トスカーナ北部で夏休み in ボローニャ 　パルマ３　～降り注ぐアンテラーミの洗礼堂～

2014/07/12 - 2014/07/21

次は洗礼堂へ

＜ボローニャ→パルマ＞
～パルマ～
　ピロッタ宮（絵画館、ファルネーゼ劇場）
　サン・パオロ修道院
　パルマ大聖堂
★洗礼堂
★サン・ジョヴァンニ教会

～ボローニャ～

エリア パルマ(イタリア)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

• 交通手段: 鉄道 徒歩

Basttistero 洗礼堂
1196年着工、ロマネスク様式
建築家・彫刻家Benedetto Antelami アンテラーミが設計・建築

ヴェローナの薔薇色の大理石で造られた、8角形の洗礼堂

洗礼堂 (パルマ) 寺院・教会

「Adorazione dei magii マギ（東方三博士）の礼拝」
入口扉上のティンパヌム

その下（リンテル）は、洗礼者ヨハネの物語
斬首シーンがけっこう衝撃（右端）

まずは中へ（6.00eur）

開くのを待っていたっていうのもあるだろうけど、ここが一番人が多かった

おぉ～！

パ～ンと、花火があがったみたい！

16本のリブが、2層のギャラリー、ティンパヌム、アーチになって降り注ぐ
金色、ブルーの彩りがちょっとビザンチ～ン

ギャラリーにポツポツと像が並んでいる
これもアンテラーミ作、「12ヶ月の擬人像」

その下のティンパヌムには、彩色の残る素朴なタッチの様々なシーンがぐるっと並んでいる

荘厳のキリストと四福音書記者の象徴（ティンパヌム）

大天使ミカエルのドラゴン退治

フレスコ画と素朴なレリーフがいい感じ

竪琴を奏でているのはダビデかな

天使のお告げでエジプトへ逃避するヨセフ、マリアと幼子イエス

星がい～っぱい！

１つ１つ見ていると、紙芝居みたいで楽しい

柱頭は・・・ロマネスク！

よっこらせ、っと柱を支える人

アカンサスの葉にちょこんと乗っている

う～ん、楽しい

擬人像も、柱頭も、ティンパヌムも、素朴で何かもの言いたげな口元がいい

お次は外観詣で

8角形の建物って、お堂って感じでなんか日本っぽい

扉口は入ったところの他に2つ、全部で3つ

ピサ、ルッカで立て続けに真っ白な大理石の建造物を見てきたせいか、薔薇色の石はちょっと寂れた感がしないでもない

「Giudizio universale 最後の審判」（ティンパヌム）

その下（リンテル）では、天使のラッパで死者たち続々と復活中

こっちにも扉

「Leggenda di Barlaam バルラアムの伝説」

壁は、ぐるっと一周ロマネスクの生物たちが包囲

魔除け的な？

狭い柱頭と違って、のびのび跋扈中

2対のケンタウロス

まるで舞踏シーンみたい

獣魚みたいなのも
エビチックな尻尾が生々しい・・・

この何でもあり感がたまらない

薔薇色の石に走る薄い筋が、生物たちの血管に見えてきた・・・

尾っぽのあたりが、グニッっとか

夜、夢に這い出てきそう・・・
ではそろそろ次へ

パルマの最後は、もっちろんコレッジョ

大聖堂の後陣側にある
San Giovanni Evangelistaサン・ジョヴァンニエヴァンジェリスタ教会
1510年、ルネッサンス様式

左側は修道院らしい

サン ジョバンニ エバンジェリスタ教会 寺院・教会

ここのジョヴァンニは、洗礼者じゃなく福音書記者（エヴァンジェリスタ）のヨハネの方

ファサードと鐘楼は17世紀初頭、バロック様式

中へ

床はキューブが立体して見える幾何学模様

入ってすぐの聖水盤
羊の頭が足元を支えている

向かいではカメが支えている
かなりリアル

コレッジョの「聖母戴冠」（祭壇上・一番奥）

そしてその手前のクーポラのフレスコ画

Visione di san Giovanni a Patmos パトモス島の福音書記者ヨハネの幻視
（1520-1524年）コレッジョ

ヨハネが流刑地パトモス島で見たというキリスト昇天の様子が描かれている

周りを囲む11人の使徒たちの力強い肢体と厚い雲が、もりもりと渦巻いている

これが2年後の大聖堂でさらに進化するんだね

並ぶ礼拝堂も美しい

天井、壁の装飾が豪華

入口上部がみんな盛ってて豪華

教会を後にして、一路駅へ
コレッジョ関連のお土産を買う気満々だったんだけど、１つも見つけられないままパルマも終わろうとしている
ここもなかった・・・。と思ったら、出てすぐの建物（修道院？）の中にハガキとかちょこちょこっと置いてあった
コレッジョは無かった～

一路ボローニャへ

16：30 Parma発
17:28 Bologna Centrale着（所要58分）

が、列車が来ない。乗り場が変わったりもしてちょっと焦ったけど、電光掲示版があるので安心
イタリアの列車は遅れるので悪名高いみたいだけど、今までほぼ定刻通り。ここで初めて20分遅れ。掲示版に何分遅れ「delay '〇」と出るのでこれまた安心

Parma駅を出発

竹光侍も初イタリア堪能

ボローニャ到着！

駅からすぐのところにPorta Galliera ガッリエラ門（17世紀）

門の近くには城壁跡が

ボローニャに着いたのは一昨日だけど、観光はほぼゼロ

18時近いけど、まだまだ明るい
やっぱヨーロッパは夏だね～

では、では街歩きスタート！

経済都市、学生の街、美食の街ボローニャ

イタリア人が住みたい街の、いつも上位なんだそう

メイン・ストリートのvia della Indipendenzaを通って、マッジョーレ広場へ

ボローニャ名物ポルティコ（屋根付き柱廊）が延々と続く
歩いているだけでわくわくする

ポルティコの道幅も広いし、大通りも広くて見晴らしがいい

地元の人なのか、観光客なのか、人出も多い

大通り沿いに大きな教会が

Cathedral Metropolitana di San Pietroサン・ピエトロ大聖堂

17世紀、バロック様式
中は広く、アーチ型の高い白い天井、それを流れるように支えるピラスター（片蓋柱）がすっきり美しい

サン ピエトロ大聖堂 寺院・教会

中にも彫像がたくさん

四福音書記者

足元に鷹がいるからヨハネだね

牛がいるのはルカ

獅子はマルコ

人（天使？）はマタイ

Piazza Maggioreマジョーレ広場

右手にPalazzo Comunale市庁舎（コムナーレ宮）
左手にPalazzo del Podesta e Palazzo di Re Enzoポデスタ館とエンツォ王宮殿

エンツォ宮殿のファサードは見事なギベリン狭間。そう、ヴェッキオ宮で見た燕のしっぽ型

その間をちょうどミニ・トレインが
絵になる～

あっ、あれは！

そう、あれが有名なボローニャの斜塔！

明日ゆっくり見るので、今日はこの辺にしてご飯にしよう

塔の周辺を入った道に、テラス＆パラソルを出したお店が並んでいる
いいねいいね。どれにしようか・・・。と、店頭にサングリアの樽があるお店のテラスがいい感じ。ここにしよう！

ナッツ、チップスなどなどの盛り合わせが（お通し？コベルト？）豪快でうれしい

ラストディナーのメインは、ボローニャ発祥の‘ボロネーゼ’のラザニア

今回の旅行では一貫して食事の味付けが濃くなく、素材の味が前にくる、どれもこれもストライクな味
このラザニアも、トマトソースというより、しっかりトマトの味がして、おいしい！

ようやく日も暮れてきた

ホテルに戻る前に、少し遠回りになるけど「世界一おいしい」と評判のジェラート屋
La Sorbetteria Castiglioneに寄ってみよう

店内のジェラートケースはみんな蓋が閉まっている・・・。終わり？っと思ったけどやっていた！

ラ ソルベッテリア カスティリオーネ スイーツ

桃とライムをチョイス

特に桃のフルーツ感がすごくっておいしい！

外の椅子に座って食べていると、次々とお客さんがやっくる。ワンちゃん連れの人も。食後のデザートはここ、みたいな感じなんだろうね

今日のお土産

12月の擬人像のハガキと、12月のマグネット（洗礼堂）