2017/07/22 - 2017/07/23
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motogenさん
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夕食はカレーと決まっていますが、煮えたぎる鉄釜で作ったカレーの味は格別です。
「火力が大事なんだね・・」
台所のガスの火で作ったカレーとは違うのです。
- 交通手段
- 自家用車
-
2つの大きな炊飯器では、ご飯が炊きあがっています。
食べれそうな分を皿に盛って、 -
熱々のカレーをその上に、
-
どこにしようか・・・
サラダや漬物の並ぶテーブルに、自分の席を確保。 -
いつもなら「よくもこんなに・・」と、驚くほどたくさん食べるのに、今回の子どもはガツガツしていません。
皿をかき回しては遊んでしまう子もいます。
これが2、3年生の子どもの実態なんでしょう。 -
ほとんどの子どもが食べ終わりました。
パン切れで皿の汚れをふきとり、その後は灰で洗います。
洗剤を使わなくてもよい、日本古来のサバイバル技術です。
そんな仲間に刺激されたのか、ぐずぐず食べていた子どもも頑張って、ついに完食しました。
立派、立派。 -
食後は恒例のミニコンサート。
これまで後に隠れていた低学年の子たちが、今回は主役となって、「翼をください」「ふるさと」を歌います。
長年引きこもりがちなお兄ちゃんも、大きな声で歌う姿を見て、Tさんは感激した模様。 -
そしてどこで覚えたのか「地球星花」も歌いはじめて、
-
「素敵な詩だね・・」と大人たちを感心させました。
ダンスを披露する男子ですが、ダンスはまだ未熟。
しかし世代交代を予感させる夜の会になりました。 -
ジュースで乾杯してミニコンサートは終了。
夕食の準備中にポツポツ降り始めた雨は、本降りとなっています。
計画していた星空観察はできなくなりましたが、これは仕方なし。
夜の雨の古民家もまた良し。 -
余韻さめやらぬ子どもたちを片隅に、大人の夜の会が始りました。
主役はやはりワインです。
お酒好きのお母さんは、愛用しているお酒を持参してきました。
つまみもたくさんあります。 -
子どもたちも要を得ていて、2階と屋根裏部屋に上がって就寝の準備。
だが、こんな素敵な夜は眠れるはずはなく、 -
そのうちドタンバタンと遊び始め、天上からほこりが大人たちの上に舞ってきます。
でも今夜と特別、そんなことに目くじらを立てる大人はいません。
自分たちの話で盛り上がっています。
そのうち2階は静かになり、雨の落ちる音だけが聞こえる夜となったのでした。 -
朝です。
雨はやんでいますが、空は薄雲におおわれ、谷間には白い雲がはっています。 -
屋根裏部屋を覗くと、寝坊な男子も起きていました。
ここは昔、蚕を飼っていた場所がそのまま残っているのです。
「夕べ、暑くなかった?」
「平気だったよ。」 -
体操をしに近くのお宮に出かけます。
-
畑には白い袋をかぶせたブドウが釣り下がっています。
農家の人の話では、この地方は米作が少なく、かわりに養蚕とブドウや桃の果樹栽培で暮らしてきたとのこと。
昔から自作農が多く、豊かな暮らしが続いていたようです。
立派な家屋が多いわけが分かりました。 -
体操の内容はリーダーに任せて、草の茂る境内で身体を動かします。
いつもならここで朝食ですが、 -
古民家に帰って、ご飯と味噌汁と納豆や生卵で、朝食とします。
計画では、庭で自然酵母のナンを焼き、近くの川で遊ぶ予定でしたが、涼しい「乙女高原」まで遠征することに、急遽変更となりました。 -
さあ、急いでご飯を食べよう。
-
みんなそろって「いただきます」。
おかわりしてモリモリ食べる子もいますが、 -
ちょびちょびと口を動かすだけの子もいて、取り残されてしまいました。
給食を残して、居残りされている子どもみたい。
食べきるのは、無理だ。
と確信していると、食べ切ってみんなの遊びの中に入り込みました。 -
高原に出かける前に、帰りの荷物をまとめ、掃除をします。
お客さん扱いではなく、大家族の一員としての労働を求められます。 -
雑巾しぼりだってしっかりできます。
空からはポツンポツンと細かな雨粒が舞ってきました。
週間天気予報では晴れだったのですが、今朝の予報は昼近くから雨に変わっています。 -
しかし自分の都合の良いように考える私たちは、大丈夫だろうと4台の車に分乗して出発します。
私の軽自動車には小柄な女の子が4人も乗ってきて、それはそれは賑やか。
女房は別の車です。 -
乙女高原は秩父山塊のふところに位置する標高1700mの高原で、そこまでの道程は曲がりくねった急勾配の坂道です。
巨木に覆われて真昼でも暗い山中なのに、雨雲のためになおさら暗く、濃い霧が視界をふさいで、前の車のテールランプしか見えない場所もありました。
必死にハンドル操作をしていると目が回るようで、カメラを構える余裕などありません。
およそ1時間、
「車酔いの子が出たので、ここで休憩しよう・・・」
止まったのは琴川ダムの貯水湖でした。 -
細かな雨が舞っていますが、みんな嬉々として車から飛び出しました。
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霧にむせぶ琴川ダムが見えます。
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ダム湖にそそぐ琴川は、うっそうとした森の奥から姿を現し・・・
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山々を映して緑色の波紋を広げています。
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この琴川をさか登って行けば、源流に出会えるのだろうか?
鹿や熊もいるかな?
晴れた日に探検すれば、夏休みの一大冒険になるはずです。 -
そんな思いをよそに、子どもたちはあっという間に走り去り、
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何を見つけたのか、夢中になって騒いでいます。
-
男の子たちは石を低空飛行させて水切りに挑戦し、
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街では禁止されている遊びを満喫しています。
-
霧雨が雨粒に変わってきたというのに、戻ってくる子どもはいません。
大人は木の下で雨宿り。
半袖シャツでは寒くなってきました。
「雨がひどくなってきたから、高原の広場に行くよ・・」
「そこには屋根があるから・・」
と言うのに、子どもは川に固執して遊び回っています。 -
「キャー!」
小さなカエルを見せると悲鳴をあげて、触りたいのに触れない女の子ですが、オタマジャクシは「可愛い」と両手ですくい、 -
ペットボトルに詰め込んで、ミニ水族館を作りました。
乙女高原の麓に移動しましたが、屋根のある休憩所は小さくてみすぼらしく、ああだこうだと相談の末、古民家に帰ることになりました。 -
行く時にはペチャクチャと楽しいお喋りで盛り上がっていた女の子たちも、疲れてウトウトと居眠りし、静かに戻ってきました。
天然酵母で焼いたナンに昨夜のカレーを付けてお昼です。
おにぎりも、ゆで卵も、桃も、食べきれないほどあります。 -
川遊びが中断されて不満ぎみの子どもたちですが、
「今日は特別、家の中で”おにごっこ”でも”かくれんぼ”でも、許してあげる!」
のTさんの言葉に、再び元気を取り戻し、 -
バタバタ、ドタドタと、押入れの中や家具の後や隙間などに隠れて、大騒ぎ。
現実と妄想が混ざり合い、話が飛躍していく子どもというのは、面白いものです。
そうこうしているうちに時間となり、 -
おみやげのジャガイモをリュックにしまって「さようなら」。
塩山駅で解散となりました。 -
リーダーの中学生男子が先頭になって、ホームへの階段を登っていきました。
奔放で気ままな子どもたちとのお別れは、少々残念ですが、この後は我が家への4時間半のドライブが待っています。
気合を入れ直して、がんばるぞ!
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この旅行記へのコメント (2)
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- trat baldさん 2017/08/10 06:41:39
- 今の日本でも自然はそこかしこに有るんだけど。
- 大事なのは子供達が作られた自然モドキで安全だけを重視して見てるだけの触れ合いで終わってしまう事で、少々危険が伴っても本当の自然の中に入り込む事や管理されない自分たちでの共同生活を学んで心を大きく強くして欲しい。
この学外授業を企画実行しておられるTさんに感服。
- motogenさん からの返信 2017/08/11 12:26:51
- RE: 今の日本でも自然はそこかしこに有るんだけど。
- ありがとうございます。
縁あって、Tさんご夫婦と親戚となれたことを嬉しく思っています。
あっという間に年老いてしまった人生ですが、素晴らしいこともたくさんあるようで、ありがたいことだと思っています。
4トラを知り、tratbaldさんのような人と出会ったことにも、感謝です。
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