2017/09/03 - 2017/09/03
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j-ryuさん
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☆福島の四季折々の花や自然を紹介している
◆福島・四季・彩々は回を重ねPart,71です。
東北南部は8/2に一応梅雨明け宣言が出されましたが
その後の快晴の日などなく福島市地方気象台では26日連続雨の新記録
仙台の36日には及ばないないものの観測史上最も長い雨の連続記録でした。
これとて気象台のある福島市の記録であって
福島県としてならもっと長かったと思います。
8月の気温は平年より低かったものの記録的な冷夏にならずに済んだのが
せめてもの救いです。
”福島・四季・彩々”としても、まるで梅雨の止み間を縫っての撮影のようで
思い通りに遠出もできず難儀しました。
夏らしい夏がないまま立秋を向かえ風はすでに秋の気配がします。
自然が相手とは言えどうにも人間が地球を蝕んでいるようで
異常気象の連続は地球の切ない悲鳴なのかも知れませんね(ーー;)。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
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☆福島県玉川村 晩夏の棚田のオミナエシ(女郎花)
隣り村の棚田の土手で女郎花や萩など秋の七草がそよ風に揺れ季節の移り変わりを告げていました。
オミナエシ(女郎花/オミナエシ科オミナエシ属)は秋の七草の一つで
北海道~九州の山野の明るい草地に分布し、万葉の頃から切花や漢方薬として
愛されてきました。
下刈りされ手入れが行き届いた里山の減少などとともに
野生のオミナエシは数を減らし、東京では絶滅、新潟、埼玉では絶滅危惧Ⅰ類
山形、群馬、栃木、千葉、富山、徳島では絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。
福島県での指定はありませんが、切花用として栽培しているお宅は多いものの
野生種はだいぶ少なくなりました。 -
☆福島県玉川村 晩夏の棚田のオミナエシ(女郎花)
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☆☆福島県玉川村 晩夏の棚田のオミナエシ(女郎花)
【女郎花の由来】
小野頼風が都で宮仕えをしている時,都の女と契りを結んだが,
任期が終わって帰郷したのち都の女のことを忘れてしまった。
都の女は小野頼風を恋しく思い,男山に頼風を訪ねてきたが
すでに頼風に別の妻がいることを知らされる。
そして,都の女は,悲しみにくれて川に身を投げてしまった。
やがて秋になると都の女の脱ぎ捨てた山吹重ねの衣の跡から1本の黄色い花が咲く。
それが女郎花であった。
頼風は自責の念に苦しみ,とうとう自分も同じ川に身を投げ自殺する。
後に,二人を憐れんだ村人が弔いに川の畔に女郎花塚と頼風の塚をたてた。
二人の霊は,冥土で邪淫(じゃいん)の悪鬼に責められて,
女は剣の山の頂にあり,男は山を登ろうとすれども剣の刃で身を刺し通され,
磐石で骨を砕かれる地獄の日々を送っているという・・・・
<謡曲 「女郎花」より> -
☆福島県玉川村 晩夏の棚田のオミナエシ(女郎花)
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☆福島県玉川村 晩夏の棚田のオミナエシ(女郎花)
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☆男郎花(オトコエシ/オミナエシ科オトコエシ属)
知名度も華やかさも女郎花の影に隠れあまり目立ちませんが、
ちゃんと男郎花(オトコエシ)もあります。
おそらく女郎花に対し、白花ながら花がそっくりなので男郎花になったのだろと思われます。
分布地も自生地はほぼ同じような所ですがオトコエシは日陰でも育ちます。 -
☆オミナエシ&コオニユリ(小鬼百合/ユリ科ユリ属)
隣り村の棚田ではオミナエシに混じってコオニユリも花盛りでした。
コオニユリ(小鬼百合/ユリ科ユリ属)はオニユリに良く似ますが
コオニユリは日本原産なのに対し
オニユリは古い時代に大陸から渡ってきた史前帰化植物であろうと言われています。
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☆オミナエシ&コオニユリ(小鬼百合/ユリ科ユリ属)
オニユリは全般に草丈が大きくなり葉の付け根にムカゴができますが
コオニユリにはできません。
コオニユリは花後にできた実がこぼれて子孫を増やしオニユリは実はほとんどできませんが、
ムカゴがこぼれて子孫を残します。
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☆オミナエシ&コオニユリ(小鬼百合/ユリ科ユリ属)
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☆ツリガネニンジン&コオニユリ(小鬼百合/ユリ科ユリ属)
ツリガネニンジン(釣鐘人参/キキョウ科ツリガネニンジン属)も見頃でした。 -
☆オミナエシ&コオニユリ(小鬼百合/ユリ科ユリ属)
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☆福島県玉川村 晩夏の棚田のアギナシ
隣り村の棚田の休耕田ではアギナシも花盛りでした。
アギナシ(顎無し/オモダカ科オモダカ属)は日本各地、東アジアの山あいの湖沼、湿地、ため池などに広く分布し、
自然度が高い土地を好むようです。
環境省のレッドリストでは、準絶滅危惧に登録されていて
都府県ごとの指定でも41都府県で何らかの指定をしています。 -
☆福島県玉川村 晩夏の棚田のアギナシ
アギナシの若い葉は細い長い楕円形で、成長すると葉の下側が2つに分かれ、ヤジリ形になります。
この楕円形の形を「顎無し」と見立てたのが名の由来のようですが、
オモダカも若葉の頃は細長い葉なのでアギナシだけに当てはまる特徴ではありません。 -
☆福島県玉川村 晩夏の棚田のアギナシ
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☆福島県玉川村 晩夏の棚田のアギナシ
仲間のオモダカとの見分けが難しいですが、
一番の違いはアギナシは花後の根元に小球芽(ムカゴ)ができることです。
オモダカはムカゴはできませんが走出枝(ランナー)が伸びてきます。
他にもアギナシのヤジリ型の葉の二股の先端はボールペン状に丸みだったり、
花茎が葉より高く上がることなどの違いがありますが、
ぱっと見だけでは個体差もあるので中々見極めが難しいです。 -
☆福島県玉川村 オモダカ(面高/オモダカ科オモダカ属)
オモダカは北海道~九州の水田や沼、湿地などに自生し、
地中に匐枝をのばし、先端に小さな球茎をつくくります。
葉は基部が2つに裂けた細い矢じり形で、基部の2個の裂片の方が
頂裂片より長く、先端は鋭く尖る。花茎の高さは葉と同じくらいか短い。 -
☆福島県玉川村 晩夏の棚田のアギナシ
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☆福島県玉川村 晩夏の棚田のアギナシ
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☆福島県玉川村 ヤマカガシ
棚田脇の土手に先月ニュースでも話題になった毒蛇のヤマカガシがいました。
兵庫県伊丹市内の小学5年生の男子児童でヤマカガシを捕まえた際に咬まれ一時意識不明に なりましたね。
私は野山を歩くのが好きなのでヤマガガシやシマヘビにはよく出くわします。
突然目の前に現れれば一瞬ドキっとはしますが、特別怖いとは思いません。
でもさすがに伊丹市の小5のように毒蛇だろうが、毒なし蛇だろうが
素手で捕まえようとはしません(^_^;)。
小5の子は咬まれたのは大失態でしたが度胸はスゴイですね。 -
☆福島県玉川村 晩夏の棚田のサワギキョウ
棚田脇の畦でサワギキョウ(沢桔梗/キキョウ科ミゾカクシ属)を見つけました。
同じ隣り村でも奥羽山系の天栄村羽鳥湖高原の湿地ではよく目にしますが
阿武隈山系の玉川村ではお初です。
だいぶ昔は里地の畦や谷地でも見られたそうですが
環境変化や農薬などに弱く今ではほとんど消滅してしまいました。
有毒植物なので家畜の餌にならず草刈で他の草に混じるのが嫌われたのかも。
25都府県で絶滅危惧種に指定されています。 -
☆福島県玉川村 晩夏の棚田のヒキヨモギ
棚田脇の林縁でヒキヨモギも咲いていました。
ヒキヨモギ (引蓬/ゴマノハグサ科 ヒキヨモギ属)は日本全土や東アジアに広く分布しますが
イネ科やカヤツリグサ科に半寄生する一年草と言う特殊性があるせいか
分布域が広い割には自生数はあまり多くないようです。
全国22府県で絶滅危惧種や希少種に指定されています。
福島県では指定こそされていませんが、あまり目にする機会はありません。
名前の由来は葉の形がヨモギ(蓬)に似ているからですがヒキ(引)は何でしょう?(^^);。 -
☆福島県玉川村 晩夏の棚田のヒキヨモギ
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☆福島県玉川村 晩夏の棚田のヒキヨモギ
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☆明神滝のルートマップ。
※Google Mapに加筆。
https://www.google.com/maps/@37.2641949,140.0730246,8897m/data=!3m1!1e3
橋のたもとに3台ぶんくらいの駐車場があります。羽鳥湖 自然・景勝地
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☆福島県天栄村 晩夏の羽鳥湖高原 タマアジサイ咲く明神滝
晩夏の花咲く天栄村羽鳥湖高原の明神滝に行ってきました。
明神滝は会津布引山(1053m)に源を持つ黒沢にあり
落差、幅とも8mほどの小ぶりな分岐瀑で、小さいながらも中々優美な滝です。
橋の上から見られるお手軽さもありがたいですが、
様々な野の花が見られるのも嬉しい花の滝です。
春のトウゴクミツバツツジやヤマツツジ、大山桜。
初夏にはエゾアジサイ、ツルアジサイ、ノリウツギ、など。
晩夏にはタマアジサイ、オタカラコウ、キツリフネ、ツリフネソウ、
秋はヤマトリカブトや紅葉。
冬は雪景色や氷瀑と四季折々様々な滝を見ることができます。
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☆福島県天栄村 晩夏の羽鳥湖高原 タマアジサイ咲く明神滝
タマアジサイ(玉紫陽花/アジサイ科アジサイ属)の自生地は主に岐阜~福島の一部に限られて、
山あいの川筋など湿度の高い所に自生しアジサイ科の中では唯一蕾が玉状なので
自生していれば開花前にタマアジサイだとすぐ分かります。
この周辺のタマアジサイは北限の群生地なので貴重なんですが、
福島県では山あいに行けば良く見られるアジサイなので
殆どの人はその貴重さを知らないようです。
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☆福島県天栄村 晩夏の羽鳥湖高原 タマアジサイ咲く明神滝
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☆福島県天栄村 晩夏の羽鳥湖高原 タマアジサイ咲く明神滝
明神滝は橋の上から俯瞰できるお手軽滝です。
写真では分かり難いですが滝の両岸の至る所にタマアジサイが咲いています。
二筋の滝の真ん中の岩壁にも咲いているんですよ。
凄い生命力ですね。 -
☆福島県天栄村 晩夏の羽鳥湖高原 タマアジサイ咲く明神滝
上記の写真上から3点は橋のたもとに咲いているタマアジサイですが
こちらは橋下の川岸に咲いているタマアジサイです。
この他、滝の両側や滝のど真ん中と至る所で咲いています。
タマジサイはアジサイ科の中でもっとも遅く咲き出す種類です。
また、他のアジサイのように一斉に開花せず玉のような蕾が割れては咲き、割れては咲き
順繰り開花するので、株全体としての花期は7下旬?9月下旬と長い期間咲き続けます。 -
☆福島県天栄村 晩夏の羽鳥湖高原 タマアジサイ咲く明神滝
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☆福島県天栄村 晩夏の羽鳥湖高原 オタカラコウ咲く明神滝
滝の左岸ではタマアジサイの他にオタカラコウやキツリフネも見頃を迎えようとしていました。
オタカラコウ(雄宝香/キク科メタカラコウ属)は主に福島県南部~九州に分布し、
深山の谷川や湿った谷筋などに自生します。
福島県より北でもわずかに自生するそうですが稀なようです。 -
☆福島県天栄村 晩夏の羽鳥湖高原 オタカラコウ咲く明神滝
オタカラコウはフキ(蕗)によく似た根出葉から1~2mもの長い花茎を伸ばし
キク科特有の黄色い舌状花と筒状花を十数個咲かせます。
名前の由来は、根茎の香りが龍脳香(宝香)に似て
メタカラコウ(雌宝香)より草丈&花が大きいいことから(雄宝香)と呼ばれます。
メタカラコウは草丈50cm~1m、舌状花は0~2枚ほどで
8~10枚のオタカラコウに比べかなり華奢です。
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☆福島県天栄村 晩夏の羽鳥湖高原 キツリフネ咲く明神滝
写真的には見にくいですがキツリフネ(黄吊り舟/ツリフネソウ科ツリフネソウ属)も咲いています。
この写真には写っていませんが赤紫色のツリフネソウ(吊り舟草/ツリフネソウ科ツリフネソウ属)も見られます。 -
☆福島県天栄村 晩夏の羽鳥湖高原 タマアジサイ咲く明神滝
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☆福島県天栄村 晩夏の羽鳥湖高原 オタカラコウ咲く明神滝
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☆福島県天栄村 晩夏の羽鳥湖高原 オタカラコウ咲く明神滝
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☆福島県天栄村 晩夏の羽鳥湖高原 オタカラコウ咲く明神滝
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☆福島県天栄村 晩夏の羽鳥湖高原 オタカラコウ咲く明神滝
滝は橋上から俯瞰もできますが、やはり橋下から見た方が迫力があります。
橋のたもとから降りられるのは左岸だけですが、
川の水量が多くなければ長靴でも右岸(見た目では左側)にも渡渉できます。
右岸にもタマアジサイやオタカラコウが咲いています。 -
☆福島県天栄村 晩夏の羽鳥湖高原 オタカラコウ咲く明神滝 (2016年8月下旬)
今回、右岸のオタカラコウはまだ蕾でしたが
左岸より1週間ほど遅れて見頃になります。
常に滝飛沫が舞い気温が低いからだと思われます。 -
☆福島県天栄村 晩夏の羽鳥湖高原 ・明神滝
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☆福島県天栄村 晩夏の羽鳥湖高原 ・明神滝
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☆福島県天栄村 晩夏の羽鳥湖高原 ・明神滝
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☆福島県天栄村 晩夏の羽鳥湖高原 ・明神滝
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☆福島県天栄村 晩夏の羽鳥湖高原 ・明神滝
明神滝の名前の由来は滝の左岸頂上にある直立した大きな一枚岩の傍らには、
宗像三神の一つ田心姫命が祭られています。その御神体は蛇体であるとされ、
日照りの時でもこの社に祈ると、必ず雨が降ると言い伝えられ、
いつしか明神滝と呼ばれるようになったそうです。
田心姫命が明神と言うより、中世頃から神が本来の名前で呼ばれることは少なり、
神様の名前を省略し通称で「明神」や「権現」などと大まかに言うそうになったそうで、
天栄村の明神滝も神のご利益がある滝という意味で『明神滝』と呼ばれたと思われます。 -
☆福島県天栄村 晩夏の羽鳥湖高原 ・明神滝
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☆福島県天栄村 晩夏の羽鳥湖高原 ・明神滝
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☆福島県天栄村 晩夏の羽鳥湖高原 ・明神滝
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☆福島県天栄村 晩夏の羽鳥湖高原 ・明神滝
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☆福島県天栄村 晩夏の羽鳥湖高原 ・明神滝
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☆福島県天栄村 羽鳥湖高原 Map
※Google Mapに加筆。
https://www.google.com/maps/@37.2641949,140.0730246,8897m/data=!3m1!1e3
晩夏の花咲く明神滝を堪能した後は車で10分ほどの羽鳥湖周辺の野の花を見に行きました。
一番の目玉は湖畔を覆い尽くすエゾミソハギの大群落なのですが・・・・ -
☆福島県天栄村 羽鳥湖湖畔のクサレダマの群落
咲いているのはクサレダマばかり・・・・(-"-)。 -
☆福島県天栄村 羽鳥湖湖畔のクサレダマの群落
肝心のエゾミソハギはと言うと
なぜか2014年以来の大不作でした(ーー;)。
黄色いクサレダマ(草連玉/サクラソウ科オカトラノオ属)は花盛りなのにいったいどうしたのでしょう・・・
2014年の時は雪解け時期からずっと満水状態だったのが原因でしたが
今年は程々に水は引いているので原因が分かりません。 -
☆福島県天栄村 羽鳥湖湖畔のクサレダマの群落
クサレダマ(草連玉/サクラソウ科オカトラノオ属)は
地中海原産のマメ科の植物でエニシダに似たレダマというのがあり
それに似ていると言うので付けられた名ですが
花色が黄色というだけで全然似ていません(-"-)。
何も発音が『腐れ玉』に聞こえる変な名前にしなくてもね~。
レダマは江戸時代初期に渡来たそうですが
寒さと湿度に弱く全国的にはあまり定着はしなかったようです。
クサレダマの別名はイオウソウ(硫黄草)で腐れ玉よりはいいかも(^^);。 -
☆福島県天栄村 羽鳥湖畔のエゾミソハギ
残念ながら今年のエゾミソハギはポツポツしか咲いていません。
株じたいは枯れていないので来年はぜひとも花盛りを期待したいです。 -
☆福島県天栄村 羽鳥湖畔のエゾミソハギの大群落 (2015年8月)
本来ならこのように一面ピンク色の絨毯になるのですが・・・
エゾミソハギ(蝦夷禊萩/ミソハギ科ミソハギ属)は名前に蝦夷と付きますが
北海道~九州の主に高地湿地や湖沼畔に自生し、場所によっては大群落を形成します。
どちらかと言えば仲間のミソハギより寒冷地を好むようです。 -
☆福島県天栄村 羽鳥湖畔のエゾミソハギとツマグロヒョウモン♂
メスは、名前の通り、翅の先(褄先)に黒い模様がありますが♂は地味めです。 -
☆福島県天栄村羽鳥湖高原 鶴沼川岸ぞいのハンゴンソウ
ハンゴンソウ(反魂草/キク科キオン属)は本州中部以北~北海道の
山地の草原や林縁に自生し
花はキオンにそっくりですが、ハンゴンソウの草丈は2m~2.5mと大きく
葉っぱが手のひら状に3~7裂けているので判別できます。
名前の由来はこの葉っぱの形が手招きするよに見え
死者の魂を呼び戻す意味の「反魂」に重ねたと言う説や
強い香りがするため 、死者を蘇らせると言う説もありまますが
どっちにしても、ちょっとヒネリ過ぎのような気がします・・・(^_^);。 -
☆福島県天栄村羽鳥湖高原 鶴沼川岸ぞいのオオハンゴンソウ
ハンゴンソウに似た名前の花に北米産の帰化植物のオオハンゴンソウ(大反魂草/キク科オオハンゴンソウ属)があります。
葉っぱや花色は確かに似てはいますが、花は大きさからしてあまり似ていません。
明治時代に観賞用として導入されましたが北国や寒冷地での繁殖力が旺盛で湿原や高原で繁茂し、
群生すると見た目はキレイですが在来種に影響を与えるので特定外来生物に指定されています。 -
☆福島県天栄村羽鳥湖高原 鶴沼川岸ぞいのオオハンゴンソウ
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☆福島県天栄村羽鳥湖高原 鶴沼川岸ぞいのオオハンゴンソウ
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☆福島県天栄村 羽鳥湖高原 エンゼルフォレスト那須白河(旧名・レジーナの森)
羽鳥湖高原は標高700mほど、東京から車で約2時間半。
羽鳥湖を取り囲むようにレジャー施設や別荘
スキー場などが点在し、首都圏から近い避暑地として人気があります。
その中でエンゼルフォレスト那須白河(旧名・レジーナの森)はキャンプサイトや
コテージ温泉、レストラン、カヌー、フィッシング、ドックラン、湿地などがある高原の中心施設です。エンゼルフォレスト白河高原 宿・ホテル
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☆福島県天栄村 羽鳥湖高原 サギソウ(鷺草/ラン科ミズトンボ属)
羽鳥湖高原には大小いくつもの湿地が点在しますが
サギソウが見られるのはここと、わずかな湿地のみ。
しかし管理の行き届いたエンゼルフォレストの湿地は盗掘の心配もなく生き生きしています。
今年も湿地の一部が白く見えるほどたくさん花を咲かせていました。
エンゼルフォレストの森以外の湿地でもポツポツは咲いていますが
残念ながらエンゼルフォレストほどの見事な群生は見られません。 -
☆福島県天栄村 羽鳥湖高原 サギソウ(鷺草/ラン科ミズトンボ属)
サギソウ(鷺草/ラン科ミズトンボ属)は本州以南の湿地に自生し
まさに鷺が舞っているような美しいランです。
しかし皮肉にもその美しさが災いし
盗掘や湿地の開拓などで激減し
なんと43都道府県で絶滅危惧種に指定されています。 -
☆サギソウ レッドデータマップ
◆灰(絶滅)、赤(絶滅危惧Ⅰ類)、橙(絶滅危惧Ⅱ類)、黄(準絶滅危惧種)、他(希少、不明)
※日本レッドデータより。 -
☆福島県天栄村 羽鳥湖高原 サギソウ(鷺草/ラン科ミズトンボ属)
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☆福島県天栄村 羽鳥湖高原 サギソウ(鷺草/ラン科ミズトンボ属)
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☆福島県天栄村 羽鳥湖高原 サギソウ(鷺草/ラン科ミズトンボ属)
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☆福島県天栄村 羽鳥湖高原 サギソウ(鷺草/ラン科ミズトンボ属)
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☆福島県天栄村 羽鳥湖高原 ゴマナ(胡麻菜/キク科シオン属)
本州の低山から亜高山下の草地やジメ地に分布。 -
☆福島県天栄村 羽鳥湖高原 タチアザミ(立薊/キク科アザミ属)
北海道から本州の主に日本海側に分布し湿地を好みます。 -
☆福島県天栄村 羽鳥湖高原 サワヒヨドリ(沢鵯/キク科 ヒヨドリバナ属)
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☆福島県天栄村 羽鳥湖高原 サワヒヨドリ(沢鵯/キク科 ヒヨドリバナ属)&アカタテハ
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☆福島県天栄村 羽鳥湖高原 サワギキョウ(沢桔梗/キキョウ科ミゾカクシ属)
全国の湿地や谷地に広く分布しますが冷涼な気候を好むので
東日本以北に多く見られますが25都府県で絶滅危惧種に指定されています。 -
☆福島県天栄村 羽鳥湖高原 サワギキョウ(沢桔梗/キキョウ科ミゾカクシ属)
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☆福島県天栄村 羽鳥湖高原 サワギキョウ(沢桔梗/キキョウ科ミゾカクシ属)
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☆福島県天栄村 羽鳥湖高原 ヨツバヒヨドリ&サワギキョウ(沢桔梗/キキョウ科ミゾカクシ属)
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☆福島県天栄村 羽鳥湖高原 サワギキョウ(沢桔梗/キキョウ科ミゾカクシ属)
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☆福島県天栄村 羽鳥湖高原 コウホネ(河骨/スイレン科コウホネ属)
日本と朝鮮半島に分布し、水中にある根茎が白く骨のように見えるので河骨と呼ばれ「かわほね」から「こうほね」 に変化したとされます。
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☆福島県須賀川市(旧・岩瀬村) レンゲショウマ(蓮華升麻/キンポウゲ科レンゲショウマ属)
隣り村(現・須賀川市)の深山でレンゲショウマが見頃になりました。
レンゲショウマ(蓮華升麻/キンポウゲ科レンゲショウマ属)は日本の固有種で
主に奈良県?福島県の太平洋側の深山落葉樹林下に自生します。
以前は福島県が北限とする資料が多かったのですが岩手にもわずかにに自生しているそうです。 -
☆福島県須賀川市(旧・岩瀬村) レンゲショウマ(蓮華升麻/キンポウゲ科レンゲショウマ属)
元々分布域が狭く自生数も少ないレンゲショウマですが
ほんのり紫がかった気品ある美しい花が山野草愛好家に人気があり
盗掘されやすく自生する都府県の多くが絶滅危惧種に指定し
中でも東京、神奈川、岐阜、愛知、奈良、徳島では絶滅危惧種1類の貴重な花です。
福島県では点々と自生地はありますが、
深山の林道や登山道からは離れたような場所に人目を避けるかのように、ひっつそり咲いています。 -
☆福島県須賀川市(旧・岩瀬村) レンゲショウマ(蓮華升麻/キンポウゲ科レンゲショウマ属)
レンゲショウマは花がハス(蓮)に似て葉っぱがショウマ(更科升麻)に似るのでレンゲショウマです。
確かにサラシナショウマの葉っぱにそっくりですが
花そのものはサラシナショウマや他の〇〇ショウマと花はまったく似ていません。 -
☆福島県須賀川市(旧・岩瀬村) レンゲショウマ(蓮華升麻/キンポウゲ科レンゲショウマ属)
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☆福島県須賀川市(旧・岩瀬村) レンゲショウマ(蓮華升麻/キンポウゲ科レンゲショウマ属)
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☆福島県天栄村 アケボノシュスラン(曙繻子蘭/ラン科シュスラン属)
今年も隣り村の深い森の奥でアケボノシュスランが見頃になりました。
8年前、偶然見つけた福島県でも最大級(たぶん)の貴重な群生地で
深い森の中を流れる小さなせせらぎ沿いに足の踏み場もないほど群生しています。
ラン科では珍しく茎が蔦のように地を這い節々で根を張り
所々に草丈5?10cm弱の常緑の茎葉を出し群生します。
茎葉同じくらいの長さの花茎を伸ばし8mmほどの小さな花を10個くらい咲かせます。 -
☆福島県天栄村 アケボノシュスラン(曙繻子蘭/ラン科シュスラン属
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☆福島県天栄村 アケボノシュスラン(曙繻子蘭/ラン科シュスラン属)
名前の由来は朱鷺色した花を明け方の空の色(曙)に例え
葉の光沢を織物の繻子(シュス、サテン)に見立てた命名だそうで
花はほんのわずかしか開きません。
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☆福島県天栄村 アケボノシュスラン(曙繻子蘭/ラン科シュスラン属)
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☆福島県天栄村 アケボノシュスラン(曙繻子蘭/ラン科シュスラン属)
アケボノシュスランは北海道?奄美大島まで広く分布し、
山あいの湿った林床、特に空中湿度が高い所に自生しますが
その特殊性もあり自生地は限られています。
福島県を含む19都府県で絶滅危惧種に指定され
中でも茨城、千葉、埼玉、東京、和歌山、香川、徳島、長崎では
もっとも存続が危ぶまれる絶滅危惧種1類に指定されています。 -
☆福島県天栄村 アケボノシュスラン(曙繻子蘭/ラン科シュスラン属)
これで”◆福島・四季・彩々・Part,71・涼風そよぐ晩夏の候”はお仕舞いです。
いつも最後までご覧下さりありがとうございます。
さらに投票までしていただき重ねて御礼申し上げます。
j-ryu
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