2017/07/09 - 2017/07/12
341位(同エリア20565件中)
ultimo comboioさん
- ultimo comboioさんTOP
- 旅行記66冊
- クチコミ0件
- Q&A回答0件
- 250,702アクセス
- フォロワー99人
今年も野暮用があって香港へ向かう。香港はエネルギーを貰える街だ。入国すると元気がみなぎるのだ。
空港で伸び伸びにしていたe道申請を済ませた。これからは楽できる。
ビクトリア湾を一望する友人の新Officeを訪ねる。尖沙咀半島中心のOfficeで彼のビジネスは順調そうだ。娘の英国留学費用が馬鹿にならないらしいが香港では珍しくない。
一緒に飲茶しながらお互いの近況を語り合いその後僕はOfficeを出てビクトリア湾に向かって続く長い歩道橋を歩いた。
この道は僕の好きなコースだ。暑いが、心地よい風を感じながらスターフェリー乗り場までやって来た、、、そしてAnother storyはstartする。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 交通手段
- 鉄道 船 タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
-
歩道橋からの景色も悪くない。確か夜のオープントップバスはこの道路を走る。
昔パンダバスに乗って、髪の毛がボサボサになって苦労した。 -
そう思っているとバスが止まっていた。
-
-
腰掛けてビクトリア湾を見つめ続ける人達が大勢いる。
彼らはどこからやってきて、何を思い、何を願い、そして何処へ向かうのだろう。 -
2017 夏 HongKong この旅で何が起こるだろう。
一期一会 -
湾のごみを回収している小舟が近づいてきた。
-
実は数年前に回収したゴミ袋の中に大量の米$が入っていたことがあったとすれば
彼は本当は大金持ちなのだ。もう一生遊んで暮らせるのに今日も勤勉な彼。
そんな馬鹿な事を考えながら僕は久しぶりの香港を楽しんでいた。 -
昼間のスターフェーリーは空いていた。いつものようにアッパーデッキの海側で背もたれの方向を変え席を取ると正面に美しい女性がほぼ同時に座った。
お見合い状態で目が合ってお互い笑った。美しく眩しい笑顔だった。
彼女は背もたれの方向を変えていなかったのだ。 -
風が心地いい。僕が最も香港を感じる時だ。
彼女もこの短い2.5ドルの贅沢な航海を楽しんでいるようだ。 -
中環に着くと天気に恵まれたので久しぶりに写真を撮りながらのんびり歩道橋を歩いていた。
-
観覧車が見える付近で写真を写していた時だった。「写真をお撮りしましょうか?」と英語で話しかけられた。女性の声だ。
振り返るとそこにはスターフェーリーでお見合い?をした彼女がちょっとはにかみながら立っていた。 -
-
目的地への方向が同じだったので中環の交差点近くまで話しながら歩いた。
-
彼女は香港のビジネスウーマンで出身は台湾だと言った。
何故かわからないが気が合っで今夜食事をしてピークから夜景を見ようという事になった。
そして彼女は近くのOfficeビルに吸い込まれていった。 -
僕はというと此処に野暮用があった。
-
待ち合わせたペニンシュラのロビーから僕たちはフェリー乗り場に向かい、今スターフェリーのアッパーデッキにいる。
-
不思議な気分だった。
昼間のフェリーと夜のフェリー。 -
ビクトリア湾に月が出てきていた。
夜の航海は旅人をロマンチックな気分にさせてくれる。 -
フェリーを降りて二人で歩き出すと月も一緒に移動して行く。
もうすぐ昼間に話しかけられた場所だ。 -
月がとっても青いから遠回りして帰ろう そんな歌謡曲があったらしいが僕は知らない。
-
歩道橋から下に降りる階段の踊り場では旅行者が香港島の夜景を撮っている
-
色が鮮やかに変化していくビル群は見ていて飽きないのだ。
-
Appleのショップを右手に見ながら僕たちはセントラルの交差点を目指す。
-
交差点まで来ると投資会社の広告を載せたブルーのトラムが来た。
等入市?何必左等右等 収益良とかなんとか書いてあるが、
今夜の僕にはあなたならどうする?と問われているように思える。
僕たちはタクシーを拾いピークに向かう。
ピークに登るのは何年ぶりだろう。 -
到着するとインド人の団体が反対側からやってきた。皆同じ緑のTシャツを着ている。
何かの会合で香港に来た人たちらしい。ピークは相変わらず人が多い。
やがておしゃべりしすぎた僕たちはSKY100を見つめていた。 -
するとSKY100が語りかけてくる。
-
この瞬間SKY100以外に語るものはいない。
-
周辺にいた若いカップル達はネオンの光の渦にすっかり溶け落ちてしまったようだ。
-
-
-
-
-
ピークから降りてくるとセントラルまで夜のトラムに乗った。
2.3香港ドルの贅沢極まる旅。65歳上になると1.1ドルらしい。香港は長寿で知られている。
さすがに昼間と違い客は少ない。僕たちが乗ったトラムは途中から貸切状態になっていた。 -
ゆっくり走り続ける夜の車窓を見つめながら僕は8年前に旅したリスボンの28番線を思い出していた。
あのトラムの乗車料金は何ユーロだったのだろう
そんな事を思っていた時 -
トラムはセントラルのS字カーブにさしかかっていた その時だった
突如花嫁が出現したのだ。
僕たちは驚き目を疑ったがすぐ車窓から消えてしまった。 -
そして朝が来る。
-
そこにいつもの香港があった。
-
昨夜の花嫁は幻だったのか?
-
その日の午後台湾の観光広告トラムを見た。
彼女が台湾のどこの出身だったのか聞いていなかった。 -
僕は日本に帰ってからもあの夏の日、香港での出来事が夢だったのか4トラ用に作り上げたフィクションなのか今もわからないでいる。
そして今日もスターフェリーのアッパーデッキでは新たな恋が芽生えている。
Another story THE END
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- momoneneさん 2017/09/12 21:17:47
- Another storyは突然に
- ultimo comboioさん、月夜の晩にお邪魔します。
再会の待ち合わせがペニンシュラのロビーとは、、、ロマンティックが止まりません。
Moonがきれいな夜には、何か起こっても不思議ではないのですね。
一瞬の花嫁、そのお姿は「ウエディングドレス」?
「101回目のプロポーズのラストのような?」それとも「ロンバケのみなみ」のような?
フェリーのデッキで始まった出会いは、「幻でも構わない、時間よ止まれ、、、」
素敵なストーリーでした。
ありがとう、ultimo comboioさんへ
はじめましてのmomoneneより
- ultimo comboioさん からの返信 2017/09/13 21:36:37
- RE: Another storyは突然に
- momoneneさん、こんばんは
コメントありがとうございます。
不思議な香港のストーリー楽しんでいただけたら幸いです。
旅に出ると皆さんそうだと思いますが、いろんな事が起きます。
落ち込んだり、喜んだり、感激したり、冷や汗かいたり、etc
そのスリルが楽しかったりするわけですが、、
これからもかわいいワンちゃんと楽しい旅を続けてください。
ありがとうございます。
ultimo comboio
> ultimo comboioさん、月夜の晩にお邪魔します。
>
> 再会の待ち合わせがペニンシュラのロビーとは、、、ロマンティックが止まりません。
>
> Moonがきれいな夜には、何か起こっても不思議ではないのですね。
>
> 一瞬の花嫁、そのお姿は「ウエディングドレス」?
>
> 「101回目のプロポーズのラストのような?」それとも「ロンバケのみなみ」のような?
>
> フェリーのデッキで始まった出会いは、「幻でも構わない、時間よ止まれ、、、」
>
> 素敵なストーリーでした。
>
> ありがとう、ultimo comboioさんへ
>
> はじめましてのmomoneneより
>
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
ultimo comboioさんの関連旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
2
41