2011/10/23 - 2011/10/26
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ノーーウォリーズさん
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「シルクロード」、この名前を聞くだけで旅心を奮い立たせます。このルートは昔から西洋と東洋を繋いだ重要な貿易で結ばれており、今回の旅の拠点となったカシュガルは北部シルクロードの中心の街のひとつです。カシュガルは中国の最西端に位置して新疆ウイグル自治区の中国領ですが、歩いている人々、街の雰囲気、食べ物、すべてが違います。また、かってシルクロードの難所であった場所は今ではカラコルムハイウェーでパキスタンへと結ばれています。標高約4700mのパキスタン国境クンジュラブ峠へ続く道は絶景の連続で、正に天空へ繋がる道です。とても中国を旅行している気がせず、驚きの連続の旅でした。
- 旅行の満足度
- 4.5
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ウルムチからカシュガルへ向かうフライトから見えた雪山。ここまで来れて早くも感無量。今回、ここまで来るのが本当に大変でした。カシュガルまでは幾つものフライトを乗り継がなければ辿りつけません。今回も広州・蘭州・ウルムチ・カシュガルと4つのフライトを乗り継ぐことになっていたからです。
運の悪いことに最初の中国(広州)行きの中国南方航空の国際線が12時間も遅れ、乗り継ぎ便はもう物理的に乗継不可能でした。特に最後のカシュガル行きは別にCtripで買った別チケットで航空会社も別、もうカシュガルへは半分諦めていました。広州に着き中国南方航空トランジットカウンターで言葉の問題もあり大苦戦するものの、最終的にはウルムチ・カシュガルへ乗り継ぎ可能なチケットを再発行してもらえました。中国南方航空の最初の印象は最悪でしたが、この時は神対応をしてもらい感動ものでした。 -
カシュガル Kashgarは埃っぽい感じの町で綺麗な所とは言えませんが、逆に中国の沿岸部と同じ雰囲気でしたらそちらの方ががっかりでしょう。街の中心部は漢民族によって再開発された街が広がっていますが、一歩中に入ると異文化がすぐそこにあります。写真はカシュガルのメインバザール。ここはウイグルに来たことを実感するのに一番良い場所です。
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歩いている人種が違います、売っている物が違います、表記文字が違います。ここは本当に中国でしょうか。歩いて10分で中国から中東の国に移動したような違いがあります。
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売っているのもは当然イスラムのもの。絨毯、イスラム風の服、ヒジャブ、ナッツ、スパイス、イスラム帽(ロシア風の帽のあります)、特に買わなくても見ているだけで楽しめます。メインマーケットの中は99%イスラム系の人で、観光客や漢民族の中国人すら見かけませんでした。
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食べ物はイスラム系の国でよく見かけるチキンの串焼きを大きなウイグル風のブレッドに包んでケバブにします。今日は日曜日でマーケットは人で溢れていました。
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ストリートミュージシャンとそれを見つめる子供。
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ウイグル人居住区ではご覧の様な伝統的な建物もまだ見かけます。路地裏に入ると舗装もされていない道に塗装もされていない簡素な家が並んでいます。カシュガルの中心部で散策するだけで楽しめます。
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郊外の立派な香妃墓。モスクかと思うほど大きいですが王家の墓だとか。この周りもウイグル人居住区なのですが、ここを散策するには注意が必要です。歩いているだけで写真を撮るなといったり入場料を請求されたり、とにかく絡んできて怒鳴られます。おそらく漢民族に間違えられたのでしょう。カシュガルのウイグル人居住区は年々減ってきており、この辺りも再開発で住民合意なく街全体が壊された場所もあり住民感情はよく理解できるのですが。新疆ウイグル自治区で時々暴動が起きるのもこういった背景があるからです。
香妃墓 (アパク ホージャの墓) 建造物
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中心部は夜になると屋台が現れます。焼き飯、麺類、ケバブなど定番で無難なものから、
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ヤギや羊の内臓系ホルモンもあり独特の匂いが漂っています。写真はヤギの頭の煮込みです。
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カシュガル市内観光の後は、1泊2日でカラコラムハイウェーでパキスタン国境を目指します。とはいってもパキスタンビザは持っていないので国境までできるだけ近く行くだけですが。この当時は特にこの地域の旅行制限はなく、北京時間朝10時の公共バスでタシュクルガンまでのバスチケットを簡単に買えました。バスは川沿いの右側を走るので、左側の座席なら景色が良く楽しめます。
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カラコラムハイウェーはカシュガルを出て2時間ほどで一気に高度を上げて、標高は3000mを越えます。この辺りはパミール高原と呼ばれ、天空の景色で綺麗な自然が残っています。10月下旬は冬の始まりで多くの山に雪が積もり湖も凍りかけています。どこを撮っても絵になります。
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カラクリ湖 Karakuri lakeに到着。バスには半分が観光客、残りが地元民という感じで、観光客の殆どがここで降りていきます。自然の中で湖の周辺でトレッキングには良い場所でしょう。宿泊はノマドテントで、この辺りに人工物などの建物がありません。
カラクリ湖 滝・河川・湖
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バスは荒涼とした大地を更に進みます。ヤク、ヤギ、ラクダなどを見かけます。隣に座っていた女性もタシュクルガンに行く様で現地語で挨拶してみたら、ニーハオと返事されました。現地語を少し教えて貰おうと思ったのですが、なぜか北京語を教わることに。この辺りに住んでいるのはタジク人でカシュガルの主流派のウイグル人とは違います。その為、北京語を使うことに抵抗がないようです。親切にも身振り手振りでいろいろと教えてもらいました。
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タシュクルガン Tashkurganへは5時間ほどで到着。パクスタン国境に最も近い中国の町で標高3200m。ここも例外にもれず、漢民族が開発した新市街と、地元人の住む旧市街に分かれます。新市街はどこも同じで面白みがないので、今回も当然旧市街に行きます。見た目は塗装もされておらず、質素な町並みです。
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バスで一緒になった中国人の旅行者と旧市街を歩きましたが、彼女はニーハオと北京語で家の外にいる地元の人に気軽に声を掛けています。そしてしばらく会話すると地元の人たちは家の中に招いてくれました。中に入ると暖かみがありイスラムの絨毯で飾られていました。
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招いてくれたタジク人のおばさんと、そして壁には毛沢東の写真が。タシュクルガンの人々は親北京なのでしょう。ここで会った人は例外なく親切です。カシュガルとは正反対です。カシュガルでそんなことをしたら石を投げられそうです。よく見ればタジク人の来ている衣服もウイグル人のものと違います。
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その後も沢山の人に会います。北京語で会話しているので私には全く分からないのが残念ですが。写真はタジク人の子供たち。どこかプーチンにも似ている感じがしてロシア人にも見えますが、彼らも中国人です。
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翌朝、標高が高いため寒いですがサンライズが綺麗です。今日はパキスタン国境のクンジュラブ峠まで行きます。最初はどうやって国境まで言ってそこから引き返すか全く案がなかったのですが、昨日の中国人旅行者が他に仲間を見つけ計4名でタクシーを借りきってパキスタン国境まで往復します(ひとり75元)。彼女には本当に感謝です。
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タシュクルガン郊外の中国のチェックポイントではパスポートを預ける必要があります。カラコラムハイウェーの交通量はゼロに等しいです。それなので家畜がのんびりと道の上でくつろいでおり、車が来ても動く気配がありません。そんな牧草的な景色を見ながら進みます。
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中国側カラコラムハイウェーは断崖絶壁を縫う様に走る道ではなく、ゆっくりと高度を上げていきます。また道路も舗装されて立派な道が続いています。なので秘境であるのは間違いないですがアドベンチャー感覚ではなく、2時間ほどであっさりと目的地に着きました。中国は端の端まで開発されていていつも驚きます。
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ここが中国とパキスタン国境のクンジュラブ峠 Khunjerab Pass、標高4700m。アジア大陸横断旅行で最も綺麗でエキサイティングな場所の一つとしてバックパッカーに語り継がれているとおり、雄大な景色です。この当時は特に規制されておらず、中国の国境にも関わらず自由に歩き廻れ写真も撮れました。こんなところにも政府のスローガンの看板があるのはいかにも中国らしいです。
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歩いて、中国とパキスタンの国境を越えた瞬間です。紅其拉甫とは中国語でクンジュラブの意味です。
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中華人民共和国とPakistanの碑が共存しています。
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クンジュラブ国境のパキスタン側です。パキスタン側には誰もいません。国境を越える車は1台も見なかったので10月下旬に国境が開いているのかは不明です。これ以上歩いて進もうとすると流石に国境警備員に笛を吹かれて呼び止められます。行っていませんがパキスタン側のカラコラムハイウェーは整備されておらず断崖絶壁のアドベンチャーの様です。
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ここで中国側に引き返しタシュクルガンへと戻ります。帰りもヤクの群れに行き手を阻まれたりと、のどかな雰囲気です。
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タシュクルガンがパキスタン国境まで最後の街と言いましたが、実際はそれより先に小さな村がいくつかあります。この村に住む人々にはアフガン系民族もいる様で、またも中国人にとても見えない中国人に会いました。ここはアフガニスタン国境までも僅か100km程(国境への道はありませんが)。なので何の不思議もない事のはずですが。
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タシュクルガンには昼すぎに戻ってきて、その後、乗合タクシーでカシュガルに帰りました。高地では雲ひとつない快晴でしたが、平地に近づくにつれ雲が多くなり下界に戻ってきた気分です。天空のカラコラムハイウェーという言葉が似合うエピックジャーニーでした。
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