2017/06/05 - 2017/06/05
70位(同エリア314件中)
玄白さん
横浜の友人宅で源氏蛍の撮影をしたあと、もう一度ホタルの撮影に行ってみたくなった。それも源氏蛍や平家蛍ではなく、姫蛍の撮影だ。姫蛍は、源氏蛍とは光り方が違って、ピカッピカッとフラッシュライトのように短時間の発光を繰り返す性質がある。源氏蛍は写真に撮ると光跡が線になるのだが、姫蛍は、光が点に写りあたかも地上に星空が現れたような写真になるのである。
姫蛍の生息地は関西に偏っていて、関東地域ではあまり見られない。調べたところ、唯一秩父の山中で見られるようなので、出かけてみた。
姫蛍の生息地から車で30分ほどのところに、「天空のポピー畑」という秩父高原牧場のポピーの花畑があり、今年は開花が遅れていたせいで、まだ見頃が続いているというので、そちらにも立ち寄り、夕暮れのポピー畑を撮影してきた。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車
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姫蛍は源氏蛍と違って光りながら飛ぶのは夜11時くらいからの深夜である。そんなに早くでかけてもしようがないので、家で昼食を済ませ、午後になってのんびり出かける。姫蛍の生息地は、観光地ではなく、いきなり夜でかけても場所が分からないので、まずは明るいうちにロケハンしておかねばならない。
GooglMapに場所を示しておく。行き方は、関越道花園ICを出て、皆野寄居有料道路(国道140号皆野秩父バイパス)に入り大塚ICで降りて県道43号を進む。星音(せいね)の湯という日帰り温泉をカーナビにセットすると良い。番戸橋という赤平川に架かる橋を渡ってからすぐ、サッカー場に行く細い道に入り河原に降りていく。 -
すると、赤平川・吉田川水辺公園に到着。広い駐車場があるので、ここから蛍生息地まで歩いて100mほどの距離。
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この看板の裏側に姫蛍生息地の場所が示されている。
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公園の名前の通り、赤平川と吉田川の合流点に位置している。こちらの川は吉田川である。
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案内板に示されていた姫蛍がいる場所は、こんな竹林である。整備された遊歩道があるので、アクセスは簡単である。ただし、草むらに入り込むとマムシが出そうなところである。
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姫蛍の場所のロケハンが終わったので、車で30分ほどの所にある天空のポピー畑に移動。秩父高原牧場の敷地の一部がポピー畑になっているのである。最近、TVなどでも取り上げられ知名度が上がってきたようだ。花の見頃の週末ともなれば、駐車場に入りきれない車が道路に溢れ大渋滞になることもあるらしい。
ここに到着したのは午後4時。5時には閉園となるので、駐車場には空きスペースがあり、スムーズに駐車できた。 -
標高500mの山中の5haの起伏がある牧場内に、およそ1500万本のシャーレーポピーが咲いている、文字通り天空のポピー畑である。
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今年は種まきが終わり新芽が出た頃、例年より早い初冬の降雪があったため、ポピーはかなりダメージがあった。そのため、いつもより花付きが悪いという。
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特に、奥の林に近い方はまばらにしか咲いておらず、写真にはなりにくい。そのため、撮影ポイントはだいぶ限られてしまう。
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例年だと、すでに花期は終わっている頃だが、今年は開花が遅かったので、まだ見ることができている。とはいえ、ポピー祭はあさってまでだという。さすがにくたびれた花が目立つ。アップで撮れる元気な花を探すのが大変だ。
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この辺りの花付きはまずまずだ。
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ここでの撮影の狙いは夕日、夕暮れの情景なのだが、今日は西の空には暑い雲がかかり、夕日は望めそうにない。
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しかも5時には閉園となり、駐車場から車を出さなければならない。カメラマンたちにとっては、6時半くらいからが勝負どころなのに、この閉園時間設定はいただけない。主催者によると、夕暮れ時のカメラマンたちの路上駐車が問題なので、5時に閉園してしまうのだという。だが、5時以降もポピー畑には入れてしまうので、5時閉園が路上駐車防止策にはなっていない。
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イチオシ
青空とポピーの赤のコントラストが似合う風景なのだが、今日は雲が多い。ホワイトバランスの色温度を下げて雲に青みを持たせてみた。
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イチオシ
雲の隙間から降り注ぐ日の光が光芒のようで、いい感じになった。
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同じ方向を画角とアングルを変えてみた。
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一本だけ背が高いポピーを狙って
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5時になり、駐車場から車を出すよう主催者のアナウンスがあったので、一旦ポピー畑のはるか下の道路脇の駐車スペースに車を移動させ、坂道を10分ほどかけて登ってきて、再び撮影開始。
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もう一度光芒狙い
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夕暮れが迫ってきた。
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雲の薄い部分が少しだけ焼けてきた。
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ほとんどが赤、少しピンクの花が混じっているのだが、白い花もごくまれにところどころで咲いている。
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光芒の出方も雲の形と太陽の位置の変化で変わってくる。
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奥の畑の花付きの悪さが歴然としている。例年だと、森の境界までびっしり赤いじゅうたんを敷いたようになるらしい。
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だいぶ薄暗くなってきたので、ストロボを使ってみた。
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イチオシ
華々しい夕焼けにはなりそうもないので、引き上げようとしたとき、日が沈んだ山の端の一部だけ鮮やかに朱にそまった。慌てて撮影再開。
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見た目は写真よりずっと鮮やかな色だったのだが、どうも写真には見た色が再現できない。
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これ以上は焼けなかったので、そろそろ姫蛍の生息地へ移動し、夜の11時まで車の中で仮眠することにしよう。
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11時に起き、昼間確認しておいた竹林へ。寝ている間に、駐車場にはホタル撮影に来た車が6台ほどに増えている。
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イチオシ
すでに竹林の下草付近に姫蛍が飛んでいる。源氏蛍のときと同じような撮影の仕方で、30ショットほどを比較明コンポジット合成している。
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ウ~ム、イメージしたような写真にはならなかったな~!
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見た目はこんな感じ。姫蛍は源氏蛍より発光時間が短いだけでなく、明るさもずっと弱いのである。明るい単焦点レンズが欲しくなるが、高いし、そんなレンズを買っても他にあまり出番はなさそうだし・・・
なにか工夫して、来年再チャレンジすることにしよう。
遠くまでホタルの撮影のためにわざわざ出掛けてきたのに、こんな写真しか撮れず、いささかトホホな撮影行だったが、天空のポピー畑も見ることができたので良しとしよう。
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