No.48　百名城の松坂城(20/100)～天守は無くても広い本丸が往時の姿を無言で語る

2017/05/22 - 2017/05/22

　出張で津市にやってきたが、帰路、少し時間があるので、松坂城跡に行くことにした。
　近鉄松坂駅を下車し、街をしばらく歩いて松阪城に向かいます。
この松坂の街は散歩に向く街でもあります。タクシーではなく、ぶらぶら歩くと面白いでしょう。特に心惹かれたのは昔は普通にあった男女一体型の公衆便所。今では男性用と女性用が同室にあるなど、考えられませんが、昔ながらの公衆便所が松坂ではまだ生き残っていました。（絶滅危惧種です）
　また、街中には三越の創業家の記念館もありました。存亡の危機を向かえている三越。創業の精神に立ち返って、生き残ることができるでしょうか？
　さて、松坂城ですが、大きい城でした。特に本丸が大きく、行政府としても十二分に機能していた城であることを伺わせるものでした。天守を作る計画があったが、反対運動もあり、天守再建はなくなった、とのことですが、正解でしょう。天守が無い分、往時を想像することができます。
　また、城の外には番屋敷が広がっていました。ここが素晴らしい。手入れの行き届いた生け垣が延々続きます。現在でも使用され、住んでいる方々がおり、手入れを怠っていないのでしょう。（武家の子孫でしょうか？）長屋型式で暮らすのにはご苦労も多いと思いますが、是非後世まで、この風景は残してほしいものです。

エリア 松阪(三重)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• 交通: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 私鉄 徒歩

松坂駅で下車し、松坂城に向かいます。

町中に銭湯を発見

公衆便所は男性用と女性用が同じ部屋で向かい合わせのスタイル。
昔は結構ありましたが、最近は殆ど見ないスタイルです。
昭和で時間が止まっている？

どこかで見たことがある像を発見！

三越のライオン！

三井家発祥の地の横にあった旧家。

三井家発祥の地

三井家の説明文

城に向かう途中で、コンクリートの上に直接書かれていた町名。
どうもペンキのようです。
こうゆうノリは好きです。

旧家が並ぶ気になる路地を発見

路地の先には本居宣長宅跡がありました。
旧宅自身は松坂城内に移築され、何もありません。

本居宣長が愛したという老木。
老木ゆえ、移されるのは免れたようです。

表門より松坂城へ入ります。

松坂城跡の石碑

松坂城の説明板

入ってすぐの石垣は野面積み

石垣は戦国期のもののようです

別の石垣

更に進みます。

二の丸

本丸へ向かいます

曲がった先が本丸跡

本丸跡

かなり大きな本丸です

本丸からは松坂の街が一望できます。

天守閣跡

天守閣跡もまた広い！

本居宣長記念館の説明文

残念ながら閉館中でした

隙間からなんとか本居宣長宅は見えました・・・

裏門に向かいます

出口が見えてきました

裏門を出ると御城番屋敷が広がります。

手入れが行き届き、良い雰囲気です。

昔の武家屋敷の雰囲気を彷彿とさせます。

現存する当時の土蔵だそうです。

それぞれの屋敷には今も人が暮らしています。

用水。
何気ない風景ですが、往時の雰囲気をよく残しています。

おまけ。
帰りに乗ってきた電車には斎王が描かれていました。