2017/06/21 - 2017/06/28
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Shota Katoさん
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①の続きです。
http://4travel.jp/travelogue/11256581
- 旅行の満足度
- 5.0
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【3日目】朝日が眩しい。昨日一緒だったグループは見当たらない。どうやら彼らは7日間コースだったらしく、今日からは別になる。
とうとうひとグループだけになってしまった。 -
キャンプ地から見たキリマンジャロ。まだまだ遠い印象。
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この日から、岩場を進み始める。道らしい道はなくなってきて、スピードが落ちる。
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マウエンジ峰(5149M)が近づいてくる。
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マウエンジ峰の麓でキャンプ。標高4300M。ここで富士山を越えたかと思うと、感慨深い。心配していた高山病もいまのところ問題なし!
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キャンプの隣には池が。一度も枯れた事ない池で、かつどこにも流れでないことから希少価値が高いらしい。
手前のモニュメントはここでなくなった登山家のもの。キリマンジャロは5800M峰としては、比較的難易度の低い山ではあるものの、それでも毎年数人の死者が出ており、注意が必要。 -
このキャンプ地からの眺めは綺麗。
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自分もまだまだ元気
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カメラで遊び続ける。
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そのツケが夜回ってきて、完全に体調を崩す。高山病。
頭痛、吐き気、めまいが止まらなくなり、薬を服用しつつ様子を見る。夜もなかなか寝られないが、なんとか耐える。 -
【4日目】朝起きると、体調はだいぶよくなっていた。薬が聞いたのか、高度順応したのか。
マウエンジの麓を出発し、キリマンジャロの麓のベースキャンプに向かう。キリマンジャロを正面にして緩やかな上り坂を数時間進み続ける。 -
さすがに4000Mを超えると、寒くなってきて、服装も変わる。手袋も必須。
そして4400Mで、植生の限界を迎える。すなわちこれ以降、草花は生えていない。 -
後ろを振り返ると昨日キャンプをしたマウエンジ峰が。
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昼前にはBC(キボハット)に到着。標高4600M。
今夜0時にここから頂上に向けた最終アタックを行うので、早めの食事をとってゆっくり休むことが大事。 -
昨夜、登頂にチャレンジした人が帰っていく。成功したのか、失敗したのか。
登頂成功率は約50%らしい。これを高いと見るか低いと見るかは微妙なところ。
早めの夕食を取り、寝ようとするが興奮してなかなか寝られない。結局1-2時間うとうとした程度で0時を迎える。 -
【最終アタック】
23時半に紅茶とビスケットを用意してくれる。しかし、高山病の影響か食欲が全くない。少しだけ紅茶を飲んで身支度を整える。空を見上げると満天の星空。流れ星も見つけ、幸先の良いスタート。
0時少し過ぎに予定通り出発。真夜中なので、ヘッドライトの灯のみを頼りに進む。厚着をしたおかげで寒さはそれほど感じなかったが、足が全く進まない。身体に酸素が足りていないのを感じる。数歩進んでは、休むというのを繰り返す。
そして、猛烈な睡魔が襲ってくる。ガイドに「寝るな、寝たら死ぬぞ」と言われ、頭を叩かれながらなんとか一歩ずつ足を前に進める。
カバンの水を飲もうと出すと、水が凍っている。気づかなかったが、この時、気温はマイナス20度近くだったらしい。寒さよりも眠さが大幅に上回っていた。
本当に辛く、頭の中では、「もう4700Mまで来たのだから十分じゃないか、よく頑張った、帰って紅茶を飲もう、そして寝よう」という天使?と「最初で最後のチャンスだぞ、4日間かけてここまで来たんだから、最後まで登れ」という悪魔?が戦っていた。
最後は、ドSガイドが、「止まるな、歩き続けろ」と声をかけ続けてくれたおかげでなんとか足を進めることができた。
あまりにも余裕がなさすぎて写真は取れていません。。
真っ暗闇の中、登り続けること5時間半、、、ついに。 -
最初のポイント、ギルマンズポイントに到着。標高5685M。時刻は5:30。ここに登頂すれば、一応キリマンジャロ登頂の証明書をもらうことができる。
しかし本当の頂上はここではない。周りを見渡すとここよりもはるかに高いところが見える。
正直、身体はもう動きそうにない。でも、もうここまできたら気合。本当の頂上を目指す。 -
ギルマンズポイントから頂上(Uhuru Peak)はたったの800mの距離らしいが、それだけ進むのに1時間以上かかる。数歩進んで休むというのを繰り返す。
そうこうしているうちに日が昇ってくる。 -
そして6:40。Uhuru Peak(5895M)到着。周りを見渡し、ここより高いところがないことを確認。
自然と涙が出てくる。そして、そんな自分をガイドが抱きしめてくれる。本当に登ってよかったと思えた瞬間。
そして、記念撮影。なぜかだれよりも喜んでいるガイド。(大事な標高の看板を隠しちゃってるし) -
ここでみた朝日は本当にきれいだった。
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そして、高山病を避けるため、頂上で過ごせる時間は10分程度。写真をとったら、急いで下山開始。
しかし、下りも簡単出はない。ゆっくりゆっくりすすむ。 -
正面に見える山が、マウエンジ峰。昨日の今頃あそこにいたとは信じられない。
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写真だと分かりにくいが、一歩踏み外すと数百メートルは転落する。身体は疲弊しきっているので、一歩ずつ慎重に進む。
下りも本当に大変だった。。
ガイドからは「早く高度を下げないと、身体が壊れるぞ」と脅されるも、身体がついていかない。最後はひきづられるようにして下山。
BCに着いたのが、9:30。 -
BCに着いたら、1時間休憩して、その後、さらに高度を下げることになる。高山病対策の観点からは寝てはいけないと分かってはいたのですが、その一時間休憩で睡魔に負けてしまった。。
結果、起きたら、身体が重く、吐き気、寒気、めまいととんでもない状況に。
ガイドは、レスキューを呼んで下山することも提案してくれたが、せっかくなら最後まで自分の足で下りたい。
フラフラの状態で、また歩き始める。。。
歩くこと4時間、15時頃、最後のキャンプ地に到着。標高3600M。 -
キャンプ地から後ろ振り返ると、遠くにキリマンジャロが。ついさっきまであそこの頂上にいたとは思えない。
ちなみにこのキャンプはマラングルートに位置するため、ロッジがあります。そのロッジの前で我々はテント泊です。
このキャンプ地では、登頂に成功したことを知った人々からおめでとうと声をかけられる。嬉しい。 -
【最終日】
朝起きたら、高山病はなくなっていた。
そして、綺麗な朝の景色を見ながら、紅茶を飲む。 -
食材が余っていたのか、豪華な朝食。
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この日は21kmを一気に進んで、ここでゴール。
長い6日間のキリマンジャロ登頂が終わった瞬間。 -
翌日、飛行機に乗って、キリマンジャロを去りました。
本当に辛く、大変で、なんども諦めかけたけど、結果的には成功し、良い経験ができました。
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この旅行記へのコメント (1)
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- 森の番人さん 2017/07/01 02:01:57
- はじめまして〜
- Shota Katoさん、こんにちは。
はじめまして。
バンクーバー在住の森の番人と申します。
6日間のキリマンジャロ登頂、凄いですね〜!
旅行記、一気に読みふけってしまいました。
真夜中、−20℃の中を睡魔と高山病と闘いながら登るなんて、大したものです。
達成感は本当に半端なかったでしょうね。
我が家は”なんちゃってハイカー”って感じなので、そんなにすごいトレイルは歩かないので、比べ物にもならないですが、去年、アメリカのグレイシャーに登り、無謀な下山で爪を剥がす苦行ハイキングとなってしまいました。
きっと、Katoさんは、これからも難易度の高い山を目差してゆくのでしょうね。
楽しみにしてます。
最後になりましたが、キリマンジャロ登頂達成、おめでとうございます!!
森の番人
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