。
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大海老の塩焼きも追加。
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サザエ。ぷりぷり。
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ホタテ。
全体的にもう少し安いと良いが。判ってはいたものの、浜焼き食べ放題が売りの、ツアー向けの大型店ですね。 -
お腹も満たされたところで、次に向かったのは「常楽山 萬徳寺」。ずいぶん簡素な門が出迎え。
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こんな細い道を登っていくと…
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どーんと横たわる釈迦涅槃仏。体長16m・高さ3.75m・重さ30tは、青銅製涅槃仏(ガンダーラ様式)としては世界最大級なのだそうです。
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次に、南房総のパワースポットのひとつである「安房(あわ)神社」へ。
一の鳥居。 -
参道を行くと、二の鳥居と社務所。
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拝殿。安房国一の宮として旧くから信仰を集めてきた神社です。
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社伝によると、初代天皇である神武天皇によるこの地の開拓を以て創建とされてる模様。社伝によると、ですよ。
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さて、安房神社の近傍の千祥寺というところにひっそりと建つ供養碑があります。
「大神宮義民七人様の供養塔」。 -
江戸時代、領主の厳しい年貢に対し命を賭して直訴したものの、処刑となってしまった七人の農民たちの供養塔です。こういった、民衆のために命を落とした義民の墓は、全国あちこちにありますね。
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さて、この日最後に向かったのは「洲崎灯台」。
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半島の西の端、まさに東京湾の入口を、大正8年(1919年)から照らし続ける灯台です。
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対岸の三浦半島や富士山などが見渡せるビュースポットにもなってます。お馴染みの”恋人の聖地”も。
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…てなわけで、見どころ豊富な館山、一日では回り切れませんので、一泊します。お世話になるのは、ここ「オステルリー・アヴァンソワ」さん。
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着いた早々、看板犬のアンちゃん(名前は後で判明)が出てきてお出迎え。
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フロント。
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ミニラウンジ。
南仏の郊外のゲストハウスを思わせる、こじんまりとしながらも明るく清潔で洒落た雰囲気。 -
客室。
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アンティークなデザインのベッド。
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ジャグジー付きシャワールームが埋め込まれていたのには驚きました。でも、ちょっとこれは使いにくいかな…
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こちらは共用のジャグジー付きバスルーム。
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さて、オーベルジュだけに楽しみなのはキュイジーヌ。かつて、“料理の鉄人”にて子羊料理で勝利した、東敬司シェフの基で学んだ難波裕子シェフが供するプロヴァンス料理。「普通のフランス料理に飽きた方へ」という謳い文句に期待です。
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アミューズのピサラディエールとシャンパン。
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サザエのエスカルゴソース。
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ワインは、ボルドー地方ブライ地区のシャトー・スゴンザックの赤にて。実は、このシャトーを見学したことがあるので、ワインリストにこのワインを見つけた時は感激。
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パン。
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ムール貝と真鯛のブイヤベース、マルセイユ風。
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レモンバームのソルベ。
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子羊のローストとマディラソース。
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ローズマリーとイチジクを添えたチーズケーキ。
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カフェ。
ワインも含めて大変美味しくいただけました。ただ、欲を言えば、質・量ともにもう少し現地の郷土料理色を前面に出した、多少クセがあっても豪快なものを期待していましたが、やはり日本ではちょっと難しいのかもしれませんね。 -
翌朝…部屋からの眺め。残念ながら海は見えません。
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朝食のスタートは、バナナとオレンジとフランボワーズのジュース。
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リヨン風サラダ。
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アサリのリゾット。これは美味!
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カフェ。
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今回は、お得なプランで泊まりましたので大変満足です。ただ、正規料金だとちょっとつらいかなぁ…。
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チェックアウト後、館山湾の南にある「沖ノ島」へ。天気いまいち。
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沖ノ島は、周囲1kmの小さな島です。ご覧の様に半島と陸続き。
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小さいながらも海岸林が茂り、ちょっとした無人島探検気分になれます。
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海側に出てみると、ジオパーク的な一面も。
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この辺りは、サンゴ観察が出来る海岸としては世界最北だそうな。
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小さいながら神社もありました。
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続いて向かったのは、城山公園。
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ここに建っているのが「館山城」(兼 市立博物館分館=八犬伝博物館)です。
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眺めの良い場所に建ってます。
館山城は、当時の外観がよく分かっていないため、福井の丸岡城のデザインが流用されたらしい。 -
築城したのは戦国時代に安房国の領主であった里見氏の7代目当主義頼。
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里見氏といえば、江戸時代の長編フィクション小説“南総里見八犬伝”を連想しますね。ここは、その小説の博物館にもなっています。
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続いて向かったのが、「館山海軍航空隊赤山地下壕跡」。豊津ホールと言う建物が受付になってました。ここで入場料を払い、ヘルメットと懐中電灯を借ります。
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市街の片隅の市営プール横に、壕がひっそりと口を開けています。
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壕の全長は1.6kmにもおよぶ、国内でも比較的大きな壕なのだそうです。
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いつごろ造られたかははっきりしておらず、第二次大戦の終戦近くではないかと推定されているらしい。
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地層の紋様が目を引きます。
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更に、こちらは「鶴谷(つるがや)八幡宮」。
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平安時代に現南房総市に創建でされ、鎌倉時代に現館山市のここに移設された神社だそうです。
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本殿は江戸時代の享保5年(1721年)に建てられたのだとか。
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拝殿天井の彫刻「百態の龍」(市文化財)が見事。
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これは宮内の安房神社遥拝所。ここで遠くの安房神社を拝んでいたのですね。
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そして、館山で最後に訪れたのがこの「那古寺(那古観音)」。真言宗のお寺です。
その「仁王門」。 -
右手前から「閻魔堂」「多宝塔」「観音堂」。
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寺伝によると、行基が元正天皇の病気回復を祈願してこの地に千手観世音菩薩を安置したところ病気は治り、天皇の命でこの寺が立ったのだとか。寺伝によると、ですよ。
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その「千住観世音菩薩」が、国の重要文化財に指定されているそうです。
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…というわけで、館山を巡る一泊二日の旅は盛り沢山でした。リゾートのイメージが濃い館山ですが、史跡関係が思いのほか多くて南房総の歴史を感じられる旅でした。
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