2016/08/16 - 2016/08/16
49位(同エリア218件中)
yutaさん
絶景の中を家族で歩く幸せ。
きっとみんな同じ思いをかみしめているはず…
というのは勘違いもいいとこ!
毎日これでもか!これでもか!と、山尽くしの旅に
徐々にふつふつと不満を募らせる輩が約1名。
しょうがないよね。
いくら絶景といえど、遊び盛りの14歳にはどれもこれも「おんなじじゃん!」
「え?今日も山、のぼんの?」
「おれ、もう山はいやや!」…
なんとなく予感はあったのですが、
とうとう来たか、どないしよ…
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- レンタカー
- 航空会社
- キャセイパシフィック航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
「仙境」ラックブランを後に、幸せいっぱいの心地で地上、レ・プラへ降りてきました。
「今日はどこ行くん?」とyuta。
「午前中はロープウエイでグラン・モンテ展望台へ登って、
午後からはバルム峠から2時間半くらい歩くかな。
今日の宿は氷河の上にある最新の山小屋だよ!」
「え~っ?また山に行くん?」
「そう!でもこれで最後だからね。
明日はジェノバのおばさんちだよ!」 -
ロープウエイ駅のすぐそばにあるレ・プラの教会
ちょっと休憩していこう。
「教会なんかつまんね!」とyuta。
夫婦はベンチに腰掛け、コソコソ論議。
「ねえ、ねえ、ちょっとヤバいね。yuta、めっちゃ不機嫌!」
「そりゃ、こんな山ばかりきちきちに詰め込んだスケジュールじゃ、
あいつもおもろないやろ…」 -
「だから、みんなで一緒にプラン立てよう、って言ったのに…」
「内金入れて予約済みじゃ、もう行くしかないだろ!」 -
あれ、yutaは?
見回すと、教会前の道路で行われている線引き作業にじーっと見入っています。 -
心行くまで見学して、作業終了でようやく腰を上げる。
そろそろ行こうか… -
ということで、やって来ましたグラン・モンテ展望台。
車でアルジャンティエール[Argentiere]まで行き、ロープウェイをロニャンで乗り継ぎ、3295mの高みにある展望台に到着。
アルジャンティエール針峰と氷河が目の前に迫る、大迫力の景観…
そんなの、どうでもいいか…
yuta、怒ってる顔! -
目の前にエギーユ・ヴェルト[Aig.Verte/4122m]がそびえています。
それもどうでもいい!
寒いし、早く降りようよっ!!(yuta)
あ~っ、この子、もうあかん!…
と思ったとたん、母はさーっと血の気が引いて目の前が真っ暗になりました。
(やばいっ、もうあかんのは私の方だ!)
疲れがたまり、激しい高低差を頻繁に体感して高山病になりかけていたのかもしれません。 -
ロープウエイで地上に戻り、しばらくベンチで休んだ後、もはやこれ以上の強行は体力的に無理だと判断しました。
ジェノバの叔母に電話して
「予定より1日早いけれど、今日そちらへ行ってもいい?」と聞くと
「いいわよ、いいわよ!これから買い物に行くの、ちょうどよかった!」
と快諾してくれました。
而して楽しみにしていた氷河の上のアルベールプルミエ小屋行きはキャンセル、
イタリア・ジェノバに向かうことになりました。
それを知ったyutaは途端に上機嫌!
見よ、yutaのこの笑顔!
フラフラの母を優しくエスコートしてくれます。
(よかった!これでよかった!) -
見上げると、パラグライダーが大空を舞っています。
私たち家族もみんな、あのパラグライダーのように心晴ればれです! -
じゃあ、お父さん。
イタリア・ジェノバまでまたロングドライブになりますが、
どうぞよろしくお願いします!
よしきた!任せとけ! -
アルジャンティエールから
-
シャモニの町を通って、
-
モンブラン・トンネルのフランス側ゲートにやって来ました。
フランス・シャモニーからイタリア・アオスタを結ぶ全長11.8kmの自動車道路トンネルで、アルプスの最高峰モンブラン(標高4,807m)の下の岩盤をくり貫いてできています。 -
11.8km、かなり長いです!
事故も多いと聞き、不安な道中でしたが、
無事イタリア側出口を通過。 -
振り返ると、シャモニ方面の空を暗い雲が覆っています。
今日、予定通り山歩きをしていたら、雨に降られてたいへんだったかもしれないね。
予定変更は本当に正解でした。
そして行く手は穏やかな青い空。
本当にツイてる、私たち… -
おなかがすいたね。
せっかくだからアオスタでランチして、すこし街歩きしよう!
ガソリンスタンドで給油して、お勧めのお店を教えてもらいました。
14時、遅いランチでお客さんはほとんどいなかったけれど、
気持ちよく店内に案内してくれました。
それぞれに好みのピッツアを注文。
ブォナ・ぺティート! -
さて、アオスタの町巡りです。
この町を造ったのは初代ローマ皇帝アウグストゥス。
ローマの都市だった2000年前の姿を、ほぼ完ぺきに引き継ぐアルプスの麓の美しい街です。 -
12世紀のロマネスク様式のサントルソ教会と、
-
その傍らに建つ鐘楼。
-
修道院とその回廊
-
町の東の城門にあたるPorta Pretoria プレトリア門。
2000年前のローマ時代の建造物ですか…見事です!
左奥にはローマの円形劇場跡がありますが、
急ぎ足なのでパス! -
プレトリア門は二重になっていて、その内側には
-
ローマ時代の遺跡の壁をそのまま利用した建物も…
-
プレトリア門から市庁舎へ続く、Via Porta Pretoria プレトリア橋通り。
民芸品やレストランなどのかわいいお店が並んでいます。 -
ポルチーニはアオスタの特産品。
-
1時間ほどで町の散策を終え、
最後にローマ起源のアウグストゥス帝の凱旋門のロータリーを -
車で回って、
-
名残惜しいので、もう一周して、
アオスタを後にします。
そして車は一路リグリアの港町、ジェノバへと向かいます。
つづく…
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