2014/07/12 - 2014/07/21
44位(同エリア75件中)
tonaさん
ピサに寄ることになって、急浮上してきたルッカ
城壁に囲まれた中世の街、教会にはよだれ物のロマネスク・レリーフ・・・
ルッカが呼んでいる~
ピサとルッカ。1日で回れるかな・・・
のんびりピサを回ってみて、それ次第って感じだったけど、念願叶ってルッカへ!
ピサからルッカまでは列車でPisa S. Rossore駅から21分。便は30分に約1本間隔
人気のないホームで時刻案内画面をチェック。表示されているけど、行先が空欄・・・
ちょっと心配だけど、え~い、乗っちゃえ!
どうかルッカに着きますように・・・
ラ・スペツィア
ピサ
★ルッカ
フィレンツェ
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
PR
-
13:48 Pisa S.Rossore発(regionale、所要21m)
14:00 Lucca着
着いた! -
ランチ
駅前のカフェでちゃちゃっとランチ(モッツァレラのフォッカチャ)
フォカッチャ、おいしい!
カフェの並びのTourist Center Luccaに、「Baggageなんとか」と書いてある
お!荷物を預かってくれるんだね。いいねいいね(3h @3.00eur)。
ボストンバッグを預け、身も心も軽く、いざ! -
コロンバーノ堡塁
ドゥオモへは、サン・ピエトロ門からではなく、近道のコロンバーノ堡塁から
芝生に白く伸びる細い道を行く -
前方に重量感たっぷりのドゥオモの後陣
おぉ~、なんて駅近な中世
観光客にはありがた~い -
ブラインド・アーケードの迫石が、白・緑大理石のパターンになっている。チンクエ・テッレ、ピサで見てきたものとまた一味違ってかわいい
そして顔・顔・顔!
アーチを支えて・・・ないよね~
ロマネスク・パラダイスの予感 -
アプス外壁に大きなギャラリー、と思ったら扉があるからポルティコ(柱廊)なのかな
小人の飾りじゃないんだね -
イチオシ
Duomo/Cattedrale di S.Martino サン・マルティーノ大聖堂
町の守護聖人マルティーノに捧げられた聖堂
ロマネスク様式
6世紀、ルッカの司教フレディアーノにより創建。11世紀再建時に、聖遺物ヴォルト・サントが収められた
ファサードは13世紀初頭、ピサの洗礼堂の洗礼盤を作ったGuidetto da Comoグイデット・ダ・コモの手によるもの。ピサの大聖堂の影響を受けつつ、ルッカ独特のロマネスク様式の要素が加わり、より豪華なつくりに。内部は14世紀にゴシック様式に改装ドゥオーモ (ルッカ) 寺院・教会
-
金と紺碧の交差が美しい天井
トスカーナは格子とか、色装飾された天井が多いね -
「Ultima Cena 最後の晩餐」Tintoretto ティントレット作
ダ・ヴィンチ作とは違って、キリストは立ち上がっているわ、頭上に天使がいるわと、ドラマチック
色彩も、さすが色のヴェネチア、鮮やかだね -
「Tomba di Ilaria delCarretto イラリア・デル・カッレットの墓(15世紀のルッカの領主、パオロ・グイニージの妻」
Jacopo della Quelcia ヤコポ・デッラ・クエルチャ作
(Sacrestia聖具室、中央)
大理石とは思えない滑らかなフォルムが美しい -
「Madonna e Santi聖母子と聖人」
Domenico Ghirlandaio ギルランダイオとその弟子作
(寝具室、壁) -
アプスには暖かな色彩の「三位一体」のフレスコ画
-
側廊の先に見えてきたのは・・・
-
Tempietto del Volto Santo 「聖顔」の小さな聖堂
中には「聖顔」と呼ばれる木造のキリスト磔刑像が納められている
この像を制作したのはニコデモ(イエスの十字架降下を手伝い埋葬)と言い伝えられている
聖堂はルッカ出身の彫刻家マッテオ・チヴィターリの手による -
ではではファサード巡り
ピサと似た白く輝く大理石と、ずらりと並ぶ小人ギャラリーが美しい
パッと花火があがったような緑大理石の迫石がかわいい
3層ギャラリーを支えるのは、外ナルティクスといった感じのポルティコ
その奥に小さなティンパヌムを冠した3つの扉 -
「荘厳のキリスト」(ティンパヌム、中央扉上)
円柱装飾もレリーフ、象嵌細工、とみんな違っていて凝っている -
「キリストの十字架降下」(ティンパヌム、向かって左)
その下のリンテルのレリーフはNicola Pisano ニコラ・ピサーノ作で、左から「受胎告知」「マギの礼拝」のシーンがギュギュっとつまっている -
「聖レゴロの殉教」(ティンパヌム、向かって右)
-
聖マルティーノの生涯(上段)と、十二ヶ月の労働と黄道十二宮(下段)のレリーフ
(中央扉左側ブラインド・アーケードの壁)
労働シーンでは動物を吊るしたり、ワインを絞ったりしている -
(中央右側のブラインド・アーケードの壁)
こっちのは作物を刈ったり、狩りに出たり、釣りをしているシーンも
下の象嵌細工もかっこいい~ -
頭の上に何か飛んでる(上段)
志村後ろ後ろっ!的な -
そしてこの柱!
ぐるぐるの草飾りレリーフ、痺れる~ -
こっちの柱は、草飾り・・・じゃない!
巻物を広げる人、冠をかぶった人、全部人!
すご~い -
アーチ上部に、そこそこの大きさの彫像が
モディリオン(持送り)と呼ぶには何にも支えてない -
聖マルティーノ騎馬像
マルティーノが貧者(=キリスト)にマントを切り与えているシーン -
騎馬像を支えるモディリオン
鳥獣もどきがにんまり牙を剥いて尻尾を絡ませ(左)、熊と女性が抱き合っている(右)
その頭上でも所狭しとロマネスク生物がうごめいている -
あっちでも支えてるね~
頭上には髪の長い人魚風も -
やばい、獅子と目があっちゃった
-
あっちの獅子は気づいてない
-
目線を上げていくと、青空に美しく輝く小人ギャラリー
-
イチオシ
柱、ズームUP
渦巻く葉飾り、そしてロマネスクの生物たち
3、2層目それぞれ15本、1層目7本。装飾が全部違う!
間のフリーズ(帯状装飾)にも主に葉飾り、そして人・動物がびっしり。モディリオンにもびっしり
ロマネスク祭りだぁ~! -
アーチの迫石は後陣と同じかわいい緑・白パターン
スパンドレル(アーチ上部の三角形の小壁)は、美しい象嵌細工が施されている
レリーフの凹凸、象嵌細工の平面の交差する世界の素晴らしいこと! -
柱で所狭しと鳥獣もどきが絡まり、羊さんが身を寄せ合い、獅子が待ち構える
-
イチオシ
鼻面の長い馬もどき、そしてロマネスク界の女王、二股人魚!
その上、二頭の獅子のフォルムもたまらない -
イチオシ
さっきの柱にちょっと似ているけど、獅子の下に、獅子っぽいけどどこか違うやばいのが二匹
二股人魚の下の馬もどきも酔ったように呆けている -
捩じり柱
こっちはいたってシンプル・・・と思ったら、獅子と、髭のじいさん(グリーンマン?)がねじ込まれている -
滑らかに躍動するロマネスク生物の象嵌細工、その壁を支えるちょっとおまぬけな羊さん
-
1層目
円柱にソロモンの結び目、かな -
肉眼では到底見えない天辺にも、一部の隙も隙間もないこの装飾
凄すぎて、感動 -
イチオシ
いくら見ても見たりない・・・けどそろそろ行かないと
ちなみに柱がすべて異なるのは、柱のデザインをコンクールで決めようと募集し、結果は応募作品すべて採用、という説があるんだそう -
ピサといい、ルッカといい海洋貿易で得た豊かさなのか、石工たちの好みなのか、今までのロマネスクのイメージが吹っ飛ぶ賑やかな装飾
連なるギャラリーに棲む、太陽に愛された一点の影もないロマネスクの生物たち
これがルッカ・ロマネスク!
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