八丈島　後編　青ヶ島ショック ＆ 八丈縛りの洗礼。そして日加 go into some hot springs

2017/04/16 - 2017/04/19

旅も人生も
ひと筋縄ではいかないもんですね。

エリア 八丈島(東京)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 船 レンタカー ANAグループ
• 旅行の手配内容: 個別手配

4月17日（月）
8:50
あおがしま丸に乗船するため徒歩で底土港に向かいます。

9:00
受付にて
「あおがしま丸は出航できます？」
「はい、本日は通常運航致しております」
「や、やったー！つ、ついに念願の青ヶ島に今日・・・」

「・・・ただし」
「え」
「ただし帰路は21日になりますが予定のほうは大丈夫でしょうか？」
「え・・・」
「・・・」
「だ、だって水曜日は晴れ予報でしょ。なんで船出ないんですか？明日は雨予報だからまあわかるけｄ」
「・・・海上の時化により既に18,19日の欠航は決定しております」
「え・・・ええええええええええええええぇ・・・・ぇ」

おっさんは混乱している。

結局、有給をオーバーしてしまっているため今回は泣く泣く諦めることに・・・

取りあえずそこらにいた人たちに愚痴って歩き回っていたところ
（↑果てしなく迷惑）
バードウオッチングに来ておられたご夫婦と話が弾んでしまいました。
画像ははアカコッコの写真を見せてもらったのをデジカメで撮ったやつｗ。

閲覧注意！

八丈島のＧちゃん。
ターミナル内をノタノタ歩いてたんで
ウリウリしてあげました。
丸々と太って俊敏性の欠片も有りませんでした。

今夜青ヶ島に宿泊予定だった民宿「為朝」さんにキャンセルの連絡をしました。
為朝の女将さん曰く「事前にヘリの予約を入れておくといいですよ、キャンセル料は500円ですから」と親切なアドバイスをいただきました。
おっさん・・青ヶ島を甘く見てましたね。反省。


おっさん途方に暮れてます・・・
これからどないしましょ・・・・

取りあえず路線バスに飛び乗ってモービルレンタカーに赴き
レンタカーの手配をします。
そしてモービルすぐそばの観光案内所に駆け込んで
できるだけ安い宿を紹介してもらいます。

観光案内所に貼られてました。
な、何だってー！

ちなみに、さっき底土港にいたアロハシャツのおじさんが
ここにいたのでビックリ。
八面六臂のごｋ（ｒｙ

一番安い宿は地理的な利便性に難があったので
次の次くらいに安かった富士久に赴きます。
一泊5300円（素泊まり）（前払い）で話ついて今夜の宿を無事確保。
今日の宿泊客はアタクシ一人だけだそうです。

厨 グルメ・レストラン

10:30
富士久に決めた最大の理由、それは歩いてすぐそばに八丈ストアがあったから。
ここは（たぶん）八丈島で最も利便性に優れた店舗の一つだろうと事前にチェックしておいたのだ。

八丈ストア 本店 グルメ・レストラン

11:30
宿と移動手段を確保し、一息つきついて余裕ができたのでお土産を物色しようかな。

民芸やました、の向かいの店舗で黄八丈サブレを買い込んでおきます。

12:40
昨夜お邪魔したココ・ムーンに再来店。
おっさん青ヶ島ショックでナーバスになってとても新店開拓するバイタリティありましぇーん。

ココ・ムーン グルメ・レストラン

シーフードカレー（たしか1000円前後）
カレーは美味しかったけどごはん（米）はう～ん。
八丈島はコメを生産してないらしいからその辺はまあ仕方ないか。

底土港近くの海岸で出会ったＮ－ルさん（仮名）
絵を描きにカナダからやって来たそうです。

俺、ヒマなんで温泉でも行こうと思ってるんですけど
よろしければ一緒にどうですか？
と尋ねると快諾してくれたのでさっそくチェックしておいた温泉地へと向かいます。

13:45
Ｎ－ルさんは先日、裏見ヶ滝温泉に行ったことがある、とのことなので
みはらしの湯が休業ということもあり、洞輪沢温泉に向かいます。
しかし、ここも休業！
ガックシ（ＴＯＴ）
後から調べたらここは元々月曜日が定休日だった・・・みなさんも事前のチェックは怠らないようにしましょう（＞＜）。

洞輪沢温泉 温泉

14:15
しかーし、八丈島は知る人ぞ知る温泉王国で
全部で７箇所も個性的な温泉地があるので、いくらでも代替が利くのであった。
めげずに足湯きらめきに向かいます。
遠大なな太平洋を向かいに心地よい時を過ごします。

足湯きらめき 名所・史跡

Ｎ－ルさんもご満悦の模様。

岩手から嫁いでこられたという地元の女性とお話もしました。
極稀にですがここからクジラを見ることができるそう。
その女性の方も一度だけ見たことがあるそうな。
俺「岩手と八丈島、どっちが住み心地良いですか？」
「コッチ！」　即答でした。
・・・積雪・・・。


その後、観光バスがやってきて観光客の皆さんがドヤドヤと入ってきて・・・
・・あれ？見覚えのある面々が・・・
あー、行きの飛行機で隣りだった西脇のおばちゃんたちｗｗｗ
まさかの再会ｗｗｗ

14:30
すぐ近くのやすらぎの湯 or ザ・ＢＯＯＮのどちらにしようかと悩みましたが
Ｎ－ルさんが「標高の高いほうがきっとっ見晴らしも良いだろう」ということで
ザ・ＢＯＯＮに入ることに。

ここは八丈島の温泉の中では（たしか）唯一サウナが設置されてます。
設備も近代的で安心して入浴できました。

ブルーポート スパ ザ ＢＯＯＮ 温泉

BOONの駐車場の端に咲いていたたぶんアマリリスかヘメロカリス。

16:50
日暮れまでまだ少し時間があったので名物のキョンを見に行きます。
噂には聞いていましたが
実物を目の当たりにすると驚愕しました。
とっても、とおっっっっっても小さいのです！
小鹿なんてもんじゃありません。
皆さんの近くに柴犬はおりますでしょうか？
柴犬の、かなり小型くらいになるのでしょうか？
むちゃんこちっさいです。

んでもって鳴き声がすごいんです！
キューキュー鳴きます。
ものすごく、可愛いんです！反則レベルです！

これにはＮ－ルさんも大喜び。
近くに生えてた木や草の葉っぱをあげたらパクパクムシャムシャ食べまくります。
（たぶん勝手に変なエサやっちゃダメだと思うんで、皆さんはマネしないでくださいｗ）

都立八丈植物公園 公園・植物園

18:30
Ｎ－ルさんを底土のキャンプ場まで送り、
自分は宿に帰る途中でスーパーＡＳＡＮＵＭＡに立ち寄ってみます。

あさぬま 大賀郷店 グルメ・レストラン

噂の八条乳業製品。
買って飲んでみました。
美味しかったけど、この値段は・・毎日の購入はキビシイかも。

けっこう人気（らしい）商品。
お土産用に買っていこうかと予定してたけど
要冷蔵っぽいので今回は諦めました。

でたーｗ
関ヶ原で戦った東西全武将の中で皮肉にも一番長生きしちゃった人ｗ

江戸幕府
初代　徳川家康　1614年　没
二代　徳川秀忠　1632年　没
三代　徳川家光　1651年　没

宇喜多秀家さんが亡くなられた時、世は既に四代家綱の時代であった・・・。

19:10
八丈ストアに戻りそこで島寿司を購入。
現在すべて予定外の行動とってるんで
できるだけ出費は押さえておきたかったので、半額シールはありがたい。

味は・・・う～ん、さすがに鮮度は落ちてるんですかね。

19:30
宿に戻ると・・・

・・・あれ？誰もいない？
まあ宿のご主人は今夜はお客さん一人なんでテキトーに好きに使ってくださいな
、とは言ってたけど・・・
もしかして・・・完全放任ｗｗｗ

ということは、つまり・・・

今夜は実質おっさんの貸し切りｗｗｗｗｗｗ

東海汽船の明日の運行状況を電話で確認。

・・・・・

明日は欠航・・・だと・・・・。
あうあう。
外の暴風雨が凄まじいです。完全に台風です（＞＜）
Ｎ－ルさん、テントで大丈夫かいな・・・

スーパーで仕入れたしま寿司を平らげます。

風呂は既に沸かしてくれてました。
一人でノンビリ入ります。

8畳の部屋が8室くらい、プラス30畳くらいの大広間。
個人向け旅館というよりは合宿等に向いてる結構広い建物。
最初は貸し切りだぜー、などとはしゃいではいたものの、だんだんと心細くなってきました・・・
だって、正真正銘、人の気配が全くないんですもん（Ｔ＿Ｔ）
外は暴風雨。廊下に出るとガーラ―ン。
テ、テレビでも見て気分を紛らわせるか・・・

・・・つきません（泣）

あの～、テレビ故障してるみたいなんですけど・・・
宿の主人に電話します・・・・

・・・つながりません（涙）

仕方ないんでさっさと布団敷いてさっさと寝てしまいました。

翌朝
取りあえず再度モービルレンタカーに赴いてカーレンタルの延長を申し込みます。
「今日は飛行機も欠航で誰もレンタルしないからＯＫですよ」


でもって予定が本当の本当に真っ白なんで
しゃーないんで取りあえず島の北側を半周しようと試みるが道が狭くなってきたのでリスクを考慮して引き返します。

11:50
行く当てもないのでビジターセンターに立ち寄ってみます。

八丈ビジターセンター 美術館・博物館

これは分かり易い。

衝撃の事実を目の当たりに！
なんと、ぬわあんと！黒潮は八丈島を通りません！
流れ的に御蔵島と八丈島、もしくは八丈島と青ヶ島のあたりを通過してるものだとばかり勝手に思ってたんだけど
実は八丈島どころかさらには青ヶ島の南を大きく迂回していってしまうんです！
館員さんのはなしでは熱帯魚の市街をよく見かけるそうです。

11:00
底土港近くのＮ－ルさんのキャンプ場所に行ってみると
Ｎ－ルさんがいない！
まさか昨夜の台風で吹っ飛ばされてしまったのかしらん？
とキョロキョロあたりを見回したら建物傍に避難してました。

欠航で今日帰れなくなっちゃったんでまた温泉でもどうかしら？
と尋ねたら昼からＯＫとのことなので
準備をするために宿に戻ります。

画像は海岸の石。
八丈島は基本玄武岩が殆んどらしく、ビーチも黒っぽいどころか黒そのものです。

万が一、明日も欠航という事態を想定してたまった洗濯物を洗濯してしまいます。
富士久のご主人に尋ねたところ好きに使ってとのことで八丈ストアで洗剤を買ってきて放り込みます。

ちなみに今夜もまた泊めてくりーと打診したら
連泊は1000円割引で4300円とのこと。
あ、ありがてー（Ｔ▽Ｔ）

13:20
Ｎ－ルさんと向かったのは地熱館。

TEPCO八丈島地熱館 美術館・博物館

係員の方がアナウンスしてくれます。
丁度、観光バスで団体客が来ていたのでその一団に紛れ込みます。
で、また西脇のおばちゃんたちと再再開ｗ
「今日飛行機が全欠航したら帰られへんわどないしよー」と嘆いてましたｗ。
（当日は最終便だけ運航したので無事に帰れた模様）

Ｎ－ルさんは日本語はある程度堪能ですが
さすがにこういう所では専門用語が飛び交って理解が追い付かない様子。

私が対英語圏のカリキュラムとかあったら助かるんですけど・・・と館員さんに恐る恐る訪ねてみたら
（おっさんは英語ほとんどできません、スンマセン）
館員のメガネの男性の方が英語ペラペラでＮ－ルさんに個別で説明してくれました。
地熱館のみなさん、あの時は本当にありがとうございました。

ってＮ－ルさん、女性の係員にナンパっぽいこと始めてなにしとんじゃーｗ

南極の石。

14:15
地熱館のそばにある、えこ・あぐりまーとに立ち寄ります。

バナナ―♪

みんな大好きネペンテス！（食虫植物）

リコリス黄色の球根が売ってたので衝動買いしてしまいました（200円）
（畑に植えてたらカラスだかにつつかれて持って行かれた。アレロパシーとは・・・）

あとアロエの苗がタダで配ってたので3株ほどいただいて、現在我が家の植木鉢に収まっています。

あとストレチア120円
明日葉の苗　100円
ウコン100g100円
などなど売ってましたが、かさばるので泣く泣くで諦めました。

Ｎールさんが気を利かして御馳走してくれた抹茶ケーキ。
美味しい！

14;45
服部屋敷に到着。
あれ？閑散としてるな・・・
なになに？樫立踊りは午前10時の一回だけとな！？

がーん、Ｎ－ルさんごめんなさい。
皆さんもくれぐれも事前のチェッｋ（ry

館内を飲税てみます。
誰もいません・・・（＞＜）。

服部屋敷跡 名所・史跡

15:00
ふれあいの湯に到着。
こちらの温泉は基本木調で
建築に造詣が深いＮ－ルさんもなかなか興味津々の様子。

東京からヨットで来られた方や島根から来られた方など、
色々な人たちとお話しできて楽しかったです。

ヨット（4人チーム）の方々はこれから小笠原諸島に向かうそうで
スケールの大きさに圧倒されました。
昨夜の嵐の中、よくぞまあ八丈島まで辿り着けたもんだと只々感服。
俺「あ、青ヶ島には寄られないんですか？」
「ん～、あそこは港がね・・・今回は眺めるだけにします」とのこと。

俺「え？これから青ヶ島に向かわれるんですか！？会社のほうは大丈夫ですか？」
島根の人「そん時はそん時ですよ！ｗｗｗ」

自分のスケールの小ささを改めて思い知らされました（＞＜）

樫立向里温泉 ふれあいの湯 名所・史跡

休憩室に貼ってあったポスター。
ナガミーもできれば植えないほうが良いと思いますｗｗｗｗｗｗ

17:00
Ｎールさんの希望でスーパーに買い出しに向かいます。ＡＳＡＮＵＭＡ、ついでキャン★ドゥによります。

ＡＳＡＮＵＭＡ前で若い男性に声をかけられました。
聞くとキャン★ドゥの場所がわからないとのこと。

更に聞くとこの人、何と御蔵島出身なのだそうでおっさん大興奮！ｗ
逆に質問攻めにして当人をタジタジさせてしまいましたｗ
御蔵島は、今年はシーズンの予約はいっぱいだそうですｗ

18:10
買い出しを終え、底土港に戻ります。
天気はほとんど回復し、風も収まってます。
明日はいい天気になりそう。
（おっさんは明日の朝帰るんだけどねＴ▽Ｔ）

底土野営場 キャンプ場

富士久に戻ると
旦那さんと常連のお客さんというＴさんが夜食をつまみながら話に花を添えていました。

（今日の宿泊客はＴさんとアテクシの二人だけ）

旦那さんのお誘いでワタクシもお呼ばれすることに。
このＴさんという方がまた気さくな方で面白い話をたくさん聞かせていただきました。

Ｔさん「これ美味いからお前も食え！」
俺「え？いいんですか？そんなぁー申し訳ないですぅ～」
島寿司のおすそ分けに有りついちゃいましたｗ
（画像は富士久のＨＰからの写真を拝借）

俺「パクッ」
俺「・・・・・・・・！」
俺「う、うううっうううううううめめええええええええええええぇぇ！」

何ですかこれは！？美味し過ぎます！
八丈ストアで買ったパック寿司が決して不味かったというわけではありません
、がこれはちょっと何というかもうレベルつーか次元が違いすぎます！

アタクシの人生で食べた寿司の中では、もうダントツに美味しいです！
特に画像の真ん中、海苔の乗ったやつ、これはもうなんと表現したらいいのかわからんぐらい美味しかったです（＾ｑ＾）。

次回、富士久さんとこで泊まるときは夜食付きで予約することにしようっと。

旦那さん「よおおおーし、飲みに行くかぁ！」
Ｔさん「俺が奢ってやるからお前もコイー！」
俺「えええええええええｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

そしてやって来たのがすぐ近所にあるＫＵＮＩＭＡＴＳＵ。
（画像は翌朝撮っといた写真）
こちらでもまた楽しい時を過ごさせて頂きました。
料理は美味しかったし（特に八丈クサヤ！）八重椿美味しかったし
店の旦那さんがワタクシが住んでる町のことをご存じで、特別に「幻の酒」まで御馳走になってしまって、これがまた饒舌に尽くしがたい美味な味で、、、etc
なのにアテクシときたら店のお姉さんに「ここの土質だとサツマイモなんかけっこうよく育つんじゃないですかね？でしょ？でしょでしょ？」などと空気の読めない質問などして悦に入ってる始末、ああ、、思い出すだけで恥ずかしや・・・。


お世辞抜きで一生忘れられない幸せな夜でした。

7:00

8:30
モービルレンタカーさんに車を返しに行き、清算を済ませ
底土港に送迎してもらいました。
この送迎システムはホント助かりました。

9:18
橘丸がやってきました。
おっさんが見てきたフェリーの中ではダントツに目立つ船体（まっ黄色）ですｗ

10:00
出航前、Ｎ－ル見送りに来てくれました。
ｎ－ルさん、本当に温和で理知的で、一緒の時を過ごせて僥倖でした。

私の英語力が未熟なあまりベストな会話ができなかったのが口惜しきかな。

わー、Ｎ－るさん、ありがとぉーー！

青ヶ島に行けなかったことは痛恨の事態でしたが
青ヶ島に行けなかったことでＮ－るさんと出会え、のどかな温泉巡りを楽しむことができたんだよなあ。
泊まる予定じゃなかった富士久で格別の楽しい思いをさせてもらったし。

旅も人生も、何がきっかけで吉となるか凶となるか、本当にわからないもんです。

人生は有限です。
一期一会。
その時、その瞬間を精一杯生きていくしかないのでしょう。

なーんて悦に入りながら遠のいてゆく八丈島をいつまでも眺めてました。

P.S 後にＮールさんとメールのやり取りを何度かしますが
　　インスタグラムに八丈島でＮールさんが描いた絵がＵＰされてます。
https://www.instagram.com/p/BToWLwihihI/?taken-by=floingdoip

特大の望遠レンズで撮影されてる方々がいて
金星でも見てるのかな？と不思議に思って声をかけてみると
海鳥を撮影されてるとのこと。
たまにクジラやイルカやシャチとも遭遇するとのこと。
このおじさん、たしかチャチだか何だかとってもつまらないギャグを飛ばして大笑いした記憶があるんだが内容忘れてもーた。

どなた様か橘丸に乗船された時にご確認お願いしますｗ

13:40
三宅島に寄港。
噴火（2000年）の影響なのでしょう、大きめの木々が全然見当たりません。

乗客はまばらで
一部屋を一人で丸々使用できました。

帰ってきました。
レインボーブリッジをくぐります。

20:00
到着～♪

・・・疲れた。
11時間は半端じゃなかった・・・
一日完全につぶれるし（＞＜）
船内で仲良くなったご夫婦ともちゃんと別れの挨拶もできずにフラフラトボトボと帰路につきます。

竹芝桟橋 名所・史跡

帰りの山手線から、新橋駅前の広場。
人が多くてクラクラする。

やっぱり島に帰りたいよー（＞＜）