2014/07/12 - 2014/07/21
305位(同エリア699件中)
tonaさん
今日はラ・スペツィアから列車でピサへ
斜塔のあるドゥオモ広場まではPisa Centrale駅から徒歩25分、またはバスで10分
と、「斜塔へPisa S.Rossore駅から徒歩5分」というのを発見
ラ・スペツィア方面からだと、Centrale駅の1つ手前だ
ピサの後に行く予定のルッカも、Centrale駅→S.Rossore駅→方向だから、この駅を使うのが◎!
(フィレンツェからはCentrale駅で乗換えて1駅。だけど本数が少ない)
地図で見ると、なるほど斜塔に近い。線路が三又になっているのが気になるけど、方向感覚抜群の姉がいるから大丈夫でしょう!
ラ・スペツィア
★ピサ
ルッカ
フィレンツェ
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
PR
-
ホテル(Hotel Firenze e Continentale)
チェックアウトし、2日分の小荷物を持ってピサへHotel Firenze e Continentale ホテル
-
09:08 La Spezia Centrale発
(regionare、所要1h15) -
車内アナウンスは、あっても聞き取れないかもなので、一昨日S.Rossore駅の1つ手前の駅名(Viareggio駅)をチェック済み
よし、次だ!降車口には外を眺めるカップルだけ
誰も降りないのかなぁ。いればついて行こうと思ったのにな・・・
Pisa S.Rossore駅到着
扉が開かない!引いても押しても開かな~いっ!
カップルが「壊れているから、あっち」と指さしてくれる
でも1車両先じゃ間に合わない!結局Centrale駅からバスか・・・と思ったら、連結を挟んだすぐ隣が扉で、飛び降りる -
Pisa S.Rossore駅
焦った~~~!
この駅で降りられるかどうかも心配だったので、結果オールオッケー!
(この手の開放感が一番危ない・・・) -
田舎のインターチェンジみたいに広々
線路は2本、その先に斜めにもう一本の計3本。これが三又ね
宿舎(?)は無人だけど、外の時刻掲示板はちゃんと表示されている、よしよし -
さ~て、ドゥオモ広場はどっち?
姉の指さす方に歩き出すと、レンガ色のクーポラが
あれじゃない?あれだ!!!
やった~!
押し寄せる安心感に思わず駆け出し、姉を追い抜いて外に出ると、姉がふと、
「あれ?荷物それだけ?」
ボストンバッグが・・・ない・・・ない、ない!
いつからない?電車は、持って降りた、はず。で、地図を出して・・・あ、ホームのベンチ!
「スリ、置引き厳重注意」な国で荷物放置・・・あり得な~い
パスポート・お金は襷掛けバッグに入ってる。ボストンには着替、ガイドブック、お土産くらいか・・・
のん気に構えたところで、誰もいないホームのベンチにポツン
あった~~~!涙の再開
人気のないPisa S.Rossore駅に乾杯! -
Piazza dei Duomo (Piazza dei Miracoli)
ドゥオモ広場、または奇跡の広場
手前から、洗礼堂、大聖堂、そしてピサと言えばこれ、斜塔
だいぶ前ツアーで寄ったけど、当時はさほど教会建築に興味もなく、「やけに白いな~」という印象くらい
白いのはカッラーラ(ピサから北へ約40km)産のBianco Carraraと呼ばれる白大理石だからなんだね
ルネッサン~スなイタリアでロマネスクと言えば、まずここの大聖堂が挙げられるほどらしい。今思うとなんてもったいない・・・
今回は移動のルート上&姉の希望で再訪決定!
じっくり見るぞ~!ドゥオーモ広場 (ピサ) 広場・公園
-
Battistero di San Giovanni
洗礼堂
聖ヨハネに捧げられ、1152年着工
ピサ・ロマネスク、ゴシック様式
1層目はロマネスク様式、2層目は13世紀にピサーノ親子(父ニコラ、子ジョヴァンニ)の手によってゴシックの装飾が加えられた。その美しさからピサの「宝石箱」と呼ばれている
緑の芝、青空の下、白い!そこにチンクエ・テッレで何度も見かけたグレーの横縞が優雅に走っている
11~13世紀に経済の繁栄と海運力によって生まれたピサのロマネスクは、ピサ・ロマネスク様式と呼ばれ、その特徴は、
1 色大理石を交互に積んだ幾何学模様
2 ファサード上部に沿って並ぶ小人ギャラリーが作る光と影
3 東方の影響を示す寄せ木細工の装飾模様洗礼堂 (ピサ) 城・宮殿
-
アーチを支えるのは人の顔・顔・顔
わりと大きめなので、アーチが羊の巻角みたいに見える
アーチ中央にも顔
狼男に変身中みたいなのもいる -
輝く白大理石と、繰り返される繊細な装飾
これ、石なんだよな~
今更ながらすごいな -
入口のティンパヌムには聖母子像
リンテル(まぐさ石)は上下二層に
上はキリストを中心に、両サイドに聖母アリア、洗礼者ヨハネと天使、福音書記者たち
下は洗礼者ヨハネの生涯が描かれている -
渦巻くような柱の彫刻もすごい!
-
草の中に、小鳥が2匹、あ、こっちにはハープを弾いている天使かな?
-
ではでは中へ
一歩入ると一転、ひんやり
頭上ぐるりと注ぎ込む光が神秘的 -
洗礼盤(中央)
13世紀半ば、グイド・ダ・コモ作
八角形の各面に大理石で薔薇の装飾
中央には立つのはガリガリのヨハネ像。荒野でイナゴと野蜜だけで過ごしたんだったね
説壇(左奥)
1260年、ニコラ・ピサーノ作
7本の柱のうち、3本を獅子が支えている
美しいもののすべてはキリスト教の中に、って感じ -
すっきりした内装に、燦然と輝く柱頭
待ってました! -
そこに宿るロマネスクの生き物たちズームUP
葉飾りに紛れて、いた! -
こっちも!
-
柱頭はやっぱり四隅がたまらない
あっちから見てもこっちから見ても楽しい
3Dもびっくりの飛び出す獅子君 -
葉飾りになりきる牛君
ここも四隅は獅子やグリフォンががっちり押さえる -
イチオシ
ぷりっとしたフォルムがたまらない
-
葉飾りが、オペラ座の怪人的なマントみたい
-
上へ登ってみよう
洗礼盤の八角がよくわかる
ここはイタリアで唯一の円形の洗礼堂なんだそう
洗礼堂って聖堂内にあるのがほとんどな気がするけど、イタリアではフィレンツェ(サン・ジョヴァンニ洗礼堂)のもそうだけど、独立してるものも
でもってその建物は洗礼盤の形に合わせ、八角形であることが多いらしい -
イチオシ
洗礼堂2階からの眺め
あれが小人ギャラリーか~
イタリアはロンバルディア帯と、それが進化した小人ギャラリー発祥の地。ロンバルディア帯も味があっていいけど、何とも美しい変化だね
でもってその後ろにちょこっと顔をのぞかせているのが斜塔
傾いてるね~ -
洗礼堂を後にして
ピサといったら、やっぱりこのポーズ -
イチオシ
Camposanto カンポサント納骨堂
中に入るとガラ~ンとしている。少し歩くと、右手にいきなり緑の中庭が
ピタッと時が止まったような静けさ、どこまでも続く中庭
ここの土は十字軍遠征(第4回)の際、ピサの大司教が聖地ゴルゴダから船いっぱいの砂を持ち帰ったものだと言われている
独特な雰囲気に、なんか納得カンポサント (納骨堂) 史跡・遺跡
-
回廊の床にはびっしりと墓碑が敷き詰められている
-
Duomoドゥオモ(ピサ大聖堂)
パレルモ沖海戦(ピサがイスラム軍と地中海貿易の覇権を争い、大勝)を記念し1063年着工、1118年。1261~1271年完成
ピサ・ロマネスク様式
ピサ最盛期を象徴する建築物のひとつで、ピサ・ロマネスク様式の最高傑作と言われている
真っ白白な壁には、チンクエ・テッレで何度も見かけたグレーの横縞が優雅に走っているドゥオーモ (ピサ) 城・宮殿
-
まずはファサード詣で
隅々まで太陽に照らされ、堂々と建つ
森の中にひっそり佇むフランス・ロマネスクとはだいぶ印象が違う -
中央ティンパヌムを支える柱の柱頭の上には、獅子
ちょっと傾げた首、鋭い牙と爪が何とも生々しい -
洗礼者ヨハネのモザイク(向かって右扉の上)
柱頭のアカンサスの葉のところに何かいる! -
葉を首の後から回し、それに捕まるようにして立つ男
足はバランスをとるように葉の上に載せている
その左にも
柱角にしがみついてこっちを振り返って舌を出している。尻尾がある! -
さらに目線を上げると、連立する上の小さなアーチのそこ、ここに、顔、顔、顔
ザッツ・ロマネスク! -
頭が灼熱の太陽で焦げる前に、中へ
3つの扉は17世紀、ジャン・ボローニャ派作。ブロンズ製 -
受胎告知
聖母がとっても美しい -
いざ中へ
金色に輝く格子天井、内陣までずらりと並ぶコリント式の円柱(パレルモ沖海戦の戦利品)、白と黒の縞模様、その奥に輝くフレスコ画
いろんな様式が所狭しと交差している
大観光地だけあって、「シレンシオ~」のムードはなく、絶賛公開中って感じ -
天井の中央にメディチ家の紋章?
なんでここに?
と思ったら、衰退していたピサの支配者になっていたメディチ家が天井の修復(1595年の火災で被害を受けた)を行ったんだそう
礼拝堂ならわかるけど、天井のど真ん中。いや~、メディチだね -
説教壇(1302~1311年)
こっちは、洗礼堂で見てきたニコラ・ピサーノの息子ジョヴァンニが10年かけて製作 -
説教壇の草飾りに凛々しい顔が
ロマネスクとゴシックの融合だね~ -
ピサの守護聖人ラニエリの墓
-
玉座のキリスト(アプスのフレスコ画)
頭上、半円形のキャンバスいっぱいに現れる姿は何とも言えない浮遊感があって圧倒される
向かって右手の聖ヨハネはチマーブエが手掛けた最後の作品と言われている -
黄金を背景に繰り広げられる受胎告知の瞬間が美しい
-
ここにもメディチ紋章
ここにハインリヒ7世のお墓がある、と知ったのは帰国後「チェーザレ」を読んだ後・・・残念! -
Torre Pendente 斜塔
1117年着工。3層の時点で地盤沈下のために傾き始める。工事は中断・再開を経て1372年完成
ピサ・ロマネスク様式ピサの斜塔 (鐘楼) 建造物
-
塔を飾る小人ギャラリー
デコレーションケーキのロウソクみたい -
層になった幾何学模様の装飾が美しい
色もいいね~ -
柱頭
草飾りに紛れ、葉の先端に実のようになるロマネスクの生き物たち! -
こっちでは葉に、背中をくっつけて腰掛けている尻尾のある生き物
その腰は鎖でつながれている。大きな耳の生き物が嘴でその鎖をく咥えている
薄日がやっと届く仄暗い聖堂にひっそり息づくロマネスクの生き物たちとは一味違う
太陽光で白昼堂々晒され、まるでメデューサの目を見てしまったかのように、石になっている -
夢中でレリーフの数々を眺めていたら、首はもげそうだし、頭は太陽で引火寸前
日陰&奇跡の広場ビューのカフェで一息 -
大理石の白、芝生の緑、空の青
いや~、よかった
ピサ・ロマネスク万歳!
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
tonaさんの関連旅行記
この旅行で行ったホテル
この旅行で行ったスポット
もっと見る
ピサ(イタリア) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
50