2014/07/12 - 2014/07/21
52位(同エリア128件中)
tonaさん
ボローニャ2泊目
ボローニャはサン・マリノ共和国への起点として選んだ街
あとはのんびりボローニャ観光と思っていたら、ちょっと足を伸ばすとパルマ、モデナ、フェッラーラ、ラヴェンナ・・・と魅力的過ぎるライン・ナップ
悩んで悩んで、パルマへ!
生ハム、パルミジャニーノ・チーズ、そして何といっても、コレッジョ(バロック絵画の先駆者ともいわれるルネサンス期の画家)の街!
効率よく回れるよう事前にスケジューリング
「ドゥオモ」「洗礼堂」は12:30~15時までお昼休み。絵画館は
13:45閉館。観光客泣かせのシエスタってやつだな・・・
ということで、午前中ピロッタ宮(ファルネーゼ劇場、国立絵画館)→サン・パウロ修道院
15時ドゥオモ→礼拝堂→聖ジョヴァンニ・エヴァンジュリスタ修道院と巡ろう
<ボローニャ>
<パルマ>
★ピロッタ宮(絵画館、ファルネーゼ劇場)
★サン・パオロ修道院
パルマ大聖堂
洗礼堂
サン・ジョヴァンニ修道院
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通手段
- 徒歩
-
晴れ!(ホテルの部屋からの眺め)
予報では最高気温34度
今日も暑い一日になりそうだホテル ポルタ サンマモーロ ホテル
-
朝食を食べに中庭へ
ホテル ポルタ サンマモーロ ホテル
-
木漏れ日が気持ちいいモーニング
-
ホテル内
-
ボローニャ駅前
駅までは、歩くと20分くらいかかるみたいなのでバスで行ってみよう
ホテルから2~3分のバス停から乗ると、車内で切符は買えないと言われ、仕方なく降りタバッキを探す
ようやく見つけたカフェ&タバッキで2人分切符を頼む。口頭で言われた金額がわからずアタフタ・・・。と、モーニング・カフェ中の警官のお兄さんたちが英語で
「two eur、four セロ」
「セロ?」と首を傾げると、指で丸を作る。ゼロね!
姉が日々流暢になるイタリア語で「Grazie!」
近くのバス停も教えてくれ、無事バスで駅へ -
09:28 Bologna Centrale発(regionale)
10:23 Parma着 -
ボローニャ駅ホーム
パルマまでは1時間弱の旅ボローニャ中央駅 駅
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Piacenza行4番ホーム
ここだここだ -
~Parmaパルマ~
人口17万人の大きな街
ファルネーゼ家出身の教皇パオロ三世が、パルマ及びピアチェンツァを教皇領から分離させ、庶子ピエール・ルイージに与えてできたのがパルマ公国。イタリア統一(19世紀)までパルマ公国の首都
まずは絵画館のあるピロッタ宮へ
思いのほか列車から降りる人が少なくて、「人の流れについて行く」戦法は使えないものの、駅からは一本道(ヴェルディ通り)なはず
巨大な建物が見えてきた。たぶんこれでしょうコレッジョの傑作はここ!!!なんと、ダヴィンチもある by tonaさん国立美術館 博物館・美術館・ギャラリー
-
ファルネーゼ家が1583~1622年にかけて建てた宮殿
ずっしりどっしり感が半端ない -
絵画館入口(ピロッタ宮)
閑散としている。思わず「みんな、コレッジョはここだよ!」と触れ回りたい衝動を抑えつつ、中へ
窓口でガイドブックの絵画館、ファルネーゼのページを開いて
「ここへ行きたい」と言うと、
「これはない」的なことを言われたけど、両方行きたい旨は伝わったみたいなので、中へ(料金@6.00eur) -
Teatro Farnese ファルネーゼ劇場
17世紀初頭の木造劇場ファルネーゼ劇場 建造物
-
コリント柱のアカンサスも、もちろん木彫り
-
日本ではわりとありそうな感じだけど、欧州では珍しいらしい
すり鉢状の座席の上の窓から一条の日差しが注ぎ込んで、いい感じ -
矢印にしたがって、いよいよ絵画館へ
途中、品出し中、みたいな彫像が -
天に浮かぶ天使(宙づり状態)も
-
これも展示の演出なんだろうね
それか単に置きっぱなし?
イタリアだけに -
Galleria Nazionale国立絵画館
Correggio、Parmigianinoの傑作を所有
館内は写真撮影禁止。と思ったら、フラッシュは禁止だけど、写真Ok
2人組の女子高生が絵そっちのけで、豪華な椅子でポーズ写真を撮りあい大盛り上り。係員にコレコレ、と注意されていた。何かのどか~
まずは、最初のコレッジョ
「スープ皿の聖母 (Madonna della scodella)」 1530年
聖母マリアも、イエスも、表情豊かで艶っぽい
コレッジョだ~ -
フレスコ画もコレッジョ
「La Madonna della Scala 階段の聖母」1523年 -
イチオシ
「Modonna col Bombino e san Gerolamo e santa Maddalena (Giorno)聖母子と聖ヒエロニムス, マグダラのマリア(昼)」1527-28年
コレッジョ代表作
絵画の枠からこぼれ溢れ出す、マグダラのマリアのやさしく甘い香り、聖ヒエロニムスのオーラ -
そして天使
この世のものとは思えない神がかった端正な美。危険なほどの美しさ
目が吸い寄せられるとはこのこと。もう釘付け! -
コレッジョ、続いては
「Martiri del quattro santi四聖人の殉教」1524-26年頃
ドラマチックなシーンは、まるで最前列で舞台をみているみたいに迫力たっぷり -
「Deposizione十字架降下」1524-26年頃
聖母マリアたちの嘆き声が聞こえてきそう、っていうか聞こえたね -
順路を進むと、100mプールくらいの奥行きの広~い部屋
いまさらながら、宮殿だね~
コレッジョ目当てで、それ以外のリサーチはゼロ。っていうか情報が少ない
そういえばここの目玉はパルミジャニーノ(「トルコの女奴隷」)だった気が・・・
見なかったな~
数少ない係員に、チケット(その絵が印刷されている)を見せて、
「この絵はどこ?」と聞くと
「N.Y.のメトロポリタン美術館に貸出中」と
な~んだ。まあマニエリスムのビヨ~ンと伸びた肢体尺はちょい苦手だからいいけど、ちと残念
あ、入口で「これはない」って言っていたのは、このことだったんだ! -
まだ何かあるのか、出口に向かっているのかわからないまま、先へ
と長~い廊下に、ロマネスクのレリーフがずらり! -
柱頭という狭い狭いスペースの中、なんとも自由に動き回るロマネスクの住人たち
-
ちょ~っど目の高さで見られる幸せ
本来の場所で見るのがベストだけど、高所の柱頭はカメラのズームで見るしかない -
大聖堂などの重要なレリーフの多くは付属美術館に移動保存され、そこにはレプリカが据えられていたりする
本物も見たいけど、時間的にきびしく泣く泣くスルー
なので、思わぬ贅沢な柱頭鑑賞ができて超ラッキー! -
イチオシ
ここからはパルマ大聖堂を彩るBanedetto Antelami アンテラーミ・ワールド(1178年)
楽園に導かれるアダムとイヴ -
蛇に誘惑されるイヴ
誘惑してるね~
あれ?イヴ、服着てる? -
おひとつどうぞ
アダムに知恵の実を差し出すイヴ -
食べた後、恥じらいを覚えるアダムとイヴ
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楽園を追放されるアダムとイヴ
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追放後、生まれたカインとアベル
ヤハウェへ捧げのものをするカインとアベル
兄カインは収穫物、弟アベルは子羊 -
カインのアベル殺し
-
柱頭の中を、流れる様に物語が進む
ロマネスク最高! -
そしてそしてパルマにはダ・ヴィンチの「ほつれ髪の女」がある
この絵、日本(渋谷Bunkamura、2012年)にもやって来たんだよね~
絵画の完成作品はわずか10点、未完を入れても13点といわれるダ・ヴィンチ
「ほつれ髪の女」?聞いたことないな~。本物なのかな~?でも来てくれるなら、と見に行き、「間違いない、ダ・ヴィンチだよ!」と叫んだね、もちろん心の中で -
イチオシ
世界のどこの美術館にあっても一番人気のダ・ヴィンチ
ここパルマのダ・ヴィンチは誰もいない静寂の中、仄暗い部屋の隅で黄金色に息づいている -
ロマネスク君たちにも別れを告げ、絵画館を後にする
-
そういえばお土産コーナー的なものには行き当たらなかったな
コレッジの画集とか欲しかったんだけどな~ -
次はコレッジョ第二弾、絵画館近くの修道院
ここでコレッジョの名前について
本名Antonio Allegri、コレッジョ(モデナの近く)生まれ。生地の町の名にちなんでコレッジョと呼ばれている
同世代のパルミジャニーノ(パルマの若者)も通称(本名はGirolamo Francesco Maria Mazzola)
ダヴィンチやカラヴァッジョをはじめ、覚えにくい名前より覚えやすい通称で。イタリアではよくあることみたい
チマーブエ=雄牛の頭/マザッチョ=不格好またはだらしない男(本名Tommasoの短縮形Masoから)/ペルジーノ=ペルージャ人の意/ボッティチェッリ小さな樽(兄が太っていたことから。って、ど~なの?)/ティントレット=染物屋の息子/エル・グレコ=ギリシャ人などなど、などなど
確かに覚えやすい -
Monastero di San Paolo サン・パオロ修道院
もと女子修道院の院長の部屋、通称 Camera di San Paoloサン・パオロの部屋の天井画(1519年)が、コレッジョのパルマ初仕事
中に入ると(料金eur 2.00)、温かみのある大きなレリーフ
教会のファサード風な枠に、キリスト生誕、受胎告知などの物語が素朴なタッチで綴られているコレッジョの街、パルマ。初仕事の天井画はここ! by tonaさんサン パオロ修道院 寺院・教会
-
やけに男前の神(中央)を囲むように舞う顔天使たちが、かわいい~
-
イチオシ
あった~、コレッジョ!
そう広くない部屋の、そう高くない天井いっぱいに広がる深緑の世界 -
天井画っていうより、高級絨毯の天幕のよう
天井を16分したルネッタ(半月型)で、ところ狭しと戯れるプットー -
ルネッタ先はがらっと質感・色がかわり、大理石と見紛うデザイン
-
それを支えるのは羊!
よくみるとみんな顔が違~う
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