2017/04/27 - 2017/04/28
85位(同エリア718件中)
桜子さん
箱根湯本温泉の萬翠楼福住さんに初めて宿泊。
1625年創業、明治から昭和にかけて著名な政治家や文豪に愛された老舗温泉旅館。
伊藤博文、三条実美、山形有朋、木戸孝允、松方正義、有栖川宮、福沢諭吉
森鴎外、井上馨、犬養毅、近衛文麿・・・・etc
日本で初めて『旅館』と名乗ったのもこちらの宿だそうです。
明治に建てられた「萬翠楼」「金泉楼」の2棟が国指定の重要文化財となっています。
その中でも特別な1室15号室に泊まれることとなり、期待度MAXでロマンスカーに乗り込みました。
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海老名の友人宅から箱根湯本へ向かいます。
海老名にロマンスカーが停車するようになってホント便利になりました!小田急ロマンスカー 乗り物
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各席におかれてるお持ち帰り可能な「るるぶ」。
小田原や箱根のお店紹介、割引券などがついてます。 -
2時ちょっと前に箱根湯本駅に到着!
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湯本駅はゴールデンウィーク連休前で閑散としていました。
箱根の玄関口 by 桜子さん箱根湯本駅 駅
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ここで、天気予報どおり雨がポツポツ....
チェックインは3時。
それまで駅周辺のお土産ものやさんをブラブラするつもりでいたけど、
旅館へ真っ直ぐ向かうことに。 -
湯本駅からまで徒歩8分程度。左の大きな建物は河鹿荘。
国道1号線から滝通りに向かって左に入り、早川を渡り、
はつ花を通り過ぎ、突き当たりを右に曲がると...箱根湯本温泉 ホテル河鹿荘 宿・ホテル
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右手に本日お世話になる『萬翠楼 福住』の看板が見えます。
萬翠楼福住 宿・ホテル
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とはいえ、
チェックインまで時間があるし、もう一度国道1号線に戻って外観の写真を撮ることに。 -
右の建物が『萬翠楼』
一階部分すべてが『15号室』。 -
2時半を回ったところでエントランスへ向かいました。
あら?
ぱっと見、普通の鉄筋コンクリートの建物です。萬翠楼福住 宿・ホテル
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チェックインタイムより30分早い到着でしたが、快く受け入れてくれました。
さして来た折りたたみ傘を預けたら、翌日キレイになってかえってきました。 -
フロントに萬翠楼の名付け親である木戸孝允(桂小五郎)の書が掛かっていました。
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重要文化財指定書。
「萬翠楼」と「金泉楼」の2棟が国指定の重要文化財に指定されています。
開業当時の名前「福住旅館」で登録されているんですね。萬翠楼福住 宿・ホテル
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フロントの横にちょこっとライブラリーコーナーあり。
その隣に喫煙所もあります。
木造の重要文化財、火災が一番こわい!
お部屋は禁煙です! -
右が萬翠楼、左が金泉楼。
萬翠楼の一階すべてが15号室。まことに贅沢です。 -
さっそくお部屋に案内されました。
萬翠楼の入口です。奥に見えるのが15号室の玄関。 -
左には、25号室35号室へ続く階段があります。
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玄関を入ると4畳くらいの空間。
空気清浄機と消火器が置いてあります。 -
立派な一本柱。
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おもしろい、柱の自然な形に襖の形を合わせています。
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一番下ての部屋から見た3部屋続き。手前から8畳、6畳、一番奥が天井画のある本間10畳。
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本間10畳。
テレビの上にある書は、右大臣、内閣総理大臣を務めた三条実美のもの。 -
さりげなく掛けられてる書は、初代内閣総理大臣伊藤博文のもの。
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天井画も素敵だけど4枚の襖の絵も見応えあり。
旅館のお部屋で襖4枚ってなかなかない。 -
天井画は24人の画家が2枚ずつ書いたものだそうです。
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私は鳥と梅の絵が好きです。
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広縁だけで10畳以上ある。
早川に接したお庭に面していてとても明るい空間。 -
懐かしい鍵。実家の私の部屋の窓の鍵もこれだったなぁ~
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萬翠楼のお庭。
残念ながら部屋から庭には出れないけど窓は開けることができました。
早川の流れが聞こえてきます。 -
外のランプもレトロでかわいい。
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お茶菓子はちもとの『湯もち』。
お部屋の鍵は1つ。年季が入っています。 -
それにしても....立派なお部屋だわぁ。
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障子の格子のデザインが繊細で美しい。
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寝っ転がって天井画を撮ってみた、笑
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天井画のある本間は10畳。その奥に第4のお部屋次の間6畳があります。
こちらは丸々、クローゼットとして使われています。
化粧鏡台はこちらにあります。 -
クローゼット代わりの次の間には、沢山のハンガーとアメニティが用意されていました。
バスタオルやフェイスタオル、浴衣は1人2枚ずつ用意してくれました。足袋もあります。
浴衣の模様は、福住の福「ふく~29」を表しているそうです。 -
洗面台とトイレへ続く広縁。冷蔵庫はここにあります。
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冷蔵庫には飲み物が用意されてるけれど、持込みを冷やせるスペースもありました。
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洗面台にあったアメニティ。
基礎化粧品もありました。 -
トイレもレトロな雰囲気。
ただの裸電球なんだけど、趣があります(笑) -
館内図。
萬翠楼15号室は、本間10畳、次の間8畳、6畳、6畳の4部屋。
広縁10畳以上。本当に広い贅沢なお部屋です。
15号室から大浴場はすぐです。 -
さっそくお風呂に向かいます。萬翠楼から徒歩15秒。
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一円の湯。
全て源泉かけ流し。
真綿の湯と言われるとても柔らかい温泉。 -
お風呂は全てタイル張り。
水色のタイルかわいい~♪ -
全てタイル張り!レトロ感が素敵。昔懐かしの銭湯に入ってる気分。
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一円の湯には石造りの露天風呂がついています。
雨にポツポツあたりながらだけど、貸し切りで満喫! -
カエルとブタちゃんの椅子wwww
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フロント前にある金泉楼への入口。
金泉楼も国指定の重要文化財になります。 -
灯りも建物の雰囲気にマッチしています。
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「萬翠楼 福住」 の年表。
1625年福住旅館として開業。
年表が長すぎて写真に収まりきれないので2枚に分けます。 -
年表の後半。
さりげなく書かれた名前がすごい!
伊藤博文、三条実美、山形有朋、木戸孝允、松方正義、有栖川宮、福沢諭吉・・・・ -
ちなみに数字のお部屋が明治棟。
花や木の名前など漢字一文字は昭和棟のお部屋です。 -
25号室、35号室へ上がる階段。ピカピカに磨かれています。
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階段の手すり。和洋折衷。
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あかり取り。
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雑誌に特集されていた記事。写真のお部屋に泊まってるなんて夢みたい。
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18時から楽しみにしていた夕食です。お部屋でいただきます。
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先付、前菜。
春爛漫!! -
刺身は、
ぼたん海老
かます
金目鯛
まぐろ
あなごの稚魚 -
かますの刺身、美味しい!
右の半透明のにょろにょろは~? -
手前の透明の細長いのが、にょろにょろの正体。
穴子の稚魚。5月頃が旬だそう。 -
お料理を並べるお盆は第26、27代運慶作のもの。100年以上使われているそうです。
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金目と桜餅のお吸い物
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サーロインの陶板焼き
大分牛?って言ってたような... -
百合根の饅頭
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焼き胡麻豆腐、最高に美味しかったです!
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桜海老ごはん、赤だし
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デザートも手作り感いっぱい。目に楽しい♪食べて美味しい♪
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テレビの上と横に内閣総理大臣たちの書が普通に掛かっています!
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次の間にお布団を敷いてもらいました。
朝食は本間に用意してもらったので、お布団はチェックアウトまで
敷きっぱなしにしていただきました。ありがたや~。
おやすみなさ~いzzz -
おはようございます!
今日は晴れそうです!
新緑がまぶしいっっ! -
翌朝、朝食の前に周辺を散歩。
国道一号線の旭橋からの全景。
夏は木々に覆われて建物はあまり見えません。 -
旅館の裏手を少し歩くと、熊野神社と「箱根温泉発祥地」の石碑があります。
ここから箱根湯本温泉の歴史は始まったんですね。 -
八重桜がきれいに咲いていました。
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少し歩くと、平賀敬美術館があります。
井上馨 犬養毅 近衛文麿など明治の元老、重臣が逗留し別荘 by 桜子さん平賀敬美術館 美術館・博物館
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この建物はもともと「萬翠楼 福住」の別荘として明治後期に建てられ、井上馨、犬養毅、近衛文麿など明治の元勲が逗留した由緒あるもので、国の登録有形文化財に指定されています。
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朝もゆっくりお風呂に入ります。夜10時に男女入れ替え制。
「扇の湯」一円の湯より小さい。ぬるめのお湯でいつまででも浸かっていられます。 -
扇の湯にある露天風呂。源泉かけ流し。
いつ行っても独り占め。贅沢。
建物の谷間にあるので景観は臨めません。 -
朝食もお部屋にて。8時、8時30分、9時から選べます。
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朝食。
普通の朝ごはんだけど一つ一つ美味しい。
美味しい和食、幸せ。 -
下ての8畳のお部屋も素敵です。
角部屋だから窓があって明るい。天井が面白い。 -
コンセントを隠すためのとびら。鳥の画が素晴らしい。
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明治時代からそのままの姿を残してる金泉楼と萬翠楼。ずっと変わらずここにあって欲しいものです。
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11時にチェックアウトして、ロマンスカーで帰ります。
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湯本から新宿に向かうロマンスカーはガラガラ。またまた前展望席をゲット!
でも新宿や小田原から箱根湯本到着の電車は特急も鈍行も満員!
老若男女沢山の人が降りてくる。箱根は28日(金)からGWの混雑は始まるのか!? -
展望席の車窓の景色を楽しみながら帰路につきました。
このあとベイスターズの試合があるので帰らねば(笑)
アメリカ帰国直前に素晴らしい体験をさせてもらいました。
今度は、金泉楼のお部屋に泊まってみたい!
おしまい小田急ロマンスカー 乗り物
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この旅行記へのコメント (5)
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- M-koku1さん 2017/06/12 07:32:49
- 驚きました 万翆楼
- こんな旅館があることも知りませんでした!
湯本は 基本 日帰りで行っています
というか 湯本に泊まったこと
無いです
泊まるなら 山の上まで行っちゃうか
湯河原 熱海に 行ってました
素晴らしいですね!
外人の社長さんにも 勧めてみようっと
もうアメリカですか?
面白い情報をまたお待ちしています!
ではまた
Mより
- 桜子さん からの返信 2017/06/14 01:08:44
- RE: 驚きました 万翆楼
投票ありがとうございます!
私も箱根湯本に泊まりに行くようになったのはごく最近です。
車もないし観光はほとんどしないので、温泉&旅館を楽しむには
とっても便利な場所だと気がついてからです。
歴史ある老舗旅館から大型ホテルまで揃っていて
何度行っても飽きません!福住さん、お勧めですよ!
ところで、
リンチバーグのジャックダニエルの工場見学行ってきました。
工場見学はすべて有料になってました。私は17ドルの
「見学&5種の試飲コース」に参加。お天気にも恵まれ、
とっても楽しかったです♪
M-koku1さんフォローさせていただきました!
これからもよろしくお願いいたします(^^)
- M-koku1さん からの返信 2017/06/15 05:40:41
- RE: RE: 驚きました 万翆楼
- 有料化!( ; ゜Д゜)
悲しいですね・・・
旅行記 訂正しておきます!
フォロー ありがとうございます
こちらこそ これからも どうぞ よろしくお願いいたします
-
- ももねねここさん 2017/05/13 23:43:30
- さすが重要文化財
- 桜子さん、こんばんは。
日本を離れる前に趣のある日本旅館でゆっくり出来て良かったですね。
箱根は比較的行きやすいので時々行ってます。でも「福住」さんは知ってはいるものの泊まった事はありません。
やっぱり重要文化財に相応しい日本の宿ですね。
室内の調度品も年月を感じられて雰囲気があるし、お部屋も広くて快適そう♪
泊まられた15号にしかない天井画も圧巻です。
レトロな浴室や明り取りのある階段など全てに歴史を感じられて日本と西洋の良いとこ取りの宿ですね。
リゾート風のお宿も良いですが歴史溢れる日本宿もやっぱり良いです^^
温泉行きたくなっちゃいました。
ももねねここ
- 桜子さん からの返信 2017/05/15 08:18:37
- RE: さすが重要文化財
- ももねねここさん、こんにちは。
福住さん、良かったですよ〜♪
帰国のたびに温泉を楽しみにしているのですが、伊豆箱根の近場、
予算内という条件の中で行ってみたい宿がだんだんなくなって
きてしまい、さてどうしよう??と思っているときにこちらを
偶然見つけました。15号室は予算オーバーでしたが、思い切って
泊まって本当に良かったです。
お部屋もさることながら、お食事もお風呂も評判どおりたいへん
良かったです。今度は森鴎外の作品に出てくる30号室に泊まって
みたいと思っています。
「環翠楼」や、3代目で袂を分けてしまった「福住楼」にも
行ってみたくなりました!リゾートもいいけど、歴史のある
宿もいいですね。はまってしまいそうです。
ももねねここさんは、いつもセンスの良い素敵な宿に泊まって
いらっしゃる!温泉旅行、近々に行かれるんでしょうか?
旅行記、楽しみにしております(^^)
桜子
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