2013/08/01 - 2013/09/01
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アクアマリンさん
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ライフワークで「日本統治時代の台湾」を調査・研究しています。対象は、「台湾で日本人たちがどう暮らしていたか」に関することです。
1895~1945年の50年間日本の統治下にあった台湾。終戦時点で台湾にいた日本人は50万人(軍人含む)というのですから、50年の間に台湾で日本人が繰り広げたドラマはどれほどの数にのぼったでしょうか。
それなのに、現代の日本ではあまりに影が薄い扱いを疑問に思い、細々と調べ始めました。
同時にそれは、観光ルートにもあまり上らない台湾の旅でもありました。ありきたりではない内容や、もっと深く台湾を知りたい人の参考にしてください。
この旅行記は、台湾最南端の屏東県がメイン。人気リゾート墾丁以外は、日本人観光客はあまり行かない地域ですが、おすすめしたいところがいろいろあって個別の旅行記を作りました。
下記電子書籍の「ガランピ魚」を合わせてお読みいただくと、現地がより理解できます。
表紙は、本当の?台湾最南端です。海の向こうはもうフィリピン。
◎2014年8月にkindle本「台湾南部で暮らしてみれば」(南部のエッセイガイド)、2015年1月に「台南夜話・フォルモサ昔がたり」(台南を舞台にした歴史解説を盛り込んだ小説)、2017年4月に「ガランピ魚」(高雄・屏東・台東を舞台にした短編小説集)を発刊しました。Amazonのサイトをご覧ください。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 3.5
- 同行者
- その他
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
県内を高雄から近い順にご紹介していきます。
なお、屏東市内と東港、および枋寮の一部に関しては、屏東・高雄編をご覧ください。
まずは佳冬から。
客家が多く暮らす町で、客家の伝統や文化を今に伝えています。
◎客家って何?という方は、電子書籍の拙著「台湾南部で暮らしてみれば」をご覧ください。佳冬についても詳しくご紹介しています。
写真はこの町一番の見どころである蕭家古宅の正面入り口。台湾でも屈指の客家史跡です。
月曜休み、入場50元 -
5棟に50以上の部屋があり、100人以上が暮らせる大邸宅。入口から奥へ行くほど、高く広い造り(次代に行くほど家が発展するようにという意味)になっています。
この大きさを写真で表現するのは、ちょっと難しいですね。ぜひ現地で体験してください。
19世紀に初代が大陸の広東(客家が多い)から台湾へ移住、商売で成功して財を築きました。佳冬へ移った後、1860年から邸宅を建築し始め、20年かけて完成しました。建材はすべて大陸から運んだもので、これは当時としては最高の贅沢の一つでした。 -
ただ大邸宅といっても、客家は質素倹約を旨とするため、家の内外とも華美ではありません。ここがお金を持つと「これでもか」と贅をこらす他の民族とちがうところです。
これは若夫婦の寝室。中央にぶら下がっているのは、赤ちゃん用ハンモックみたいなもの。
どうせ部屋がいっぱいあるのだから、何もここで親子三人、上下で寝なくても・・・と思うところですが、そこが客家流なんでしょうねえ。 -
明治28年、台湾割譲が決まると、日本領になりたくない台湾人が台湾各地で激しい抵抗運動を開始しました。
ここ佳冬でも、乃木希典率いる日本軍との間で「歩月楼の戦い」と呼ばれる激戦が繰り広げられました。蕭家古宅の一角にある歩月楼という小部屋に、その歴史を紹介したコーナーを設けてあります。 -
食べかけでスミマセン。
佳冬の客家レストラン・昇福楼にて。客家風豚肉煮(左下)など、どれも本当に美味しかったです。
本当は4人以上をおすすめしますが、少人数の場合はお店に相談してみて下さい。もう少し簡単な客家料理なら、いくつかお店があるようでした。 -
褒忠門。
清代中期に台湾で起きた大反乱を、当地の客家人がよく防いだとことをたたえて、皇帝から贈られた扁額「褒忠(忠義をほめる)」を掲げた門です。
長く佳冬の誇りとなった史跡です。
この町は小さくひっそりしていますが、佳冬駅から歩ける範囲に見どころが集まっていますので、歴史好きな方は訪れてみてください。 -
お隣の枋寮へ向かう途中にある、乃木希典上陸地。
台湾平定戦のクライマックスとなった第2師団の台南入城の第一歩が、この地です。
奥に見える灰色の台形が、「ガランピ魚」で私が呼ぶところの「プリン」です。
番仔侖(山かんむりが付く)という橋のたもとです。
かなり不便ですが、健脚の方なら東海駅から歩いていけるかなあ。
とにかく足が何とかなれば、行ってみてください。 -
車城の福安宮。
土地の守護神をまつる廟としては、台湾どころか東南アジア最大だそう。
この門前町である車城には、名物料理もいろいろあります。
また四重渓温泉や石門古戦場の入り口でもあります。 -
石門古戦場。
写真の右手にあたる川原が、古戦場です。 -
付近の道路沿いに、牡丹社事件のあらましを描いた壁画がありました。たぶん地元の小学生が描いたものでしょうね。
明治7年の牡丹社事件は日本ではほとんど知られていませんが、台湾、特に南部では、「初めて日本の軍事力を脅威に感じた出来事」で、それがのちに「台湾が日本領となる」展開につながる事件として語り継がれているのだと感じました。 -
さあ、次はいよいよ墾丁へ。
ここはメインビーチの大湾。
台湾中から若者が押し寄せる人気スポットです。 -
でも私はこちらの小湾の方が好き。
人は少ないし、水ももっときれいです。 -
さらに南へ下ってガランピ灯台。
真っ白な美しい灯台です -
灯台へ至るまでは、こんな広大な公園になっています。ここからの眺めも素晴らしい
-
台湾最南端のモニュメント。同行した台湾人の知人によると、これは靴底を表しているんですって。なるほど。
ガランピ灯台から東南方向にあります。
ここからは海岸沿いに遊歩道がのびています、写真は表紙をご覧ください。
のんびり歩きながら、「とうとう台湾の最果てに来たかあ」なんて感慨にひたれます。潮風が吹くせいか、思ったより涼しいです。ただ日陰はないので、帽子は忘れずに。
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