コーカサス３カ国周遊と，オマケのドーハ（３／４，アルメニア編）

2016/06/04 - 2016/06/12

ツァー出発２カ月ほど前の４月初旬に，再度ナゴルノカラバフ紛争が起きました。死者数十人とかなり本格的な衝突みたいで，ツァー大丈夫かなと心配してしまいました。でも，ナゴルノカラバフは観光ルートにも入って無い飛び地だし，正規軍同士の衝突だから，逆にテロより安全かもなどと思いながらキャンセルしませんでした。
でも，このような状態なので，アゼルバイジャンと，アルメニア国境は閉鎖されたままです。本来ならアゼルバイジャンから直接アルメニアに入れば日程も一日短縮できるはずですが，しょうがないですね。

と言うことで，ツァー５日目の６月７日に，ジョージアから国境を越えてアルメニアの首都エレバンに入ってきました。

写真は，今回の旅行目的である，アルメニア正教総本山，エチミアジン大聖堂の正門です。

エリア エレヴァン(アルメニア)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 観光バス
• 航空会社: カタール航空
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）
• 利用旅行会社: クラブツーリズム

ツァー６日目。ジョージアのホテルを出発してアルメニアに陸路入国。首都エレバンに向かう途中立ち寄った，世界遺産ハフパト修道院をまず見学。

中に入ってビックリ。床が墓石。墓石の上歩いちゃって良いのかな？

正教は何処でもイコンが飾られてますが，未だにイコンと偶像禁止の関係が分かりません。

ハフパト修道院は西暦１，０００年頃完成したみたいですが，地震やセルジュク朝の侵攻やらでだいぶ破壊されたみたいです。でも屋根の草むしりくらいしないと，更に痛みが酷くなるようで心配してしまいます。

山間に建つ修道院で，周りの景色はナカナカ素晴らしいです。

ガス供給方式はアゼルバイジャンと同じパイプラインです。
チョット時間有ったので，駐車場近くの民家で確認してみました。

これが最終的に各家庭に入る部分のメーターボックスです。だいぶ錆び付いてますが，ガス漏れの心配はないのかな？

昼食後にセバン湖に来ました。

セバン湖畔に建つセバン修道院を見学します。

これが内部の祭壇です。

この修道院，当時はもっと大きかったのですね。

駐車場に下りて見上げたところ。

アララト山が見れるという，ホルヴィラップ修道院へ行きます。
右端の丘の上に建っているのがホルヴィラップ修道院です。
左側の山並みがアララト山なのですが，雲で全く見えず。

修道院の展望場所まで来ましたが，一向に雲の切れる気配が無くて残念。

修道院自体も改装工事中。

中に入ることはできました。
正教会なのでパイプオルガンは有りません。ロシアに行った時，現地ガイドに「何故？」と聞いたのですが，イマイチ分からず。今回は聞き忘れてしまった。

ここは４世紀頃に，アルメニアにキリスト教を広めた聖グリゴールが，１３年間も地下牢に幽閉された場所です。ここが幽閉された地下牢への階段ですが，右膝を痛めていて下りるのやめました。
ホルヴィラップは，アルメニア語で「深い穴」を意味していて，ここの由来になっているそうです。

アルメニア正教総本山へ向かう途中，コウノトリ発見。

私は彼方此方で見かけるガスパイプラインが気に入ってます。この旅行記掲載以外にも沢山撮ってしまった。

アルメニア正教の総本山エチミアジン大聖堂に到着。

こちらも改装工事中でした。

でも中に入ることはできました。
天井に描かれたチョット不気味な天使。

内部も補修中でした。

補修シートの前に祭壇が出されています。

日本の寺社と同じく，敷地内に宝物館が有って公開されています。

ここの最大の宝物は二つ有って，一つはこれ。
十字架に掛けられたキリストの脇腹を刺した矢じりと言われているそうです。

そしてもう一つがこれ。
ノアの箱舟の木片の一部だそうです。

左隅が欠けているの分かりますか？
エカテリーナ女帝が来られた時に，お土産として一部差上げたのだと。

総本山だけあって全体の敷地もかなり広いです。そしてここは，地方から来た神父さん達の宿舎らしいけど，日本の宿坊みたいに一般人も泊まれるんでしょうかね？

総本山見学終わって，昼食後の最初はガルニ神殿。ギリシャのパルテノン神殿の小型版でしょうか。

物凄い山中に建ってました。

ツァー６日目最後の観光場所は，山中の岩をくり貫いて作った世界遺産「ゲガルト洞窟修道院」。

内部にはローソクが沢山灯されてました。

そして立派な祭壇。

駐車場から見上げたゲガルト洞窟修道院。

途中，結構大きなスーパーに立ち寄りました。

日本酒も有ったのですが，この銘柄見たことない。

スーパーの前の通り。

そして，地上波アンテナが林立するアパート。

本日最後の観光はカスケード広場。上の広場部分から見た所ですが，上側は未完成のまま放置された状態。

アルメニアにはロシアの経済支援が入っていますが，ロシア経済の悪化に伴い，このカスケード広場も放置状態になってしまったと。
でも，このままじゃ再開することもできないんじゃないかな。

下の方に下りてくると，完成した部分の噴水からはチャンと水が出てました。

そして一番下からカスケード全体を見上げてみます。

反対側にはオペラハウスも有りました。

ツァー７日目（６月９日）朝起きたら，エレバンのホテル近くに有る橋から，やっとアララト山が見えました。
富士山のように見えているのが，小アララトですが，右側の大アララトは結局見れずじまい。残念。

ツァー７日目最初の観光は共和国広場から。

何処の国でも見かけるハネムーン車は花飾り程度ですが，アルメニアは特別仕様車です。

エレバン市内観光を終えて，アラガツ山へ。
アララト山はトルコ領なので，アラガツ山がアルメニア最高峰の山になります。でもやはり雲が。

何とか見えてこのレベルまででした。

近くにはアルファベット文字の彫刻が飾られた場所も有るのですが，雨で下がぬかるんでいるので私達は，「バスが汚れるから」と入らないように依頼されてしまった。

昼食後ジョージアに再入国するのですが，その途中に寄ったスーパーマーケット。入り口に大きなパン屋が入っていて，パンを焼いています。

火の有る壺の内部にパン生地を貼り付けていくお兄さん。命がけの仕事のようだけど，凄くリズミカルに次々とパン生地貼り付けてました。立派。
アルメニア観光終了して，今日はトビリシのホテルに宿泊です。