2017/08/08 - 2017/08/09
133位(同エリア551件中)
シノさん
意外と少ない陸路国境を越える情報。
実際にやってみると、陸路国境越えはそんなに難しくない。
ここではネットでも多くは見つからないマレーシア国鉄(KTM)ジョホールバル(JB)とシンガポールのシャトル列車での移動方法を紹介する。
この移動に際しては、
マレーシアのJBセントラル駅とシンガポールのウッドランズ(MRTウッドランズ駅)からの移動を想定している。
なお、バスでの移動は当サイトのこちらで紹介している。
http://kokeshiww.konjiki.jp/shino15001MYSG.html
(筆者は別の国を含めて合計10ヶ所、うちマレーシアから別の国への陸路国境越えは4ヶ所を経験している)
この記事は、ジョホールバルからシンガポールを先に紹介している。
逆方面は記事★印からスタートとなる。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 3.5
- ホテル
- 3.0
- グルメ
- 3.0
- ショッピング
- 2.5
- 交通
- 2.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
まずは国境越えのイメージ図から。
オレンジはマレーシア領土、緑色はシンガポール領土、横棒の黒線は国境を簡略化して表している。
下向き紫色矢印はマレーシアからシンガポールへ、
上向き水色矢印はシンガポールからマレーシアへの移動を示す。
配色を似せている赤色横棒はマレーシア側のイミグレ(出国ゲートの場合も含む)、
配色を似せている青色横棒はシンガポール側のイミグレ(出国ゲートの場合も含む)を示している。
後述するが、マレーシア入国手続きはシンガポール領土内で行っていることがわかる。 -
まずは、JB Sentral駅で乗車券を買う。
発車前はすごい行列の上に、土日は全席完売ということもよくある。
この日はシンガポールから帰ってくる便については夜間帯がすべて満席となっていた。
当日ではなく、前の日に買っておいたほうがよい。
(実は前売りで確実に乗車券を購入する方法があるが自身での当サイトで解説する予定である) -
このように往復の乗車券をゲット。
値段は安いのでとりあえずとっておくことが望ましい。
シンガポールに向かう場合、RM5(130円程度)である。
ちなみに、シンガポールWoodlands Train Checkpointからは5SGドルだ。 -
この駅は、シンガポール方面へシャトル便が10往復程度(実際はシンガポールからJBへ来る便が2本ほど多い)と、北部のグマス、トゥンパッ方面への列車が合わせて4往復しかないのに、クアラルンプールのSentral KL駅並みに豪華で大きい。
現在は、この駅を肥えてマレーシア国鉄(KTM)に乗車する場合は、
全ての列車がJB Sentral駅で乗り換えとなる。
シンガポール国内では、Woodlands Train Checkpoint駅までしか行かなくなっている。 -
改札は30分前にならないと開かない。
改札前でKTM係員による乗車券とパスポートの確認がある。
自動改札はバーコードを読み込ませてバーが回転する方式だ。(簡単に言うと飛行機の搭乗と同じパターンにバーが付いていると思えばいい)
ここで乗る列車の乗車券を間違わないように注意。(これから改札が開く便の切符でしか入場できない)
この先で、駅改札内に独自の出国手続きを行う場所がある。
なお、バスで行く出国ゲートとは全く違う場所、全く別のカウンターとなるので要注意だ。 -
無事出国スタンプを押されると、荷物検査があってそれを通過すれば車内に入れる。
切符には座席が指定されてるっぽいが、号車番号と座席番号が合わないと思って適当にうろうろとしていたら、他の乗客に
「自由席だよ(空いてるところ好きなように座って良いよ)」
と英語で説明を受ける。
11時ちょうど発Woodlands Train Checkpoint行き。
この日の乗車率は50~60%程度で出発。平日昼間はかなりすいている。
入国はほとんどトップで並んでいたため、乗車予定全員の出国を待つ。
出国手続きが全員終わったらしく、車内が落ち着いた。
すると11時になる2分ほど前に列車が動き出した。
日本ではありえないことだ。 -
5分程度で、Woodlands Train Checkpoint駅に到着。
(なお駅構内は撮影禁止のため、外側のバス停から撮影)
ここはバスやタクシーで到達してくる場合のイミグレと全く同じ建物が続いている。
(ただし、カウンター自体はバスなどで入国する場合のものとは全く別物)
毎回思うが他の国と比べてもシンガポールのイミグレは、入国管理官にかなりいろいろと聞かれる。
軽い英会話の能力が問われるので、不慣れな人や、英会話が苦手な人は聞かれやすそうなことは準備しておこう。
よく聞かれるのは、
入国目的、滞在場所、観光なら訪れる予定の場所、知り合いや親戚がシンガポールにいるか、滞在予定日数が何日なのか。
だ。 -
すでに書いたとおり、同じ建物にあるためWoodlands Train Checkpoint駅手前でバスや国境用タクシーに乗って越境するための入り口が分かれている。
なお、実際にやっていないので未確認ではあるが、恐らく鉄道でここまでやってきてバスでやってくるところからクランジ駅やクイーンストリートバスターミナルへのバスに乗ることもできるのかもしれない。
次来た場合には試してみたい。 -
★ここからはシンガポールからJB方面への解説です。
これはMRTウッドランズ駅のバス停の表示。
結構たくさんの系統がWoodlands Train Checkpoint駅まで向かう。蒸気機関車の絵や簡体字で火車站と書かれているのが目印だ。
できればICカードを持っていたほうがいい。シンガポールのバスは両替機が無い上に、お釣りが帰ってこない。
5SGドル札しかなくて、どこかの店で両替か買い物したほうがいいといわれ、バスに乗れなかったこともあるので1ドル札を用意しておこう。
Causeway Linkならばマレーシアリンギットが使えるが、シンガポールのバス会社のものでは無理っぽい。 -
バスに乗ると、国境手前でとてもシンガポールらしい標識が目に入る。
シンガポール所属の車だと、出国時にガソリンがタンク内に3/4ないと500ドルもの罰金が科せられるのだ。
FINEと書いてあることに注目するとよい。
この国はマイカー1台購入に日本円1000万円以上の関税がかかるため、超がつくお金持ちじゃないとマイカーは持てない。(シンガポール在住の友人情報)
この上でこういった政策をとっているのは、マレーシアは豊かな産油国であることからガソリンが安く、(リッターでだいたいRM2、日本円にして50円程度)
シンガポール政府がシンガポール国民にガソリンを入れに行く目的だけでシンガポールからマレーシアへ行かせないようにするためだ。
十分お金持ちしか車を持っていない前提にも関わらず、出費が重なりいろいろな法律で縛られているのが分かる。
シンガポールでマイカーを持つというのは日本以上にハードルが高い。
それにしても500ドル(大体43000円弱くらい)は高すぎると思うのだが。 -
Woodlands Train Checkpoint駅唯一のKTM乗車券売り場。
注意しなければいけないのはここのカウンターではシンガポールドルしか使えないというところ。
みかけはマレーシアの国旗から分かるとおりシンガポールじゃないような錯覚を受ける。しかしマレーシアリンギットしか持っていない場合は、近くの両替所に行くように言われる。
マレーシア滞在のほうが長いならば、無理にここで買わずにJB Sentral駅に行ったほうがよいかも。
ちなみに、カウンターで買わなくてもKTMの乗車券を買う方法はある。
(自分のサイトで解説予定)
ここでも列車発車30分前でないと改札は開かない。
自動改札はなく、係員による確認だけだが、乗車券とパスポートの確認はある。
ここでの出国はすべて自動化しているので、パスポートを機械にかざして指紋認証するだけだ。
時間は驚くほど早い。(ただしシンガポール出国スタンプは押されないので注意)
なお、マレーシアの入国はこの駅でする。(タイへの陸路国境越えの経験がある人向けに書くと、この駅はマレーシア入国という観点でいうと、パダンブサール駅のタイ入出国と全く同じパターンである)
マレーシア入国手続きが終わってから列車に乗り込むことになるので、往路とは事情が少し異なる。(マレーシアからやってくる時にはシンガポール入国の手続きは列車を降りてからする形となるため)
このため、JB Sentral駅に着いたら、そのまま改札を出ることになる。
全ての出国手続きが終わるまでに列車はほとんど満席となる。(5分だけの乗車なので立っている人も居る)
来る時とは打って変わって、列車は少し遅れてWoodlands Train Checkpoint駅を発車した。 -
このとおり明らかに夕方のラッシュ時にはチケットが完売している状態。
両国での人の動きがよく分かる。
この便も出発直前には完売していた。
これから乗るのは80列車、15時ちょうど発のJB Sentral行き列車。 -
以下余談。
たまにこのシャトル列車が客車をプッシュプルする列車という記述があるが、単に先頭車両だけが動力を入れていて、最後部の機関車はアイドリングしているだけである。
つまり、プルしているだけでプッシュはしていない。(JBで撮影した動画で確認済み)
単に機回しを省略しているだけのようだ。
また非電化のためディーゼル機関車による牽引である。
近代都市のシンガポールやジョホールバルにとっては似つかわしくないギャップのある風景が、今日も繰り広げられている。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
ジョホールバル(マレーシア) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
13