2016/06/12 - 2016/06/12
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Satoshi Mizuno(水野 理)さん
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オーギュスタン美術館からポン=ヌフに向かって歩いて行くと、アセザ館(バンベルク財団)がある。
貴族の館のようなこの建物には、下階にきらびやかな装飾品とともに古典絵画、上階に印象派からマティス辺りまでの近代絵画が並んでいる。閉じた貴族の邸宅を歩いているこの感じは、日本で言うと三菱一号館美術館に近いかも知れない。
鑑賞客はほとんどおらず、スタッフの方が多いくらいだった。午前中いっぱいをここで過ごした。
と言っても、その多くの時間を近代絵画のある上階で過ごした。館の外観や、下階のきらびやかな空間を写真に収めていなかったのは、少し後悔している。
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まずはシスレーの間。
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シスレーの絵は本当に詩情豊かだ。観ていて気持ちがいい。モネのような爽快な感じとも少し違って、静謐な詩情だ。
そして、よく見ると、小さく、人間が描かれている。自然の中を生きるささやかな人間の営みがさり気なく描かれているところに、シスレーの詩情があると思う。 -
続いて、ヴラマンク。フォーヴにセザンヌを合わせたようなヴラマンクの絵は好きだ。私にとっては、美術館で思わず絵の前に立ち止まってしまう画家の一人。
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シニャックなどの新印象派と、マクシミリアン・リュスやアンリ=エドモン・クロスなどのフォーヴへの移行期とみられる絵が並置している。これらを一度に目に収めた時、強烈な既視感があった。
一年半ほど前にあたる2015年の春先に上野の東京都美術館でやっていた展覧会が蘇って来た。光と色のドラマと題されたその展覧会では、新印象派の点描から、思い切った色使いのフォーヴへの移行を、実に判りやすくまとめていた。 -
そしてフォーヴと言えば、アンリ・マティス。この絵はそんなにフォーヴっぽくはないけれど。
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今や定番の並置パターンと言える、セザンヌとピカソも。
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ラウル・デュフィのコーナー。一目でデュフィと判るものから、そうではないものまでいろいろ。
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そして何と言っても特筆すべきはピエール・ボナール。35点もまとめて観るのは初めて。表紙の絵も、ボナール。改めていい画家だと感じた。
すべての絵画を、ほぼ独り占め。とっても居心地のいい空間だった。(笑)
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