2017年3月初旬：スペイン・バルセロナ個人旅行

2017/03/07 - 2017/03/10

夫と2人旅。3日間でバルセロナとその周辺を廻ってきました。
3月7日　午前11時ごろバルセロナ空港着＆ゴシックエリア散策
3月8日　グエル公園＆ジローナ散策
3月9日　サグラダファミリア＆モンセラット観光
3月10日　午後12時バルセロナ発

これからバルセロナへ個人旅行で行く人の参考になれば幸いです。

エリア バルセロナ(スペイン)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス タクシー 徒歩
• 航空会社: デルタ航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

今回お世話になったのは、カタルーニャ広場からも程近い、Hostal Girona。私たちが宿泊施設に求めるのは清潔さ、立地、そしてリーズナブルな宿泊費。総合的に判断して、ここに決めた。

午後10時半くらいでも、地元の女性が一人で歩いていたので、周辺の治安は結構良いと思う。

参考までに、ホテルからカタルーニャ広場まで徒歩8分、近くの地下鉄(Urquinaona)まで徒歩2分、カサバトリョまで徒歩14分、サグラダファミリアまで徒歩18分ってトコでしょうか。

ホスタル ジローナ ホテル

フロントは建物の3階にあり、割と英語が話せるスタッフさんが朝7時から夜8時半まで常駐している。

部屋は清潔で、この値段の宿にしては、ベッドの寝心地がいいのには驚き(テンピュールっぽいマットレス)。3日間の滞在中、毎日お掃除、タオルの交換や整頓をしてくれた。シャンプーとボディソープは用意されており、ドライヤーは備え付けられてあった。

難点をひとつ挙げると、場所柄、表の騒音がかなり聞こえる。私はノイズがあっても寝落ちしやすいので気にはならなかったけれど、眠りが浅い人は耳栓が必須かと思った。

ホスタル ジローナ ホテル

荷物を部屋に置き、カタルーニャ広場付近で軽くタパスを食べた後、ゴシック地区散策の無料ウォーキングツアーに参加。 http://freewalkingtoursbarcelona.com/en/

カタルーニャ広場集合で毎日午前11時と2時半に開催される。紫色の傘が目印。ハイシーズンでなければ、事前予約なしでも受け入れてくれる（私たちも事前予約しなかった）。

ガイドのエイダンさんに連れられて、細い横道を抜けてゴシック地区に向かう。今回の参加者数は20名ほどでしょうか。途中でエイダンさんが地区の歴史を説明してくれ、興味深い逸話などを披露してくれる。

一行はSanta Maria Del Pi教会に到着。とてもシンプルなファサード。

前の教会からちょっと歩くと、カテドラルが現れる。こちらは Santa Maria Del Piと比べると、立派なファサードです。

エイデンさんによると、元々はこんなに立派な表構えではなかったそうで、要人が「バルセロナ唯一のカテドラルなんだし、もっと威厳が備わったような形にしようよ！」と19世紀になってから凝った装飾を正面の見えるところに付け足したそう。

この「見えるところに」というのがポイント。正面のドアに向かって歩いて行き、ふと右側を見ると、同じ正面なのに「見えにくい」部分の壁が超シンプルで思わずクスッと笑ってしまった。経費削減はいつの時代にもあったのね。

ちなみにここは司教座があるので "Cathedral"（大聖堂）と呼ばれ、サグラダファミリアは "Basilica"（教会堂）と呼ばれるそうです。

それから、ドアの真上の飾り窓をじーっと見ていると、どこかで見たことのあるキャラクターの顔が。ジョージ・ルーカスがその形にインスピレーションを感じ、スターウォーズに取り入れたとか取り入れなかったとか（都市伝説）。

ウォーキングツアーの所用時間は２時間半弱。一応「無料」と謳ってはいるものの、「この散歩ツアーに価値を見出して頂けたら、心づけをお願い致します」的なアピールがあり、お別れ時に各々納得のいくチップをガイドさんに渡すシステム。

私たちは５時の予約が入っていたカサバトリョへ向かわなければならず、ツアー終了ちょっと前に１０ユーロのチップを渡して散策隊を離れた。

ボケリア市場付近で散策隊から抜け、15分ほど歩くとカサバトリョに到着。ここのチケットはホテルにチェックインした後、オンラインで購入しておいた。
http://www.casabatllo.es/en/online-tickets/

この日はチケット売り場窓口も空いていたが、事前に見学時間を予約しておけるのは時間のロスを防げるので便利。

カサ バトリョ 現代・近代建築

最初の夜の夕食は、ホテル近くのカサ・アルフォンソ。ホテルスタッフのオススメのバル。

英語は全く通じません。メニューを渡されてもわからなかったので、ディスプレーに出ていたイカの一品とお魚のマリネ、そしてミートボールを指差しで頼んだ。

お値段はちょっと高めかな、という感じだが、料理はと～っても美味しかった。特にイカ。あんなに柔らかいイカを食べたことがない！　

カサ・アルフォンソ 地元の料理

2日目は早起きをしグエル公園へ。冬季は8時半から有料入場が始まるのですが、それ以前の時間には無料で入れる。

7時10分に宿の近くでタクシーを捕まえ、15分くらいで公園の正面に着いた。運転手さんには「パークグエル、ポルファボール」と言えばOK。9.7ユーロだったので、10ユーロをお渡しした。

入り口あたりに、ひとは3人ぐらいしかおらず、誰に気兼ねすることなく写真撮り放題。

グエル公園 広場・公園

人気のトカゲの噴水も独り占め。

グエル公園 広場・公園

早朝の公園は清々しくて気持ちがいい。

グエル公園 広場・公園

上の広場。この広場にも人はわずか15人くらい。そう、7時50分くらいまでは。

その頃になると、アジア人の団体が幾つか現れ始めた。そのうちのひとつの団体の行動が呆れるほど酷かった。

総勢80人（！）ほどの団体が横断幕を広げて記念写真を撮り始め、わざわざ「ヤー」とか「イエェ～イ」の奇声を大音量で出し、騒音レベルにうるさいのです。早朝ですよ？　きっと地元の人はどこの国の人々かなんてわからず、「アジア人の騒音が酷い」と思うのでしょう。

グエル公園 広場・公園

8時25分ごろの正門前。上の広場で大騒ぎだった団体が、今度は正門前まで降りてきて、また騒がしく横断幕記念撮影をしている。正門前に小学校があり、子供達を送ってくる親御さん達がその煩さに明らかに不快感を示していた。（私達は正門前でバスを待っていたので、その様子をずっと見ていた）

今は早朝無料開放となっていますが、この騒音が地元の人を怒らせ（てか、もうとっくに問題提起してるかも）、行政が早朝の公園解放を止めてしまうのではないか、と危惧してしまうほど。

グエル公園 広場・公園

グエル公園正門前のバス停から116番バスに乗り、Lesseps駅で降り、地下鉄でPasseig de Gracia駅まで移動。そこで9時20分発のレンフェに乗り換えてジローナへ。窓口で往復切符（ひとり16.80ユーロ）を購入。各駅停車で1時間半かかる。

パセジ ダ グラシア駅　 駅

駅からグーグルマップを頼りに観光案内所まで行き、そこで散策マップをもらってから旧市街散策を開始。

オニャル川沿いの景色が美しい。

ジローナ大聖堂 (カテドラル) 寺院・教会

旧市街はこじんまりとしているので、サクサク廻れる。細い路地が迷路のようにあり、中世の時代に迷い込んだような感覚にさえなる。ちょっとトレドと似てるかな。

旧市街の北側を城壁が囲んでおり、そこを端から端まで約50分かけて歩いた。途中には展望台があり、街を見渡せる。

ジローナ城壁 史跡・遺跡

散策後はお腹が空いたので、駅からそう遠くもないClassic Gironaで昼食。ウェイターさんは英語が話せず、メニューもカタルーニャ語のみ。とりあえず一句一句をグーグル翻訳で照らし合わせ、私はシーフード系のメニューをオーダー。

そしたらこれが出てきた。

夫はステーキのメニューをオーダー。

セットメニューだったらしく、デザートまで付いてきて、ビールと水も含めて20.3ユーロ。結構お得なレストラン。お料理も美味しかった。

昼食の後は、2時19分の電車でバルセロナへ。

Passeig de Gracia駅で地下鉄に乗り換えて、Liceu駅まで移動し、ボケリア市場をちょいと覗き、その後「チョコレート通り」にあるお店にチョコラテ・コン・チュロスを食べに行った。

ラ パリャレサ スイーツ

オーダー時、意思の疎通にトラブり、ワンセットのはずが2セット出てきてしまった。ま、それはしょうがないのだけれど、写真のチュロスの色からわかるように、私のは5本ある中の1本、夫のは２本が揚げたてではなく、冷めていて硬かったのだ。

いや、揚げたてのはすごく美味しいのよ。でも、わざわざ揚げたてじゃないのを混ぜるなんて（しかも手前じゃなく皿の向こう側）、足元を見られたな～と嫌な感じ。老舗のプライドってもんがないんかい。

最初からわかったていたら揚げたてのと取り替えてもらえるよう交渉したけれど、時すでに遅し。冷めたチュロスに気がついた時には中学生の団体が入店中で、店はカオス状態になっていた。

次回はチュロスが運ばれてきたらすぐに揚げ具合をチェックしなければ（この店への再訪はないけれど）。

p.s.　ここ、現金オンリーでカードが使えない。

ラ パリャレサ スイーツ

日が暮れてからサグラダファミリアのライトアップを見に行った。昼バージョンもいいけれど、夜バージョンも幻想的。

サグラダ ファミリア 現代・近代建築

この日の夕食は2回目となるTxapela。Txapelaはタパスのチェーン店で、あちらこちらにある。ここはカサバトリョの近くの店舗。

チャペラ 地元の料理

この店のいい所は、写真メニューと英語メニューがあるということ。そして、指差しでオーダーできるから、楽ちん。ピンチョスも美味しいし、値段もリーゾナブル。

チャペラ 地元の料理

2人で10品のピンチョスと飲み物をオーダー。お腹いっぱいになった～。

チャペラ 地元の料理

3日目は旅のメイン、サグラダファミリア観光。朝一番の9時入場と10時のタワー昇降の予約は事前にしておいた。

8時20分ごろには着いて、表の写真を撮りまくり。

サグラダ ファミリア 現代・近代建築

入場の列に並ぶ前に朝食を食べようと、マクドナルドに向かって歩いていると、美味しそうなパンが沢山置いてあるカフェを発見。お値段もリーズナブルだし、まるで日本のパン屋さんみたい。

Pannusというこのカフェ、朝食にオススメ。（生誕のファサードを正面に見て、右側の通りにある。マクドナルドの手前。）

朝イチで入ったので、人が写らない写真を何枚か撮ることができた。言わずもがな、教会内は息を呑むほどの美しさ。

内部は森をイメージしているので、まるで森林浴をしているよう。

サグラダ ファミリア 現代・近代建築

10時に生誕のファサード側のタワーに登り、上からは螺旋階段を徒歩で降りる。ケータイを落とさないように慎重に撮ったのがこの写真。

10時半には降り終わり、サグラダファミリアを後にした。直ちに最後の観光地、モンセラットへ向けてGo!

サグラダ ファミリア 現代・近代建築

エスパーニャ広場駅の窓口で、Trans Montserrat切符を購入。切符代金はひとり31.80ユーロ（エスパーニャ広場駅ーMonistrol de Montserrat間の往復切符、登山電車の往復切符、フニクラの往復切符、そしてメトロの切符1回分）。

バルセロナからMontserrat駅（修道院がある駅）まで、乗り換え含めて約1時間半。

モンセラット 山・渓谷

奇岩に囲まれた修道院。黒いマリア像があるとは聞いていたが、そちらはスキップし、フニクラに乗ってもっと上の方へ向かう。

モンセラット修道院 (教会堂) 寺院・教会

上からの景色も素晴らしい。巨岩でロッククライミングをしている人もいた。40分くらい散策してから下に降り、復路バルセロナへ。

モンセラット 山・渓谷

バルセロナに戻ってから、最後の晩餐にパエリアが食べたいと思い、カタルーニャ広場のデパート9階のカフェテリアへ。ここでは食事中に展望窓から綺麗なサンセットを見ることができた。

パエリアの味はイマイチだったな～。

エル コルテ イングレス (カタルーニャ広場店) 百貨店・デパート

★　最後にスペインについて感じた事あれこれ＆お役立ち情報　★
１）英語はあまり通じない。周知レベルは日本と同じくらい。でも何とかこちらのことをわかってくれようと努力はしてくれる。

２）水分補給用の水は地元スーパーで買うべし。2リットルの水（写真）が何と地元スーパーだと0.26ユーロ。同じものがコンビニでは1ユーロだった。

３）スーパーで売っているビールも安い。写真に写っているのはサンミゲルというビールですが、1缶0.52ユーロ。アンビリーバボーなお手頃プライス。

４）公衆のトイレ事情があまりよろしくない（汚い・紙がない時も多々ある）。自分が使うであろう分のトイレットペーパーをバッグに入れて出かければ、万が一の時に安心。

５）街のあちらこちらにゴミ箱が設置してあり街はとても綺麗。

６）11時くらいまでは街歩きをしても治安上の不安を感じなかった（真夜中は歩き回らなかったのでわかりませんが）。でも、スリには充分な注意を払う必要あり。

７）レストランでのチップは5%を目安にした。

８）お天気が良い日は日差しが強い。日焼け止めとサングラスは忘れずに。

９）カタルーニャ音楽堂のガイドツアーチケットを窓口で買う時に、空港バス (Aerobus)の使用済みの切符を見せるとツアーのお値段が20%オフになる。

１0）お得なTrans Montserrat切符は購入時に登山電車(Cremallera funicular)で行くか、ロープウェイ(Cable Car)で行くかを決めなければならない。もし両方乗ってみたいのなら、お得切符ではなく往復路の切符を個別に買うことになる。その際は、往路をロープウェイ、復路を登山電車にするのがよいと思う。帰りの電車は先に登山電車の駅にとまるので、大体の空席はそこで埋まってしまう。ロープウェイの駅で座れなければ、バルセロナまで1時間立ちっぱなしになる可能性大。既に疲れている体には辛いと思うわ～。


バルセロナ、とても素敵な街だった。音楽堂やモンジュイックなど、行きそびれた場所があるので、また是非リピートしたい。

この旅行記へのコメント （1）

• らるごさん 2017/03/19 13:16:38

  もうすぐ出発します！

  初めてまして、、
  サグラダファミリア、お写真美しいですね、モンサラットもいかれたんですね。交通手段は多くの方に役立つかと思います！
  グエル公園は、早起きしてみようかなー。
  
  現地の気候は、日本と、比べて暖かい感じですかね？日本の空港までの往復のためにコート系は来ていきますが、チラリとみえた現地の写真、薄着ですね。
  サングラス、、は盲点でした！