2016/10/31 - 2016/11/04
440位(同エリア1489件中)
エムさん
マドリードに到着後、2日間をフリーで過ごした後、3日目からス6泊7日のスペインハイライトツアー(ミカミトラベル)に参加しました。
マドリードからコルドバの観光を終え、後半はセビリア・グラナダ・バルセロナと世界遺産を巡ります。
711年のイスラム教徒侵入から1492年のグラナダ陥落までイスラム支配が続いた。
11世紀にはキリスト教徒の手に奪回するレコンキスタという運動が起こる。
1469年カスティーリャ王女イサベル1世とアラゴンの王子フェルナンド2世の結婚により、1479年両国が統合しスペイン王国が誕生した。
1492年フェルナンドが王に即位、最後の拠点グラナダを陥落させ、イスラム勢力は北アフリカに後退した。
イスラム最後のボアブディル王はグラナダの街が一望できる丘から宮殿を眺め、涙を流したという。
こうして781年に亘るイスラム支配が終了した。
表紙の写真は最後の砦となったグラナダの「アルハンブラ宮殿」で、最も有名なアラヤネスの中庭
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
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6日目 2016/11/1
9:55 最初の観光はセビリア・スペイン広場から
スペイン広場は1929年のイベロ・アメリカ博覧会の会場として造られた美しい広場です。
半円形の広場には噴水や池があり、テーマパークのようですが、現在はアンダルシア政庁と軍のオフィスとして使われています。 -
アンダルシアの典型的な建築様式、ムデハル様式が立派です。
ムデハル様式はレコンキスタの後、イスラム教建築様式とキリスト教建築様式が融合したスタイルで、特徴は建物の壁面に幾何学文様の装飾を施している。 -
スペイン48県の歴史的出来事がタイル画に描かれています。
このブースはパロスの港を出航したコロンブスが船を修理する様子が描かれ、航海の拠点となったカナリア諸島の地図もありました。 -
白馬の観光馬車が似合うセビリアの街
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セビリア大聖堂は1402年から約一世紀を費やし、イスラム時代のモスク跡地に建てられた世界で3番目に大きい大聖堂。
イスラム教とキリスト教が融合した教会であり、新大陸を発見したコロンブスのお墓があることで知られています。
高さ約98mのヒラルダの塔はミナレットを土台に鐘楼を継ぎ足して造られた。
10月29日は公式行事により閉館、残念なことに外観のみ見学でした。 -
代替えとしてアルカサルに入場します。
入口の「ライオンの門」
大聖堂がクローズなので、こちらは長蛇の列です。 -
門をくぐると、狩猟の中庭にイスラム時代の城壁があります。
-
最初に入ったルネサンス様式の建物
コロンブスの航海を見守る聖母マリアの祭壇画と、サンタマリア号の模型が展示されていました。 -
ペドロ1世宮殿
レコンキスタ後の14世紀、カスティーリャ王国ペドロ1世の命により、イスラム宮殿(9~11世紀に建造)の跡地に建てられた宮殿です。
セビリアのイスラム支配は1248年に終わり、キリスト教徒でありながらイスラム建築に魅せられ、アルハンブラ宮殿を模倣して建造されました。
ペドロ1世は地位を守るために、異母兄弟を殺害した残酷王の異名を持つ国王です。 -
グラナダのアルハンブラ宮殿を意識した構造になっている乙女の中庭
回廊は1階が14世紀のムデハル様式、2階が16世紀に増築されたルネサンス様式
上部に見えるクーポラのトップにメッカの方角を指す黄金の球があります。 -
一階のムデハル様式と二階のルネサンス様式
見比べると違いがよくわかります。 -
人形の中庭
王族のプライベートに使われた部屋で、天井はガラスで造られているので明るい。
緻密な漆喰細工の中に偶像崇拝禁止のはずなのに・・・
何故か目立たないように人の顔があります。
教えてもらわないと分からないほど小さいけれど、二ヶ所ありました。 -
ペドロ1世の宮殿 大使の間
壁全面に施された漆喰細工は、ため息が出るほど美しく、上を見上げると天井がまた凄い! -
大使の間の天井
黄金に輝くドーム天井はヒマラヤ杉で造られ、言葉にならない美しさ!
首が痛くなるほど見上げていました。 -
青空にそびえ立つヒラルダの塔
セビリア大聖堂に隣接して立つ高さ98mのヒラルダの塔は、16世紀にミナレットを土台にして鐘楼を継ぎ足し、トップに信仰の勝利を象徴する青銅の女神像が加えられた。これが風で向きを変えることからヒラルダ(風見)の名前が付けられた。
塔からの眺望は白い壁が紅に染まる夕暮れが素晴らしいのだとか・・・
壁のアラベスク模様が残され、上を見上げなければ確かにミナレットです。 -
12:25 アルカサルの見学を終え、サンタ・クルス街(旧ユダヤ人街)で昼食です。
突き当りのレストランでタパス料理を頂きました。
何故か食べるのに夢中で、一枚も写真がないなんて・・・
次男がオレンジワインを頼んだので一口飲ませてもらうと、甘口で私でも飲める。
この地方の特産だそうで、この地方にしか売ってないとのこと。
一本10ユーロだと聞いていたのにショップでは何と16ユーロと高い。
しかも品薄で、並んで買うほどのことではないとやめました。
で、コルドバからグラナダに行く途中に立ち寄ったドライブインにあった!
しかもお約束の一本10ユーロ。
慌てる乞食はもらいが少ない・・・頭に浮かび、6ユーロ分はお土産に化けました。
ツアーだと、こういうお楽しみがあるのですね。 -
アルカサルに水を供給する水道管が分厚い塀の中に2本通っていたので、アグア通りは水の水路と呼ばれています。
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このアグア通りにブーゲンビリアが美しく咲いた建物があり、アルハンブラ物語の著者アーヴィングが住んでいた家だそう。
壁に彼の肖像入りのプレートが掛かっていました。 -
ムリーリョ公園内にあるコロンブスの記念碑
コロンブスがイザベル女王の資金援助を得て新航路探索へ出港した地であり、船の模型は新大陸を向いているらしい。 -
セビリアのプラド・サン・セバスティアン・バスターミナル
ターミナル内は明るくて壁画が素晴らしい。
高速バスが発着する大きなターミナルですが、私達が乗るのはツアーバス。
バスでグラナダまで3時間の道のりです。
ガイドさんがスペインの歴史を説明して下さったのに、睡魔に勝てなくて聞き逃し、もったいないことをしました。
途中、ドライブインでオレンジワインを買ったことしか記憶がなくて・・・ -
グラナダ到着後、ホテル・カルメンにチェックインして街へ繰り出した。
18:24 「グラナダ大聖堂」
開館時間は平日10:00-18:30、
ギリギリ入れましたが、すぐに出るしかありません。
グラナダ陥落後のモスク跡に建設が始まり、当初はゴシック様式、途中でプラテレスコ様式、ルネサンス様式と時代の流れとともに変化した。
一部の装飾のみムデハル様式となっている。
1523年の着工から完成まで、およそ200年を要しています。
隣りのフェルナンド2世とイサベル1世が安置されている王室礼拝堂には入れませんでした。
ツアーの中にはバルのはしごをされた方もいらっしゃったようですが、私達はお酒が飲めないのでホテルに戻りました。
サン・ニコラス展望台からライトアップを見に行く予定でしたが、一度ホテルで休むと外出が面倒臭くなって、翌日のアルハンブラ宮殿見学に備えて早めに休みました。 -
7日目 2016/11/2
ツアー参加者にパラドール宿泊の方がいらして、お迎えを兼ねて立ち寄りました。
パラドールは15世紀の旧修道院を改修した宮殿の敷地内にあるホテルです。
宿泊客の車かタクシーしか入れないところまで行けたので歩く距離が短くてラッキーでした。
一人200ユーロの追加で泊まれたのに選択しなかったことが悔やまれる。
実際に宿泊された方の感想は・・・
ホテルの評価はともかく、現地在住の日本人の案内で、美しい夕陽を眺めたのが良かったとのことでした。 -
パラドールの中庭に面した回廊
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9:00 アルハンブラ宮殿に入場
カルロス5世宮殿
レコンキスタ後の16世紀に建造されたルネサンス様式の建物。
「イスラム建築より素晴らしい建物を」と意識してキリスト教徒により建築を始めたものの、国王存命中に完成とならず未完成のままです。
まるでチョコレートのような四角形の外壁が目立ち、イスラム建築とは似つかわしくなく、逆に強く印象に残っています。 -
アルヒベ広場
「妬まれる家は滅ぶ」というイスラムの格言通り外観はまことに質素。
アルハンブラ宮殿は「メスアール宮」「コマレス宮」「ライオン宮」の3つの宮殿で構成され、グラナダを首都とするナスル朝時代に次々に建てられた宮殿です。
ガイドさんがイヤホンガイドに「アルハンブラの思い出」を流して下さったのですが、グラナダが陥落した情景を想い描くと何だか切ない。 -
【メスアール宮/メスアールの間】
メスアール宮の中で最も古くて重要な場所がメスアールの間で、メスアールは行政という意味だそうです。 -
メスアールの祈祷室
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アラヤネスの中庭
アラヤネスとは池の両側に植えられた天人花のこと。
キレイに刈り込まれていますが、どんなお花が咲くのでしょう?
高さ約50mのコマレスの塔がアクセントになり引き締まって見える。
アンダルシアの抜けるような青空が水面に映り込んで何とも美しい。
反対のコマレスの塔側から見ると、どうもスッキリしないのは?
二階屋根の上にカルロス5世宮殿が見えるから。
イスラム建築を意識し過ぎたのか、はみ出た建物が景観を損ねています。 -
大使の間
使節の謁見など公式の行事に使われた部屋。
床は絨毯の模様のようなナスル朝時代のタイルが一部残され、天井は木材を複雑に組み合わせた木象嵌で、星空をイメージしています。
イスラム最後のボアブディル王がイザベル女王にグラナダを引き渡した重要な場所です。
コロンブスがインド遠征のためにカトリック両王を説得した所であるともいわれている。 -
ライオンの中庭
庭を囲む部屋は王のハーレムだったので、王以外は男性禁制。
中庭を囲む大理石のアーケードは漆喰細工が施され、とても美しい。 -
庭の中央には名前の由来になったライオンの噴水があります。
12頭のライオンが時間を表す水時計の役目をしていたという。
ライオンにしては可愛すぎる・・・どう見ても犬!?
工事中で写真が撮りにくい。 -
アベンセラヘスの間
星型の天井をしたムカルナスと呼ばれる鍾乳石飾りが、人間技とは思えないほど実に美しい。
ナスル王朝のアベンセラヘス一族が陰謀に巻き込まれ、ボアブディル王の命で惨殺されたのが名前の由来となっている。 -
「二姉妹の間」
ナスル朝宮殿の中で最も美しいという部屋は、かつて王妃が住んでいたという。
天井を見上げると、こちらも鍾乳石飾りで、所々に淡い色調で彩色され神秘的です。
イスラム教の預言者ムハンマドが弾圧から逃れて籠った洞窟を表しているらしい。 -
リンダラハの出窓とその天井
壁のタイルと同じ色調の天井のステンドグラスが使われています。 -
「アルハンブラ物語」を執筆した作家ワシントン・アーヴィングが使っていた部屋がありました。
1826年アーヴィングが最初にグラナダを訪れた時、アルハンブラ宮殿は半ば廃墟のような状態だったそうです。
この物語が世界にアルハンブラ宮殿を知らしめた功績を称えられ、部屋が残されています。
立派な天井だったから?天井しか写していません。 -
リンダラハの中庭
囚われの身の二姉妹ソライダとリンダラハが、リンダラハの出窓から中庭を見下ろしたという伝説から、この名で呼ばれる。 -
イチオシ
回廊からはイスラム教徒により築かれたグラナダ最古の街並みが広がり、敵の侵入に備えた城塞都市の名残が見られます。
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パルタル宮
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サンタ・マリア・アルハンブラ教会
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「アセキアの中庭」
ヘネラリーフェ離宮は14世紀イスマエル1世の時代に建造された夏の離宮。
「王の間」と「見晴らしの塔」の手前にアセキアの中庭があります。
アセキアとは水路のことで全長50mの細長い水路が設けられ、左右に噴水があります。
シエラネバダ山脈の雪解け水を利用して水路や噴水が造られ、シエラネバダはスペイン語で積雪のある山脈という意味だとか。
名曲「アルハンブラの想い出」の作曲者はヘネラリーフェを歩き、水の流れをイメージして作ったそうです。 -
11月だというのに強い陽射しに照らされて、汗ばむ陽気なので水の音が涼しげでした。
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14世紀に造られた回廊が中庭に面してあり、そこから眺めたアルハンブラ宮殿
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スルタナの糸杉の中庭
先ほど歩いた回廊が水面に映り込んでいます。
糸杉の木は枯れているのですが、残してあるそうです。 -
イスラム王朝最後の砦となった宮殿に思いを馳せると「アルハンブラの思い出」が頭に流れ、哀愁が漂う景色です。
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当時の水洗トイレが残っています。
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こちらは野外劇場
ステージを囲むように糸杉が植えられています。
アルハンブラ宮殿の見学を終え、ミハスへ向かいます。 -
グラナダからバスで2時間、白い村ミハスにやって来ました。
先ずはレストランで昼食タイム、1時半を過ぎてお腹がペコペコ、喉がカラカラ状態です。
野菜がたっぷり入ったスープと魚のフリッター
レモンをたっぷりかけて、イカリングが美味しかったです。 -
建物の壁はハチの巣状の穴が空いたレンガで作り、その上から白い漆喰で塗り固め、熱が室内にこもらない工夫がされている。
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白壁にカラフルな陶器が良く映えて目を引きます。
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ノボ ミハスでレモン入りアボカドオイルを買いました。
実は、往路便のトランジットで液体物検査のジップロックに入れたオイルを取り忘れてしまったのです。
これまでクレンジングクリームで凌いでいたのですが、乾燥の激しいスペインでお肌がカサカサでした。
レモンの香りがさわやかなオイルは癖が無く、しっとり伸びも良く重宝しました。 -
ザーッと散策した後、ベンチに座ってアイスクリームを食べました。
観光客向けのロバが可愛くて、一度乗ってみたかった。 -
マラガ空港からバルセロナまで飛行機で移動します。
Lcc航空で一路バルセロナへ -
22:35 バルセロナのホテルGran Hotel Torre Catalunyaにチェックインしました。
サンツ駅の直ぐそばにあり、スペイン広場まで歩いても10分少々です。
ホテルには2泊しましたが、ツアーで利用した中で一番印象が良かったです。
明日はバルセロナ市内半日観光があります。
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