トスカーナ北部で夏休み　ルッカ　３　ちょい街散歩～ファサードがビザンチンな教会～

2014/07/12 - 2014/07/21

ルッカ

次はいよいよ最後の教会へ

迷路のような中世の街をあっちへこっちへと迷って迷って、歩き詰めの足がびりびりしてきたころ、よ～やく現れた

姉ナビに感謝！



　ラ・スペツィア
　ピサ
★ルッカ
　フィレンツェ

エリア ルッカ(イタリア)

• 旅行の満足度: 4.5

• 交通手段: 鉄道 徒歩

Basilica di San Frediano サン・フレディアーノ教会

聖フレディアーノ（6世紀のルッカ司教）に捧げられ、7世紀末創建
1112年改築、1147年完成。ロマネスク様式

サン フレディアーノ教会 寺院・教会

ビザンチ～ン！
それを支えるのは久々にシンプルなロマネスクの壁

「キリスト昇天」を描く大きなモザイク画（13世紀）

モザイクって聖堂内奥の奥のアプスとかに有難～く描かれているイメージだけど、ここはこんなに惜しみなくババ～ンと

それでは中へ

大アーケードとクリアストーリー（高窓）の2層のシンプルで美しいバシリカ式

ここも天井は木製だね。窓が少なく小さい割に明るいのがイタリアらしくっていいね

立派な洗礼盤（12世紀）

側面にびっしり刻まれたレリーフは「モーゼの物語」

十戒、授かってるね～

ドラゴンみたいなのの尻尾を掴んでいるのは何のシーンなんだろう

走馬燈みたいで楽しい

滲み出てきたみたいな顔も

その後方上部に、ロッビア作「受胎告知」のテラコッタ

姉はさらっと見たところで、前のカフェで待ってると外へ

ミケーレ・グイニージ礼拝堂

木彫の「聖母被天昇」
Matteo Civitali マッテーオ・チヴィタール作

フラスコ画でもない、絵画でもない
絵画＋サントス人形とうか、木製飛び出す絵本というか
あまり見たことないけど、暖かく、とっても親しみがわく素敵な木彫

入ったときには2～3人いた観光客風の人も、いなくなっていて貸切状態

聖母マリアが疑り深い聖トマス（キリストの復活を信じず、脇腹の傷痕に指をつっこんだ）のために、被天昇の際、帯を天から垂らしたシーン

ルッカ出身の彫刻家マッテーオ・チヴィタール
ドゥオモの「聖顔」の聖堂、聖ミケーレのファサードの聖母子像もこの人だったね
初めて聞いた名前だけど、ルッカでは有名に違いない

ルッカで見た絵の中で、この木彫りが一番のお気に入り！

聖母マリアを天に導く顔天使たちの表情も素朴でかわいい

幻想的じゃない、コロッとしたタッチが、逆に超現象的なシーンに瑞々しさを与えている

「トマスったら、本当に疑り深いんだから、困ったちゃんね」
なぁ～んて聖母マリアの声が聞こえてきそう

さらに奥に、「聖母子と聖人たち」（ウルスラ、ラウレンティウス、ヒエロニムス、リッカルドゥス）
Jacopo della Quercia ヤーコポ・デッラ・クエルチャ作

「聖なる顔」の物語のフレスコ画
アミーコ・アスペルティーニ作

ヴォルトサント (聖顔) がルッカに入城した際を描いたフレスコ画

ファサードは西ではなく、東を向いている

もともとは西向きだったんだけど、拡張された城壁が教会入口に近すぎたため、東向きに変えられたんだそう

カフェのテラスで気持ちよさそ～にビールを飲む姉と合流し、ラテ・マキアートで一息

さ、戻ろうかね

帰り道に円形競技場跡があるはずなんだけど、ない。こっちかな、あっちかな、と少し迷って

地図を手に姉が「ここなんだよね～」っと。ん？どこどこ？ここ？

円形闘技場広場 広場・公園

ここか！

Piazza Anfiteatro アンフィテアトロ広場

全景をぐっと引きで撮った写真で見ると、おぉ～ってなるけど、するっと入っちゃうと広めの広場って感じで気付かなかった・・・

ローマ闘技場内をそのまま広場に、囲む客席を住居にしちゃった、っていう特異性が、欧州の人にはとてもユニークなんだろうな

広場の外側はこんな感じに、建物が円形に沿って建てられている

あっちもこっちも絵になる街

グイニージの塔をチラ見

Torre Guinigi グイニージの塔
14世紀、ルッカの名士グイニージ家が建てたレンガ造りの塔（現在は展望台に）。最盛期のルッカには250（！）もの塔が林立していたんだそう

屋上の木が
あれが樹齢100年の木かな

ドゥオモ近くまで戻ってくると、近くに教会が

Santa Maria della Rosa教会

繊細な美しい装飾

入口はこっちかな

と思ったら閉まっていた

ルッカの城壁は登ることができるらしい

上は遊歩道になっていて、一周4ｋｍくらいなんだそう。残念ながら一周する時間はないけど、ちょこっとだけ。ドゥモの裏から城壁に登ってみよう

緑の並木の美しい道

これが城壁の上！？

ジョギングしている人も。うらやましい、最高のコースだね～

あれが入ってきた入口

コロンバーノ堡塁

さ、そろそろ帰ろうか

預けた荷物をピップアップして、ルッカ駅へ

今回は列車はレイルパス
慣れない発券機や、窓口で並ぶ手間も時間も省けて、今日の行程みたいに乗換が何度もあるときにはとっても便利！

18：31発　ルッカ
19：50着　フィレンツェ

1時間半弱でフィレンツェに到着

予定していたより遅くなっちゃったけど、夏のイタリアはまだまだ明る～い

まず、ホテルに再チェックイン＆小旅行の荷物を置きにホテルへ

初日の部屋は広いし、テラスもあってよかったけど、今回は残念ながら違う部屋。ま、そうだよね

ホテル アトランティック パレス ホテル

扉を開けると

ん？廊下？ベッドはまだ先なの？

え？広くない？

広～い！

今まで海外で泊まったホテルの部屋でだんとつの広さ！
ベッドなんか横並びじゃなくて、間にゆったり机はさんじゃってるし～

お風呂はバスタブ、やったね！

ん？何かスイッチがある
な・な・なんと、ジェットバス！

スウィートとかっていうより（泊ったことないから知らない・・・）、間取りの都合上広い、みたいな感じだけど、すごい！

たった一泊なのが勿体な～い
と、そうそうディナーに行かなくちゃ

チェックしてきた人気某サイトお勧めのお店に行くと、日本のお客さんがいっぱい。聞いてみたら満席。さすがだね～

ホテルへ戻りつつ見つけたお店「Trattoria Enzo e Piero」で

おっ、トリッパがある！しかもフィオレンティーナ名物となっている。これに決定！
前菜は温野菜サラダ

姉は頼んだステーキに大満足！
トリッパも大正解！パラパラと乗ったバジルがいい！

駅近、ホテル界隈だから期待してなかったけど、おいしい～
フィレンツェのラスト・ディナー、ブォ～ノ！

ホテルまでは歩いて3～5分と、安心

帰る部屋も広くて、足取りも軽い

まったりしたいけど、明日はボローニャに移動だから荷物詰めないと・・・

でもコーヒーだけ

ホテル アトランティック パレス ホテル

ジェットバスでゆっくり一日の疲れを癒す

イタリアで入れるとは夢にも思わなかった～