2017/04/25 - 2017/04/25
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belleduneさん
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薬師寺の東西2塔を比べて、見ようと思っていたところ、東塔は修復中でした。天平2年(730)に完成した東塔だけが、焼失を免れています。地盤沈下のため、平成30年まで掛かる大修復になっているそうです。「約1300年前の東塔、凄いですね。」
この西塔の再建時の木材総重量は、318トン、屋根が91トン、壁が71トン、相輪が3トンという重さ。瓦、金具、釘、相輪まで加えた総重量は、650トンです。塔の完成時にその重さでどんと下がり、その後あるところで止まるそうですが、年月と共に更に沈むのです。荷重が掛かると、木も収縮します。
ここ薬師寺の塔は、飛鳥時代から70年ほど後に建ったものなので、心礎が基壇の上にあります。心柱の建て方も法隆寺とは異なっていますが、その技術がもうあったのであろうと思われています。どうやったのかは分かっていません。心柱は、八角形で二本継(目違い建て)になっています。
- 旅行の満足度
- 4.5
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南門
薬師寺は、天武天皇が皇后(後の持統天皇)の病気治癒を祈願して、680年に藤原京に建て始め、完成前に崩御され、持統天皇が遺志を継いで、697年に本尊開眼し、更に文武天皇の時代になって堂宇が完成。その後の平城京遷都(710)で、ここへ移されました。 -
中門
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南門を入ると左手に西塔、目の前に中門があります。
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中門をくぐると、金堂があります。二重二閣、五間四面、瓦葺きの建物。各層に裳階のある「竜宮造り」と言われています。薬師寺白鳳伽藍は、東塔の意匠で統一されています。
南都七大寺の一つの大寺院でしたが、火災や兵乱などの災害で、東塔を覗く全ての堂宇が消失してしまいました。昭和になって、高田好胤管主が全国行脚され、遂に1976年、白鳳時代様式の金堂が復興しました。
金堂には、国宝の薬師如来像と左右の日光・月光菩薩像が安置されています。 -
パンフレットの写真です。東塔の修復が完了するのが楽しみです。右の東塔が低いのは、縮むことを想定して、建てられていたからです。「200年建てば、西の塔と東と同じ高さになるから」と西岡常一棟梁がおっしゃっていました。
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西塔は、享禄元年に兵火で焼失し、昭和56年4月に453年振りに、創建当時の白鳳様式の姿を復興しました。この三重塔は、裳階が付いています。樽のタガのようにこの塔を締めていて、全体のバランスを取り、美しさを生み出しているそうです。この三重塔の裳階は、法隆寺とは異なり、構造の一部として造られています。東塔と西塔の大きな違いは屋根の勾配で、西塔の方がキリッと上がっていますが、今日は東塔が見れないので、残念です。修復された後の楽しみに取っておきます。
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拝観料を更に払うと、西塔の内部を見ることができます。初層の裳階部分軒下。
この写真が一番分かり易いのですが、肘木の腕にあたる部分に笹繰を取って、曲線で柔らかな線を強調しています。また、「舌」という構造には関係のない装飾を肘木の上に付けることなどで、美しさに拘ったことがこの三重塔が日本一美しいと言われる所以だと言われています。法隆寺の構造の美しさから、細い材を洗練された技術で使った美しさに変わっていきました。 -
この再建では、斗や肘木の部材は、計1208個にのぼり、日本にはなかったため、台湾ヒノキを使用したそうです。
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お釈迦様の生涯を8つに分けて、「釈迦八相」と言い、二塔にそれぞれ4面で8面になります。東棟は、お釈迦様の因縁の因相、西塔は、それの結果、果相です。「入胎」「受生」「受楽」がお城の生活で、この生活に疑問を感じて出城します。そこから「苦行」ここまでが東塔にあります。次に「成道」「転法輪」「涅槃」「分舎利」が西塔にあります。因って、薬師寺には2基の塔を造ることが原則だそうです。
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向こうに大講堂が見えています。
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ここの三重塔の基壇は、一重ですが、法隆寺の基壇は二重と高くなっています。法隆寺から薬師寺の造営は70年経っていますが、その間多くの寺院の建立等で、大きな木が無くなってしまったそうです。材木の質が悪くなっているのを技術で補っているという。以前の藤原京にあった薬師寺の材を使ったりしていたことが、裳階と本たちの寸法が微妙に異なっていることからも分かっているそうです。
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法隆寺では、大きな木があったので、雲肘木を使っていたし、垂木も一軒(ひとのき)で出していたりできたのですが、薬師寺では、材が少なくなったため、垂木を地垂木と飛檐垂木(地垂木のの二軒(ふたのき)にするという技術が生まれていました。こういった組物や木の使い方が随分変化して来ています。その結果、法隆寺が男性的なのに対して、ここ薬師寺では、女性的な優しさが感じられるということです。初重裳階は隅の柱が僅かに長くなっていて、内側にほんの少しだけ傾いているため、やわらか曲線と安定感が感じられるとありました。この西塔では、創建当時の細かな配慮が良く見えるそうですので、行かれた際にはじっくりご覧になってください。
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大講堂は、正面41m、奥行20m、高さ17mという伽藍最大の建物。講堂が金堂より大きいのは、古代伽藍の通則だそうです。南都仏教が教学を重んじ、大勢の学僧を参集して、経典を講讃するために大きな建物が必要だったのです。大講堂の本尊は、白鳳時代の彌勒三尊像、後堂に、仏足石が安置されています。
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東回廊
真ん中がやや膨らんでいて、上の角が削られていて、「粽」というそうです。 -
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東回廊
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