2001年１月、ローマとバチカンと①

2001/01/01 - 2001/01/02

2017年５月に小国潰しの一環でリヒテンシュタインを訪ねました。
さて世界一の小国といえばバチカン市国。カトリックの総本山、ローマ法王のお住まいですね。訪ねたのは2001年の正月。ここ最近はヨーロッパで一番訪問する回数が多いイタリアですが、学生時代には一度も訪れることがなく、この旅が初のイタリア訪問でした。

日程は
１月１日　JAL409便　成田→ローマ　　
　　２日　バチカン、サンタンジェロなど観光
　　３日　フォロロマーノ、コロッセオほか観光
　　４日　JAL4010便（アリタリア航空便）　ローマ→
　　５日　成田着

初日はまずはバチカンに向かい、サンタンジェロなど周辺を巡りました　

エリア バチカン(バチカン)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 航空会社: JAL
• 旅行の手配内容: 個別手配

年末年始を海外で過ごしたこと何度かあったけれど、元日の出発は初めて。基本的に正月のヨーロッパはオフシーズンだから、人もいないだろう、なんて軽いノリでローマ入り。19時過ぎにテルミニ駅にたどり着き、飛び込みで宿を探すも満室続き。ネットで予約もポピュラーでなかった頃。長時間フライトで疲れてきたし、冬なんであたりは暗く宿探しも面倒になってきたので、テルミニ駅のインフォメーションへ。写真は翌日のテルミニ駅周辺

インフォで紹介をしてもらて３泊の宿を確保。１泊11万ﾘﾗは当時のレート（100ﾘﾗ＝5.5円程度）で6000円くらいか。割高という印象が強かったけれど、ﾕｰﾛ導入を控えてイタリアも物価が上がってきたころ。こんなものでしたかね。ということで、翌日にまず向かったのはシスティーナ礼拝堂を第１目的としたバチカン美術館

フィルム写真の頃は美術品を写真に撮るなんてことはほとんどなかった。なのでこれでもかって質の高い収蔵品に圧倒されたのだけれど、バチカン美術館の膨大なコレクションの写真はなし。ここはサンピエトロ大聖堂のドームが見えるビーニャの中庭

当時も人気の高い観光スポットだったバチカン美術館だけれども、１月２日ということもあったのか、長時間並んだりすることなくすんなり入場できた。それでもシスティーナ礼拝堂はかなりのものだったけれど

こちらは八角形の中庭（別名ベルヴェデーレの中庭）

で、記念写真はいいのだけれど何故かヘルメス像の前。せっかくなら有名なラオコーンにすればよかったのに。なぜにヘルメスを選択したのか、記憶にない

そうそう、バチカンにも独自の郵便制度があるので記念に絵葉書を出しておきましょう。ってことで、美術館で購入して自分宛に出したポストカード

バチカン美術館を堪能したらサンピエトロ大聖堂へ向かいます

2000年は大聖年。しかし、年が明けたから人の数もそれほどでもないのでは。なんて甘い考え。平穏な美術館と違ってこちらは大盛況。とてもじゃないけど、大聖堂になんて入れません

サン ピエトロ大聖堂 寺院・教会

こんな状況では寺院に入るまで何時間かかるかわからない。記念写真だけ撮っておこう

無理はせずに広場を散策するのにとどめますか

サン ピエトロ広場 広場・公園

サンピエトロ広場だけでカトリックの総本山の圧倒的な存在感は実感できる。なんたって広大。次にイタリアに来た時に訪ねよう。そう思ったのだけれど、イタリアは何度も再訪しているのにバチカンには足を向けていない。バチカンを含めたローマをもう一度歩こうかな

喧騒のサンピエトロ寺院からVia de Conciliazioneを通って

２世紀、ハドリアヌス帝が自分自身とその後の皇帝のための霊廟として建設したサンタンジェロ城へ。思っていた以上に堅固な要塞。教皇の避難場所として使われたのも納得

サンタンジェロ城 城・宮殿

サンタンジェロ城のテラスからはテヴェレ川にかかるサンタンジェロ橋がよくみえる

サンタンジェロ橋 建造物

一方、バチカンに目を向けると真っ直ぐな道がサンタンジェロ城とつながっている

サンタンジェロ橋の両側にはベルニーニ作の天使像（コピー）が

ヴィットリオ・エマヌエーレ２世通りを進んでヴィットリオ・エマヌエレ２世記念堂へ

ヴィットーリオ エマヌエーレ2世記念堂(ヴィットリアーノ) 建造物

すぐ近くにフォロ・ロマーノなど歴史的に重要な場所に建てられたイタリア統一を記念する白亜の記念堂。地元に人には景観を崩すということで評判が悪いとか。う～ん、確かに微妙な気がしないでもないけど

記念堂からの眺め。中央に立つ騎馬像はヴィットリオ・エマヌエレ2世

視線を動かしてみると古代ローマの遺跡の数々。調和ってことを考えるとあわないかなあ

1万5000人以上を収容可能だったというマルケルス劇場をチェックしつつ

マルチェッロ劇場 史跡・遺跡

ベタなネタですが、ローマに来たら真実の口でこれはやっとかないと（笑）

サンタ マリア イン コスメディン教会（真実の口） 寺院・教会

サンタ・マリア・イン・コメディン教会の周辺には多くのローマ遺跡が残ってて見応え十分。これはヤヌス神を祀ったジャーノ門

フォルトゥーナ神殿（右）とヴェスタの神殿（左）。そこら中、遺跡だらけ

冬は日が短いので急いで観光を続けないと、ってことでやってきたのがチルコ・マッシモ。かつては30万人の観衆を集めたとされる戦車競技場だけれども、何が残っているというとほぼ何もなし。とはいえ、古代ローマの市民が最も熱狂した舞台。クラシック映画の「ベンハー」の印象もあって、ちょっと訪ねてみたかった

チルコ マッシモ 史跡・遺跡

古代ローマを育んだティベレ川。2000年前、どんな景色が広がっていたのだろう

テベレ川 滝・河川・湖

当時はあまりローマのエジプトへの影響の大きさを知らなかったので、軽くびっくりしたピラミデ。エジプトには、こんな鋭角のピラミッドってないよな。なんて思っていたら、2012年１月に訪問したスーダンのメロエのピラミッドも鋭角だった

ピラミデ 史跡・遺跡

暗くなったけれど、まだまだ街歩きは続けます。ローマの歴史を見続けてきたカピトリーノの丘へ。今は美術館となっているけれど、古代ローマでは神殿が建てられていた神聖な場所

カピトリーニ美術館 博物館・美術館・ギャラリー

中には入れないけれど、フォロ・ロマーノはライトアップされていて幻想的

フォロ ロマーノ 建造物

こちらはセヴェルスの凱旋門

この日、最後に訪れたのがパンテオン。世界最大の石造建築には圧倒されっぱなし

パンテオン 建造物