ちょい住みバルセロナ（3）、暮らすように滞在するカタルーニャの休日。フィゲラスのダリ美術館へ郊外散歩

2016/10/30 - 2016/11/06

今日は、バルセロナから郊外散歩。

前から行きたかったフィゲラスのサルバドール・ダリ美術館へ一日遠足。
できたら、古都ジローナへも寄ってみたい。

どうやって行こうか？
スペイン特急ＡＶＥで行くと５５分ぐらい。
でも、到着駅から美術館まで２ＫＭ。
在来線で行くと２時間くらい。こちらは駅から１０分の歩きで行ける。
バスで行くと、２時間２０分。

う～～～ん。珍しく悩んじゃう。

そんな時、バルセロナのヘソ、カタルーニャ広場の観光案内所でたまたま見つけたのが、Ｇｒａｙ　Ｌｉｎｅで行くという方法。

聞けば、古都ジローナへも寄ってくれて、観光案内付き、入場券付（ダリ劇場美術館・ダリ宝物館の両方）で、７６ユーロ。
ただし説明はスペイン語か英語（日本語はありません）。

ＡＶＥでの（バルセロナ＜＝＞フィゲラス）単純往復料金だけでも８０ユーロかかるので、Ｇｒａｙ　Ｌｉｎｅのほうが断然安い！便利！

しかも、Ｇｒａｙ　Ｌｉｎｅだと、ダリ美術館のお隣まで運んでくれるので楽ちん。

これに決定！

エリア フィゲラス(スペイン)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 観光バス
• 航空会社: ANA
• 旅行の手配内容: 個別手配

今日は、ジローナとダリ美術館へ行きます。

ここはカタリューニャ広場の一つ西側の通りにある、Ｊｕｌｉａ　Ｔｒａｖｅｌ社（Ｇｒａｙ　Ｌｉｎｅ代理店）のオフイス。

ここで、バウチャーをチケットに引換ます。

記念にナップザックもいただきました。

さあ～出発。

この道をそのまま行けば、ジローナですよ！

さらにその先は、Ｆｒａｎｃｅですよ、という道路標識が見えます。

今日のガイドさんです。もう、英語・スペイン語がぺーらぺら。機関銃のように話して旅先案内してくれました。

ヨロシクね。

乗ったバス。

はいジローナに着きました。木漏れ陽越しに眺めるオニャール川。

古くから、戦略上の要所であったが、現在は中世の面影を深く残す静かな街。

行ってみましょう！

ジローナで一番有名なカテドラル。堂々としています。

正面の階段には今日も学生さんたちが、ガヤガヤ、ピーチくぱーちくと。

引率の先生ご苦労さま。　　

ファサードはバロック様式。

でも、＝＞次のページへ

本体は、ゴシック様式。

教会の横の階段からのスナップ。なんかスッキリしていてきれい。

なぜか、その階段の下で撮影会をしていたモデルさん。

ご覧の通り、中は美しい荘厳なゴシック様式の教会です。

この教会の宝物は、ロマネスクの至宝といわれている「天地創造のタペストリー」

旧約聖書の天地創造場面が刺繍になっている。

ジローナは、中世の面影が深く残っている坂の街。

いたる所に、美しい階段がある。

階段がそのまま２つに分かれている！

こんな場所珍しいのでは？　なんか絵になりますね。

今誰も歩いていない！　チャンス。記念写真撮ってね。

風情のある坂道を発見。

中世そのままが残っていて、のんびり、歩いていて楽しい街です。

石壁には、秋まっ盛りの、紅葉が！

ジローナしっとりした味のある街ですね。

さて、
ジローナを出て３０分くらいで、フィゲラスに着きました。

ご存知、ダリ美術館の外観です。それにしても斬新、派手、奇想天外なデザイン。

中に入って、最初に見るのが、この作品。

ロールスロイスの先頭にものすごく、ふくよかなグラマラスな女性が手を広げて、ウエルカム。その上部には船が！　この瞬間から「なにこれ？」が始まってしまいます。

これが、ダリの思うつぼ？　か。

周りの壁では、金粉ショーが始まっています。動かないけど。。

この車の前方右側には、＝＞次の写真へ

何でしょ？これ？

とにかく、写真右下のところに、１ユーロコインを入れてくださいな！

すると、どぎつい顔の運転手の上から、土砂降りの大雨が。

そう、この作品のタイトルは「雨降りタクシー」。笑っちゃうしか、ありません。

中庭からメインロビーに入るとこの作品が壁いっぱいに。

題目は「バレエ舞台「ラビエンス」の背景幕」です。

左側の壁の真ん中には、裸の女性（ガラ）の絵が。でもなんか変。

離れてもう一度見直して観ると、なんとリンカーン大統領の顔だったんですね。

さて、ここで、問題。

この写真の中に、ダリがいるんですよ！どこにいると思います？

はい、答えは、ここ。

前の写真の女性が、知らんぷりして、靴で強く踏んでいる石棺の中です。痛そう。

このお部屋には、こんな怪しげなソファーが？

なにこれ！

左側上部に階段があるので、そこから見ると。＝＞次の写真

はい、女性のお顔だったんですね。楽しませてくれますね、ダリさん。

でも、ちょっと横から見ると、う～～～～。もうメチャメチャ。

美術館には、よくわからないけどエンターテインメント性の高い「なにこれ？」がいっぱいで、素人でも楽しめますよ。

これは「２１世紀のパブロ・ピカソの肖像」。で、なに？

ダリの作品には、たくさんの柔らかくフニャフニャした懐中時計が出てきます。

これは、彼の代表作品「記憶の固執」。

物理的に、はっきりして明確な「時間」に対しての反抗心を表現しているようです。

これなんかよくわからないけど、ワニがライトアップして「イエーイエー」と言っているようで、楽しい。

タイトルは「レダ・アトミカ」

レダの顔は、ダリの愛人・奥さんである、ガラの顔。白鳥はダリ自身を表現しています。

ギリシャ神話では、レダはテュンダレオース王と結婚した夜、白鳥に姿を変えたゼウスに犯されてしまいます。

他人の奥さんを妻にしたダリの深い意味ある絵画なんですね～～～！

ガラの肖像画「後ろ向きの裸のガラ」。ダリの愛情がにじみ出ていますね。

なんかよくわからないけど、キモイけど、面白くありませんか？

中央に反射率の高いビンを置くことによって初めて何を描いたか分かる絵。

ドクロだったんですね。

硬い石を集めて、柔らかい女性の肉体を表現しています。

ダリ、やるう～～～～～。

このような絵を描くとき、ちゃんと初めに実際に石で組み立てていたんですね。

はい、次は、隣にある、宝石館へ行きましょう。ここが入口です。

ダリの天才性がほとばしっています。

一番すごいのがこれ。「王家の心臓」。

黄金のハートの内側の、サファイア・ルビー・ダイヤ・エメラルド・真珠で構成された赤い心臓が、電気仕掛けで動くんです。圧巻！

こんな宝石見たことない。

「ルビーの唇」、
唇には１８金のイエローゴールドとルビーが並んでいます。

歯は、１３個の真珠からなっています。

バックの写真をモノトーンにして、ルビーの唇が浮かび出ていますね。

「時間の眼」
プラチナの台にダイヤを並べてまぶたになっています。

「宇宙像」

ダリの絵画「聖アントニウスの誘惑」に出てくる像の姿を宝石にしました。

背中の水晶の中には、お得意の「フニャフニャフニャフニャの溶けた懐中時計」が。

ダリは、宝石作品を創るとき、必ず、デッサンを描きました。

それらも一緒に展示されています。一緒に見ると興味深いですよ。

これは、十字架。　完成すると、＝＞次のページ

完成品は、はいこれです。凄いですね。

この宝石館、十分時間をかけて行く価値ありますよ！

おしまいの２枚はこれ。

晩年のダリの写真。

若かった時、こんなにハンサムだったんですね！！！

感動をありがとう！

この旅行記へのコメント （2）

• muroranさん 2016/12/18 07:19:58

  ダリ美術館いいですね

  TKさん
  
  はじめましてmuroran です。いつも楽しく旅行記読んでます。
  
  ダリ美術館いいですね。バルセロナはガウディ巡りや地中海クルーズの出発港として何度か訪れていたのですが、ダリ美術館は行ってませんでした。バルセロナは見どころが多すぎて(^^;; ダリの作品はマドリッドのセントソフィア美術館で見て興味が湧いてたんですが、ここ楽しめそうですね。
  
  先輩がバルセロナに引っ越しして、どこかで行こうと思っているので、カタルーニャ音楽堂のフラメンコ、バルセロナのサッカー、ダリ美術館は行って見たいと思います。

  TKさん からの返信 2016/12/19 20:54:11

  RE: ダリ美術館いいですね

  muroran さん
  
  こんばんわ。
  
  ダリ美術館は、期待以上の感動でした。ある意味、彼は大変極上エンターテメンターですね。観る人をどう驚かそうか、どう楽しませようか、じっくり考えて作品を創作していたような気がします。
  
  お陰で、「え！　え！」という、驚きの連続でした。
  
  バルセロナから、少し遠いけど、行く価値は十分ありますよ！
  途中のジローナも美しい中世の街並みです。
  
  muroran さんのＬＨのファーストクラスラウンジ旅行記観ました。
  
  ここは素晴らしいですよね。私なんか、わざわざトランジット時間を増やして、
  フライト予約して、滞在しましたよ。
  
  これからも旅行記楽しみにしております！
  よろしくお願いします。
  
  ＴＫ