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先日悪友とクルマ転がして、熊本県の五家荘に行った。<br />九州山地の奥深くにあり、平家の落人の里でもある。ただし平家の子孫のみならず、菅原道真の子孫も都からの追っ手を逃れ、その子孫は5つの村それぞれを治める大庄屋となった。その5つの村を総称したのが五家荘。<br /><br />五家荘は広大で、南北や東西ともに20kmはあろう。そのくせ道は悪路。国道すらも改良が進んでいるものの、写真のような有様である。<br />地形も急峻。地図を見たら分かるが、付近の県道は大きくジグザグと曲がらねばならない。

熊本の秘境、五家荘に行く

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2016/11/22 - 2016/11/22

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船尾唯智

船尾唯智さん

先日悪友とクルマ転がして、熊本県の五家荘に行った。
九州山地の奥深くにあり、平家の落人の里でもある。ただし平家の子孫のみならず、菅原道真の子孫も都からの追っ手を逃れ、その子孫は5つの村それぞれを治める大庄屋となった。その5つの村を総称したのが五家荘。

五家荘は広大で、南北や東西ともに20kmはあろう。そのくせ道は悪路。国道すらも改良が進んでいるものの、写真のような有様である。
地形も急峻。地図を見たら分かるが、付近の県道は大きくジグザグと曲がらねばならない。

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  • そこに紅葉目的のクルマが大量に来るので、運転は大変だ。離合困難な県道を、クルマとかち合う→離合可能な場所に戻る→離合する→進む→またクルマとかち合う→また同じ場所に戻る、と。<br />さすがにこれにはイライラした。この時期、特に日曜は五家荘のクルマの運転に注意されたい。特にワゴン車とかセンチュリーとかBMWなど大きなクルマで来るのはやめた方がいい。というか、やめてくれ(笑)<br />

    そこに紅葉目的のクルマが大量に来るので、運転は大変だ。離合困難な県道を、クルマとかち合う→離合可能な場所に戻る→離合する→進む→またクルマとかち合う→また同じ場所に戻る、と。
    さすがにこれにはイライラした。この時期、特に日曜は五家荘のクルマの運転に注意されたい。特にワゴン車とかセンチュリーとかBMWなど大きなクルマで来るのはやめた方がいい。というか、やめてくれ(笑)

  • 五家荘は、昭和の大合併で泉村となり、更に平成の大合併で八代市の一部となった。しかし八代市中心部までクルマでは1時間では到達不可なほど遠いし、ここが八代市と言われてもピンと来ない。<br /><br />そもそも旧泉村の中心部までが遠い。五家荘の中心は郵便局がある椎原から、旧泉村の中心部への県道は、先の熊本地震の影響で通行止めとなっているから、1時間はかかるだろう。<br /><br />そして驚いたのは、五家荘の中学生は、そんな旧泉村の中心部にある泉中学校に寮生活をしているという。中学統合の影響である。<br /><br />中学生の時から寮生活を余儀なくされるとは驚いた。それだけ交通が大変な場所なのである。

    五家荘は、昭和の大合併で泉村となり、更に平成の大合併で八代市の一部となった。しかし八代市中心部までクルマでは1時間では到達不可なほど遠いし、ここが八代市と言われてもピンと来ない。

    そもそも旧泉村の中心部までが遠い。五家荘の中心は郵便局がある椎原から、旧泉村の中心部への県道は、先の熊本地震の影響で通行止めとなっているから、1時間はかかるだろう。

    そして驚いたのは、五家荘の中学生は、そんな旧泉村の中心部にある泉中学校に寮生活をしているという。中学統合の影響である。

    中学生の時から寮生活を余儀なくされるとは驚いた。それだけ交通が大変な場所なのである。

  • ただ、それだけ素晴らしい自然も豊かに残されているということだ。<br />けれども、広大で道路が未整備な五家荘。近隣在住の方ならまだしも、少なくとも熊本の隣県より遠くから来る人が日帰りで五家荘をフルに回るのは無理だ。

    ただ、それだけ素晴らしい自然も豊かに残されているということだ。
    けれども、広大で道路が未整備な五家荘。近隣在住の方ならまだしも、少なくとも熊本の隣県より遠くから来る人が日帰りで五家荘をフルに回るのは無理だ。

  • 我々は五家荘の民宿に投宿した。<br />夕食は川魚や山菜などを囲み、地元ならではの味に舌鼓を打った。<br />鹿肉のタタキなど珍しい。熊本県とは言え、ここで出る夕食は馬肉ではない。鹿肉なのだ。<br /><br />テレビを見ていると、歌手のさだまさしが出てきた。民宿のおかみさんが言うには、30年前くらいに本人が泊まりに来たという。<br /><br />深夜3時、カン高いケダモノの無気味な鳴き声で目がさめる。例えて言うなら、野生のサルが発狂したような声だ。<br /><br />翌朝、おかみさんに聞いたら、野生のサルではなく、野生の鹿だと言う。五家荘ではサルは少ないが、鹿が多い、という話も聞いた。<br />

    我々は五家荘の民宿に投宿した。
    夕食は川魚や山菜などを囲み、地元ならではの味に舌鼓を打った。
    鹿肉のタタキなど珍しい。熊本県とは言え、ここで出る夕食は馬肉ではない。鹿肉なのだ。

    テレビを見ていると、歌手のさだまさしが出てきた。民宿のおかみさんが言うには、30年前くらいに本人が泊まりに来たという。

    深夜3時、カン高いケダモノの無気味な鳴き声で目がさめる。例えて言うなら、野生のサルが発狂したような声だ。

    翌朝、おかみさんに聞いたら、野生のサルではなく、野生の鹿だと言う。五家荘ではサルは少ないが、鹿が多い、という話も聞いた。

  • こういう味覚や話や体験は、地元の宿に泊まらないとなかなか得られない。<br />今は九州ふっこう割というのもあるのだから、五家荘のような奥地は、日帰りではなく是非宿泊して欲しいものだ。

    こういう味覚や話や体験は、地元の宿に泊まらないとなかなか得られない。
    今は九州ふっこう割というのもあるのだから、五家荘のような奥地は、日帰りではなく是非宿泊して欲しいものだ。

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