香港２０１３雑記帳　（２）

2013/05/11 - 2013/05/14

２０１７年５月に行った香港の雑記帳を書いていて、ついでに始めた２０１３年版雑記帳。
今回は、中環から２階建てトラムに乗って銅鑼湾へ。ハイサンプレイスで、珍しいイベントを見てから、ジャーディンズ・クレッセントへ。
女人街などよりずっと狭い露店街です。衣料品や雑貨が中心で、あまりお土産を探すというような品揃えではないけれど、雑多な場所が好きならお勧めです。
スターフェリーで尖沙咀に戻ったら、大きなアヒルが出迎えてくれました。
香港は町全体が観光地。どんな場所でも被写体になるから、なかなか先に進みません。

エリア 香港(香港)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 船 徒歩
• 航空会社: ANA
• 旅行の手配内容: 個別手配

大好きな２階建てトラム。乗り込んだ２階は結構混んでいました。
赤柱から銅鑼湾付近を通って中環まで来て、またトラムで銅鑼湾へ。これもトラムにゆっくり乗りたいが故。こういう時に、均一料金は助かります。

香港メイドでいっぱいの皇后像広場。以前、斜め向かいのマンダリンオリエンタルホテルに泊まった時は、部屋からこの広場が見えて、メイドたちでぎっしり埋まった様に驚きましたが、今回は随分少なくなっています。分散して広がったようです。

皇后像廣場 広場・公園

チャーター・ガーデンを左に見ながらトラムは緩やかなカーブに入ります。
背が高くてバランスの悪い２階建てトラムは、２０１７年４月６日午前０時ごろに横転事故を起こしました。幸い負傷者１４名だけで済んだそうです。
「ＨＳＢＣ本店付近。屈地街行きのトラムが金鐘道から徳輔道中に差し掛かったところで車両が線路を外れて横転した」ということなので、正にこの場所辺りです。進行方向は逆向きです。
前方には中国銀行（Bank of China Tower）のビルが見えます。

金鐘（アドミラルティ）にあるデコボコのビル「力宝中心二座」。
中環からこの辺までがシンフォニーオブライツのメイン会場です。
シンフォニーオブライツは、いつも尖沙咀から見ますが、足元から見るとどんな光景なんでしょう？

湾仔の修頓球場の前。前方の駅は「盧押道（Luaroad Road）」です。トラムは、地下鉄の駅とは１本ずれた通りを通って行きます。

地下鉄湾仔駅Ａ３出口付近。この右手に湾仔マーケットがあるので、人通りはとても多いです。
女人街は観光地として有名になり、観光客向けの商品が多く売られていますが、こちらは古くからの地元御用達。
そういう意味では、こちらの方が面白そうですが、今回はジャーディンズ・クレッセントが目標なので、通り過ぎます。

２階建てトラムは、絶好の街並み展望スペースです。このビルの２・３ひょっとして４階も？本屋さんです。
「三聯書店」。１階の間口が狭いので、歩いているだけではその規模に気が付きません。
「花旗銀行」。シティバンクって、中国語でこうなるんですね。

三聯書店 (湾仔店) 専門店

「北海道牧場餐廳」北海道デイリーファーム・ミルクレストラン。乳製品のカフェ？香港は暑いし、甘いものは好きだからいいかも。

元気寿司と吉野家は、よく近くで見掛けます。元気寿司は２０１７年現在、香港島だけで１７店舗あります。
寿司だけでなく、うどんや丼がセットになった定食もあり、日本人でも行きたくなります。

銅鑼湾のそごうの前です。日曜日とあって、人が多いです。
２０１７年は、メイドたちで、そごうの入り口はすごいことになっていました。

銅鑼湾を散策するため、前方の歩道橋の手前にある停車場でトラムを下ります。

ハイサン・プレイスに入ると、なんだか妙なことになっていました。「ＩＲＯＮ　ＭＡＮ」？？？

ハイサン プレイス (希慎廣場) ショッピングセンター

大きな模型と、ガラスケースに入った小さな模型。香港のおもちゃの展示会にしては、ちょっと雰囲気が違うような。

テレビのキャラクターなんでしょうね。それにしても、すごい人気でした。
「ＩＲＯＮ」って、アイロン？と思うけれど、「鉄」なんですよね。「鉄人」なんだ・・・

ハイサン・プレイスの中には、フードコートがあります。

「石頭牛肉飯」。「石頭」は、日本で「石焼」のこと。英語でＳｔｏｎｅ　Ｐｏｔ。単品５５ドル。セットで６５ドル。
店で注文すると、番号札を渡され、電光掲示板に自分の番号が表示されたら取りに行くスタイル。

ハイサン・プレイスの中のトイレは、とても綺麗でした。

ハイサン・プレイスの南東の角です。右の竹の足場が組まれている建物の向こうを右に曲がるとジャーディンズ・クレッセントです。

ジャーディンズ・クレッセントの入り口は、バラック小屋の玄関のようです。
明るくて広い女人街に比べ、一種肝試しのような空間です。

衣料品が主に売られていますが、廉価品で、観光客が買うような品質は望めません。

粗末なトタン屋根が中途半端に掛けられているだけなので、雨天時には辛いでしょう。

立派なビルの足元にこのような空間があるのが、香港のおもしろさです。

この界隈には、イスラム教徒の女性が多く見られます。

ジャーディンズ・クレッセントの先には野菜を売る店が賑わっていました。馴染みのない果物が並びます。

八百屋の現れた辺りで、Ｌ字型に道が曲がり、ここで終わりです。

この辺には、返還前の香港が残っています。どこもこうした建物ばかりでした。
窓の下に竿竹を突き刺す突起があり、道に向かって数多の洗濯物がぶら下がっていたものです。さすがにここでも、洗濯物はないんですね。
それでも道を跨いだ大きなネオン看板があって、懐かしいです。かつて九龍半島のネイザンロードもこうだったなんて、誰も思わないですね。
私は、香港の返還の前後を知っているので、変わりゆく香港を心の中で見比べながら時代の変遷を興味深く思っています。

ハッピー・バレー競馬場行きのトラムが曲がって来ます。競馬場の周りは高層マンションだらけなので、利用客は結構います。

ここに、往時の看板があったら、すごく嬉しいな。あの景色は一種のノスタルジーとして、私の心に焼き付いているようです。
あの頃の香港は、今のようには発展していなくて、不便で汚い部分も多々あったというのに、負の部分が払拭された現在、私が愛する香港は、かつての雑多で訳の分からない不思議な雰囲気に包まれた香港だなんて。
これから何度ここを訪れても、もう決して見ることのない幻影。
ＬＥＤの冷たい光の中で、赤っぽいネオンと裸電球の世界を想う。あれは、私の青春だったんだな・・・

郷愁に浸りながらトラムで中環に戻って来ました。
チャーターハウスとマンダリンオリエンタルホテルの前の道は、歩行者天国になっていて、メイドの楽園になっています。
よく見ると、道の中に人の列が１本出来ています。あれは、頭上にペデストリアンデッキがあって、その下だけ日陰なんです。朝から日暮れまでいる彼女たちは、日陰を追って少しずつ移動しているのでしょうか。
２０１７年には、ここにテント村が出来ていました。デーキャンプ用の簡易テントが安く出回るようになったので、もう彼女たちは日陰を追う必要は無くなったのです。

以前は、マンダリンオリエンタルホテルのすぐ前にあったフェリー・ピアは、埋め立てられて沖合に移動していました。
こののっぽビルは「国際金融センタービル」です。その足元に香港駅があります。

「人力車観光巴士」。なるほど、車体には人力車の絵が描かれ、２階後部には幌まであります。
以前、フェリー・ピアの前から出るオープントップバスは、ピークトラムの駅に向かうものでしたが、今はどうなのかな？

現在のフェリー・ピア。７番ピアから尖沙咀行きのスターフェリーが発着します。

香港島側から見た尖沙咀。スタークルーズの客船が係留しています。そして、大きなアヒルも・・・

スターフェリーが出航しました。ビクトリア港の眺めです。
海に臨む「香港会議展覧中心（コンベンションセンター）」が見えます。あれは返還される頃に合わせて造られた建物だったと思います。

コンベンションセンターの向こう側には、九龍半島から海底トンネルを抜けて最初に顔を出すロータリーがあります。
ここは、ものすごいインパクトのある香港の代表的な景観でした。
トンネルを抜けて、香港島でまず目にするのが巨大な看板の圧倒的な迫力でした。ちょうど写真の真ん中にあるｐａｎａｓｏｎｉｃの看板がそれです。
返還前の香港は、超高層ビルなどなかったので、ｐａｎａｓｏｎｉｃの建物でも、十分に迫力があったのです。
その周りにも同様の高さのビルがあって、どれにも企業の大看板が乗っていました。日本企業の看板を見て、どれほど誇りに思ったことか。
あそこにｐａｎａｓｏｎｉｃが残っていてくれて嬉しいです。

尖沙咀のフェリー・ピアに着きました。ここからは、中環と、湾仔に向かうスターフェリーが出ています。
古い桟橋は、基礎部分が木で出来ています。やがてはここも改修されることでしょう。この雰囲気をあまり壊さないでくれることを祈ります。

なぜ、ここに、アヒル・・・？このアヒル、結構あちこちに出没するらしいですね。
香港ではこの後、妨害があって、すぐに撤去されたとか。

アヒルを見に来ただけではないのでしょうが、ハーバー・シティーに続く沿岸の通路は、ものすごい人・人・人！

歩き疲れたので、香港名物の足つぼマッサージに行きました。「足臨門」。ガイドブックに載っている有名な店です。
有名だけに賛否両論。悪い評価の人の文章を読むと、日本のようなサービスでないことに腹を立てている人が多いと思います。
香港では、施術師同士がおしゃべりしながらなんて当たり前だし、高級スパのような設備がある筈もないのですが、そういう点に文句を言う人が多いようです。
この店は、サービスはごく当たり前の水準だし、日本人が多いので、その点では店員が慣れているので気楽です。
九龍公園の南側にマッサージ屋は多いですが、実は、尖沙咀の東側は、どの通りにもいっぱいあります。グランヴィルロード・キンバリーロードなどでは、探す必要がないくらいです。
相手任せで後で文句を言わずに、自分の希望をはっきり伝えることが大事です。

足臨門 エステ・スパ・マッサージ

スーパーでの買い物も楽しみの一つ。日清のカップヌードルのバリエーション豊かなこと！まだまだありました。

これ、美味しいのかしら？キティ柄に「日式醤油味」。どうか変な味ではありませんように。

天晴れ！「出前一丁」。香港では人気があると聞いていたけれど、ここまでとは。
実は、これらのラーメン・カップラーメンの類をいろいろ買って帰って、空港でスーツケースを開けるように言われた時の恥ずかしさと言ったら！お土産はほどほどに。

街の食堂には「日式」の文字がどこにでも見受けられます。すっかりお腹が空いていたので、吸い寄せられてしまいました。

店内はガラス張りであることが多いです。広く見せたいのでしょうが、ちょっと安っぽく見えるね。

そして、出て来たのがこれ。しまったインスタントヌードルと書いてあった。カニカマに竹輪。確かに日式。

セブンイレブンでは、商品を買って点数を集めるとリラックマのグッズが当たるようでした。香港でも人気なんですね。

店頭がすべてクマ。

ＭＴＲの構内には、グッズを売る店があります。

これ、なんで７９８ドルもするんでしょう？まさかクリスタル製とか？
日付が変わるので、今回はここまで。次回は、上湾から中環の山の手を散策します。