還暦夫婦17日間フランスポルトガル年越しの旅（その7）トマール、ポルトガルで一番大きい修道院が良かった

2017/01/01 - 2017/01/03

④1月1日（日）～1月3日（火）
　 トマール及び周辺都市観光2泊3日
　PortoからTomarまで鉄道で移動(65才以上15.7ユーロ、
　　大人19.25ユーロ)
　Porto Campanha11:47発（Comboio124 Carruagem1 Lugar82/84）.
　⇒乗換Coimbra-B13:22発Comboio4510⇒乗換
　Lamarosa16:32発Comboio4421⇒Tomar16:51 ホテルまでは
　タクシー５ユーロか歩き、行きはタクシー乗車した。
　(約2km)
（宿泊）ホテル・ドス・テンプラリオス（ Dos Templarios）
　(1/1イン・1/3アウト2泊3日朝食あり158ユーロ)
　ツインルーム・バルコニー、ビジネスセンター、ジム、
　　サウナ、プール、テニスコートもある
　※Tomar観光（周辺部観光）
　住所：Largo Candido Dos Reis,1,2304-909 Tomar
　電話：[phone]

ポルトから列車でトマールへ行く。
ホテルから最寄りのメトロのボリャオン駅まで歩いた。
3日券を購入していたのでチケットも買わずに済んだ。
３つ目でカンパニャン駅で降りた。

隣の国鉄のカンパニャンは大きな駅だ。
それほど人もいないのにホームもたくさんある。
トマールから周辺の観光も計画していたが
夫は３年前に行った事があったので行かなかった。
夫はコインブラやバタージャにはすでに行っていた。

トマールは豪華なホテルでお正月を過ごしにきたという旅だった。

エリア トマール(ポルトガル)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 5.0
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 鉄道 タクシー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

メトロでボリャオン駅からカンパニャン駅へ行った。
となりの国鉄のカンパニャン駅は
きれいな新しい駅だった。
列車は少ないのに
ホームなどがたくさんあってもったいないと感じた。
ALFAは出発してガイアに停まり次が降りるコインブラBだった。

ポルトカンパニャン駅 駅

ホームには待合室もあった。
全部仕切られてはないので寒かった。
外の日なたのベンチで待った。
先頭が1号車で一等車だったがお客さんは7人位。
5号車まであった。

ポルトカンパニャン駅 駅

大きな駅でビルも立派だが人はあまりいなかった。

ポルトカンパニャン駅 駅

１等車は横３席。

左窓側の１人席の私は８２番で陽があたった。

通路はさんで夫は８４番、
その隣窓側は８６番となっていて青年が既に
座っていた。
夫が「そこは君の席かい？」と彼に聞くと
「チケット番号を確認して。」と言われた。
夫が「ポルトガル語の通路側と窓側という文字が
分かりませんでした。ごめんさない。」と言うと
彼は笑顔を返してくれた。
感じの良い青年だ。

列車は結構速いが揺れた。
走り始めてすぐにドウロ川近くの色とりどりの街や
修道院も見えた。

夫の隣の窓側に座っていたポルトガル人の青年とお喋りした。

お正月休暇でリスボンの実家に帰ると言う。

ポルトガル人はきれいな発音の人が多かった。
彼もきれいな英語を話した。

建築家として今はフランスで働いている。
フランスワインが美味しいという話題になった。

夫はポルトガルのワインも美味しいと答えた。
ワインは文化でその土地で、その土地の食べ物と一緒に、
その土地の友人と一緒に、
飲むのが一番美味しいと説明していた。
彼も「そうだ、そうだ。」と賛成していた。

彼は何と中国で働いていた頃
瀬戸内の直島（美術館がある）に
行ったことがあると言う。
その時ホテルのオーナーに
日本食を御馳走になったことをとても
感激していた。

豆が材料で甘くて切って食べるもの、
たぶん羊羹の事と思うが美味しいと言っていた。

日本の天ぷらが好きだと言う。
天ぷらという言葉はポルトガルから来たと言ったら彼は
知らなかった。

日本の物は繊細（ソフィスティケート）だと言う。
また日本人は礼儀正しいとほめていた（面映ゆい言葉だ）。

別れる時に名前を聞いたら
彼の名前はチャゴさんと言った。
夫はホーリー・チャゴさんですね。」と拝むような仕草を
すると彼は恐縮していた。

※チャゴは北スペインの巡礼道の最終地である聖都の
　サンチャゴ・デ・コンポステーラのチャゴである。
　チャゴはイエスの使徒のひとり”ヤコブ”のスペイン読みだ。
　サンチャゴはセントヤコブ（聖人ヤコブ）のことである。　

夫が彼にカミーノ・デ・サンチャゴ（サンチャゴ巡礼の道）
のことを話していたが彼の名前が
偶然チャゴであったことには驚かされた。

これはユングの言う「意味のある偶然性（シンクロニシティ）」
であったかもしれない。

夫は自分の巡礼の道での名前は”Tomo”で
これは「ビールを飲むのが好きな男性」という言葉から
自分で名づけたとジョークを言ったら彼は
声を上げて笑っていた。

ちょっとした出逢いと
何気ない会話で暖かい交流が
生まれるのは旅の楽しさの一つです。

良い思い出の一つです。

ポルトカンパニャン駅 駅

チャゴさんからポルトは今頃の季節は雨が多いのに
年末は晴れて良いお天気で良かったですねと言われた。

しばらくすると係りの女性が新聞やマガジンを配りに
来たがポルトガル語は読めないのでパス。

今度はドリンクを配りに来て
コーヒーやジュースなど頼んだがフリーだった。
また少しするとランチの注文に来た。
コインブラで降りるのでこれはパス。

日本人らしきご夫婦観光客が注文していた。
ポルトガル人の男性チャゴさんが
係り女性に頼まれたので
英語で注文の通訳してあげていた。

乗客が少ないのにサービス満点で心配になった。

大きなケース類は車両後部にある収納スペースに
置くようになっている。

私たちの荷物は小さいので座席の横に置いた。

夫は3年前コインブラに来たことがあった。

コインブラ大学に行ったり、男性のコインブラファド
を聴いたそうだ。

ここでの乗り替えもスムーズに行った。

ホームでは暖かい陽だまりのあるベンチで
休憩で来た。

コインブラB駅 駅

出発の列車がもうすぐ来るという表示が出た。

コインブラB駅 駅

コインブラB駅から普通車に乗り換えた。

横5席だったが乗客は同じく少な目で自由席だ。

途中で1時間位待ち合わせがあった。

エントロンカメント駅のホームのカフェで時間をつぶした。
カフェオレ1・2ユーロ

ナタと言うお菓子　1ユーロだった。

トイレはこのホームの外にも有って自由に入れた。

実は乗換駅はもう一つ前の駅だった。
車掌さんが英語で
「あそこは何もないからもう一つ先の駅で乗り換えた方が
良いですよ。」
というアドバイスをしてくれたからエントロンカメント駅
まで行ったのだ。

カフェでその車掌さんも休憩していたのでお礼を言った。

終点のトマールに到着した。

シーズンオフなので降りる乗客は
少ない。
左にトイレはあるが鍵が閉まっていた。
帰りに列車が早めに停まっていたので
列車のトイレを使った方が良い。

2泊したドス　テンプラリオス　ホテル。
駅やバスターミナルから歩いて20分。
タクシーで5ユーロ。
私たちはタクシーでホテルまで行った。

ポットがなかったがロビーに水差しが有り
自由に飲めた。

ビジネスセンターにはパソコンがあった。

豪華な４つ星ホテルで
部屋も広く眺めも良くブッフェ朝食も良かった。

夕食のレストランはビールは2ユーロで付きだしは無料だった。
四つ星ホテルの割には安い。

ホテル ドス テンプラリオス ホテル

部屋は前室と寝室の二つだ。

やはり4つ星ホテルは豪華だと思う。

ホテル ドス テンプラリオス ホテル

ホテルの看板の横にあった滝のように水が落ちるオブジェ。

ホテル ドス テンプラリオス ホテル

敷地が広くて管理が大変と心配になる。

ホテル ドス テンプラリオス ホテル

観光バスも２台くらい停まっていた。

ホテル ドス テンプラリオス ホテル

広いバスルームで左のバスタオルがかけてある
パイプは暖かい。
洗濯物を乾かすのに便利だ。

私たちの旅では下着類はあまり持って行かない（2組くらい）。

ホテルで洗濯しながら移動する。

今回はホテルに2泊することが多かったので洗濯ができた。

部屋に暖房器があると一晩で洗濯物が乾くので便利で助かる。

ホテル ドス テンプラリオス ホテル

お正月もクリスマスツリーがきれいだった。

ホテル ドス テンプラリオス ホテル

夕食でホテルのレストランはビールは１本2ユーロで
美味しいエビの付きだしも無料だった。

野菜サラダはシェアーと頼んだらお皿に分けてくれていた。

1月1日はトマールの地元の方々が夕食に来ていた。

ホテル ドス テンプラリオス ホテル

頼まなかったがパンも分けて頂いた。
無料だ。

夫はシーフードのグリル。

私は付け合せに野菜がたっぷりのタラを頼んだ。

ビール２本含めて３８ユーロ。

すべて上品な薄味でよかった。

ホテル ドス テンプラリオス ホテル

バーラウンジにピアノもあった。

コンサートもあるのだろう。

ホテル ドス テンプラリオス ホテル

一日目（1月2日）のブッフェ朝食。

今日は近くにある修道院をゆっくり見るだけなので
たっぷり美味しく頂いた。

ホテル ドス テンプラリオス ホテル

ホテルの窓からテニスコートや子供の
滑り台などが見えた。

右に緑でヘリコプターのHのマークも見える。

ホテル ドス テンプラリオス ホテル

ホテルの窓から川も借景になる。

川向こうではナイターでサッカーの試合が
あって私たちの窓から小さく見えた。

ホテル ドス テンプラリオス ホテル

ホテルのルームサービスのメニュー

お値段はお安い。

ホテル ドス テンプラリオス ホテル

１月２日。
駅からも歩けるが
ホテルから１５分くらいの距離。
坂を登って行った修道院。

車だとすぐで駐車場に少し停まっていた。

観光客はあまりいなかった。

坂道をだいぶ登るので足の悪い方はタクシーなど
を利用する方が良いかもしれない。

中に入ると広くて迷子になりそう。

修道院の広場にカフェやトイレもあった。

入口は階段の右の狭い通路を入ったところ。

チケットは入った所で買った。

パスポートも見せずに６５歳以上３ユーロ。大人は６ユーロ。

１２世紀から１６世紀まで増改築された
ポルトガル最大の規模の修道院。

リスボンのジェロニモ修道院より大きく見ごたえがあった。

回廊の真ん中に木が植わっていて目に優しい。

テンプル騎士団聖堂。
１２世紀に造られた。
ビザンチン風ロマネスク様式。

１６角形の円堂で騎士たちはすぐに戦いに
行けるように馬で回りながらミサに参加したという。

テンプル騎士団聖堂。

室内は１６世紀の壁画。

テンプル騎士団聖堂。

理想信仰を追求した当時の騎士団の
重厚さを感じさせる。

主回廊と中庭。

１６世紀造られた修道院。

主回廊はルネッサンス様式。

夫は螺旋階段を下りてみる。

階段の幅が狭いので足を踏み外し
そうだったとのこと。

屋上に上がってみる。

20年前に訪れたインドネシアのジョグジャガの
ボロブドール寺院を思い出させる雰囲気がある。

宗教的建築物は同じ波長が出ているのを感じさせる。

修道院たちの部屋だが狭く入口も小さい。

ここで勉学と瞑想の修行をしたのであろう。

パティオにある植込みのラビリンンす（迷路）。

修行と迷路には何かの関係があるのでは？

この部屋は暖房の部屋

集中暖房設備で暖かい空気を各部屋にめぐらせる。

よく工夫されている。

オンドルの巨大版だ。

マヌエル様式の窓。

上部にはテンプル騎士団のマルタ十字と国の紋章。

さらにロープ、鎖、サンゴなどが刻まれている。

厨房部屋だと思う。

他グループのガイドの説明を
こっそり聞いたりしている。

厨房設備。

釜戸だ。

棚の展示物は当時の食器類か？

広い食堂だ。

かなり大勢の人が一斉に
食事ができる。

修道院を歩いて降りる。

トマールの街並が近づいてくる。

道を下ったところがサン・ジョアン教会前の
広場だった。

ハトがたくさん遊んでいた。

広場の周囲を歩いてみる。

ここは街の中心部だ。

周りにはお店があった。

1月2日なので観光客はほとんどいない。

修道院から写真の中央に降りてきたら教会広場があった。

写真手前を左に行くと駅。

教会の内部。

閑散としていた。

4年ごとに行われるタブレイロの祭り（7月上旬）では
トマールの街は観光客で満杯になるらしい。

次回は2019年とのこと。

今回の旅で初めて少しだけ雨に降られた。

翌朝、駅に向かう時も少し降られたが
２０分後には止んでいた。

各通りにイルミネーションがあるが人通りは少ない。

濡れた石畳が街灯の光を映して美しい。

１月２日の夕食。

どこも１８：３０開店が多い。

ホテルから駅の方面に歩いて行って
やっと１８時に開いたレストラン。
FATURA SIMPLIFICADA
タコのお料理１１ユーロとスパゲティー８ユーロを
お持ち帰りした。１９ユーロ。

途中お肉屋さんでテンプル騎士団の
マーク入りのワイン５ユーロ？を購入した。

そのお店の美しい女主人にでコルクの栓抜き
まで借りてしまった。

にんにくの匂いがこもるといけないので
ホテルでは窓の外にあるベランダで美味しく
頂いた。
タコは太くて大きいが柔らかかった。

風が寒くなってきたので手早く食べた。

部屋で二人で食事する方がのんびりしてよい。

レストランで外食するとみんなに見られている
ようで緊張する。

アルゼンチンのバリローチェのレストランで美味しい
牛肉を食べた時。
「美味しいお肉です。
さすがはアルゼンチンですね（アルヘンティーナ　エス
アルヘンティーナ）！」と言うと周りで食事をしていた
人たちが「そうだ、そうだ。」と肯いていた。

アジア人がどんな食べ方をするのか興味を持って監視されて
いるような気持がした。

ホテル ドス テンプラリオス ホテル

ホテルのレストランのメニュー。
夜はお客さんでいっぱいだった。

ホテル ドス テンプラリオス ホテル

ホテルのバーラウンンジ。

7時半の朝食タイムでホテルの
客はまだ来ていない。

ソファーにのんびり座ってみた。

ホテル ドス テンプラリオス ホテル

１月３日のブッフェ朝食も美味しく頂いた。

メニューの種類も多く、どれも美味しそう。

貧乏性の私たちはいつも種類を多く取りすぎて
しまう。

満腹するまで食べてしまう。

朝食付きのホテルはダイエットには要注意だ！

ホテル ドス テンプラリオス ホテル

お客さんがまだ来ないので真っ先にテーブルに着いた。

手に取っているのはトマトジュース（ワインではない）。

ホテル ドス テンプラリオス ホテル

いつもはディナーのレストランだが今日は朝食レストランだ。

ホテル ドス テンプラリオス ホテル

1月3日はお客さんが多いのでこの広いレストランで朝食。

ケーキなどの種類も増えたが全種類は食べられない。

ホテル ドス テンプラリオス ホテル