2016/10/15 - 2016/10/15
28位(同エリア173件中)
玄白さん
栃木県東部を走る真岡鉄道は毎週末に一日一往復のSLを走らせている。北真岡駅の北側500mほどの所は、春になると菜の花畑と桜並木の間をSLが走り、撮り鉄の皆さんにとっては絶好の撮影ポイントとなる。前日から夜を徹して場所取りするカメラマンで大混雑することで有名だ。
そんな春の撮り鉄撮影ポイントに、今年から秋にコスモスを植えて、秋も観光客やカメラマンを呼び込もうという企画が始まったことを知り、出かけてみた。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車
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撮影ポイントは田園地帯で駐車スペースがない。そのため、真岡鉄道は、真岡駅前SLキューロク館駐車場に車を停め、鉄道で北真岡駅に移動するように呼び掛けている。そのアナウンスに従うことにした。
写真は真岡駅舎。駅舎がSLをモチーフにしたデザインになっている。それほど、真岡鉄道にとってSLは経営の要になっているようだ。真岡駅 駅
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駅舎隣りのSLキューロク館。大正時代のSL、9600型蒸気機関車やデゴイチ(D51型蒸気機関車)などが展示されている。後で立ち寄ってみることにして、まず北真岡駅へ。
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撮影場所確保が大変だろうと予想して北真岡駅から歩いて行ってみると、下りSLの通過時刻11:15より3時間前だが、予想外に人が少ない。春には、畑の畦にびっしりと三脚とカメラの砲列が並び、こんな時間では割り込む余地は全くないらしいのだが、今日は、こんなにまばらだ。こんなだったら、3時間も前に来る必要もなかった。
北真岡駅 駅
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コスモス畑の畦をウロウロして撮影ポイントを探す。まずは、汽車なしでコスモス畑を試し撮り。
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花は朝露に濡れている。
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下りの普通列車が来た。朝夕は一時間に2本、昼は1本というローカル鉄道である。朝は2両編成になるようだ。
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イチオシ
この撮影場所は、今春SNS上でカメラマンのマナーの悪さが話題になったところ。地元の人が丹精込めて栽培した菜の花を、撮影ポジション確保のため踏みにじったり、線路脇の真岡鉄道の設備である柵に脚立を固定したりといった不埒なカメラマンに、とうとう真岡鉄道が公式フェイスブックで、「マナーを守れない撮り鉄はここに来るな」と宣言したのである。ネット上だけでなく、地元ローカル紙でも取り上げられた。
ことの経緯は、例えば
http://news.livedoor.com/article/detail/11410034/
などにアップされている。 -
一本列車が通り過ぎると、次の列車まで時間を持て余す。
コスモスを撮ったり、居合わせた人と雑談したりして時間つぶし。 -
青空をバックにもう一枚。
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今度は上り列車。SL撮影本番に備えて、予行演習だ。
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9時を過ぎて通勤通学時間帯が終わると一両編成になる。
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前ボケのコスモスと後ボケの列車を入れて、伸びあがって咲いているコスモスを狙ってみたが、構図はイマイチ!
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列車はのんびり走っているようだが、撮影していると早い。
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11時20分、お待ちかねのSLがやってきた。白い煙を吐き警笛を鳴らしながら接近してくる。電気機関車の「ピーッ」という甲高い警笛と違って、SLの「ボォーッ」というふくよかな音色の警笛は、どこか哀愁が感じられ、鉄っちゃんでなくとも魅かれる。
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黒煙は石炭を燃やす煙だが、この付近は平坦なので、そんなに出力は出していないようだ。撮影する者からすると、もっと派手に煙を出してくれた方がカッコいいのだが・・・
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イチオシ
オッ、ここでまた警笛の白煙が上がった。サービスなのか、マナー違反で線路の敷地に近づきすぎたカメラマンがいて、警告したのか?
見まわしたところ、今日はそんな不届きなカメラマンはいないようだ。 -
3時間待って、SL撮影は10秒足らずで終了。
うまく撮れたという自信は全くなし。せっかく初めてSL撮影に来たので、上り便のSL撮影にもチャレンジしよう。さらに4時間も待たねばならないが・・・
本当の撮り鉄さんだったら、SLを追っかけて、茂木方面に行き、転車台に乗っている駅構内のSLを撮影したりするのだろうが、そこまでの思い入れはない。 -
また、コスモスのアップの写真を撮る。
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ミツバチが蜜を吸いに飛んできた。
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青空に映えるコスモス
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漫然とコスモスを撮っていたが・・・
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午前中最後の列車がやってきた。
試しに流し撮りをやってみたが、見事に失敗!流れ方が少ないし、列車はブレてしまった。もう少しスローシャッターにしないとだめだな。列車をブレずに止めるのが難しい。玄白の腕前では、流し撮りは難しすぎる! -
昼食時になったが、周りにはコンビニも食堂もない。時間はたっぷりあるので、何か面白い被写体はないか探しながら、ぶらぶらと線路沿いを北真岡駅から真岡駅まで歩いてみた。面白いものは全くなし。
真岡駅前の蕎麦屋で軽く昼食を摂ってから、SLキューロク館の見学をしよう。見学は無料である。
手前がキューロク館、奥が真岡駅舎。2つともSLの形をデザインしたよく似た建屋である。
SLが2台。建物の中に鎮座しているのが9600型(通称キューロク)、左の屋外に展示されているのがD51型(通称デゴイチ)。 -
デゴイチ
戦前の鉄道省(のちの国鉄)が設計し、戦時中の大量貨物輸送用として1100台以上が量産された日本の代表的SLである。鉄道ファンでなくとも、愛称「デゴイチ」は多くの人が知るところである。戦後は客車牽引用としても1960年代まで日本各地で現役で活躍していた。 -
キューロク
9600形は、デゴイチより古く大正2年から製造が開始された貨物用蒸気機関車。デゴイチより使い易い機関車として重宝され、全国で800両近くが運用されていたという。あとから誕生した他の形式の機関車が引退しても働き続け、1976年3月まで室蘭本線追分機関区で入換用として3両の9600形が地道に働いていた。これが、国鉄最後の蒸気機関車だった。9600形は、国鉄の蒸気機関車の歴史の幕引きをして現役引退した。 -
すでにボイラーの蒸気で動かすことはできないが、圧縮空気で極く短距離なら動く程度の保存状態の良さだという。そのため、観光用として日曜、祝日のみ一日3回、館内から屋外に敷かれたレール上を50mほど動かすイベントが行われているそうだ。
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機関車内部にも立ち入れる。パイプやら計器が複雑に入り組んでいる。
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キューロクには、これまたレトロな客車が一台連結されている。スハフ4型という型番の昭和29年に製造された三等客車で、北海道で急行「ニセコ」の旅客車両として昭和62年まで運用されていた。
昭和の匂いたっぷりだ。 -
午前中、隣で撮影していた方から、真岡駅から列車で移動しなくても、撮影ポイントの近くの大前神社境内の駐車場が利用できるとアドバイスされたので、そちらに車で移動。
大前神社 寺・神社・教会
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大前(おおさき)神社拝殿。この神社、祭神は大国主命(七福神でいえば大黒天)と
事代主命(七福神の恵比寿に相応)。
来月は七五三なので、すでに幼い子供を連れた若夫婦たちが七五三の参拝に訪れている。 -
2柱の祭神、大黒天(右)と恵比寿(左)の木彫りの像が拝殿入口に安置されている。ちなみに神話では、大黒天と恵比寿は親子ということになっている。
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拝殿正面上部には色鮮やかな彫刻が施されている。
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拝殿奥の本殿。桃山時代末期の創建で、軒には1707年、藤田馬子平治という江戸時代の彫刻師による彫刻の数々が据えられている。1707年といえば、富士山の宝永火口が大噴火した年である。
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ウサギの彫刻がある。祭神である大国主命と言えば、因幡の白兎の物語に結び付く。それに因んだ彫刻であろう。
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この神社の目玉は、巨大な恵比寿像。大谷石製の高さ7mの台座の上に高さ13mの恵比寿像が屹立している。抱えている鯛の大きさも5mもあるという。平成元年に建立したものだそうだ。日本一大きい恵比寿を謳い文句にしているが、なんとなく俗っぽい印象で、神域にふさわしくないような・・・
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境内の無料駐車場から300mほど歩いたところで、午前中の撮影ポイントへ。
午前中より人出が増えている。 -
上りのSL通過まで、まだ40分ほどあるので、飽きもせず、コスモスの撮影。
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イチオシ
青空をバックに。
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ピンクの前ボケにピンクの花
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本番に備え、もう一度練習。
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前ボケを入れて
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いざ、本番。
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イチオシ
今度は警笛を鳴らしてくれない。
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イチオシ
真横から撮影。機関士の顔が見えている。
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あっという間にSLは過ぎ去り、皆さん帰り支度を始めている。もう少しだけコスモスを撮影して撤収しよう。
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なかなか気に入ったカットが撮れない。
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コスモスはちょうど見頃だが、今月いっぱいくらいは持ちそう。
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望遠で花の密集感を出してみた。
春の菜の花と違って、秋のコスモスは、今年から始まったばかりなのであまり知られていないようだ。今日集まっていたカメラマン達はほとんど県内の人達だったようだ。
わずか20秒の撮影時間のために半日近くをここで費やした。こんなことができるのも、リタイアして自由人となった特権である。これからも、この特権を生かして楽しむことにしよう。当然ながら、連れ合いは、こんなヒマ人の相手はしてくれない。
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