2017/04/13 - 2017/04/13
99位(同エリア926件中)
itaruさん
- itaruさんTOP
- 旅行記367冊
- クチコミ25件
- Q&A回答21件
- 311,720アクセス
- フォロワー51人
奥州藤原氏の栄華を伝える平泉。世界遺産にも登録されている古都を訪ねたいとは思っていたのですが、タイミングが合わず行く機会を逃していました。仙台や盛岡には何度も出張しているのだから、ちょっと時間をつくればいいのに。ということで、仙台出張の翌日を休みにして、足を伸ばしました
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 新幹線 JRローカル 徒歩
-
仙台から一ノ関は新幹線で35分ほど。日中は1時間に1本くらいしか停車しないから自由席のある「やまびこ」のはず。スマホの検索アプリでみてみると、9時36分発の新幹線がある。これに乗ろうと自由席特急券を買って、ホームに行くとどうも様子がおかしい。全車指定席の「はやぶさ」。なんと朝の時間帯は自由席つき「やまびこ」が全然走っていない。8時2分発のあとは10時49分発まで全車指定席の「はやぶさ(こまち)」ばかり。なんともむなしい時間ロス。10時半くらいには平泉に着いているはずが……。結局11時23分に一ノ関、ローカル線に乗り換えて11時38分に平泉到着です
平泉駅 駅
-
平泉駅の観光は観光バスを利用する手もありますが、自分で回りたいので駅前のレンタルサイクルで自転車を借ります。3時間500円(+1時間200円)で1日1000円。荷物も無料で預かってもらえます。一般のシティサイクル、電動アシスト付などもありますが、少し遠いところにも足を伸ばすつもりなのでマウンテンバイクを選択。3時間じゃまわりきれないだろうから、4時間レンタルということで700円を払って走り出します。で、15分ほど走ったところにあるのが姫待滝
-
このあと訪れるたつや達谷窟毘沙門堂のゆかりの場所。毘沙門堂が開かれる前、その地は悪路王といった蝦夷の根城でした。その根城に閉じ込めていたお姫様が脱走した際、この滝で待ち伏せして逃げられないように髪を切ってしまった場所といわれています
-
達谷窟毘沙門堂に到着です。平泉駅から20分ほど。いやあ、この日は風が強くて強くて……。内陸に向かうからか、強烈な逆風で止まりそうになるくらい。しかも緩い登り坂。ギアなしのシティサイクルだったら死んでたなあ
達谷窟毘沙門堂 寺・神社・教会
-
拝観料300円を払って参拝します。境内は古くから殺生禁断地とされています
-
世界遺産にも登録されている毘沙門堂。岩壁に張り付くようにお堂が建設されている姿は不思議な感じ
-
姫待滝のところでも触れましたが、ここは悪路王、赤頭、高丸が拠点としたと伝えられる場所。ここを坂上田村麻呂が討伐。戦勝を毘沙門天の加護のおかげと感じた坂上田村麻呂が京都の清水の舞台を模して、建てられたと伝えられています
-
高さ十丈(約33メートル)の岸壁に刻まれている毘沙門堂の奥にあるのが岩面大仏。顔の長さは十二尺(3.6メートル)もあります。思ったより高いところにあって見上げる感じ
達谷窟毘沙門堂 寺・神社・教会
-
前九年後三年の役で亡くなった敵味方の諸霊を供養するため、陸奥守の源義家が馬上より弓張(ゆはず)をもって彫りつけたと伝えられています。
-
毘沙門堂と弁天堂。弁天堂に渡る橋には「仲良き男女はともに参らぬこと」と書かれています
-
樹齢500年の古木。きれいに手入れされています
-
こちらのしぶいお堂は不動堂
-
さて毛越寺、中尊寺に向かおうかと思ったら厳美渓まで3キロの文字が。せっかくだからと行くしかない。坂道と逆風に難儀しながらも10分ほどで到着です。あ~、しんど
厳美渓 自然・景勝地
-
かなり山深い場所にあるのかなあ、と思っていたら渓谷沿いに並行して道路が整備されている。手軽に行ける観光地って感じです
-
磐井川の浸食によって形成された奇岩、怪岩、深淵、甌穴。約2キロにわたってダイナミックな景観が続きます
-
こちらは吊り橋(御覧場橋)から眺めた下流側。上流の荒々しい流れとは違ってゆったりとした流れ。エメラルドグリーンの川面が美しい
-
対岸に渡ってからの眺め。吊り橋を境に流れが緩やかになっているのが分かります
-
少し上流に戻ればこんな激しい流れの場所も。落ちたら無傷ではすみません。立ち入り禁止のロープなどがあるので、内側には決して入らないように
-
国の名勝天然記念物に指定されている景色を楽しんだら、ちょっとお腹がすいてきました
-
甘いものが食べたいなあ、ということで「いつくしだんごの館」でだんご(390円)をいただきます。私はスタンダードな「いつくしだんごAセット」(ごま、あんこ、しょうゆ)を選びました。ここのだんごはずんだ、くるみと合わせて5種類。思っていたより串が大きく、3本食べるとかなりなカロリー。自転車をこぐ力が再びわいてきました(笑)
いつくしだんごの館 グルメ・レストラン
-
さて平泉駅方面に戻ります。これまでの逆風が追い風になったのでペダルを踏む足も軽やか?に。毛越寺までの9キロ弱の道のりもを30分弱で走りきりました。毛越寺の読みは「もうつうじ」。ここも世界遺産の一部で拝観料は500円。まずは本殿に参拝してから特別名勝に指定されている庭園をゆっくりと散策することにしましょう
毛越寺 寺・神社・教会
-
毛越寺の本尊は薬師如来。脇を固めるのは日光菩薩と月光菩薩
-
松尾芭蕉の句碑が残っています
「夏草や兵どもが夢のあと」 -
大泉が池を中心とする浄土庭園を一巡り
-
相変わらず風は強いのだけれど、青空が広がっているので気持ちよく散策できます
-
ここは開山堂。毛越寺開山の慈覚大師を祭るお堂です
-
金堂円隆寺跡。毛越寺にはかつては40以上のお堂や塔があったという。しかし、奥州藤原氏滅亡後、長い歴史の中でそれらは焼失してしまいました。ただ、平安時代の伽藍遺構はほぼ完全な状態で残っているそうです
-
常行堂。享保17年(1732年)に再建された建物です
-
常行堂の本尊は宝冠阿弥陀如来
-
ぐるりと池を一周すると、広大な敷地を持っていたことが実感できます
-
かつては中尊寺をも上回る規模と華麗さだったといわれた毛越寺。800年以上昔、この大泉が池の周囲にはどのような風景が展開していたのでしょうか
-
後回しにしていた宝物館に立ち寄り、すぐそばの観自在王院跡へ。藤原氏二代目の基衡の妻が建立したとされる寺院跡。残っている建物はなにもありません。浄土庭園の遺構が残るだけ
観自在王院跡 名所・史跡
-
観自在王院跡から中尊寺に向かう途中にある平泉文化遺産センター。ちょっと寄りますか
平泉文化遺産センター 美術館・博物館
-
ほどなく中尊寺にたどり着きます。駐輪場に自転車を置いてメーンの中尊寺参拝です。と、その前に弁慶の墓に寄りましょう。子どもの頃、昔話の一つとして聞いた五条大橋での牛若丸と弁慶の物語。その後、源義経の忠臣として衣川の戦いまで付き従った武蔵坊弁慶。ただ、その生涯は良くわかっていません。吾妻鏡などの史書には義経の仲間としての記述があるのみ。でも、ここは野暮なことは考えず忠臣弁慶のお墓と思って手を合わせましょう
中尊寺 寺・神社・教会
-
さあ世界遺産の中尊寺の参拝です。月見坂を登っていきます
中尊寺 寺・神社・教会
-
月見坂を登っていくといくつかのお堂があります。こちらは弁慶堂。中には義経と弁慶の木像が安置しているのだとか
-
北上川の流れが見えます。そして並行して走る東北新幹線と高速道路。
-
どんどん月見坂を進んでいきましょう
-
素朴な感じの薬師堂
-
で、こちらが本堂。なんか思ったより普通。まあ、ここのメーンは金色堂なので仕方ないか。で、この後は拝観料800円払って3000点を超える国宝、重要文化財を収蔵する讃衡蔵と金色堂の見学です。残念ながら金色堂は写真撮影不可なので、ここに掲載するものはありませんが……。とはいえ、いかに藤原氏時代の奥州が栄えていたのかを感じさせるもの。しばし、見入ってしまいました
-
有料エリア内で金色堂のそばに立つのが経蔵。渋い感じだけど、なぜここも有料エリアにあるのかなと思ったら平安時代の古木が随所に用いられた重要文化財だとか。何より紅葉の時期は真紅に色づいた「いろはもみじ」に彩られてているらしい。う~ん、今度は紅葉の秋に訪れてみようかな
中尊寺 寺・神社・教会
-
こちらは旧覆堂。1965年に現在の鉄筋コンクリート製の覆堂が完成するまで700年近く金色堂を守ってきたもの。重要文化財に指定されています。そばにたつのは松尾芭蕉の像です
中尊寺 寺・神社・教会
-
長い間、貴重な文化財を守ってきた覆堂も今では重要文化財です
-
さらに奥の方に歩いていくと見えてくるのが白山神社神楽殿
白山神社神楽殿 名所・史跡
-
現在ある能舞台は嘉永6年(1863年)に再建されたものだそうです
-
かなり立派な能舞台。平日でも金色堂周辺はそれなりの人がいましたが、午後4時過ぎだったこともあってほかに人はなし。ゆっくり鑑賞することができました
-
さて戻りますか、釈迦堂や
-
康永2年(1343)の鋳造の梵鐘を持つ鐘楼を眺めつつ、中尊寺をあとにします
-
中尊寺を出てから向かったのが義経堂。源義経の終焉の地とされている場所にたち、木造の義経像が有名です。が、拝観時間は午後4時半まで。到着したのは午後4時40分ごろ、わずかに間に合いませんした。5時まではやっているって思ったんだけどなあ
高館(義経堂) 名所・史跡
-
ここは高台の上にあり衣川が良く見えます
-
衣川は押し寄せる藤原勢を前に武蔵坊弁慶の立往生があったと伝えられる場所
-
で、最後に向かったのが柳之御所遺跡。ここは藤原氏初代の清衡が平泉に進出し居館を構えたところで、「吾妻鏡」に記された奥州藤原三代の居館「平泉館」の跡の説もあるそうです。といっても、遺構があるだけ。広大な土地ですが何にも残っていません
柳之御所遺跡 名所・史跡
-
隣接の場所には資料館(無料)もありますが、午後5時で閉館です。いい時間なので自転車を返しに平泉駅に戻りましょう
-
予定より1時間遅れの午後5時過ぎに自転車を返却。実はこの日、強風のためにJRはダイヤが大幅に乱れていて、一ノ関行きの列車はなんと3時間遅れ。駅員さんに「バス使ったほうがいいよ」とのアドバイス。時刻表を見るとバスは30分おきにあるようなので、1時間後のバスに乗ることにして日帰り温泉施設に向かう。通常500円のところ、レンタルサイクルでもらったクーポン見せて100円引き。お湯で一日の汗を流してからバスで一ノ関へ行き、新幹線で東京に戻りました
平泉町健康福祉交流館 悠久の湯 平泉温泉 温泉
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったスポット
もっと見る
この旅行で行ったグルメ・レストラン
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
54