最後の海外一人旅？　5．ラーゴスを乗り継ぎの間にちょこっと観光

2017/01/05 - 2017/01/06

「深夜特急」を知っている人なら多分、印象に残っているであろうサグレス。
サグレスに行くためにはラーゴスから路線バスに乗らなくてはいけません。
その乗換の間にちょこっとだけ街を見てみました。

2017年1月5日　
　ポルトガル鉄道
　　リスボンアントレカンポス 8:31～トゥネス 11:06～ラーゴス 12:08
　EVA bus
　　ラーゴス 12:40～サグレス 13:35
　　サグレス 14:25～サン・ビンセント岬 14:35
　　サン・ビンセント岬 15:05～サグレス 15:15　　サグレスのポウサダ泊

2017年1月6日
　EVA bus
　　サグレス 8:10～ラーゴス 9:15
　　ラーゴス 10:15～リスボン14:00

エリア ラーゴス(ポルトガル)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5
• 交通: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 航空会社: ANA TAPポルトガル航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

このチケットによると1998年、なんともう20年近く前･･･。
当時、大沢たかお氏ファンの友人に「大沢たかおの写真展に行かない？」と誘われ深夜特急の写真展に行ったのがきっかけで深夜特急に興味を持ち、
　　　　　　　　　　　　↓
深夜特急のTV放送を見（この時点でもまだ大沢氏見たさだった気がする）、
　　　　　　　　　　　　↓
文庫本を読んでみるとあっという間に引き込まれ、活字嫌いの私でもすごい勢いで読破してしまいました。

（それにしても、大沢氏はなぜ老けずに今もあんなに格好いいのか）

その「深夜特急」ではユーラシア大陸をバスで横断してきた主人公が、無期限の長い旅の終わりを見つけた地として書かれているのが「サグレス」。
とても印象深かったサグレスはポルトガルに行くなら是非行かないと、とずっと思ってた地です。

なのでこの旅行計画を立てだした時にも、まずサグレスへの行き方を調べました。
が、結構時間がかかる。

リスボンからサグレスへは直行便はなく、鉄道でも長距離バスでもラーゴスまで行き、そこからは路線バスに乗らなければいけません。

ポルトガル鉄道で1日5本、バスで1日7本。
しかも明るい内にサグレスに到着したいとなると選択肢は限られました。
結局往路は電車、復路はバスにしました。
リスボンを8:31に出発した電車は途中、トゥネスで乗り換え、ラーゴスには12:08に到着。ラーゴスまで3時間40分の電車の旅でした。

人の旅行記やブログにケチを付ける気は無いけど、これだけは言わせて！
時々ロカ岬を「深夜特急で有名な」とか、「深夜特急の舞台」とか書いている人がいるけど、それはちが～う！
確かにユーラシア大陸最西端はロカ岬だけど、深夜特急にロカ岬は出てこないはず。
深夜特急で有名なのはユーラシア大陸最西南端のサグレス！
（わざわざサグレスまで行った者からしたら、リスボンから行きやすいロカ岬と間違われるのはちょっと･･･）

リスボン～ラーゴスの鉄道チケットは事前にポルトガル鉄道のHPから予約していきました。
https://www.cp.pt/passageiros/en/
オンライン予約は乗車日の2ヶ月前から可能らしいけど私は旅程が固まった40日ほど前に購入。
2nd class 通常料金22.7ユーロのところ、Special offer　9.5ユーロで購入できました。

リスボンの旅行記にも書きましたがラーゴスに向かう日は濃霧で車窓の景色はほとんど楽しめませんでした。しかも電車が遅れていたのでちゃんと乗換の次の電車に間に合うかちょっと心配。

途中、検札に来た車掌さんが「A1」と書き込んでいったので、トゥネスで乗り換える時にプラットホーム「A」に次の電車が来るのかと思っていましたが

トゥネス駅で乗り換え

リスボンからの電車が到着したホームとは別の方のホームが1番ホームのようだったので
歩道橋を渡ってそちらのホームで電車を待っていたおじいちゃん達に聞いてみたら
やっぱり到着したホームでそのまま待っていれば良かったことが判明。
また歩道橋の階段を上って下りて、元のホームに戻って電車を待ちました。

ホームはやっぱりポルトガルらしい、タイルのある壁。
そしてこの写真からもわかるように、トゥネスに到着した頃には
リスボンの濃霧がウソのように晴れ渡って、暑いぐらいでした。

心配していた乗り継ぎも間に合い、トゥネスからはローカルな電車で。
途中、マリーナが見えてきて車内にいた乗客ほとんどの人が降りていったので
「あれ、ここラーゴス？でもまだ終点に到着予定の時間じゃ無いけど･･･」と
戸惑っていたら電車が又動きだし、予定通り12:08、ラゴス駅に到着しました。

途中大勢の人が降りていったのは、多分、ポルティマオだったんだと思います。

ラーゴス駅はモダンな新しい物。でもこの駅を出てすぐそばに

いかにもポルトガルの駅らしい、かわいらしいタイルの駅舎がありました。
旧ラゴス駅。

この旧ラゴス駅の向かいに建っている建物を抜けると

1月でもリゾート感満載のマリーナがあって、

橋を渡った先にサグレス行きのバスターミナルがあるらしいので

橋を渡って、デスコブリメントス通りの信号を渡って･･･。
この信号を渡ったところからはバスターミナルらしき物が見えなかったので不安でしたが
確かに「正面奥」にありました。
チケットブース、小さな待合室がある小さな建物、バス3台分の駐車スペースだけだったので
私が想像していた「バスターミナル」とは違っていて最初わかりませんでした。

チケットブースでサグレス行きの切符を購入。
ラゴス～サグレス～サン・ビンセント岬のバスはこちら↓でチェックしていました。
http://www.algarvebus.info/012.htm

12:40ラーゴス発のバスは13:35にサグレスに到着予定。
このサイトの表からだと別のバスで14:25サグレス発、14:35サンヴィンセント岬に到着になっていたのでサンビンセントまで通しで購入できるか尋ねると
ここでサグレスまでの切符を売る、サグレス～サンビンセント間は運転手に支払うように、とのこと。

また、ラーゴス～サグレス間は往復かと確認され、
サグレスで1泊するのでラーゴスには明日戻ると答えると
明日のサグレス～ラーゴス間の切符も運転手から購入するようにとのことでした。

この時はバスターミナルまでぶらぶら歩きチケットを購入していたらそんなに時間的余裕は無く、デスコブリメントス通り沿いのお店をちらっと見ただけでラーゴスを発ちました。

ラーゴス～サグレス間は路線バスなので途中小さな町でいくつか停まり、通学の学生なんかも乗り降りしながら約1時間でサグレスに到着。

さらにそこからバスで10分、ユーラシア大陸最南西端のサンヴィンセント岬でたそがれて
（別に旅行記作成します）

またバスで10分、サグレスに戻りポウサダからサグレス要塞に沈む夕陽観賞。
ポウサダ滞在を楽しんで

（別に旅行記作成します）

翌1月6日、またリスボンへ帰りました。
帰りはラーゴス～リスボン間の電車は乗りたい時間帯に無かったのでバスにしました。

サグレスからラーゴスのバスは終点がバスターミナルだろうとのんびり座っていたら、
この橋の側のバス停を停まった後、ずいぶんそのまま進んでいってバスターミナルから離れてしまったようだったので焦りました。
結局ぐるっとまわって最終的には前日乗り込んだバスターミナルに到着しましたが。

バスターミナルで次のリスボン行きのチケットを購入。
バス出発まで、約1時間、ラゴスの街を散策しました。

ジル・エアネス広場にあった変わった像。その後ろに

スポーツ用品店？
子供の頃から歴史の授業なんかでポルトガルという国は知っていたけど、
興味を持ったきっかけは2004年のサッカー、UEFA EURO大会がポルトガルで開催され
試合の合間にTV放送に写るポルトガルの景色が綺麗だったこと。
サッカーでは特にポルトガルファンではないけど、
2016年大会でポルトガルが優勝したときには、なんとなく「まだポルトガル行ってない、そろそろやっぱりポルトガルかな」と思ったのも一因でこのポルトガル旅行になったのだけど･･･。

ジル・エアネス広場から4月25日通りを歩きました。
4月25日通りはガイドブックには「レストランや土産物屋が並ぶラゴスで一番賑やかなとおり」と書いてあります。
この時、9:30頃という時間帯のせいか、
ビーチ＆マリンリゾートなのに1月というオフシーズンに訪れたせいか、
ほとんど開いている店はありませんでしたが、雰囲気が良く、楽しくこの通りの建物を見たりしながら歩けました。　花柄のタイル、かわいい。

歩いていると正面に教会が見えてきました。　　サント・アントニオ教会

地図を見ながら東に進むと　サンタ・マリア教会

サンタ マリア教会 (ラゴス) 寺院・教会

サンタ・マリア教会はレプブリカ広場に面していて、

レプブリカ広場からは城壁も見えていました。

レプブリカ広場からは大西洋も見えていて、とても眩しかったです。
時間があればこの道の先のちょっと高台から街やマリーナを見おろすと綺麗な様でしたが、この後、小心者なので早めにバスターミナルに戻りました。

この旅行記へのコメント （4）

• binchanさん 2017/04/24 18:21:43

  ラゴスもまたいいところですね。

  marketaさん、こんにちは。
  
  　年代的には深夜特急世代なんですが、小説は読んだことがないんですよね。大沢さんのドラマは見たんですが、内容はあまり覚えてないし。でも、大沢さんが老けないのは同感です。二枚目は違いますねえ。
  
  　ところで、シーズンオフのリゾート地もまたいいですね。思いっきり南歐の海岸って感じで。リスボンやコインブラも素敵な街並みですが、港町は解放感があって明るくていいです。
  
  　ポルトガル旅行で最初に調べたのがサグレスへの交通機関っていうところに共感です。また面倒なところにあるのに、ちゃんと行けてるところがスゴイ。私は行きたいところが面倒くさいと結局たどり着けなくなっちゃうので。
  　あんな手間をかけてやっと行ったサンヴィンセント岬とロカ岬を混同されてはね〜。バスの乗り継ぎとか、もしうまくいかなかったら大変ですもんね。あの組み合わせを見つけるまでの苦労を想像すると…。その苦労が楽しいんですけどね。
  　帰りのバス、ラゴスのバスターミナルが終点じゃなかったらどうしてました？今の私だったら、スマホがないとすごく困るかも…。昔は何もなかったのにね。ネットもＧＰＳもない状況でこれだけ行動できるって、やっぱmarketaさんだわ。
  　
  　では、これから６を読みま〜す。
  
  binchan

  marketaさん からの返信 2017/04/25 18:21:55

  RE: ラゴスもまたいいところですね。

  binchanさん
  
  こんにちは。いつもありがとうございます。
  
  深夜特急（小説）で、トルコかギリシャだったと思うんですけど、地元の少年が町案内をしてくれるシーンがあるんです。別れ際に何かお礼をしようとすると、お金が欲しいといわれ、なんだやっぱりそういうことだったのかと少々残念に思いながらも現地の紙幣を出すと少年は紙幣じゃ無くてコインが欲しいと言う。少年は他の国のコインに興味を持っていたので、これまで通過してきた国のコインをあげようとすると「1カ国に付き1つのコイン」と、少年の中ではルールがあったようで2つ以上は受け取らず、勘違いした自分が恥ずかしくもなった、というエピソードがあります。
  
  Binchanさんのスロバキアの旅行記で、道を教えてくれた人が「1ユーロちょうだい」と言ってきた話しがありましたよね。
  あの時、深夜特急のこのエピソードを思い出しながら読んでました。
  現実はいろいろですね。
  
  クロアチアのアドリア海沿岸部に行った時も思ったんですけど、
  ヨーロッパのビーチリゾート地はシーズンオフに行く方が良い気がします。
  もちろん、海水浴やマリンスポーツ目当て人は夏に行くべきなんでしょうけど、シーズン中はすごい人であふれかえっているようです。
  シーズンオフの方が、落ち着いているけど開放感もあって、私は好きです。
  
  交通機関と言えば！binchanさんの方がすごいじゃないですか。
  台湾の旅行記、圧倒されながら拝見してます。
  この前「ローカル路線バス乗り継ぎの旅in台湾」をTV放送してたのを見ながら、binchanさんだったらどんな気持ちで見るんだろう、って思ってたんですよ。
  台湾通の人からしたらもっと良いルートをご存知だったりして、はがゆかったりじれったかったりされたのかしら？？
  
  帰りのバスの件ですが、終点じゃなかったら多分、次の停留所で降りて戻ってきてたでしょうね。
  アナログな人間なんで、SIMカードがなんちゃらってする気も起こらなくて･･･。
  旅行中はホテルのWifiでメールのチェックぐらいです。お恥ずかしい･･･。
  
  では、binchanさんの旅行記の続きも楽しみにしています。
  
  marketa

• 尚美さん 2017/04/08 20:56:07

  深夜特急のお話、されていましたよね

  marketa様
  
  深夜特急では、サグレスが旅の終わりだったのですよね。
  marketaさんの一人旅は、ご家族のお許しが出るまでしばらくお休み？なのかな？
  
  サグレスは、交通の便が悪い所なのですね。
  それでも行きたいという気持ちはわかります。
  
  ラゴスも大西洋が見えて、街並も綺麗で、広場と城壁があって、と素敵な場所だと思います。
  のんびりしたくなる所です。
  
  サグレス滞在と、ユーラシア大陸最西南端のサンヴィンセント岬の旅行記は別に作成されるのですね。
  楽しみに待っています。
  
  尚美
  
  
  
  

  marketaさん からの返信 2017/04/09 17:24:16

  RE: 深夜特急のお話、されていましたよね

  尚美様
  
  コメントありがとうございます。
  
  厳密に言うと、サグレスで旅の「終わりを見つけた」
  （旅をやめてそろそろ日本に帰ろうかと悟った）のであって、
  その後主人公はパリとロンドンに行ってから帰ってます。
  ロンドンであることをする、という旅の最初からの目的を果たすためです。
  
  ラゴスはやっぱりリゾート地、
  仰るとおり、のんびりとした明るい雰囲気が
  オフシーズンでもたちこめていました。
  本来なら何日間かゆっくり滞在すべき場所ですね。
  
  サグレス、サン・ビンセント岬は何も無い所で
  優雅な建築好きの尚美さんのご期待に添えるかどうか
  かなり不安ですが、よろしければまた見に来てください。
  
  marketa