ウンブリア＆トスカーナで夏休み　アッシジ １　～ロマネスク in サン・ルフィーノ大聖堂！～

2015/07/14 - 2015/07/21

チヴィタ・ディ・バーニョレージョのツアーを終え、Fabro駅で解散。一路列車でアッシジへ

17時前に着く予定なので、夕日に染まるロッカ・マジョーレに間に合う。が、駅に着くと「Ritardo 30」（遅延）の文字・・・

ガイドさんが「乗継わからなかったら駅員に聞くように。イタリア人は親切が大好きなので、知らなくても教えてくれちゃうから」と言い残し去って行った
笑え・・・ない

乗換駅Terontola-Cortonaまでは39分。けどなぜか20分程で到着。遅れた分飛ばしたとか？！慌てて降りると、当初乗継ぐ予定だった列車も遅れてて、なんだかんだで乗れちゃった！
オー・マイ・フランチェスコ！


　チヴィタ・バーニョレージョ
　オルヴィエート
★アッシジ
　サンタンティモ修道院＆モンタルチーノ
　サン・ジミニャーノ
　シエナ
　フィレンツェ

エリア アッシジ(イタリア)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: 友人
• 交通手段: 鉄道 タクシー 徒歩

Assisi駅

時短のためタクシーでホテルへ
クリス・ペン似のドライバーが走り出すなり「ドマーニ？」
意味がわからず首をかしげていると、ここからドマーニ地獄が・・・
バックミラー越しに、さらに後部座席に身を乗り出し
「ドマーニ？ドマーニ？」
ますますヒートアップして自分の腕時計を指さし
「ドマーニ？ドマーニ！ドマーニ～～～！」

だから、そのドマーニがわかんないのよね

アッシジ駅 駅

Dei Priori Hotel（ホテル）

ポコポコアーチの入口がかわいい
キアーラ教会から程近く、聖フランチェスコ聖堂まで5分と立地も◎

チェックインし、気になるドマーニを調べると、「明日」
な～る。明日も俺を呼んでくれ、ってことだったのね
きっと今頃クリス似もドマーニの英語を調べて・・・ないな～、あの感じじゃ

ホテル デイ プリオーリ ホテル

すっきりしたところで、ロッカ・マジョーレへ！

この先だね。ドールハウスの階段みたいでかわいい

絵になる～、
けど、けっこうな坂階段

ふと振り返ると、美しい風景が！

手前はサン・ルフィーノ大聖堂かな。統一された淡いピンク色の石の建物群、静謐な空気。心が洗われるよう
これが聖地か～

Rocca Maggiore ロッカ・マジョーレ

小高い丘にバーンと聳える大要塞
かっこいい！

ロッカ マッジョーレ (大城塞) 城・宮殿

いざ入城！

が、入口が閉まってる。や～な予感・・・
扉に貼られた紙に、マジックで「black out」

何？・・・停電！

ノー！！！
どんでん返しで間に合ったのに～～～！
真っ暗でいいから入れてペルファヴォーレ

今日入れないとなると、明日のスケジュールがタイトになってくる

よし、回れるところは回っちゃおう

その前に、しばしこの美しい景色を全身で堪能

イタリアのほぼ中央に位置するウンブリア。「イタリアの緑のハート」と呼ばれ、そのほとんどが山岳、丘陵地帯という内陸の州
オルヴィエートといい、どこまでも広がる大地、緑、そして大空に見守られているような穏やかな空気感

すご～くいい！

Cattedrale di S.Rufino サン・ルフィーノ大聖堂

町の守護聖人、聖ルフィーノに献堂
1029年着工、後に1140年再築。鐘楼は11世紀、聖堂の上部は13世紀後半のもの

ウンブリアン・ロマネスク様式

正面広場からの、これまた心洗われる美しいストローク
アッシジで一番楽しみにしていたロマネスクのファサードが目の前に

サン ルフィーノ大聖堂 (カテドラーレ) 寺院・教会

まずは中へ

入ってすぐに、聖フランチェスコの愛弟子、聖キアーラの像

フランチェスコもキアーラも、ここで洗礼を受けたんだね

堂内は1571年に改築された後期ルネサンス様式

白で統一され、すっきりシンプル

中央扉

いざ、ファサード巡り！

獅子の顔がインカアステカっぽくてかっこいい
毛並みの半渦巻き模様もいいね

咥えているのは子獅子・・・じゃなくって人？
チヴィタ・ディ・バーニョレージョの門もこんなだったな

側壁、柱にさまざまなレリーフが

鎖模様風のレリーフをよく見ると、鳥獣（？）がお互いをぱっくり噛み合っている！

ロマネスク・ワールドのはじまりはじまり～

草飾りに紛れてくるくる回る鳥、下の方にいるのはドラゴンかな？頭と尻尾に顔があるし～！

向かって左の扉

かわいく向かい合う2頭の獅子（ティンパヌム）

ニコッと笑ったように開いた口がかわいい！
ロマネスクにはほのぼのしちゃうかわいいフォルムが多いけど、まさに！
対照的に野獣チックな手足先もたまらない

柱に並ぶ円飾りの中も楽しい

魚（イクティス＝キリストのシンボル）、グリフォンなどがかわいく円の中に納まっている

向かって右の扉

こっちには生命の水を飲む2羽の鳥（ティンパヌム）

鳩にしては派手だし、鶏冠があるから孔雀かな？

頂点の十字架を挟むのは、双頭のグリフォ～ン！

リンテルには福音書記者のシンボル

向かって左から獅子（聖マルコ）、天使（聖マタイ）、中央に子羊、鷹（ヨハネ）、牛（聖ルカ）

ぽってりボディー、ぷりっと上がったお尻がなんとも言えない

獅子（聖マルコ）の尻尾は後ろからぐるっと前を通ってそそりたっている
その下のドラゴン？は肉感的な尻尾がとぐろを巻いている
枠の中のまったりした躍動感がいい！

その下の双頭は、ケルベロス？キマイラかな？ウロボロス風に尻尾を自らの噛んでるし！

マンドルラの中の魚（ぷりぷりお尻の聖ルカ＝牛の下）

教会ではお馴染みの魚、けどこのぽってりお魚君は一味違う
こっちにちょっこと頭をもたげているから、目が・・・会う！
ぴちぴちっと身を翻して、今にも腕に飛び込んできそう

薔薇窓（中央）

遠目にはシンプルな石積みだけど、一歩一歩近づくとポコポコと、ユニークなどこか間の抜けたかわいらしいレリーフが次々と姿を現す

バラ窓を支える縁の下の力持ち、テラモン

軒とモディリオン（持送り）

軒にはいい感じに横並びに行進中のロマネスク軍団
その下にも、抜かりなくロマネスク軍団の顔・顔・顔
こう見えていてもちゃ～んと支え中
飾りじゃないのよ、わたしたち

軒には犬系にまじって、尻尾を絡ませるドラゴンも！

双頭ならぬ、結合双身も
柱の四隅でよく見るけど、平面に。これぞロマネスク！

ニカッっと笑ってるし～
ついついつられて笑っちゃう

薔薇窓（向かって左）

あっ、あんなところ犬！

何も支えて・・・ない

薔薇窓（向かって右）

こっちにも

こ、こんなとこにも！

なんて自由なロマネスク
ロマネスク万歳！

ずっ～と見ていたい、素晴らし～いファサードでした

19時を過ぎてもまだまだ暑い

次は、もう閉まってるけどサンタ・キアーラへ

丘の上にはロッカ・マジョーレ

要塞と、教会。う～ん、ヨーロッパだな～

Basilica di Santa Chiara サンタ・キアーラ聖堂

教会前広場で子供たちが遊んでいてのどかな夕暮れ
日常の風景でもどこか穏やかで清らかな感じがするのは、アッシジだからかな

サンタ キアーラ教会 寺院・教会

シンプルなティンパヌム

あ、獅子、そこにいるんだ～

レース編みのように美しいバラ窓

ここで目立つのは、ど～んと張ったフライングバットレス
っていうか、これはもう立派な壁

L'oratrio S. Francesco Piccolino 小さき聖フランチェスコ祈祷所

小さな扉に人が入って行くので、覗いてみたら祈祷所
フランチェスコは、当時馬小屋だったここで産声をあげたんだそう
そう、キリストと同じく馬小屋でね

サン フランチェスコ ピッコリーノ祈祷堂 寺院・教会

Tempio di Minerva ミネルヴァ神殿

町の中心コムネー広場に唐突に現れるギリシャ風なファサード
でも奥には十字架
もう閉まっているけど、中は教会なんだね

ミネルヴァ神殿 寺院・教会

Piazzetta del’Erba

チェックしていたお店へ
テラスは予約でいっぱいだけど、店内はＯＫ

前菜はカプレーゼを
スイカだ～、夏だね～。バジルの香りがいい！１つ１つ素材自体がおいしい。う～ん、イタリア

日が暮れ始めたお店の前の通りでギターを手にお兄さんがチューニング中。そういえば、これが初のゆっくりディナー
アッシジの街角の景色にストン、とはまって、味も心地もいい～感じ

パスタはトマトとリコッタ・チーズとジェノベーゼ
全部大好きな具だけど、この組み合わせは初めて

ぽてっと乗ったリコッタ・チーズ、バジル、トマト、それぞれの具材の味がしっかりして、Buonissimo！

暮れたね～

ホテルへ（308号）

シンプルですっきりしたお部屋。バスルームはシャワーのみ

心もお腹も満たされて、Buona notte

朝までぐっすり・・・のはずが、
AM3：00頃、「ジリジリジリジリ・・・」

何の音？「・・・非常ベル・・・じゃない？」
廊下に出ると非常ランプが！他の部屋からも出てきている
と、電気が消え、ベルも止んだ。しばらくして電気が着くと同時にベルが鳴る。これを30分程繰り返し、よ～やく音が止み、一人一人と部屋に戻って行く
日本のように、まず状況説明、みたいなことはなく、何だかわからないけど、まあ、寝よう・・・