信州　今・昔　気まぐれ散歩②

2017/08/18 - 2017/08/23

この夏は楽しみにしていた山登りに恵まれない日が続きましたが、それならまた違った楽しみ方をしよう！ということで、ローカル線に乗り、前から行きたかった”海野宿”（うんのじゅく）に行くことにました。

徳島の脇町にも少し似ています。

エリア 小諸・御代田(長野)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: JRローカル

8月19日　今日も朝から曇りです。
鳥のさえずりを聞きながらベランダで朝食。
昨日、産直の野菜を大量にスーパーで買いました。
関西では、このルッコラは束では買えません。大きな束で買い、毎日モリモリ
食べて、元気いっぱいです！長野のお野菜は本当においしいです。

中軽井沢駅前のコインパーキングに車を預け、小諸行きのローカル線に乗りました。

小諸駅で乗り換え、”田中駅”までやってきました。
ここは東御市、江戸時代の大横綱”雷電為右エ門”と胡桃の里です。

”たなか駅”　と書いてあります。
駅に隣接している観光協会では無料の電動機付き自転車を貸してもらえます。

微妙に坂があったり、歩いてはちょっとしんどいなぁ…という距離でしたので助かりました。

〝雷電”
色々とエピソードもありそうです。

顔を入れて記念撮影でも！と思いましたが、あまりにもしっくりきて、動けなくなりそうなのでやめました。

これは私が借りた”猿飛佐助”号。

主人のは”霧隠才蔵”号でした。
真田十勇士の名前がついています。

”千曲川”沿いにこの”海野宿”の宿場町があります。”北国街道”の宿場町で遠くは越後に至ります。お天気の良い日は遠くにアルプスも望めるそうです。
ここ”本海野”（もと・うんの）は戦国の名将・真田氏の祖、滋野氏・海野氏のふるさとです。そして、佐渡で採れた金の輸送や北陸の諸大名の参勤交代で通った道であり、庶民がお伊勢参りに行き交った道でもあました。
当時のにぎやかな声が聞こえるような気がしました。

時代が一気に江戸時代に遡ったようです。

静かな中に、千曲川の流れが時折風に乗って耳に届きます。

右側の”表の川”と呼ばれる水路は昔、生活用水として使われていました。

”海野格子”と呼ばれる美しい模様の格子
一階より二階の方が張り出していて、長、短二本ずつ交互に組み込まれていて独特の造りになっています。

江戸時代の建物で昔は旅籠でした。

どちらのおうちも”○○屋”という屋号がついています。

そして立派な”うだつ”！防火の意味もあったそうです。
これは”袖うだつ”といい装飾を兼ねた袖壁です。

”うんのわ”
土間を取りぬけて庭に出られます。
こちらには、昔の機織り機などが置いてありました。

奥にはカフェ、宿などがあります。

現代風旅籠”楽”
1日3組だけの優雅なお宿です。
オーナーによると、静かで何もないけれど、何もないところが、また贅沢なんです、とおっしやっていました。
お昼と喫茶は一般のひとでも利用できます。

こちらのお蕎麦、色が少し白かったです。
珍しいことに、胡桃ダレが上にかかっていて、横には荒塩も添えてあり、そばつゆと3種類のお味を楽しんでください、とのことでした。
器もしゃれていてモダンな感じでした。美味しかったです。

インテリアもお洒落！

”とうみ”のマークと”海野宿”と書いてあるマンホール。

”馬の塩舐め石”
と書いてあります。　この辺りはじめは”田中宿”の間の宿として問屋だけが置かれ、主に公道の輸送を任務としていたそうです。伝馬（でんば）の仕事で常に人足25人と25頭の馬が控えていたと書いてありました。

馬が塩を舐めやすいように工夫されています。

生活にも旅にも欠かせなかった馬たちもこちらで一息ついたのでしょうね。

信州は素朴な道祖神があちらこちらにありますね。

秋にはコスモスが綺麗でしょうね！

この海野宿…観光地化されていないところが素敵でした。
住んでおられる方の心意気が感じられます！

みなさん、車で来られた方が多かったですが、この電動自転車本当に便利でした。
ちょっと迷いながら駅に向かいました。
観光案内所のガイドさん、ありがとうございました！

長野から来た電車で小諸まで戻りました。
小諸で、軽井沢行きの快速に乗り換えましたが、みなさんこの電車を一斉に撮影していたので、鉄子ではない私もパチリ。
妹が今日から合流するので、中軽井沢駅まで戻りました。
旅行記③に続きます。