2017/03/23 - 2017/03/25
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いしいやすなりさん
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今年の帰国旅行の寄り道は、「ショパン」をテーマに、ワルシャワとショパンの生誕地のゼラゾーワ・ヴォラを訪ねてみることにしました。しかも、パリからワルシャワまで、ショパンが旅した道を逆にたどるようにして、鉄道の旅をしてみました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 3.5
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- エールフランス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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長い旅の始まりは、隣町のバス停からグレーハウンドに乗り、国境を越えてカナダのモントリオール空港まで向かいます。朝10時半、寒さに震えながら外で待っていると、バスはほぼ時間通りに現れました。ここ、アメリカのバーモント州モンペリエから、カナダのモントリオール空港までは、1度乗り換えて約5時間です。
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バスの中の雰囲気。混んでいませんので、一人で2席独占して、快適です。座席には電源もあり、車内にはWiFiもあります。なんでわざわざ隣の国の空港までバスでちんたら行くのかというと、運賃が片道22ドルと激安だからです。バーリントン空港まで車で50分かけて行って、例えばニューヨークのJFKまで飛行機に乗ると、片道120ドルくらいします。今回は陸路を楽しむ旅なので、これくらいでちょうどいいです。
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モントリオール空港からエールフランスでパリまで行きます。これはスカイチーム塗装のB777-300ERで、比較的新しい機材です。初めて乗るエールフランスに、ちょっとワクワク気分です。
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機内には、各座席に赤いかわいいピローとブランケットが用意してありました。’
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夜7時20分発。離陸してしばらくすると、機内食が配られます。これは、ウェブで事前オーダーした有料のアラカルトメニューです。20ドルくらいだったと思いますけど、普通のエコノミーの機内食に比べたらずっといいと思います。前菜もフォアグラだし、メインもラムシチューでコクがあってボリュームも十分です。カトラリーもしっかりした金属なので、カチカチ音を立てながら食事を楽しみました。
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食事の後、せっかくだから、滅多に飲まないコニャックをいただくことにしました。赤ワインの後で、ほろ酔い気分・・・
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到着前に出た軽食。マフィン、ヨーグルト、オレンジジュースという、ごく簡単なメニューでした。
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パリの空港は、朝っぱらからごった返していて、入国審査に1時間半も並んでしまいました。ほとんど中国人観光客。一昔前は、日本人が世界どこにでもいたのですが、今は中国人がどこにでも団体で歩いていますね。
ということで、パリの駅でシャワーでも浴びてさっぱりしてから、一日を始めようと思っていたのもままならず、急いで予約してあった列車に乗り込みます。
これは、ドイツのICEで、パリからシュツットガルトまで乗りました。3時間半くらいでした。 -
これは車内で注文したランチ。簡単なトマトソースのパスタです。ヨーロッパの列車は、日本と違って、車内にビストロカーがあって、飲食が楽しめます。僕は奮発してファーストクラスに乗ったので、注文したものは、座席まで運んできてくれました。機内の朝食が少なかったので、もう腹ペコでしたから、これでも足りないくらいでした。
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シュツットガルトでは乗り換え時間がわずか10分でしたけど、十分間に合いました。次も同じような列車で、今度はミュンヘンまで乗ります。2時間ちょっとです。前の列車同様、これもなかり混んでいました。
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ミュンヘン駅でもシャワー施設があると思っていたのですが、見つかりません。シャワーはあきらめて、DBのラウンジに入って、軽食をいただきました。ここのラウンジでは、座るとどこからともなく係のおじさんが注文を取りに来ます。ハムのサンドイッチと赤ワインをお願いしたら、なんとグラスワインじゃなくて、250㏄入りのボトルが運ばれてきました。サンドイッチもちょっとお腹にたまります。
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ミュンヘンからは、RailJetというオーストリアの列車に乗って、ウィーンまで行きます。夕方5時半発、所要4時間です。
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ここでは、さらに奮発して、ファーストクラスよりさらに上の「ビジネスクラス」に座りました。なんと一人用座席で半個室です!広い座席の隣に物置や読書灯などがあり、飛行機のビジネスクラスのような座席ですが、プライベート感が抜群なところが、ビジネスクラスより上ですね。すごい!
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さて、発車して間もなく、お兄さんが食事の注文を取りに来たので、夕食時間帯でもあったし、ワインからスープとメインとデザートまで、メニューを見て一通り注文しました。食事は残念ながら有料ですが、やはり座席まで注文を取りに来て運んできてくれるところが、列車にしてはすごいですね。
しかも注文したものを、一度に全部持ってくるのではなく、一つずつ順番に一々持ってきては下げ、下げては次を持ってくるという、レストランのようなサービスには脱帽です。
これは、オーストリア産の赤ワインで、珍しいから試しに飲んでみようと思って注文しました。そうしたら、なんとハーフボトル!さっきミュンヘンの駅で1/3ボトルを飲んだばっかりだったので、ちょっと多いような気が・・・でも、おいしいワインでしたよ。 -
しばらくして、スープが運ばれてきました。これはハンガリー風のグーラッシュスープ。こってりとしていて、お肉もたっぷり入っていて、おいしかった!
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メインとして注文したのは、仔牛のハンバーグのようなもので、付け合わせはマッシュポテト、それに小さいグリーンサラダがついています。料理は熱々でホクホクとして、おいしかったです。車内食とは思えないくらいでした。
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デザートはブラウニーを注文しましたが、これも、でっかくて、かなり濃厚なおいしいものでした。
この後、ザルツブルグを過ぎたところで、ワンドリンク無料で提供されるとのことだったので、もうアルコールはたっぷりいただいたし、コーヒーにしましたが、ちゃんとしたカプチーノを持ってきたのにもびっくり。本当にこのオーストリアの列車のサービスは感動ものでした。 -
さて、ウィーン駅で今度は、ワルシャワ行きの夜行列車に乗り換えます。すでに朝から9時間も列車に揺られた後ですよ。よほど鉄道がすきでないと無理ですね、これは・・・。
この列車、オーストリアの車両と、ポーランドの車両が連結されています。一日シャワーを浴び損ねていた僕は、そんなこともあろうかと思って、ここでも思い切ってトイレ・シャワー付きデラックス個室を予約してありました。 -
デラックスはオーストリアのOBBのサイトでは予約できず、ポーランドのサイトで予約したので、きっとポーランドの車両なんだろうなと思っていたのが、当たりました。
夜10時50分発なので、室内はすでにベッドが降ろしてある状態でした。とりあえず、荷物を置いて、中をチェックします。 -
トイレと洗面台。いかにも古そうですね。さすがポーランドという感じ。
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そして、シャワーもありました。が!押せども引けども、水すら出ない!
やられました。きっとまだ発車したばかりだからかもしれないと思い、とりあえず寝ることにしました。
途中、チェコのある駅でしばらく停車していて、なにやら人の話し声が聞こえるなと思って目が覚めたのですが、少ししたら、ドンドンドン!!!と激しくドアをノックする音が・・・
何だろうと思って寝間着姿でドアを開けると、武装警官が2人で立っていて、パスポートチェックだと言われ、パスポートを見られました。
何とまあ・・・
それから、グーグー寝てしまったようで、次にドアをノックする音でまた目を覚ましたら・・・ -
車掌さんが、朝食を運んできたのでした。寝起きのボーっとした頭で、今何時か聞いたら、7時20分前です・・・え?ワルシャワ到着25分前?!
慌てて、着替えて荷物をまとめなきゃ!シャワーどころじゃないです。朝食は・・・・大したものじゃなかったので、まずい、いかにもインスタントですというコーヒーと、パサパサのパンを一口かじって終わり。
シャワーも一応チェックしましたが、やっぱり水も出ませんでした。
完全にやられました・・・・ -
ということで、またまたシャワーを浴びれないうちに、ワルシャワに到着してしまいました。
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このワルシャワーウィーン間の夜行列車は、「ショパン」という名前なんですよ。
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駅のスターバックスでいただいた朝食。ヨーロッパでは、スターバックスでさえ、普通のいわゆるドリップコーヒーというのはありません。すべて、注文を受けてから入れるエスプレッソなんです。さすがですねえ。
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さて、腹ごしらえもできたし、荷物はロッカーい入れて、気を取り直し、ワルシャワから、特急で約30分、ソカチェフという田舎の駅に着きました。
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そこから、こんな田舎の素朴な路線バスに乗って約20分、いよいよ目指すショパンの生誕地に向かいます。
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ついにつきました!
ショパン好きの僕には、感無量の一瞬でした。 -
まだ肌寒い3月の終わりで、朝9時半過ぎだったので、訪問者は誰もいません。これはショパンが生まれた家。でっかいお屋敷でもなんでもなく、中にある展示も、ほんのちょっとだけです。まあ、ショパンがこの家に住んだのは、生後7か月までで、家族でワルシャワに引っ越しちゃったのだから、何もないのは仕方がないですね。
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この部屋が、ショパンが生まれた部屋だとのことです。
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家の裏にあるショパンの銅像です。
外は庭園になっていて、季節が良ければ花もいっぱい咲くし、そこら中にスピーカーが埋め込まれていて、散歩しながらショパンの音楽を鑑賞することができるようになっています。音楽は流れていましたけど、花なんか一つも咲いていませんでした。
しばらく散歩していると、向こうのほうに5~6人のグループ連れが歩いてると思ったら、中国人でした! -
ソカチェフの駅に戻ってきました。
ショパンの生誕地は、やや内容がイマイチでしたが、お土産も買ったし、その場所というだけで、それなりの感動はありましたから、自分にとっては行った甲斐は十分ありましたけど、別にショパンが好きなわけではないような人には、ここまで旅をしてまで見に行く価値はないかも・・・。 -
ここは今夜の宿の入口です。名前は、「Chopin Boutique B&B」!!
ワルシャワのショパン博物館まで歩いて行ける場所にあって、Chopin Salonなんていう部屋があって、スタインウェイのグランドピアノが置いてあり、毎晩ショパンのコンサートがあるというので、迷わずここに泊まることにしました。
さて、ここでやっとシャワーを浴びてさっぱりしてから、夕食に出かけることにしました。ここ3日間、機内食やら車内食やらばっかりで、ロクなものにありつけてないし、ポーランド料理っていうのも楽しみなので、一休みしてから、宿に頼んで予約してもらったレストランに向かいました。 -
ここがその店。結構広いですが、いい雰囲気です。ここでもあそこのテーブルも中国人、あ、向こうのテーブルも中国人、というような雰囲気でした。
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ワインよりもこっちを勧めますと言われて、じゃあそれを飲んでみますと言って持ってきてもらった飲み物。ウォッカをベースに、アップルジュース、オレンジのスライス、クローブやシナモンスティックなどが入っている温かい飲み物です。なるほど、体が温まります。
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これは、ニシンの前菜で、伝統的なポーランド料理のようです。付け合わせにボイルポテトがついています。冷たい料理ですが、品がよく、さっきのウォッカの飲み物と一緒に、大変おいしくいただきました。ボリュームもありました。
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mこれは、ゴロンカという伝統的なポーランド料理です。豚の足ですね。豚足・・・。ですが、じっくりオーブンで焼き上げてあり、分厚い脂肪分に包まれて保護された内側には、柔らかく焼きあがったお肉がたっぷりで、柔らかく煮てある赤キャベツが下に敷いてあります。
それをマスタードとホースラディッシュでいただくのですが、大変美味!しかも思ったよりお肉が多くて、食べきれませんでした。必然的に、デザートはパスしました。自分としたことが、失態・・・。 -
お店の外観です。
本当に長い旅をした後に、ありついたおいしいポーランド料理でした。シャワーも浴びたし、お腹も満たされたし、これで今夜はちゃんとしたベッドでぐっすり眠れるでしょう。
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