気温は４３度。真夏のザイオン国立公園

2017/07/06 - 2017/07/06

ラスベガスから北東に３時間。
ザイオン国立公園にレンタカーで訪れました。

ラスベガスからだと、I-15北行きでハリケーンまで行き、そこからUT-9で到着しますので、ドライブとしては比較的わかりやすいかと思います。

ザイオンとは「神の国」の意味だそうで、壮大な岩の絶壁と美しいキャニオンの地形が保護されている景色は、まさに神の国を連想させます。

ただし、その神の国、真夏は酷暑。
この日の最高気温予想はなんと４３度。
水を片手に短いトレイルも歩いてみた、ザイオンの旅行記です。

エリア ザイオン国立公園周辺(アメリカ)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 3.5
• グルメ: 3.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: 高速・路線バス レンタカー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: エクスペディア

ザイオン国立公園はユタ州にあり、ラスベガスのあるネバダ州とは時差が１時間あります。

そのため、例えば移動時間が２時間でも、着いた先では３時間後、ということになるので、少しでも観光時間を稼ぐために前日にネバダ・アリゾナ州境のメスキートまで移動しました。

メスキートを朝６時前に出発。Ｉ－１５に乗る前のマクドナルドで朝食にしました。

定番のホットケーキです。ドリンクは別売りで、都合６ドルちょっとしました。

日米の物価差の参考にどうぞ。

メスキートからＩ－１５に乗って程なく、バージン川（ザイオンを流れている川です）が山を大きく削ってできたバージンリバー・ゴージ（Virgin River Gauge）が現れます。

ここはカーブと傾斜の多い５５マイル制限です。
景色は何となくミニザイオン。
作られ方は一緒ですもんね。

道だけでいえば東北道の佐野藤岡と栃木の間みたいです。
・・・一緒にすんなや。

ヴェテランズ メモリアル ハイウェイ (州間高速道路15号線) 山・渓谷

ケント・デリカットでおなじみユタ州に入りました。
ユタ州では制限速度８０マイル（１２８ｋｍ）／ｈになります。

ユタ州は田舎じゃないよ！いえ、どう見ても田舎でした。

なお、安倍シンパの右翼・ヘイトスピーチ野郎として再び売り出し始めたケント・ネギルバートさんも、カリフォルニア州弁護士とか言ってますがユタ州出身ですね。
ビジネス面で失敗の連続で、右かつ政権に近い大物に忖度して欲しいんじゃないかと思ってます。

このユタ州の雄大な自然（田舎とか言ったくせにｗ）に帰ってみてはどう？
右とか左とか、成功とか失敗とか、人間のやることなんてちっぽけなことだなぁって、思いますよ。

ザイオンに行く道は簡単なのですが、途中ハリケーンの街で右折するところだけ標識が分かりにくいです。
（小さい標識で、あまり明示的にザイオンこっちって書かれてない）

できればグーグルマップを活用するといいでしょう。

こんな景色が見えてくれば、もうすぐザイオンです。

ザイオン国立公園入口の標識です。

クルマで行く場合、この先の入場ゲートを車でくぐって駐車場に停めるか、この標識の手前あたりの駐車場に停めるか（これらの場合は、ビジターセンターまで歩き。大した距離ではないです）。

あるいは、手前のスプリングデールで適当に停めてバスで移動するか。

この選択になります。

ゲートの先が満車の場合は指示が出るので、直感でいいと思います。
私は、このゲートの前のパーキングが空いているのが見えたので、そこに停めました。

ザイオン国立公園 国立公園

駐車場あたりからの景色です。

クルマで走っているともう少し前から名のですが、ザイオンに来たぜ感が既に満載です。

ゲート手前の駐車場エリアには、ビールやコーヒー、軽食が食べられるバーがあったり、

ザイオンを散策するのに便利なグッズやドリンクを売っていたり、ナローズを歩くための靴や杖をレンタルするお店がありました。

お店の様子です。

ハイキンググッズがかなり揃っているのが印象的です。

旅行記でも後から出てきますが、特に夏場はお水の関係は必要十分過ぎるぐらい買っておきましょう。公園内に入ると、水を補給できる場所はありますがペットボトルや缶ジュースはほぼ売っていません。

ビジターセンターへの通路です。

この先のゲートで、歩行者の場合は一人１５ドルを支払います。

なお、クルマでゲートの先に行って、例えばブライスキャニオンに抜ける予定がある場合には、この後車でＵＴ－９を通過するから、といってクルマ１台分払いましょう。

クルマは１台当たりなので、家族ならクルマ１台という方がいいでしょうね。

ザイオン・キャニオン・ビジネスセンター。

ここでザイオンの地図をもらえますし、お土産も売っています。
（地図はゲートでまずもらえますが）

ザイオン キャニオン ビジターセンター お土産店

夏場のザイオン観光の注意点。

夏のザイオンは暑いです。
そして、公園内に入ってしまうと、途中のロッジなどにしか売店がなく、水が買えません。

ペットボトルや、ビジターセンターにもボトルを売っているので、それらを持参して、写真のようなウォーターサーバーの水を入れて持って行くことを強くお勧めします。

とにかく水が切れるときついです。
ウォーターサーバーは、比較的あちこちにあるのですが、ボトルがないとどうにもなりません。

公園内は写真のようなシャトルバスで移動します。

日中帯はハイシーズンなら５分に１本ぐらい走っているので、観光において問題が出ることはないでしょう。

シャトルバス バス系

それでも、ビジターセンターの出発点では結構並んでましたね。

この日の気象予報。

最高気温は４３度が予想されています。

まぁ、そういうことです。
山の中でしょ、なんてナメてると、クソ暑いですよ！

やっとバスに乗れそうです。

なお、バスの天井が空いていて、窓と天井から山が見れる仕組みですが、その代わりバスの空調は効いていません。

乾いているので、直射日光さえ当たらなければ、風さえ当たれば涼しかったりはするのですけどね。

ちなみに、VerizonのWifiを借りていったのですが、バスに乗ったらほとんど入らなかったです。ロッジぐらいかな。

シャトルバスの中からの景色です。
キャニオン・ジャンクションのあたりのはずです。

もう、これだけでテンション上がりますね！

最初に、シャトルバスで一番奥の「⑨Temple of Sinawava」まで行き、ザイオン観光のハイライトである、バージンリバー峡谷を歩くナローズに向かいました。

といっても、今回はナローズの水の中は歩かないつもりです。

歩きたい方は、ビジターセンターのあたりで靴や杖などのレンタルもしていましたので、そういうのも活用するといいと思います。
乾いてるので、少しぐらいならザブザブ入っていっちゃっても大丈夫ですけどね。

シナワバ寺院 自然･景勝地

バージン川沿いのリバーサイドウォークを進みます。

感覚的に、川にザブザブ入るところまでは往復３ｋｍぐらいかな。

リバーサイドウォーク 散歩・街歩き

ザイオンらしい屹立した岩肌を見ながら、リバーサイドウォークに出発。

基本的には、こんな感じの赤い岩肌の山が多いです。

時々バージン川に出られる場所があるので、歩みを進めてみるのも良いですよ。

リスさんが結構お住まいで、ちょいちょい可愛らしく出てきます。

だいぶ峡谷の幅が狭くなってきました。

もうすぐ、水の中を歩くナローズです。

ここからナローズ。

特に標識がある訳ではありません。
遊歩道が無くなったのではなく、水の中も遊歩道なのです。
（たぶんね）

１０年ぐらい前に来た時には、腰の高さぐらいに水が来る場所まで歩きました。ツアーでガイドさんが荷物見ていてくれたからね。

足首ぐらいまで水が入ってもいいやと思って少し歩いて、戻りました。

ザ ナローズ 山・渓谷

ここからは、シャトルバスで一つずつ南に戻りながら、バスを降りて景色を見たいと思います。

「⑧Big Bend」。
文字通りバージン川が大きく曲がってる場所です。

バス停を降りると、大きな山が3つ見えます。

左：The Organ
中：The Great White Throne（白い王座）
右：Angel Landing

白い王座は、高さ７３２ｍの一枚岩で、鉄分が抜けて白い岩肌がのぞいています。一枚岩の大きさとしてはヨセミテのものに次ぐ世界第2位。

エンジェル・ランディング。

ここのトレイルは有名ですが、危険度が高く死者が出るほどなので十分注意しなさい、という標識をそこかしこで見ました。

天使が降りる場所で天使に召されてはいけないですね・・・

エンジェルス ランディング 山・渓谷

例えばこの看板ですね。

右上のアイコンが露骨すぎるよ・・

白い王座がもう少しわかる（光の加減）写真です。

グレート ホワイト スローン 山・渓谷

バスで「⑦Weeping Rock」に移動。

涙を流す岩・・・とは？

ここは最も短い（のかな）トレイルがあり、そのWeeping Rockまで行くことができますので、歩くことにしました。

歩き始めると、鹿さんのご一行。

そういえば、翌日のブライスキャニオンに行く途中だけで、5頭ぐらいはクルマの犠牲になっている鹿さんを見ました。

あちらの動物さん、クルマがいても容赦なくわたってくるんですよね。
車が停めて渡らせてあげるという。
自分もトリさんの行列を渡らせました。制限65マイルの道で（苦笑）

昼は余裕として、夜は運転したくないです。

やや逆斜面になっている岩肌から、水がぽたぽた落ちています。

これがWeeping Rock。
洋服濡れますのでご注意！

ウィーピング ロック 山・渓谷

このトレイルに来る意義は、Weeping Rockそのものより、このあたりの西側の崖の景色が一望できることかもしれません。

いい景色でしょ？
振り返ってつい息をのむ、そんな感じでした。

次のバス停は「⑥The Grotto」。

Grottoというのは小さな洞穴の意味だそうですが、それらしきものは見つけられませんでした。（そもそも意味を知らなかったけど）

ここは、先ほどのエンジェルス・ランディングへのトレッキングの出発地になります。

白い王座もはっきり見えています。

この橋と山の対比が、ザイオンの写真としてはよく使われます。

もうちょっと川の方に入って撮影すれば、エンジェル・ランディングや白い王座も1枚の絵に入ったのでしょうね。

バス停からちょっと歩いて、こんなきれいな景色を撮るために降りてみてください。

次のバス停は「⑤Zion Lodge」。

ここはロッジがあるのて簡易的なレストラン（セルフ形式のもの）やお土産屋さん、トイレも充実しています。

セルフのレストランではビールやコーラなどの飲料も調達できます。

ザイオンロッジのあたりは広く開けた場所なので、周囲の山々の景色を見るのにも適しているのではと思います。

ザイオンロッジの標識。

奥には白い王座やエンジェルス・ランディングも見えています。
白い山と赤い山が混在して見える、ザイオンらしい景色です。

バスの走る道路を渡って、バージン川にアクセスすることもできます。

これはバス道路。

ここを自家用車で走れたらすごく気持ちいいでしょうが・・・自然保護と混雑回避を考えたら仕方ないですね。

ロッジの前は大きな芝生の公園になっています。

とにかく気持ちが良いです。

公園の景色をもう１枚。

ザイオン・ロッジ。

宿泊施設と軽食の取れるレストラン、お土産屋さん、トイレなど、国立公園内でも随一の設備が整います。

ザイオン ロッジ - インサイド ザ パーク ホテル

バス停でいえば「⑥The Grotto」と「⑤Zion Rodge」の間がトレイルになっています。

あまりに暑かったのでバスに乗ってしまいましたが、このトレイルからのザイオンの山々の景色は抜群だと思います。

写真は、ロッジ側のトレイル入口です。

「④Court of the Patriarchs」のバス停です。

バス停の脇に私道があり、そこに入ると景色が良さそうだったので、入って撮影してみました。（いいのかな？）

バス停の名前にもなっている「Courts of the Patriarchs」。

左から

Abraham Peak
Isaac Peak
Jacob Peak

です。

司教の宮殿 自然･景勝地

「③Canyon Junction」のバス停は、マウントカーメルジャンクション方面への分岐の所なのでパスして、「②Museum」で降りました。

東側の山に、橋のような形状が見えるとのことなのですが・・・

うーん。

きれいだからいいことにしますｗ

ザイオンミュージアム。

ザイオンがどのようにできたか、ザイオンに住む動物などをテーマにした映画を定期的に上演しています。

後に出てくる「キャニオン・オーバールック・トレイル」を制覇した後に見ようと思っていたのですが、ザイオンのトンネルが混み合っているのがトレイルから見えて、結局行くのを断念したので見てません。

ミュージアムから見た、ザイオン北側の風景です。

ミュージアムの裏手に回った所の、ザイオンの西壁の景色がとてもいいです。

Don't Forget！

バスでビジターセンターまで戻ってきました。

ザイオン キャニオン ビジターセンター お土産店

ザイオン観光前半戦が終わったので、カフェで水分補給と軽食を取りたいと思い、某サイトで一番評価が高かったDeep Creek Cafeに。

アイスカフェラテとクロワッサンを食べました。

お店からの景色です。

カフェに行く際にバンブルベリーインの駐車場に停めさせていただいたので、ホテル併設のお土産店で買い物をしました。

駐車場から見るザイオンの山々も美しいですね。

バンブルベリー イン ホテル

ザイオンのTシャツを購入させていただきました。

続いて、UT-9をマウントカーメル・ジャンクション方面へ。

トンネルを除けばこのような感じの快走路で、同じように素敵な景色が非常に多いので、所々クルマを停めながら進みました。

大きな岩壁に半円状に穴が開いたような形状のグレートアーチ。

UT-9のトンネルまでの間で一番目立つ岩肌です。

グレート アーチ 山・渓谷

UT-9の長く暗く狭いトンネルを抜けた先に、ザイオンキャニオンの山を一望できる場所までのトレイルがあります。

登ってみることにしました。

何とか帰ってきましたが、水はちゃんと準備するんだったなと。

キャニオンオーバールック 散歩・街歩き

トレイルの途中から見た、UT-9の長いトンネルです。

岩をくり抜いたトンネルで狭く、これで当然照明も何もなく、制限速度25マイルの所、20ぐらいでしか最初は走れませんでした。

慣れてきて25ぐらいに速度を上げたら後ろがついてきませんでした。
こんな道で煽られることもないので、慎重に運転すればOKですね。

このような、岩がせり出した細い道もあります。
（岩は人の背の高さより高いので、かがんだりする必要はないです）

熱中症でフラッと倒れたら崖の下だなぁと思いながら歩きました。

こんな感じの、ちょっとした岩場を登っていく場所もあります。

同じく、足元には注意し、反対側から人が来たら無理せず譲りながらという感じで歩きました。

片道1マイルぐらいの登り基調のトレイルの先に、ザイオンの山や渓谷を一望できる展望台がありました。

ゆっくり見ていたかったのですが、暑くて水も切れかけていたので、さくっと戻ることにしました。

左の高い所がブリッジ・マウンテン。

西向きの展望台なので、午前中の早いうちの方が写真撮影には向いていると思います。

キャニオン・オーバールック・トレイル周辺の山の風景です。

UT-9には、他にも岩をくり抜いたトンネルがあります。

ここは短いので、怖くなかったです。

マウント・カーメル方面のUT-9も、景色は抜群です。

ザイオンとは少し違って、あまり高くはないけど縞模様の入った色とりどりの岩が印象的です。

時間があれば、こっちまで走ってくるのもいいでしょうね。

チェッカーボード・メサ。

名前の通りで、縦横のチェック模様の入った岩山です。
UT-9を走っていて目立つ景色の一つです。

チェッカーボードメサ 山・渓谷

とにかく水がなく、お店～と思っていたら、ザイオン国立公園へのゲートを出た先に「The Get」というお土産屋兼カフェがありました。

生き返りました（笑）

翌日はブライス・キャニオンに宿泊する予定だったため、ザイオンの山を越えた先、マウント・カーメルジャンクションにあるベストウエスタンに宿泊しました。

ロッジ形式のホテルで、部屋の前に車をつけることができたので、非常に楽でした。冷房の効きが寝るまで悪かったのですが、外が暑すぎたせいみたいですね・・・

ベストウェスタン イースト ザイオン サンダーバード ロッジ ホテル

ホテル内のレストランで夕食です。

この場所、ホテルで食べるか近くのサブウエイか、ガソリンスタンド併設のコンビニか、少し遠くに行くか、しか選択がないので。

チキンのハーブ焼きにエビのガーリック炒めを付けました。

美味しかったです。
そして、泡の出る麦茶も5ドルぐらいで良かったです。
麦茶飲みたかったから移動したくなかったのでね（笑）

この旅行記へのコメント （1）

• たらよろさん 2017/07/17 13:29:42

  43度でも！！

  こんにちは、ぱくにくさん
  
  ザイオン国立公園、
  確かに暑いのは歩くのが大変だけれど、
  でもでもでも、、、やっぱり夏が似合います。
  しっかり随分補給を心がけて、
  私も行くなら思いっきり暑い夏が良いなぁ。
  
  5分おきにシャトルバスがあるのも良いですね♪
  
  アメリカの広大な荒野、そして国立公園。
  いつか行ってみたいなぁ。
  
  たらよろ