2017/03/17 - 2017/03/19
169位(同エリア563件中)
naoさん
春の青春18きっぷを使って東京を訪れました。
大阪から在来線だけで来たので、1日目はまるまる移動日になってしまいました。
旅の行程
3月17日 移動
3月18日 谷根千、佃
3月19日 築地
東京都台東区谷中、東京都文京区根津、東京都文京区千駄木を総称して「谷根千」と呼ばれる一帯は、JR山手線内側の都心部の一角にありながら、今なお下町情緒が残る地域で、歴史と風情豊かな表情を見せる町並みは、訪れた人々の感性をくすぐる魅力に溢れています。
谷中、根津、千駄木の歴史、文化、生活情報などを掲載した地域雑誌として、昭和59年(1984年)に創刊された「谷中根津千駄木」を置いていたお店の皆さんが、この雑誌名を「谷根千」と呼んだことから、この地域を表す言葉として「谷根千」という略称が定着しました。
周囲をJR山手線、上野公園、東京大学、国道17号線、都道458号線に囲まれた、東西約2km、南北約3kmの範囲に入る「谷根千」は、関東大震災や太平洋戦争の戦災を免れた町並みが多数残っています。
谷中は、およそ70ケ寺の寺院をはじめとして、エリアの三分の一の面積を占め、15代将軍徳川慶喜を筆頭に多くの著名人が眠る谷中霊園を中心に、住宅地と商業地で構成される都内でも数少ない寺町として知られています。
豊かな緑に包まれた町中には、築地塀などを巡らせた寺院を縫うように長屋が建ち並び、多数の路地や坂道が点在しています。
そんな静かな町の中にあって、多くの人々で賑わっているのが昭和の面影を色濃く残す谷中銀座商店街で、「ゆうやけだんだん」を下りると、昔ながらの魚屋さんや下駄屋さんに混じって、おしゃれなカフェや雑貨店などのお店が連なり、それらのお店を冷やかしながらのんびり歩くと、ゆったりとした空気感に包まれます。
根津は、東京十社の一つに数えられる重厚なたたずまいの根津神社や、日本や東洋の古美術品を中心に展示する根津美術館のある町で、つつじの名所として知られる根津神社の境内では、毎年4月に「つつじまつり」が行われ多くの人出で賑わいます。
高層マンションが建ち並ぶ不忍通りの一本東側に、木造の町家が点在する通りがありますが、その一角に建つ木造3階建ての「はん亭」は、根津のシンボルともいえる建物で、明治時代に建てられたとはいえその存在感は今も健在で、見る者に圧倒的な迫力で迫ってきます。
東京駅からわずか10分余りの所に、こんなにも下町情緒溢れる素敵な町並みが残っているとは、無機質な印象の強い近代都市東京が持つ、人間の血が通った、温かみのある側面を見せられたような気がします。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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JR山手線の西日暮里駅から谷根千の町歩きを始めます。
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線路のすぐ西側の坂道を上がって、先ずは富士見坂を目指します。
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西日暮里駅に入構している電車の屋根が見下ろせる所まで上って来ました。
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坂道を上りきると、下見板張りの町家がお出迎えです。
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こちらが富士見坂です。
都心に複数ある富士見坂の中でも、この坂からは最近まで正面に富士山が見えていたそうです。 -
アールが連続する富士見坂の手摺壁。
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JR山手線の日暮里駅へ向かう途中で北陸新幹線と鉢合わせしました。
咄嗟のことだったんで、シャッターを切るのが遅れてしまいました。 -
日暮里駅です。
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大正2年(1913年)創業の老舗のせんべい屋さんです。
看板は、江戸変体仮名で「谷中せん遍''以」と書かれています。 -
こちらは、伝統の味を守り続けている大正12年(1923年)創業の老舗の佃煮屋さん。
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造り付けの木製のショウケースの中には、大きな皿に店主おすすめの佃煮が山盛りにされています。
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佃煮屋さんの店先で見られる富士山。
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谷中の町並み。
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随所に使われた銅板が、時の流れとともに見事な緑青色に変化しています。
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店頭のガラス戸がきれいに拭き込まれていて、曇り一つありません。
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こちらは空き家のようですね・・・。
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町並みの中に佇む朝倉彫塑館。
彫刻家として始めて文化勲章を受章した朝倉文夫が、明治40年(1907年)に構えたアトリエと住居だった建物を基にしたミュージアムです。 -
一歩路地に入ると、風情のある長屋が連なっています。
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さて、谷中銀座商店街のゲートが見えてきました。
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町並みを見下ろすと、数多くの映画やドラマのロケ地として使われている、おなじみの光景が広がっています。
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この階段は、昭和59年(1984年)に地域雑誌「谷中根津千駄木」を創刊した内の一人で、ノンフィクション作家の森まゆみさんにより、「夕やけだんだん」と名付けられています。
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その名前が示すように、ここから眺める夕焼けは絶景なんだそうです。
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では、朝の谷中銀座商店街を歩きます。
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訪れたのが10時前だったので、開店前のお店が目立ちます。
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お店が連なる商店街の一角に、生活感漂う空間がありました。
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路地の奥まった所では、こんな催しが開かれています。
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この魚屋さんで扱っている魚は、築地市場で仕入れたんでしょうね。
それにしても、豊洲市場の問題はいつ解決するんでしょうか・・・。 -
草履や下駄を並べているお店。
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ここまでの谷中銀座商店街の町並みを振り返った光景です。
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今にも目覚まし時計が鳴り出しそうです。
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江戸情緒を伝える墨絵が店々に飾られています。
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谷中銀座商店街もそろそろ終わります。
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谷中銀座商店街を西に抜けて来ました。
西端のゲートの下をよく見ると、ペッパー君が荷車に乗せられて運ばれています。
谷中銀座商店街と直交する南北の通りはよみせ通り商店街と呼ばれ、台東区谷中と文京区千駄木の境界になっています。
同じ商店街なのに、西側と東側で区が変わるのは変な感じがします。 -
よみせ通り商店街を北に上がった路地を入った所にあるアンティークのお店。
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「生活骨董」を名乗るお店にふさわしい外灯です。
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いかにも下町らしい佇まいの路地ですこと・・・。
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宗林寺の門前に置かれた鬼瓦。
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見事な築地塀で名高い観音寺です。
明和9年(1772年)の火災で焼失した後、文政年間(1804年~1830年)に再興された観音寺南側の路地には、瓦と土を交互に積み重ねた築地塀が続いています。
なお、観音寺は吉良邸への討ち入りを控えた赤穂浪士たちの密談の場となった所だそうです。 -
築地塀のほぼ中間点に設けられた潜り戸。
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塀の妻側から断面を見ると、相当な厚みのあることが判ります。
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塀の屋根には瓦が葺かれています。
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観音寺のお向かいの養傳寺は、瓦の配置を今風のデザインにアレンジした新しい塀がめぐらされています。
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東京都の汚水枡の蓋。
都の花「ソメイヨシノ」、都の木「イチョウ」、都の鳥「ユリカモメ」がモチーフになっています。
なお、蓋中央部の文字や記号は人孔番号や管渠の布設年度などを表わしていて、維持管理業務の目安になっています。 -
こちらは明治時代の酒屋の建物を活用した「香隣舎」です。
所有されている方のご厚意で地域のイベント会場等として貸し出しされています。 -
建物の随所にかつての風情がそのまま残っています。
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「香隣舎」のお隣の空き地は、「貸はらっぱ音地」と名付けられた青空レンタルスペースです。
建築基準法の規定で建物が建てられないと判った地主さんが、『建物を建てずにまちと関わることはできないものか』と、色々悩んだ末に思いついたのがレンタルスペースとして貸し出すことで、音楽ライブ、演劇・舞踏ライブ、屋外ギャラリー、紙芝居、マーケットなど、様々な表現の場として活用され、多い年には年間100回もの利用があったそうです。 -
こちらは文政13年(1830年)に建てられた質屋の店舗を活用したイベントスペース。
3階建ての土蔵は大正時代の建築です。 -
風子と雷童の絵馬。
この子らが成長すると風神雷神になります。 -
この風情溢れる町家はカフェです。
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谷中エリアの三分の一の面積を占める谷中霊園にやって来ました。
霊園管理所から北側には有名な桜並木が続いています。 -
振り返った南側の光景です。
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霊園の周辺には昔ながらの町家が並んでいます。
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東京スカイツリーが霊園越しに頭を突き出しています。
「空の木」はやっぱり背高ノッポさんです・・・。 -
谷中霊園の景観にアクセントを添えているのがお花屋さんです。
こちらのお店は、石柱に店名が刻まれています。 -
この落ち着いた佇まいは、谷中霊園らしさを独り占めしています。
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こちらの花屋さんも景観作りの一翼を担っています。
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こちらは個人の方のお住まいです。
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庭先では、八重咲きの白い椿が春の訪れを告げています。
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谷中霊園の南側にあるこちらは、昭和初期に上野桜木辺りに建てられた三軒の町家をリノベーションした複合商業施設です。
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「上野桜木あたり」と名付けられたこの商業施設は、平成27年にオープンしました。
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美味しい天然酵母のビールが飲めると評判のビアホールには・・・
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準備中の看板が掛けられています。
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でも、風に揺れる暖簾が掛けられているので・・・
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そろそろ店開きのようです。
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「みんなのざしき」と名付けられたコミュニティスペースでは、いろんなジャンルのイベントが行われています。
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左手前は塩とオリーブオイル中心とした調味料のお店で、右奥は手作りパンの店です。
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古い和風の町家と調和する、春らしい淡い彩りの花籠。
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青梅市にある造り酒屋の袢纏を着た方がいらっしゃるので、日本酒のイベントが開催されるようです。
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古びた引き戸に掛かる藍染の暖簾。
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では、「上野桜木あたり」を後にします。
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こちらは和菓子屋さん。
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裏側の佇まいにも風情を感じるこの町家は、上野不忍池にある「台東区立下町風俗資料館」の付設展示場です。
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「台東区立下町風俗資料館付設展示場」は、昭和61年(1986年)まで谷中六丁目で営業していた旧吉田屋酒店の建物を移築して開館されました。
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江戸時代の商家の建築様式を今に伝える貴重な館内には、帳場をはじめ、お酒を量り売りしていた頃に使われていた棹秤、枡、樽、徳利など、様々な資料が展示されています。
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敷地内に残る井戸の手押しポンプ。
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「台東区立下町風俗資料館付設展示場」と道路を挟んだ西側に見えるのは・・・
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昭和13年(1938年)創業の「カヤバ珈琲」です。
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「カヤバ珈琲」は、平成18年に創業者の奥様がお亡くなりになった後、しばらく閉店していましたが、関係者方々の努力の甲斐あって、平成21年に復活されました。
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「台東区立下町風俗資料館付設展示場」と「カヤバ珈琲」のツーショット。
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豊かな江戸情緒をたたえる新内や小唄は、庶民的な音楽として今も歌い継がれています。
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早咲きの桜が、春の風情を運んできています。
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お彼岸と言えば「おはぎ」ですよね~。
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台東区内を循環するコミュニティバス、「めぐりん」です。
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一部増築されてはいるものの、建てられた当時の姿をそのまま保っている町家です。
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れんが塀に沿って進みます。
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今も現役で使われている手押しポンプの井戸。
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蔦が絡まる町家。
紅葉時には真っ赤に染まるんでしょうね・・・。 -
建築当時そのままの細かい手摺子がこの町家の個性になっています。
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こちらは土蔵を改装した釜揚げうどんの専門店です。
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不忍通りの一本東側の通りの一角に建つ串揚げの「はん亭」さんです。
明治時代に建てられ、関東大震災や太平洋戦争の東京大空襲の被害を免れた総けやきの木造三階建てのこの建物は根津のシンボルともいえるもので、その存在感は見る者に圧倒的な迫力で迫ってきます。 -
木造の町家が点在する通りの一角にあって・・・
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建築以来、幾多の惨禍をくぐり抜けてきた「はん亭」さんは・・・
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建築当時の風情そのままの店構えが残っています。
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とはいえ、不忍通り側の外観だけが明らかに他の面とは趣きを異にしています。
幾多の惨禍をくぐり抜けてきた「はん亭」さんなのに、皮肉にも不忍通りの道路拡張により建物が削り取られたんだそうで、「矢来」と称する鉄の格子で修景されています。 -
他を圧倒するこの存在感はさすがです。
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「はん亭」さんの少し南側にあるアンティーク着物のお店。
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言問通りにやって来ました。
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風情ある町家と、これにも負けないくらい趣きのある、世界で最も有名な小型バイクのツーショット。
昭和33年(1958年)の発売以来、一世を風靡したこのバイクは、本田技研工業の名を世界中に知らしめることになりました。 -
そのツーショットを演出しているのが、手焼きせんべいの「大黒屋」さん。
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こちらのお店では、厳選されたお米と本醸醤油の味を守り続けておられます。
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ショウケースから手が届きそうな焼き場では、紀州の備長炭で一枚一枚丁寧に手焼きされています。
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2階の窓手摺に太い自然木を使った町家。
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人々を路地の奥へ導く敷石。
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所々つぎはぎ状に修繕した下見板張りの町家。
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三叉路の角にそびえるヒマラヤスギ。
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こんなに幹回りの太いヒマラヤスギは初めて見ました。
十分に発達した根っ子が舗装のアスファルトを押し上げています。 -
路地を抜けて階段を下りて行くと・・・
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手押しポンプの古い井戸がありました。
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個人所有の看板が掲げられているので、今も使われているようです。
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飲み屋さんの看板が続く路地。
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雑貨屋さんのクジは、空クジなしだそうです。
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使い勝手が良いようにと、涙ぐましい工夫のあとが見える町家。
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こちらは大正8年(1919年)に建てられた根津教会です。
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屋根の十字架と水色の外壁が不思議な魅力をたたえています。
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こちらの町家ではアロエの花が咲き誇っています。
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「いかにも!」と言った趣きの表具屋さん。
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東京十社の一つに数えられる重厚な佇まいの根津神社です。
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根津神社の境内の中でも、木々に囲まれた静かな雰囲気で人気の・・・
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朱塗りの千本鳥居をくぐって進みます。
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千本鳥居を抜けると、池に面して乙女稲荷神社があります。
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蔦の枯れ枝が絡まる洋菓子屋さん。
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外壁の銅板の緑青が、味わい深い雰囲気を奏でています。
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とても珍しい平屋建ての町家です。
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谷中小学校前にあるレトロな時計。
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時計の文字盤には、日本の刻の数え方として使われた十二支の文字が書かれています。
では、谷根千を後にして、次の町へ向かいます。
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