2017/01/13 - 2017/01/15
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おみヴぉ333さん
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深夜の松山から瀬戸内海を渡り、夜明けのクルーズを楽しみました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 船 タクシー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
1月14日(土) 4:12 AM
松山大街道のカンデオホテルズから三津浜港へ向かうタクシーの中。
タクシーは、ホテル予約時にメールで「午前4時10分」に呼んでおいてくれるよう頼んでおきました。
ホテル玄関を出ると、近鉄タクシーの車が目の前で待機していてとてもスムーズに乗車できました。
運転手さんも、とっても感じの良い丁寧な方で安全運転です。三津浜港まで25分くらいですと先におっしゃってくれて、松山城の裏手を回るように近道を行ってくれたので、ライトアップされた夜のお城も車からちらっと眺めることができてよかったです。
真夜中だったけど安心して乗っていられました。 -
このようなとんでもない時刻にこうしてタクシーで出発することになったのは、もちろん船の乗り継ぎが関係しているからです。
祝島への定期船第1便は柳井港を午前9時30分に出航。それまでにこちらの四国側から2時間半かけて海を渡り、柳井港に到着していなくてはなりません。
これから乗ろうとしている4時50分発の防予フェリーは柳井に7時25分の到着予定。これの一本後は7時20分発で、到着が9時55分になるので間に合いません。
松山からこのルートで朝イチに祝島へ行くには、どこをどーやっても4時50分発のに乗るしかなく、そのためこんな真冬の深夜出発という、身も心も鍛えられる旅程にならざるを得ませんでした。(^_^;
(※運行スケジュールは2017年1月現在) -
今回は、同日内にまた松山まで帰るという強行軍のため、せっかくこんな思いして祝島へ辿り着いたとしても、島でゆっくりできる時間もじつはほとんどありません(一体何しに行くんでしょうねw)。
帰りの祝島発の船は1日3便。そのうち柳井港まで行くのは早朝6時45分発の第1便と午後12時30分発の第2便のみで、17時05分発の第3便は途中の室津港止まり。室津からは1時間に1~2本のバスで柳井港へアクセスするしかなく、そこから防予フェリーでさらに2時間半、最終的に松山三津浜港に着くのは23時頃になります。
あともう一日余裕があれば、この第3便に乗るプランでも良かったんだけど、せっかくだから今回は夜のうちに道後温泉にも行きたいとかあれこれ欲張った結果、やっぱり12時30分の第2便に乗って帰ることにしました。結果、祝島での想定滞在時間はわずか1時間と50分程度。こんな思いまでして、たった2時間弱の上陸のあいだに一匹も猫に会えなかったらどうするつもりなんでしょう私はw
まあ、自分の場合は前世が16世紀スペイン生まれの航海士ということもあって、海面好き&船好きな性質のため、船酔いさえしなければ長時間海上にいることは全く苦ではありませんし、今回この深夜航海ルートを選んだのも、瀬戸内海の朝焼けを船上から眺められるという楽しみも付随してくるからで、自分としては、この航路の往復だけでも今回の旅のメインイベントのように考えていて、じつはすごくワクワクして楽しみなのです。そうじゃなきゃ岩国かどこかから入って電車で行くルートを当然選んでいますからね。^^;
ちなみに祝島には民宿も3軒ほどあるそうで、とてもご親切で良い民宿のようです。せっかく行くなら、数時間の滞在よりも島に泊まってゆっくりするほうがほんとはいいかもしれませんね。
自分はオヒトリサマで民宿に泊まるのはちょっと苦手で。海外ならOKなんですけど、どうも日本国内は萎縮しちゃいそうなので敬遠です。
それから、いちおう書いておきますが、定期船のほかにチャーター船(2社)もあるそうです。チャーターなら時間も自由ですから、帰りのことであれこれ気を揉む必要もありません。一瞬ちらっと検討しかかりましたが、お値段が片道15,000円~と聞いて断念。ある程度まとまった人数で行くのならいいかもしれませんね。インターネット予約などはできず、電話連絡のみとのことです。
その他、祝島情報の詳細は下記をどうぞ。
【山口県上関町祝島公式HP】⇒ http://www.iwaishima.jp/
画像は上記HPより観光ガイドマップの一部を転載しています。 -
4:27 AM
三津浜港のフェリーターミナルに到着です。
深夜の時間帯なのと、近道してもらったおかげで、わずか15分くらいで着いてしまいました。
運賃は2,700円でした。 -
運転手さんに御礼を言ってタクシーを降り、フェリーターミナルの建物内へ。
中は暖かくてほっとします。 -
この窓口でチケットを買います。
昔ながらのなつかしい窓口の感じがいいな。 -
チケットは、片道・往復どちらでも買えるので、往復で買いました。
松山⇔柳井の往復で運賃は6,380円(3,190円/片道)。
いちおうキャンペーン中で「特割」適用になってますが、それでもなかなかいいお値段です。
去年の秋に乗った伊勢湾フェリーが伊良湖→鳥羽の片道約1時間で1,500円ほどだったから、その約倍と考えれば妥当かな。
まあ今回はフライトがタダなので、これくらいの贅沢はよしとしましょう。 -
10分前くらいになったら乗船できるそうなので、それまで待合所のベンチに座って待ちます。
この時間なので当然乗客は少ないですが、全くいないわけでもなく、私の他にもちらほらと数組(10人ほど?)いました。(この写真はたまたま無人の時に撮ったもの)
さすがに子供はいません。みな大人ばかりで時間も時間なのでとても静かです。
なんか、こういうしんしんとした静けさって好き。やっぱりこの時間ならではだなぁ。 -
4:38 AM
待合室で座ってるのも退屈になったので、寒いなか外に出て写真を撮り始めたら、係の方にもう乗船できますと言われたので -
真っ先に一番で乗り込みます。
「おれんじぐれいす」号です。
総トン数 694トン、長さ 61.35m、定員300名。
進水年月は平成7年12月ということで、もう20年以上がんばっているんですね。 -
防予フェリー 松山~柳井航路には、この「おれんじぐれいす」の他にも「おれんじまーきゅりー」と「おれんじじゅぴたー」が就航しています。みんな頭に「おれんじ」の冠が付き、すべてひらがな表記の船名です。
このおれんじ三姉妹の他にも、周防大島の伊保田港を経由する「しらきさん」という方もいらっしゃいます。しらきさんの「さん」はもちろん敬称じゃなくて「山」ですw
「しらきさん」だけは、運行会社が防予汽船の子会社「周防大島松山フェリー株式会社」になっているそうです。 -
それでは、乗船!(^o^)♪
-
カーデッキあり。車やバイクごと乗っていけます。
客室部分は2階建て。 -
乗りました。1階客室です。
-
天井から、柳井の民芸品である金魚ちょうちんが吊り下げられていますね。
-
じつは私はこの金魚ちょうちんを自宅に持っています。
2001年頃に広島へ行った時に買ったもので、柳井で買ったのではないんですけどね。 -
上記の写真の位置から振り返ったところに、ドリンクとカップ麺の自販機があります。
その奥の通路の両脇に、靴を脱いで横になれるカーペット座敷。 -
その奥にトイレがあります。
女子トイレのブースは2つでした。 -
2階にも行ってみましたが・・
-
この2階席にはあまり魅力を感じず、またすでに他の乗客の方も居たため、
-
1階席に戻って
-
この進行方向左側のボックスシートに
-
陣を取ることにました。
デッキへの出入口のすぐそばがいいので。
この1階席エリアには私の他にも3名ほど乗客の方がいらっしゃいましたが、それぞれみんな離れて座っていたので、どこにいるかも分からないくらい広々でした。 -
それでは、デッキに出てみますか!
-
うぉーー、寒い!!(>_<)
-
後方デッキにもドリンクの自販機がありますね。
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夏場は気持ちいいだろうな。
-
この外階段から、最上階の展望デッキへ行ってみます。
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月のきれいな夜です。
-
展望デッキです。
-
船ってほんとにカッコいいなぁ。
・・しかし寒いねえw -
4:50 AM
さぁ、出航です。
出港の様子を動画に収めようと思いましたが、
とてもとても
とても寒すぎて、乱雑な撮り方になってました。ごめんなさい (^_^;
https://youtu.be/JklcJN3-nTs -
どんどん遠ざかっていく松山市街地の灯り
-
さ・・
む・・
い!!(((@_@))) -
他の乗客のみなさんが暖かい客室内で静かに過ごしていらっしゃる中・・
-
こんなデッキの手すりギリギリで極寒の海風に煽られながら、必死に踏ん張って写真なんか撮っている頭のおかしな人はもちろん自分だけで
いまから思えばこの時、強風に煽られたはずみでカメラを海中にポトン♪と落としたり -
自分をドボン♪と落としたりしなくて本当によかったです。
-
あ、向こうから船が近づいてきた。
海賊船ではないかしらと、勝手に妄想してみる。
どうも前世からの癖でそう思ってしまうようです。 -
もちろん海賊船ではありません。(^_^)
暗い海の上だとすごくきれい。
こっちも向こうからそう見えているんだろうな。 -
5:50 AM
しばらくすると、進行方向の左側にずっと
周防大島(屋代島)の長い長い島影が見えてきます。 -
凍てついた漆黒の空に
孤高と澄みわたる -
青い月に照らされた海と
その向こうに浮かぶ 大きな黒い島影は
言葉もないほどに美しく -
このままずうっと見ていたいと思いましたが
-
さすがにガチガチと凍りつきそうになってきて、
(((>_<))) こんな顔をしながら、 -
いったん客室内へ戻りました。
中はあったかくてシアワセです (^o^) -
WiFiルーターも繋がるしね♪
お天気はこのあとも大丈夫みたい。 -
海は多少のうねりはあって、デッキではよろよろとする感じ(体感的には、去年秋に伊良湖から鳥羽まで伊勢湾フェリーに乗った時と同じような感じ)で、こうして座っていても右に左にふわりふわりしてますが、大型船ということもあって、寝不足のわりには気分が悪くなったりはしませんでした。
船の中で少し眠れるかなと思っていましたが、残念ながら楽しすぎて興奮しているため眠れません。(^_^; -
仕方ないので、また船内をうろうろ。
このカップ麺自販機の・・ -
一番下にある「きつねどん兵衛カップ」にすごく惹かれるものがありましたが、
のちのちのことも考えて、やはり今はやめておきました。
どん兵衛は関東と関西でお出汁の味が異なると聞いたことがあるけど、これはどっちの味だったんだろう? -
6:32 AM
そうこうしているうちに、気がついたら
すでに東の空があんな色に! -
慌ててまたカメラを抱え、外へ飛び出しました。
-
うわーーー (^▽^)
-
これこれ、この色!
-
白波立つ群青色の海に映り込む
燃えるような夜明けのグラデーション -
東側から一刻一刻
明るくなってゆく空 -
これが
この色が見たかったんです -
上の展望デッキにも行ってみます。
-
ああ・・美しい~
海 朝 船
どれもカッコよすぎますね。
これにぴったりな曲はこれだなぁ。まさに!
↓
「SAILOR」 by 高橋幸宏(1985年)
https://www.youtube.com/watch?v=yRi3rq489vM
眠り込んでいたら 頬がすすけていた
ぼくの瞳を渡る 夜明けの鳥と船
いつも気がつくと 独り
知らないうちに
昨日話しかけて カードをしたクルー
赤い鼻をこすると テーブルにフル・ハウス
彼らはもう遠い海へ
気長な旅さ
Sailing 愛したかった 思い出を捨てて
I'm sailing ポケットには きみが笑うロケット
夢で始まる日は 昨日でおしまいさ
きみは悲しかったら 眠り続ければいい
ぼくが好きになったことも
知らないくせに
何もいらないから ぼくに煙草を一本
風と朝を吸い込み ぼくは町を出よう
まぶしすぎる海は腕に
汗をにじませ
Sailing 愛したかった 思い出を捨てて
I'm sailing ポケットには きみが笑うロケット
いつも気がつくと 独り
知らないうちに
まぶしすぎる海は腕に
汗がにじむ -
この朝焼けを見に、デッキへ出てくる他の人もいるかと思っていたけれど、
もったいないことに、誰ひとり現れません。
極寒デッキ、完全貸切状態w -
ハイテンションゆえ
寒さも
客室内から誰かに見られてるかもという恥ずかしさも
ほとんど感じずに済みました。(^_^; -
やがて
-
月が西の空に傾く午前7時過ぎ
-
いよいよ前方に、
本州と周防大島とを結ぶ、大島大橋が見えてきました。 -
船は、あの橋の下をくぐって行きます。
橋の下を抜ければ、もう柳井港はすぐ目の前です。 -
大島大橋の架かっているあたりは大畠瀬戸(おおばたけせと)と呼ばれる日本三大潮流の一つで、ここで見られる渦潮はダイナミックで有名だそうなので、それも楽しみにしてきました。(^_^)
-
近づいてきた!
ここからがいよいよ、今回の松山~柳井航路のハイライトです!!
超ドキドキ!
カメラを持つ手にも思わず力が入ってしまいます。 -
きゃーーー!!
-
-
おおお、すごーーーい!!
-
カーーーッコいいーーー!!
-
くぐります!!(≧▽≦)
-
-
うわーーーーー!!(≧▽≦)
-
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一瞬でくぐり抜けてしまいましたね。(^^)
-
大島大橋の完成は、昭和51年。
山口県のホームページによると、
大畠瀬戸が最大流速10ノットの急流であることから、
「橋脚に受ける潮流抵抗をさけるため、橋脚は多柱式基礎の上に連続トラスで構成されている」とのこと。
この工法は、当時、世界でも初めての試みだったそうです。
同年、土木学会田中賞作品賞を受賞しています。 -
いや~、ほんとに素晴らしい。
美しい構造物ですねぇ~。大島大橋 名所・史跡
-
-
-
7:20 AM
一人で興奮してるあいだに、船はまもなく -
柳井港に入港です。
2時間半なんてあっという間だった。 -
-
-
さて、客室内に戻って下船の準備をしますか。
-
下船間際。カーペットのお座敷スペース左右。
乗客の皆さんがいらっしゃる間は撮影を控えていたので、いま撮りました。
乗船直後からここで横になっている方が多く、一番人気の場所のようですが、
私は逆に、こういうところで横になるとすぐに目が回って酔ってしまいそうなので
出来るだけ頭をまっすぐ起こしている姿勢でいましたが、それで正解でした。
でもあまりはげしく揺れなくて、ほんとに良かったです。 -
いつ何度見ても、船の係留光景は興味深くて感心&感動します。
-
7:26 AM
あともう少しで、このデッキからの日の出を拝めそうだったのですが、 -
残念ながら間に合わず、降りてくださ~いということで
-
柳井港に、無事、上陸しました。
おれんじぐれいす号、そしてクルーの皆さん、ありがとう!
感動づくしの最高の船旅でした!!
帰りもよろしくね。(^_^) -
しばらくのあいだ
船を降りた場所で
美しいこの風景に見とれていました。 -
おれんじぐれいす号から、
おれんじのカーペットづたいに歩いていくと -
そこにあったのは
-
柳井港のポートビルでした。
わりと最近建て替えられたみたいで、今風のオシャレな造りです。
中も広くてきれいで快適。 -
中に入って左手奥が、平郡・祝島へのきっぷ売り場と書かれていたので、まずは迷わずそちらへ進みます。
きっぷ売り場の窓口には係のおじさんがいましたが、まだ時間が早すぎて切符は買えないようです。
このあと約2時間ほど、乗り継ぎ時間がたっぷりありますからね。さて、どうしますかね。
⇒ Vol.3に続く
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