フランス政府公認ガイドが行く、フランス国内旅行！いつから月の港になっていた？ボルドー！！！

2017/08/15 - 2017/08/15

私、フランスで政府公認ガイドをしております。

先日、オルセー美術館をご案内する予定だったお客様から突然、「ボルドーってどんなところ？」と聞かれたのです。

実はボルドーにめちゃくちゃ詳しい私！
「フランス有数のワイン産地で有名ですが、都市としてもみどころ満載です。」
という内容を返信したところ、
「じゃあオルセー美術館見学はやめてボルドーにいきたい」とのこと。

ということで急遽ボルドー日帰り旅行に行ってまいりました！！

２０１７年今年の７月からパリからの電車乗車時間が３時間から２時間に短縮され、今、大大大?注目のボルドー！！！
２０１６年（去年）ニューヨークタイムマガジンの観光地の世界ランキングでも２位だったんです。理由は長年にわたる大規模構造改革を順調に進め、新たな都市として成長したからなんです。
確かに、毎回行く度にいいところを残しつつ変化していく都市だなあという印象でした。
今、ボルドーの地価は急上昇なんですよ。パリとあまり変わらない家賃という噂もあります。
またヨーロッパで唯一、お足の悪い方に優しいという認証を受けている都市でもあるんです。段差がなく、市内どこにでもアクセスしやすいように都市計画されています。すごくないですか？

かなーり注目度の高いボルドー、ご要望に答えご案内しましたが。。。。
私もこっそり楽しんでしまいました！

近日ボルドーに関する記事掲載予定です！
↓↓?↓↓↓↓?↓↓↓↓?↓↓↓↓?↓↓
https://parisfranceguide.wordpress.com/

エリア ボルドー(フランス)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 5.0
• 交通: 5.0

• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

気付いたらパリ＆ボルドー間が２時間に！
私がフランスに来た頃は４時間くらいかかったんで、凄まじい短縮です。

今、旅行業界でボルドーに注目しない人はいないといっても過言ではないくらい流行っているボルドーですが、予期せずいくことになりました。

パリのモンパルナス駅から出ます。

開通して一か月なんで車内がちょーーーーー綺麗です。
汚いフランスに慣れているので、清潔な車内に入ると「ここ、どこ？」って感じです。しかも一等席ですよ！涙

車内の座席はこんなかんじ。
ご案内したお客様も
「新幹線より早いし、乗り心地も最高」とのこと。

たしかにトンネルのない直線を永遠と突っ走るので揺れない。
座席のゆったり感＆快適さも夢心地ですよ。
これなら、電車の中で寝れない私も寝れるかもと思ってしまいました。
（仕事なのでもちろん寝てませんよ。）

気付いたら到着。
最高速度３２０キロ。２階建てでこの速度、すごい。
途中停車なしです。

車体にも２時間４分でつなぐという表示が！

ボルドー停車後、電車はトゥールーズに向かうとのこと。

ボルドーの駅からの風景。

さっそく電車からトラムに乗り換え。

トラムの駅には「切符なしで乗車するとしょっぱいアーモンド１２２ユーロだよ」という広告。実は罰金という言葉とアーモンドという言葉、フランス語では発音が同じなんです。

ちょっとした、ユーモアでございました。

ボルドーはワイン産業や奴隷産業で発達した都市。港町なのでガロンヌ川にへばりつくように沿って都市形成されています。
そのガロンヌ川はカーブを描いたような蛇行をしているのでまるで三日月みたいな形と例えられ、そこからボルドーは「月の港」と呼ばれるようになりました。

大きな声では言えませんが、市民は月の港と呼んでませんよ！
先日もボルドー出身の知人に「ボルドーの愛称ってしってる？ほら、月がつくやつ。」と意地悪く質問したんですが、しりませんでしたよ！！！！

フランス国内では４つめに大きい都市です。日本で４つめに大きい都市は横浜ですよね？

さて早速、ボルドーのザ・おすすめスポット水鏡にきました。遊歩道となっているガロンヌ川沿いに設置された噴水？とでもいえばいいんでしょうか。。。。
市民にとっても憩いの間なんです。

来た時は水の厚みが３センチくらいあったのですが、しばらくたつと水ははけました。そうすると正面の景色が鏡のように反射するんです。

水鏡という名の由来ですね。

目の前の建物はブルス、証券取引所です。
ルイ１５世時代に建てられた新古典の建物ですな。

またしばらくすると、噴水に変化が！霧を噴射！
幻想的です。

２００６年に設置された水鏡ですが公開されると瞬く間に人気を博し、今ではボルドーの定番観光スポットのひとつになりました。
ナント、モンペリエなどフランスの地方都市が同じ水鏡をこぞって設置しているんです。

ボルドーらしいおみやげ。
ワインケースをモチーフにしたポストカード。
木の板に焼き印仕上げ。

私の知っているボルドーに比べて、今のボルドーには色気が出てきている。
前はお土産なんてなかったのになあ。

成長して羽ばたいてくれるのは嬉しいけど、昔のボルドーの風景が消えないでほしいですね。

そろそろ、ランチの時間です。
大劇場の前にある時計は重厚です。

パサージュ（商店街）はパリだけのものではありません！！
ボルドーにもあります。
目抜き通りでショッピング街でもあるサン・カテリーヌ通りからアクセス可能です。

ボルドー名産のカヌレ。
バニラの香りがとても華やか、しっかりした生地は食べ応えがありフルボディーのボルドーワインにぴったりですよ。

地方のパン屋とかで売っている田舎くさ～いマカロンとかだったら箱で大量に買って数をきにせずぱくぱくやるのが好きです。

ボルドーだったら地元のパン屋で買うのはマカロンではなくカヌレ！
やっぱり、どっさりかって気が赴くままぱくぱくやりたい。。。。のですがお客様がいらっしゃいますので、有名店である高級カヌレ店に！

おいしすぎ！

さて、ランチです。
大劇場最寄の老舗ブラッスリー。

ボルドーは魚介も有名。港町ですもの。
近隣にあるアルカッションはフランス一の牡蠣養殖地。

みなさんに「牡蠣はあたらないかな？」
と、きかれますが、ご心配ありません。
全部養殖管理されているのであたりません。

「牡蠣って冬のものなんじゃないの？」という声もありますが
大丈夫です。様々な種類の牡蠣があり、夏がシーズンのタイプもあるんです。

そして今までかなーり食べたけど当たったことがないですね。とご説明します。
それでも万が一当たったら、ごめんなさい。責任はとれませんが、病院などにはご同行させていただきます。。。という説明も忘れずに。
（参考までにフランスで牡蠣食べてあたったことがある人からお話をききたいです。）

とりあえずおいしかった！海の味が凝縮されていました！

これはアヴォガドとエビのサラダ。
フランスの前菜の定番ですよ。

子牛(veau)のステーキ。
高級食材であるセップのクリームソースです。
セップ茸（Cèpe）って日本ではポルチーニという名前で流通していますね。

秋の名物というイメージですが、実は８月からシーズン。
そしてボルドー周辺はセップが大量にとれます。

私もずいぶん前にボルドー近辺の森でセップやらいろいろキノコを狩ったことがあるんです。

デザートの種類がすごい！

お客様はお酒を飲まれない、かつ甘いものが苦手な方でしたので私も控えさせていただきました。
というかおなかいっぱいで食べれませんでした涙

まだまだあります、デザート。

さてたらふく食べたあとは観光を続けます。
こちら、ヨーロッパで一番大きい広場カンコンス広場の風景。

ボルドー＝月の港
の由来となる風景ですね。
世界遺産に認定されたのをきっかけに月の港という愛称をつけたんですね。
奥には豪華客船も停泊中です。

昔はガロンヌの周辺なんて超超危険地帯で誰も近づかなかったのに、全部素敵な遊歩道になっており、そして家族が楽しそうに歩いている風景を目の当たりにして、現実のものとは思えないなーと感じてしまったのでした。

この超現代的な橋。ガロンヌ川にかかっています。

橋は塔状の４つのエレベーターで上昇させて船を通します。

これが今、大大注目のワインの博物館！
最近オープンしたばかりですよ。

しかし、、、あまりの混みぐあいで入場叶わず。
フランス人が列をなしてまで入りたいなんて、めったにないことなんです。

久々に来たボルドー。

大変化を遂げていて、驚きの連続でした。
今回は市内だけでしたが、ボルドー周辺のワイン畑や素敵な村などにも足をのばし、ご案内できる日がくればいいですねえ。

この旅行記へのコメント （4）

• ばねおさん 2017/10/13 00:01:13

  楽しみなボルドー

  ボルドーにめちゃくちゃ詳しいTomoyo Funabashiさんこんばんは。
  
  ボルドーにまだ行ったことがない身としては、守旧的なイメージをもっていたのですが、こんなにも多くの変化があるとは知りませんでした。
  
  2年前に東京の西洋美術館でボルドー展が開催され、ー美と陶酔の都へーとのサブタイトルが付されていました。
  美と陶酔も否定しませんが、むしろ多様に進展していく都ですね。
  数年内に同地を訪れてみたいと思っていますが、その頃はどのような変化がみられるのでしょうか。
  
  ガイドさん視点の切り口も面白いですし、随所にある説明も教えられること大です。
  これからの旅行記楽しみにしています。
  
  フォローありがとうございます。
  
  ばねお
  
  

  Tomoyo Funabashi 船橋知世（パリ探訪）さん からの返信 2017/10/13 17:11:46

  Re: 楽しみなボルドー

  ばねお様
  
  コメントいただきありがとうございます。嬉しいです。
  
  ボルドーにめちゃめちゃ詳しいって書いていたことを忘れておりました。横柄な態度で申し訳ございません。。。
  西洋美術館のボルドー展存じ上げませんでした。貴重な情報をありがとうございます。ドラクロワの大作いいですよね。
  
  フランスに来られる際は是非お声がけください！またairbnbでホストとして自宅に泊まっていただくサービスも行っています！！
  
  https://fr.airbnb.ca/rooms/16294029
  
  これからも面白い記事をかいて行こうと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
  
  船橋知世
  

• TKさん 2017/09/15 19:57:02

  ボルドー最高！

  Tomoyo Funabashi 船橋知世（パリ探訪）さん
  こんばんは。
  
  フランスで政府公認ガイドなんですね！
  すごいですね。
  
  政府公認になるのは大変なんでしょう。
  フランス語だけでなく、歴史もマスターしなければ取れないし。
  尊敬してしまいます。
  
  ボルドー、いいところですね。
  私達も行きました。夜のボルドーも感動ものでした。
  旅行記も作りましたので、お時間がありましたらごらんください。
  
  http://4travel.jp/travelogue/10761708
  
  最近では、リヨンへ行きました。見所満載のまた行きたい街でした。
  
  http://4travel.jp/travelogue/11200955
  
  フランス大好きです。
  Tomoyo Funabashi 船橋知世（パリ探訪）さんの
  フランスのお薦めの場所を教えていただけると、うれしいです。
  
  これからの旅行記楽しみにしています。
  
  ｂｙ　ＴＫ
  
  
  

  Tomoyo Funabashi 船橋知世（パリ探訪）さん からの返信 2017/09/16 19:08:57

  RE: ボルドー最高！

  TK様
  
  ご連絡いただきありがとうございます！
  公認ガイドとはいえ、勉強の毎日です！
  
  ボルドーの旅行記拝見しました。夜のボルドーいいですよね、ありがとうございます。
  リヨンも好きです！仕事以外でもプライベートで何回か行ったことがあります。
  
  これからのオススメになりますが、紅葉を楽しむがてらパリ郊外の印象派画家縁ある村々をクルージングするとか、またはパリから一泊でノルマンディー旅行(ドーヴィルやオンフルール、グランヴィル)して美味しい魚介を食べつつのどかな海を楽しむでしょうか。
  
  来週はお客様と一緒に田舎に行きますので、旅行記を更新させていただきます。
  
  今後ともどうぞよろしくお願いいたします！
  
  
  船橋知世
  
  > Tomoyo Funabashi 船橋知世（パリ探訪）さん
  > こんばんは。
  >
  > フランスで政府公認ガイドなんですね！
  > すごいですね。
  >
  > 政府公認になるのは大変なんでしょう。
  > フランス語だけでなく、歴史もマスターしなければ取れないし。
  > 尊敬してしまいます。
  >
  > ボルドー、いいところですね。
  > 私達も行きました。夜のボルドーも感動ものでした。
  > 旅行記も作りましたので、お時間がありましたらごらんください。
  >
  > http://4travel.jp/travelogue/10761708
  >
  > 最近では、リヨンへ行きました。見所満載のまた行きたい街でした。
  >
  > http://4travel.jp/travelogue/11200955
  >
  > フランス大好きです。
  > Tomoyo Funabashi 船橋知世（パリ探訪）さんの
  > フランスのお薦めの場所を教えていただけると、うれしいです。
  >
  > これからの旅行記楽しみにしています。
  >
  > ｂｙ　ＴＫ
  >
  >
  >