2015/06/19 - 2015/06/19
2位(同エリア2件中)
クッキーさん
フェカンは かつてニシン漁で栄えた港。作家モーパッサンはニシンを薫製にする際のにおいに引かれ、この町に長く滞在したのだとか。
ベネディクティンというリキュールの産地でもあるこの町には、19世紀末に建てられたネオ・ルネサンスとネオ・ゴチック様式が融合したベネディクティン宮殿があり、現在はリキュール製造の博物館となっています。
早朝 ルーアンからルアーヴル行きの電車に乗り、ブレオテ・ブーズヴィルで電車を乗り換えて、フェカンへ。フェカンからバスでエトルタに向かい、帰りは、エトルタからルアーヴルへバスで行き、ルーアンに電車で帰る、という計画でしたが・・・
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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5:48。
さすがにこの時間では通勤の方の姿もまばらです。 -
早朝のルーアン駅。
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ルーアン駅構内も人影はまばら。
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ル・アーブル駅へ行く列車は5:57発。
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プラットホーム。
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普通の通勤列車のようです。
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車窓から。
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のどかな牧草地帯が続きます。
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6:52。
乗ってきた列車。
ブレオテ・ブーズヴィル駅で乗り換え。 -
プラットホームから。
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調べてきた 乗り換えの地下通路を見つけたので、すっかり安心してくぐりました。
ところが予定時間を過ぎても列車が来る気配はなく、さすがに心配になって駅舎に戻り駅員の女性に訊くと、代替えのバスはもう出たとのこと。
そんなこと どこにも書いていなーい。私が見なかっただけかも・・・
でも 待っているときに地元の方に訊いた時、その方も知らなかったようです。 -
選択肢は二つ。
1時間後のバスに乗って行くか、タクシーで直行するか。
今考えると、1時間後のバスの選択が妥当なのですが、この時には 折角こんなに早起きしてやってきたのに フェカンをさらっと見るだけでは つまらない・・・と考えたのかなあ。タクシーを呼んでもらうことにしてしまいました。
でもタクシーを待つのに20分余りもかかっってしまったのです。 -
そんなこんなでフェカンに着いたのは8時前です。
一度 道中の計画が崩れると、次の乗り継ぎにも不安が生じますが、調べてきたエトルタ行きのバスの時刻を信じて・・・
フェカン駅前にあるバス停から通りを渡り 土手にある階段を上がった所にある建物。市役所? -
高台の教会は まだ開いていません。
Saint-Etienne de Fecamp
ここフェカンは ノルマンディーで3番目に観光客が多いそうです。(1位はモン・サン・ミッシェル、2位はジベルニー) -
その先のシャルル・ド・ゴール広場。
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建物ウォッチング。
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建物ウォッチング。
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三位一体教会が見えてきました。ベネディクト修道会付属の教会だったところ。
遠目から一瞥。 -
その向かいに見えている Palais Ducal
宮殿? -
隣に見える線路は草ぼうぼうになっています。
ミディピレネー辺りでもそうだったように、もう廃線になってしまっているのかもしれません。 -
”フェカンという名の進化は、『ヴァルモン(Valmont)の川』を意味する語源、FISCANNUからなされた。歴史的には、ガリア時代にオッピドゥムが、現在のコミューン南東部にあるコート・デュ・カナダ(カナダ海岸)と呼ばれる場所につくられた。紀元前1世紀頃建てられた遺構を現在も見ることができる。
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ローマ時代、エトルタからフェカンに至る道は、現在のフォン=ピトロン地区を通っていた。現在のD940道路はこのローマ道をなぞっている。」”
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フェカンやディエップ、ルーアンの文字が読み取れます。
赤地に金のライオンが二頭描かれたノルマンディの紋章も見えます。 -
ということは、ローマ時代の遺構ではなく ノルマンディー公国時代の宮殿跡地ということでしょうか。
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フェカンの数少ない情報の中には、この宮殿跡地は全く記載されていないにも関わらず、グーグルマップの中にこの城壁を見た途端に 行きたいと思い始めたのです。
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有名だろうが無名だろうが、城壁フェチ。
8:20。
中が見られるようになっているかどうか分かりませんが、こんなに早い時間なので、中の見学は無理でしょう。
この目で廃墟の外観だけでも見られたので満足して・・・ -
アンドレ・ポール・ルルー通りからアレクサンドル・ルグロ通りを歩いていると、左手にふと見つけたのは・・・
バイキング船が描かれていますよ。 -
何やら分からないけれど 洞窟?跡。
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モニュメント。
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公園と言えなくもない・・・?
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入口はこんな所だったかしら?
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Musee & Centre des Arts
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フェリックス・フォール通り。
壁面には船の彫像。 -
テアジュヌ・ブファール通りに入ると、こんな立派な建物が見えてきました。
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その向かいにある こちらの建物も見事です。
窓の造りがユニークです。
入口のドアの左下に見える 丸みのある小さなドアは 猫ちゃん用? -
壁萌えです。
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Spiritueux
蒸留所でしょうか? -
屋根の上の建造物は明り取り?
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こちらは一階と二階では壁面の様子が異なっています。
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レンガ造りの建物も見られます。
見応えがある通りです。 -
壁面の絵柄が可愛らしい建物。
パン屋さんみたいです。 -
これらの壁面は フリントといわれる燧石(ひうちいし)が用いられたもの。
フリントは非常に硬質な岩石の一種。チャートの一種であり硬い上に加工しやすいので、石器時代には石器の材料として使用され、鉄器時代以降は火打石として利用されていたそうです。 -
イギリス南部では、古くはローマ時代後期から現在まで、フリントをモルタルに混ぜて使用されているそうです。
イギリスの対岸にある ここフェカンでも同じように建築資材としてフリントが使われているのでしょうか。独特の風情があります。
フリントとレンガの組み合わせ建築が多いですね。
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街角のオブジェは蒸留機械です。
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通りの向こうに突然現れた パレ・ベネディクティン醸造所。
27種もの薬草を使ったリキュール、ベネディクティンを醸造していますが、元々は、ベネディクト派の修道院で、そこで作られたお酒がこの名前になったのが由来だそうです。 -
醸造所の近くの中世の華麗なお城を思わせるような建物の中には、ベネディクティン博物館が造られています。
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博物館はフランボワイヤン様式によくある華麗な塔と窓飾りを持つ優美な建物で、壁はベージュと茶色のツートンカラー、屋根は黒いスレート葺き。
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正面の格子の門の奥まったところに入口があり、その入口横には流れる曲線の階段が2階から衣の裾を伸ばすような形でついています。
まるで中世の華麗なお城を思わせるような建物です。 -
薬草リキュールの醸造過程見学では 試飲することも出来ますが、慣れない人にはかなりキツイお酒だとか。
館内を見学するだけでも、建築の美しさなどを楽しむことが出来そうですが・・・
早起きは三文の徳、とはならず 閉まった扉越しにその外観を垣間見るだけです。
周りには、貯蔵庫らしい赤煉瓦の倉庫が並んでいました。 -
中世の時代、キリスト教の往来とともにスパイスの輸入が盛んとなり、この修道院が初めてリキュール造りを始め、 気付薬として使用されたのだそうです。
「ベネディクテイン」は、30種近くもの薬草や香草を使って作る重厚な甘口のリキュールで、同じように修道院の秘酒として生まれたフランスのリキュールには「シャルトルーズ」や「ドミニカン」などが有名。 -
通りの向かいの建物も由緒ありげですが・・・
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こちらの庭にも 醸造に関連したような器具?が置かれています。
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通りを進んでいくと、その先に海が見えてきて そちらに歩いていこうかと一瞬悩みましたが、
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脇道を右折した所に見えた こちらの建物に引き寄せられてしまいました。
まるで貴族の館みたいです。
お庭の様子も素敵。 -
建物の裏手は簡素な造り。
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途中にあったガソリンスタンドでトイレを借りた後、港が見えるニコラ・セル通りへ。
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ベルニー通り。
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上ノルマンディーでも重要な漁港のフェカンは、特にニシンとタラの水揚げ港として知られ、大規模な漁業施設があります。
港湾施設は海岸から大きく引き込んだ幾つもの内港の周りに大規模なものが見られ、鉄道の引き込み線が何本も走っているそうです。 -
港に係留された漁船と 西側に立ち並ぶ建物。
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朝一で獲れたばかりの魚が並んでいます。
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朝一で獲れたばかりの魚でしょうか。
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大きい魚は 一尾買いでは無理かも。
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町の東部の崖の上には 金の聖母が航海を見守るシャペル・ノートル=ダム=ドゥ=サリュがあるそうです。高台から町が見渡せるビュー・ポイントだそうです。
予定通りにフェカンに着いていれば、行けるかと思っていたのですが、情報が少ないせいもあり、時間が読めません。 -
港沿いに並ぶ建物。
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高台の先、海岸沿いに コンクリート製の小さい小屋のようなものが見えます。
ここドーヴァー海峡沿いの各地には 第二次世界大戦中にドイツ軍によって海岸防衛線が構築されました。
ドイツ軍が設置した監視用のトーチカ(ブンカー)のようです。
手前に見えている木製の橋を渡って対岸に行けるかと思っていたのですが、今居る所とはつながっていませんでした。 -
崖の足元辺りをズームしてみました。
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丘の上に見えているのもトーチカみたいです。
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港のど真ん中から 駅のある方向を。
フェカンで こんな光景が見られるとは思っても見ませんでした。 -
こんな装置を使って 漁船が出入りするのでしょうか。
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9:30。
港沿いのシーフードレストラン。 -
9:38。
フェカン駅前まで戻ってきました。駅前から高台へ続く階段です。 -
駅前にはカフェの一つもないので、早朝に歩いた街を再びブラブラします。
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さきほどの街歩きの時に とても気になっていたパン屋さん。
地元の人が多く訪れているパン屋さんのようです。
店内に入ると、彩り豊かなサンドイッチの具材が 綺麗に並べられています。ショーウィンドウの中の具材を指さし注文すると、それをパンにはさんでもらえるのです。今日のランチをゲットしました。 -
9:56。
街はずいぶん賑やかになってきました。 -
フェンスに沿って咲く花のピンクが素敵。
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高台の教会には入りませんでした。
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フェカン駅。
入口も閉められ 使われているような様子は見られません。 -
10:08。
エトルタまでのバスです。まだ乗せてもらえません。
この後の エトルタでの行動時間を考えると、12:20発のバスにして、ゆっくりフェカンを見て回ってもよかったかも。 -
バスが何台も集まっています。海岸沿いを走る路線バスでしょう。
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10:15発。
エトルタまで こんな風景を見ながら走ります。
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