五月晴れの奈良をてくてく　②万葉植物園の藤

2017/05/07 - 2017/05/07

藤の花の見頃に万葉植物園を訪れることができラッキーな一日でした。

昭和７年、佐々木信綱ほか歌人たちの協力により､万葉集にゆかりの深い奈良に約３００種の万葉植物を植栽する植物園として開園。

広大な春日大社境内を歩きイチイガシやクスノキ､ムクロジなど歴史の深さと比例する樹木の大きさにパワーをもらって帰りました。

エリア 奈良市(奈良)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: その他
• 交通手段: 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

若宮神社から春日大社本殿へ。

春日大社本殿にある砂ずりの藤。

『春日権現験記』にも書かれている古い藤、 樹齢700年以上といわれます。

南門前の額塚。

大昔、南門に「鹿嶋大明神」の神額が掲げられていましたが、落雷によりその額が砕け落ち、この場所に大きな穴が開いたそうです。その穴に額を埋納し、さらに穴を塞ぐために大きな石をかぶせました。その一片が地表に現れており一種の磐座(いわくら・信仰の対象）と考えられています。

南門近くにある大楠。幹周/11.46m、樹高/24m。

この木は、実は3本の木がひとつに合わさったという説や、神功皇后のお手植えだという伝説もあります。神功皇后のお手植えとすれば樹齢は伝承1800年となります。

春日大社神苑（万葉のその）＝万葉植物園入り口。

万葉植物園とは、もちろん万葉集に由来する名前で。

例えばこの花は・・あせびですが・・

万葉集の中でこのように歌われています、という表示とともに展示されているのです。

ヤブカンゾウ＝わすれぐさ。

しかしこの時期はなんといっても藤でしょう。

２０種類の藤が２００株、壮大なスケールです。

これは「白野田」という品種。

樹齢何百年？

「九尺」という品種。

ピンクの藤は初めてです。

緋ちりめん。

藤棚の中に入って。

紫の八重咲きも初めてです。八重黒龍藤。

カキツバタも見頃でした。

春日大社の社紋は「下り藤」。

藤は境内随所に古くから自生し、藤原氏ゆかりの藤ということもあり、次第に定紋化されました。

御巫（みかんこ）の簪又、若宮おん祭の「日の使」の冠にも藤の造花が見られます。

青空をバックに。

藤は２０品種約２００本があるそうです。

大根の花も満開でした。

大根そのものが地面に見られます。

休憩は植物園を出てすぐの荷茶屋で。

屋内、屋外自由席で注文は自分で会計まで出かけてします。番号札をもらいます。

品物は持って来てくれます。

くず餅、美味しかったです。

帰路春日大社表参道のムクロジの木に寄りました。幹周４．５８メートル。

木の中から竹が突き出ています。不思議がっているとボランティアさんの声が。

落雷で枯れてしまったんだそう。

木のうろから竹が伸びて現在に至るとのこと。夜にはムササビが飛び交うそうです。

ムクロジの木の根っこが何かを語ってくるようでした。

ゾウに見えません？

近鉄奈良駅周辺はアクセサリーを売る人やパフォーマーなど・・いつの間にか外国のような風景になっていました。