二条・烏丸・河原町旅行記(ブログ) 一覧に戻る
前日大阪から移動し河原町のゲストハウスに宿泊。翌日一日だけ京都観光をした。友人と女二人旅。訪問した箇所は少ないけど京都の町をじっくり楽しんだ。<br /><br /><宿泊場所><br />ゲストハウスLen<br />【https://backpackersjapan.co.jp/kyotohostel/】<br /><br /><訪問先><br />・平安神宮<br />・恵文社一乗寺店(雑貨屋 兼 本屋)<br />・アカツキコーヒー(ティラミスがおいしいカフェ)<br /><br />===================================================<br /><br />梅田から阪急京都線特急で河原町まで約40分。ゲストハウスに到着したときもう22時を回ってた。22時頃にゲストハウスから「チェックインが22時までですが何時に到着予定ですか?」と確認の電話がかかってきて、もう近くまで来ていたので「あと10分以内に着きます!すみません!」と言って足を早める。こうやってきちんとゲストの管理をしている良いゲストハウスなんだな。<br /><br />ゲストハウスLenは1階がカフェ、2階より上が宿泊フロアになっている。1階部分は正面が大きなガラス戸になっていて、そこから通りに店内のオレンジ色の優しい光が漏れていてオシャレな雰囲気。<br /><br />中に入ると左手に受付カウンター、右手にカフェ用の大きなカウンター。座席はソファ席、脚の長いイスのテーブル席があって外国人旅行客が座ってリラックスしていた。天井が高いのと、座席の配置も余裕があるので全体的に広々とした印象。<br /><br />受付カウンターで宿泊費(2900円/泊)を支払って、部屋の暗証番号とWi‐Fiパスワードが書かれた紙をもらう。カフェの奥にあるエレベーターで宿泊フロアのある2階へ。<br /><br />エレベーターを降りると通路の左側に宿泊部屋、右側にシャワー室とトイレ、それらを通り過ぎた正面に共有スペースがあった。<br /><br />私たちが宿泊したのは男女混合ドミトリー(8人部屋)でドアは英数字のついたボタンをいくつか押すと開錠する仕組み。室内は2段ベッドが4台(セミダブルくらい。結構広い)、スリッパと貴重品用のロッカーが設置されている。ロッカーは鍵がついていないので南京錠を持参するか、ゲストハウスでレンタル(150円)することも可能だけど今回は1泊だけだったので使わなかった。ベッドにハンガーがついていたので服がしわにならずGOOD!<br /><br />シャワー室は1部屋のみ。6畳くらいの割と広い室内にトイレとシャワーカーテンのついたバスタブがある。温水はダイヤル型?というか、それを回して温度調節をするタイプ。古いものだと水とお湯が別れていて両方を少しずつ回しながらちょうどいい温度に調節しなければならないけど、個人的にそれが結構苦手で、、、冷水から温水まで一つのダイヤルで調節できるのがかなり高得点。<br /><br />シャワー室の隣に独立したトイレがあるので1フロアにトイレは2個。時々埋まることもあったけどそういう時は上階に行けば大抵空いていて特に不便なし。<br /><br />共有スペースにはキッチンもあって長期滞在者には便利そう。電子レンジやトースターも揃ってたよ。あとインスタントコーヒーが無料だったのは嬉しかった!コーヒー好きなんです。室内は大きな木製のテーブルが2つ、ドライフラワーがあちこちに飾ってあって、オシャレで落ち着きのある空間。宿泊部屋、共有スペース含めて全体的に清潔感のあるゲストハウスでした。<br /><br />友人と明日の予定について話そうかと言って共有スペースに行ったもののつらつらと関係のない話をして気付いたら夜中の3時(笑)コーヒーが無料で本当によかった。結局、明日の計画を決めるのは諦めて寝ることに。zzZ<br /><br />翌朝は7時半に起床。シャワーを浴び終わるとちょうどスタッフがドライヤーを出してくれた。騒音対策で夜22時~朝8時までドライヤー使用禁止になっていて、その間は片付けてしまうんだね。ちなみに私は濡れたタオルを持ち歩くのがいやだったので150円でタオルをレンタルしました。<br /><br />さっぱりしたら朝ごはん。せっかくなので1階のカフェでとることに。カフェ用カウンターにクロワッサン、パイなどが並んでいてとてもおいしそう。無類のチーズ好きだからパニーニセットにも惹かれたけど目の前のパンの誘惑に負けてクロワッサンをチョイス。友人はパイをチョイス。<br /><br />2人ともコーヒーをセットで注文。パンを持って席で待っているとドリップしたコーヒーを店員さんが持ってきてくれる。豆は3種類から選ぶことができて2人とも違う品種にしたんだけど、どちらも酸味が強くてびっくり。不味いというわけではないんだけど酸味の強いコーヒーってあんまり好きじゃないんですよね、、、でもクロワッサンはおいしかった。<br /><br />お腹も満たされて元気に出発!最初の目的地は前回友人が行きそびれた平安神宮となり。Google mapで徒歩30分くらいだったから天気も良いしお散歩がてら歩いて向かうことにした。進路は北。<br /><br />ゲストハウスは大通りに面しているんだけど「あっち面白そうだから行ってみよう」と友人に引っ張られて一本裏の道へ。こういう歩き方、大好き。ちょうど大通りに並ぶ店舗の裏壁を見ながら歩く形で、その建物のすぐ下を小さな川が流れていて京都らしい風情がある。<br /><br />右手に豆腐屋さんやカフェ、雑貨店を眺めながら涼やかな川沿いをしばらく進むと大きな交差点に繋がった。交差点を渡ったところにかわいらしい壁掛けがいくつか飾ってあって、付近に「絵具代カンパお願いします」と書かれた箱が置いてあった。<br /><br />友人が気に入って1つ手に取って、「小銭ないなー」貸してあげよっか?なんてやり取りをしていると突然背後から初老の男性が「それいれる袋やるから」と声を掛けてきた。どうやら壁掛けの作者らしい。<br /><br />大きな黒いリュックサックからビニールの袋を出してそれを私たちに手渡して、それから友人が選んだのと同じデザインの壁掛けを取り出して新たに飾った。そうやって補充しているのね。<br /><br />結局友人はお代として1000円札をカンパ箱に投入。あとで聞いたら「作者目の前にして小銭のやり取りもね~」って、そうだよね。おじさん登場はずるい(笑)<br /><br />道はつづく。さっきまでの細い川がいつの間にか大きく広がっていて、青空を映して穏やかに輝く。周囲に高い建物もないので空が広い。大通りから階段を少し降りて川沿いの歩道を進むと透き通った川の中に魚が泳いでいたり、水辺をカラスがよちよち歩いていたり、岩の上でカモが日向ぼっこしていたり、みんなそれぞれ気持ちよさそう。<br /><br />動物を見つけるたびに、魚だ!カモもいるー!なんて子供みたいにきゃっきゃっしたけどこういう風に一緒にはしゃげる友人でほんとによかった。ずっと北上していたけど平安神宮に行くには東へ行かなければならないので、名残惜しいながら楽しい川沿いを離れて道を右に進んだ。<br /><br />しばらく歩くと大きな公園のど真ん中にこれまた大きな鳥居がそびえていて、平安神宮はその鳥居の直線状に構えていた。柱の朱色と空の青のコントラストがとてもきれい。正面の門をくぐると広々とした境内には白い砂利が敷き詰められてまぶしいくらい。<br /><br />いつもだったら事前にこの場所はどういう場所で歴史的にどんなことがあって、、、ということを調べていくんだけど、今回はほぼ無計画な自由旅だったのでお参りして(「これからの旅路を2人で楽しめますように」と祈ったけど友人は何を祈ったかな。)、何枚か写真を撮ってさらっと次の目的地「恵文社 一乗寺店」へ。<br /><br />市バスに乗って40分ほどで最寄りのバス停に到着。そこから閑静な住宅街を歩くこと約7分。オシャレな佇まいの店舗が見えてきた。手前にあるのが雑貨のお店、その奥に書店が隣接する。<br /><br />まずは雑貨店の方へ入ってみる。木造の店内には心をくすぐる雑貨がたくさん。照明が点いていたかよく覚えていないけど、その日は良く晴れていたし外からの自然光で静かに照らされていた気がする。東京の友人たちへのおみやげをじっくり吟味し、気に入ったものを購入して隣の書店に移動する。<br /><br />書店も同じような雰囲気。ジャンルごとに分かれた本棚に最近の本から古い本まで様々並んでいて「本は大体タイトル買いする」という友人も興味深げに本棚を巡っていた。私は欲しい本があったのだけど見つけることができず、でもせっかく来たのに何もないで帰るのも寂しいので、半ば適当に一冊の本を選んで購入。そしてもう一つの目的地「アカツキコーヒー」へ移動した。<br /><br />「アカツキコーヒー」は恵文社から徒歩5分くらいのところにあるカフェ。ティラミスがおいしいというのと、お店をやっている夫婦が素敵という評判を楽しみにきた。<br /><br />白地のドアを開けて中に入るとオフホワイトを基調とした落ち着いた雰囲気の店内に若いお客さんが2,3組お茶をしていた。時間は13時過ぎだったけどまだお昼をきちんと食べていなかったのでランチメニューからたまごサンド+コーヒーのセット、それと単品でティラミスも注文した。<br /><br />お客さんの人数はそれほど多くないけど、そもそもテーブル席が5席くらいしかない夫婦二人で切り盛りしている小さなカフェなのでお料理がなかなか出てこない。ただまあ特段、急いでいる訳ではないのでさほど気にならなかった。<br /><br />しばらくして奥さんがお料理をテーブルへ運んでくれて、ティラミスのお皿を友人の前に置こうとしたとき、勢いがあったのか、ぱたんとティラミスが倒れてしまった。全然大したことじゃないんだけど「すみません、新しいのと取り替えます」と言うので、いやいやいやいいですいいです!お腹の中に入れば同じだから。と言ってそのまま置いてもらった。<br /><br />付け合せのサラダもふわふわの丸パンに挟まったふわふわたまごのサンドイッチももちろんおいしかったけど、ティラミスのおいしさは評判を裏切らない味で思わず目を丸くしておいしい!と言ってしまうほどだった。<br /><br />ここでもコーヒーを飲んだわけだけどこれも酸味の強いコーヒーで友人と二人で顔を見合わせた。京都のコーヒーって基本的に酸味が強いのかね、、、。<br /><br />酸っぱいコーヒーを飲みながら、さっきお目当ての本が見つからなかったのだと友人に話すと「その本ならお店で見たよ」と。そんな有名な本でもないのにまさか私が読みたいと思っていた本を友人が見ていたなんて!しかもあんなにたくさんの本がある中で!なんか運命のようなものを感じてしまう。食べ終わったらもう一度お店に戻っていい?と聞いたら快く許してくれた。<br /><br />帰り際にレジでお会計をしていると旦那さんが「お料理に時間がかかってしまってすみませんでした」と。気にしていなかったけどこういう一言があるのとないのとで全然気持ちが違うね。しかも奥さんにしてもこの旦那さんにしても謝り方が媚びていないというか、作ってないというか、誠実さが感じられてとても気持ちの良い二人だった。<br /><br />そんな穏やかな気持ちでさっき来た道を戻って、友人にその本が置いてある本棚を案内してもらい、ようやくお目当ての本をゲット。帰りの時間も迫っていたので近くのバス停から京都駅に向かい、そこからシャトルバスに乗って伊丹空港へ向かった。<br /><br />バスの移動時間は長かったけど朝から歩き通しだったからゆっくり座れたし、友人ともたくさん話ができてよかった。運賃も良心的だしね。<br /><br />結局廻ったところは平安神宮、恵文社、アカツキコーヒーだけだったけどこうしてじっくり友人と話しながら京都の街並みをぐるぐる歩き回ることができて本当に楽しかった。またこんな旅をしたい。

大阪から寄り道の京都。 平安神宮と恵文社一乗寺店とティラミスがおいしいカフェを巡る旅。

6いいね!

2017/05/04 - 2017/05/04

3096位(同エリア4351件中)

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はなもんさん

前日大阪から移動し河原町のゲストハウスに宿泊。翌日一日だけ京都観光をした。友人と女二人旅。訪問した箇所は少ないけど京都の町をじっくり楽しんだ。

<宿泊場所>
ゲストハウスLen
https://backpackersjapan.co.jp/kyotohostel/

<訪問先>
・平安神宮
・恵文社一乗寺店(雑貨屋 兼 本屋)
・アカツキコーヒー(ティラミスがおいしいカフェ)

===================================================

梅田から阪急京都線特急で河原町まで約40分。ゲストハウスに到着したときもう22時を回ってた。22時頃にゲストハウスから「チェックインが22時までですが何時に到着予定ですか?」と確認の電話がかかってきて、もう近くまで来ていたので「あと10分以内に着きます!すみません!」と言って足を早める。こうやってきちんとゲストの管理をしている良いゲストハウスなんだな。

ゲストハウスLenは1階がカフェ、2階より上が宿泊フロアになっている。1階部分は正面が大きなガラス戸になっていて、そこから通りに店内のオレンジ色の優しい光が漏れていてオシャレな雰囲気。

中に入ると左手に受付カウンター、右手にカフェ用の大きなカウンター。座席はソファ席、脚の長いイスのテーブル席があって外国人旅行客が座ってリラックスしていた。天井が高いのと、座席の配置も余裕があるので全体的に広々とした印象。

受付カウンターで宿泊費(2900円/泊)を支払って、部屋の暗証番号とWi‐Fiパスワードが書かれた紙をもらう。カフェの奥にあるエレベーターで宿泊フロアのある2階へ。

エレベーターを降りると通路の左側に宿泊部屋、右側にシャワー室とトイレ、それらを通り過ぎた正面に共有スペースがあった。

私たちが宿泊したのは男女混合ドミトリー(8人部屋)でドアは英数字のついたボタンをいくつか押すと開錠する仕組み。室内は2段ベッドが4台(セミダブルくらい。結構広い)、スリッパと貴重品用のロッカーが設置されている。ロッカーは鍵がついていないので南京錠を持参するか、ゲストハウスでレンタル(150円)することも可能だけど今回は1泊だけだったので使わなかった。ベッドにハンガーがついていたので服がしわにならずGOOD!

シャワー室は1部屋のみ。6畳くらいの割と広い室内にトイレとシャワーカーテンのついたバスタブがある。温水はダイヤル型?というか、それを回して温度調節をするタイプ。古いものだと水とお湯が別れていて両方を少しずつ回しながらちょうどいい温度に調節しなければならないけど、個人的にそれが結構苦手で、、、冷水から温水まで一つのダイヤルで調節できるのがかなり高得点。

シャワー室の隣に独立したトイレがあるので1フロアにトイレは2個。時々埋まることもあったけどそういう時は上階に行けば大抵空いていて特に不便なし。

共有スペースにはキッチンもあって長期滞在者には便利そう。電子レンジやトースターも揃ってたよ。あとインスタントコーヒーが無料だったのは嬉しかった!コーヒー好きなんです。室内は大きな木製のテーブルが2つ、ドライフラワーがあちこちに飾ってあって、オシャレで落ち着きのある空間。宿泊部屋、共有スペース含めて全体的に清潔感のあるゲストハウスでした。

友人と明日の予定について話そうかと言って共有スペースに行ったもののつらつらと関係のない話をして気付いたら夜中の3時(笑)コーヒーが無料で本当によかった。結局、明日の計画を決めるのは諦めて寝ることに。zzZ

翌朝は7時半に起床。シャワーを浴び終わるとちょうどスタッフがドライヤーを出してくれた。騒音対策で夜22時~朝8時までドライヤー使用禁止になっていて、その間は片付けてしまうんだね。ちなみに私は濡れたタオルを持ち歩くのがいやだったので150円でタオルをレンタルしました。

さっぱりしたら朝ごはん。せっかくなので1階のカフェでとることに。カフェ用カウンターにクロワッサン、パイなどが並んでいてとてもおいしそう。無類のチーズ好きだからパニーニセットにも惹かれたけど目の前のパンの誘惑に負けてクロワッサンをチョイス。友人はパイをチョイス。

2人ともコーヒーをセットで注文。パンを持って席で待っているとドリップしたコーヒーを店員さんが持ってきてくれる。豆は3種類から選ぶことができて2人とも違う品種にしたんだけど、どちらも酸味が強くてびっくり。不味いというわけではないんだけど酸味の強いコーヒーってあんまり好きじゃないんですよね、、、でもクロワッサンはおいしかった。

お腹も満たされて元気に出発!最初の目的地は前回友人が行きそびれた平安神宮となり。Google mapで徒歩30分くらいだったから天気も良いしお散歩がてら歩いて向かうことにした。進路は北。

ゲストハウスは大通りに面しているんだけど「あっち面白そうだから行ってみよう」と友人に引っ張られて一本裏の道へ。こういう歩き方、大好き。ちょうど大通りに並ぶ店舗の裏壁を見ながら歩く形で、その建物のすぐ下を小さな川が流れていて京都らしい風情がある。

右手に豆腐屋さんやカフェ、雑貨店を眺めながら涼やかな川沿いをしばらく進むと大きな交差点に繋がった。交差点を渡ったところにかわいらしい壁掛けがいくつか飾ってあって、付近に「絵具代カンパお願いします」と書かれた箱が置いてあった。

友人が気に入って1つ手に取って、「小銭ないなー」貸してあげよっか?なんてやり取りをしていると突然背後から初老の男性が「それいれる袋やるから」と声を掛けてきた。どうやら壁掛けの作者らしい。

大きな黒いリュックサックからビニールの袋を出してそれを私たちに手渡して、それから友人が選んだのと同じデザインの壁掛けを取り出して新たに飾った。そうやって補充しているのね。

結局友人はお代として1000円札をカンパ箱に投入。あとで聞いたら「作者目の前にして小銭のやり取りもね~」って、そうだよね。おじさん登場はずるい(笑)

道はつづく。さっきまでの細い川がいつの間にか大きく広がっていて、青空を映して穏やかに輝く。周囲に高い建物もないので空が広い。大通りから階段を少し降りて川沿いの歩道を進むと透き通った川の中に魚が泳いでいたり、水辺をカラスがよちよち歩いていたり、岩の上でカモが日向ぼっこしていたり、みんなそれぞれ気持ちよさそう。

動物を見つけるたびに、魚だ!カモもいるー!なんて子供みたいにきゃっきゃっしたけどこういう風に一緒にはしゃげる友人でほんとによかった。ずっと北上していたけど平安神宮に行くには東へ行かなければならないので、名残惜しいながら楽しい川沿いを離れて道を右に進んだ。

しばらく歩くと大きな公園のど真ん中にこれまた大きな鳥居がそびえていて、平安神宮はその鳥居の直線状に構えていた。柱の朱色と空の青のコントラストがとてもきれい。正面の門をくぐると広々とした境内には白い砂利が敷き詰められてまぶしいくらい。

いつもだったら事前にこの場所はどういう場所で歴史的にどんなことがあって、、、ということを調べていくんだけど、今回はほぼ無計画な自由旅だったのでお参りして(「これからの旅路を2人で楽しめますように」と祈ったけど友人は何を祈ったかな。)、何枚か写真を撮ってさらっと次の目的地「恵文社 一乗寺店」へ。

市バスに乗って40分ほどで最寄りのバス停に到着。そこから閑静な住宅街を歩くこと約7分。オシャレな佇まいの店舗が見えてきた。手前にあるのが雑貨のお店、その奥に書店が隣接する。

まずは雑貨店の方へ入ってみる。木造の店内には心をくすぐる雑貨がたくさん。照明が点いていたかよく覚えていないけど、その日は良く晴れていたし外からの自然光で静かに照らされていた気がする。東京の友人たちへのおみやげをじっくり吟味し、気に入ったものを購入して隣の書店に移動する。

書店も同じような雰囲気。ジャンルごとに分かれた本棚に最近の本から古い本まで様々並んでいて「本は大体タイトル買いする」という友人も興味深げに本棚を巡っていた。私は欲しい本があったのだけど見つけることができず、でもせっかく来たのに何もないで帰るのも寂しいので、半ば適当に一冊の本を選んで購入。そしてもう一つの目的地「アカツキコーヒー」へ移動した。

「アカツキコーヒー」は恵文社から徒歩5分くらいのところにあるカフェ。ティラミスがおいしいというのと、お店をやっている夫婦が素敵という評判を楽しみにきた。

白地のドアを開けて中に入るとオフホワイトを基調とした落ち着いた雰囲気の店内に若いお客さんが2,3組お茶をしていた。時間は13時過ぎだったけどまだお昼をきちんと食べていなかったのでランチメニューからたまごサンド+コーヒーのセット、それと単品でティラミスも注文した。

お客さんの人数はそれほど多くないけど、そもそもテーブル席が5席くらいしかない夫婦二人で切り盛りしている小さなカフェなのでお料理がなかなか出てこない。ただまあ特段、急いでいる訳ではないのでさほど気にならなかった。

しばらくして奥さんがお料理をテーブルへ運んでくれて、ティラミスのお皿を友人の前に置こうとしたとき、勢いがあったのか、ぱたんとティラミスが倒れてしまった。全然大したことじゃないんだけど「すみません、新しいのと取り替えます」と言うので、いやいやいやいいですいいです!お腹の中に入れば同じだから。と言ってそのまま置いてもらった。

付け合せのサラダもふわふわの丸パンに挟まったふわふわたまごのサンドイッチももちろんおいしかったけど、ティラミスのおいしさは評判を裏切らない味で思わず目を丸くしておいしい!と言ってしまうほどだった。

ここでもコーヒーを飲んだわけだけどこれも酸味の強いコーヒーで友人と二人で顔を見合わせた。京都のコーヒーって基本的に酸味が強いのかね、、、。

酸っぱいコーヒーを飲みながら、さっきお目当ての本が見つからなかったのだと友人に話すと「その本ならお店で見たよ」と。そんな有名な本でもないのにまさか私が読みたいと思っていた本を友人が見ていたなんて!しかもあんなにたくさんの本がある中で!なんか運命のようなものを感じてしまう。食べ終わったらもう一度お店に戻っていい?と聞いたら快く許してくれた。

帰り際にレジでお会計をしていると旦那さんが「お料理に時間がかかってしまってすみませんでした」と。気にしていなかったけどこういう一言があるのとないのとで全然気持ちが違うね。しかも奥さんにしてもこの旦那さんにしても謝り方が媚びていないというか、作ってないというか、誠実さが感じられてとても気持ちの良い二人だった。

そんな穏やかな気持ちでさっき来た道を戻って、友人にその本が置いてある本棚を案内してもらい、ようやくお目当ての本をゲット。帰りの時間も迫っていたので近くのバス停から京都駅に向かい、そこからシャトルバスに乗って伊丹空港へ向かった。

バスの移動時間は長かったけど朝から歩き通しだったからゆっくり座れたし、友人ともたくさん話ができてよかった。運賃も良心的だしね。

結局廻ったところは平安神宮、恵文社、アカツキコーヒーだけだったけどこうしてじっくり友人と話しながら京都の街並みをぐるぐる歩き回ることができて本当に楽しかった。またこんな旅をしたい。

旅行の満足度
4.5
観光
4.0
ホテル
5.0
グルメ
4.0
ショッピング
4.5
同行者
友人
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
高速・路線バス JALグループ JRローカル 徒歩
旅行の手配内容
個別手配

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