2006/03/01 - 2006/03/03
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Dwind_999さん
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台南から台湾南西部の高雄へ移動し、そして一気に東部の花蓮へ。
花蓮観光のハイライトはもちろん太魯閣渓谷。
圧巻の自然の造形に目を見張りました。
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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3月1日(水)、8時過ぎにチェックアウトして小雨の降る中、台南駅へ向かいます。
気温12度の肌寒い朝。 -
台南駅からキョ光号81次(運賃83元=\307)に乗って約40分、10時過ぎ高雄駅に到着。
ここで明日の花蓮行きの切符を購入。
718元(\2656)。台南駅 駅
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高雄駅から見た南側の光景。
駅の周りは拡張工事をしていて雑然とした雰囲気。
台湾第2の都市高雄は台湾随一の工業地帯で、大型貨物船やコンテナ船が行きかう高雄港は海の玄関口として活況を呈しているそうです。高雄駅 駅
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駅前の南華路辺りにいくつか安宿があり、その中の「高源大旅社」という安宿にしました。
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決して期待して入ってはいけない、大旅社の部屋。
ビルの5階にある400元(\1480)の部屋に入室。
蚊が飛び回っていたので、さっそく「滅飛定時液體電蚊香器」に頑張ってもらいます。 -
ホテルを出て、まずは昼食。
適当に歩いていると、台湾でよく目にする「自助餐」とか「自助式」と呼ばれるセルフサービスの食堂を見つけました。
鶏肉、魚、卵焼き、豚の角煮、鶏肉とニラの煮付けを少しずつ取り、ご飯をついでもらって、最後に会計。
全部で90元(\333)と割安感があります。 -
高雄駅近くの林森一路にあるネットカフェ「港都網首頁」に入りました。
ブラウン管のディスプレイがずらりと並ぶ、一昔前の光景が懐かしい。
若者たちがオンラインゲームなどを楽しんでいました。 -
料金は1時間10元(\37)で、10元コインを入れると時間がカウントダウンしていきます。
30元のコーラを飲みながらメールしたり。 -
「帝冠式建築」の和洋折衷様式で建てられた、1940年(昭和15年)竣工の旧高雄駅の駅舎。
現在は「高雄願景館」という名前の資料館になっているそうです。 -
高雄駅前の市バスのターミナルから248番のバスに乗って旗津半島へ向かいました。
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ガイドブックによるとバスの運賃は12元、しかしお釣りは期待できないから、15元入れました。
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鼓山輪渡站でバスを降り、小型のフェリーに乗船。
10元(\37)。鼓山輪渡站 (鼓山フェリーターミナル) 船系
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フェリーに乗って高雄港のすぐ向こうにある旗津半島に向かいます。
この島、もとは南側が陸続きだったのを船を通すために切り開いたそうです。 -
約10分で旗津輪渡站に到着。
旗津輪渡站 (旗津フェリーターミナル) 船系
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旗津輪渡站前から延びる廟前路。
閑散としています。 -
旗津名物の輪タク(人力三輪車)が道路脇にずらりと待機。
平日だからなのか、運ちゃんも暇を持て余している様子。 -
右手に、航海の守護神「媽祖」を祀っている1691年創建の「旗後天后宮」があります。
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廟前路を進んで、旗津海岸公園に来ました。
海からの風が吹いてちょっと肌寒い。
野良犬たちも砂浜にうずくまっています。
サーフィンをしている男たちもいました。 -
駐車場には台湾の老人会らしき人たちを乗せた観光バスが並んでいました。
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海岸と平行して走る旗津三路沿いには、魚屋や海鮮レストラン、お土産屋が軒を連ねていて、海産物売り場では老人会の人たちが買い物を楽しんでいました。
旗津半島 散歩・街歩き
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路地に入った所で目にした文具店。
繁体字の羅列がなければ、日本の町の文具・雑貨店と何ら変わるところがない。 -
高雄市内に戻ってきました。
愛河の横を走る河西路の陸橋から見た、蒋介石の銅像が建つ公園。 -
1938年(昭和13年)に日本の清水建設が建てた旧高雄市役所。
現在は高雄市立歴史博物館になっていて無料なのでちょっと入ってみました。高雄市立歴史博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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第一から第四までの展覧室があり、高雄の歴史に関する所では、「日本時代的記憶」と題して展示されていました。
日本統治時代にはインフラの整備が進められ、工業・経済が大いに発展した台湾、その一方で大東亜戦争の時には、表向きは台湾特別志願兵として日本軍に徴用された約21万(戦死者は約3万人)の台湾人の悲劇があります。
他に二二八事件の特設展示もありました。 -
夜には橋がライトアップされ、デートスポットにもなっている愛河。
日本統治時代に運河として開拓されたかつての「高雄運河」。 -
中央分離帯に椰子の並木が続く高雄市内の通り。
歩道上のバイクの群れは、台湾ではもうお馴染みの光景。 -
16時半、歩き疲れたので中華三路沿いにある「高雄牛乳大王」で一休み。
元祖パパイヤミルク(60元)とショートケーキ(35元)をいただきました。
フルーティー&ミルキーのバランス良い味で美味しかったです。高雄牛乳大王 (中華三路店) スイーツ
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牛乳大王の後、少し南に下って「大立伊勢丹」の食料品売り場であんパン(28元)とソーセージパン(20)を買って食べ、10階の紀伊國屋書店を覗いてみました。
日本の書籍は通常の倍近い値段。
伊勢丹から西へ少し行くと、若者たちで賑わうスポット「新堀江商店街」があり、衣料品、アクセサリー、雑貨などの露店や食べ物屋台がずらりと並んでいて、肉団子をちょっとつまみ食いしました。
18時頃の日が暮れてきた高雄の街。 -
ずらりと並んだ、映画館入り口の映画ポスター。
おおっ、「電車男」のポスターが
キタ―――(゚∀゚)―――― !! -
地下鉄工事が行われている中山一路を、北に進んでいきます。
黄色のタクシーとバイク軍団がどこでも目に付く高雄の街。 -
18時半、中山一路と中華三路の間にある六合夜市にやって来ました。
300mに渡って小吃などの軽食屋台を中心に、港町高雄らしく、海鮮料理を扱う店も多い。六合夜市 市場
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夜市が始まったばかりなので、人通りはまだ少ない。
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「中式弁当」の店で、安上がりな寂しい夕食。
たまにはほっぺたが落ちそうなほどのご馳走にありつきたいけど、落ちるのはヨダレばかり。 -
チキンフライとおかず3品に、ご飯とスープ。
全部で50元(\185)。
油を吸い込んだぶ厚い衣がけっこうお腹をふくらませてくれます。 -
ダルメシアンのイラストが可愛い、建明客運(飛狗巴士)のバス。
高雄駅前の建国二路には、何とか客運と名の付いたバスターミナルがいくつもありました。 -
高雄駅前の建国二路の通り。
セブンイレブンでミネラルウォーターを買ってホテルに戻ると、狭いフロントにいたおばちゃん二人組に声をかけられました。
ニヤニヤしたその口から、「おじょうちゃん」という日本語が出てきました。
最初すぐには意味がわからなかったけど、なるほどそちらの話か。
私もちょっと笑いながら手を横に振って断り、窮屈な階段を登って部屋に戻りました。
「君子危うきに近寄らず」
ぜんぜん君子じゃないけど。 -
3月2日(木)、8時に大旅社をチェックアウト。
大旅社前の南華路にいた、ちまきや小籠包などを売る車の屋台。
ちょっぴり食指は動いたけど・・・。 -
跨線橋から見た高雄駅のプラットフォーム。
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高雄駅8時27分発の自強號2059次で花蓮へと向かいます。
自強號は特急列車で停車駅も少なく早く着きますが、その分運賃も718元(\2657)と高い。
座席もゆったりとして、体の小さい私には広すぎるくらい。
隣に座っていた若い女性が何か話しかけてきて、私が日本人だとわかると大袈裟なリアクションをします。
ガイドブックの地図を女性に見せ、台湾を一周しているんだよ、とちょっと自慢げに話しました。
今回の旅では台湾人によく間違えられ、道を尋ねられたりすることが何度もありました。 -
列車は台湾南部の南廻線を走って台東を通過し、さらに北上して台湾東部の花蓮駅に着いたのが12時半。
約4時間の鉄道の旅。
高雄から一気に花蓮まで来てしまいましたが、ちょっと急ぎ過ぎた感があり、台東で1泊すればよかったな。花蓮駅 駅
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花蓮駅前右手にある旅遊服務中心(観光案内所)に寄って、パンフレットなどをもらいました。
案内所前で片言の日本語を話すおばちゃんたちが、太魯閣渓谷ツアーや宿の斡旋をしようと声をかけてきますが、前回のインド旅行でインド人の執拗なプッシュを経験したあとでは、おばちゃんたちの声掛けは可愛いささやきのようなもの。
駅前のバスターミナルから、バスに乗って花蓮客運総站(旧駅跡)まで移動。
運賃は20元(\74)。 -
10数分で総站と呼ばれる旧花蓮駅跡に到着。
この辺り一帯が花連の繁華街。
今夜の宿を探すため、通りを行ったり来たりして、結局「龍興賓館」というところに決めました。
安宿の「賓館」は台湾ではラブホテルを兼ねているところが多いらしい。
簡素な作りですが内装も何となくそれっぽい感じ。
1泊600元(\2220)で2泊することにしました。 -
総站(旧花蓮駅跡)から北西へ延びる中山路は新站(花蓮駅)へと続きます。
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14時過ぎ、宿近くの中山路に面した店で遅い昼ご飯を取りました。
鶏の骨付きもも肉の照り焼きにご飯と野菜がついて、75元(\278)、ビールが40元(\148)。
美味しかったです。 -
町角の全家便利商店(ファミリーマート)。
コンビニをよく見かける台湾ですが、セブンイレブンが一番多いようでした。 -
林森路にある花蓮市公所(市役所)。
さすが中華圏、赤に金文字と派手な入り口外観。 -
中山路から林森路に入ると、橋向こうの突き当たりに美崙山公園があり、その一角に花蓮忠烈祠があります。
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しかし閉鎖中なのか、入口の階段には進入禁止のテープが張られ登ることが出来ない。
左の方に別の階段があったのでちょっと上がってみました。 -
花蓮忠烈祠は中華民国軍兵士の英霊と鄭成功を祀ってい所。
朱色の中国宮殿様式の建物で、境内には花蓮特産の大理石が敷き詰められている。
人が誰もいないので、辺りはひっそりとしていました。美崙山公園/花蓮忠烈祠 広場・公園
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花蓮駅前にある「曽記麻薯」という餅屋さんに入りました。
柔らかい小さな餅が1つ10元(\37)。
小豆、緑茶味、ピーナツ味、フルーツ味、ココナツ味など、数種類の餡があり、甘党で餅の好きな私には素通り出来ない店。
5個買って、店の中で黄色の椅子に座ってワーゲンを眺めながらいただきました。
「曽記麻薯」は旧駅辺りにも2軒あり、他にも阿美餅など、花蓮には餅屋さんが多いようです。曽記麻薯 (中山路店) 専門店
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花蓮駅前の広場に建つ、台座に博愛の文字が刻まれた孫文の像。
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花蓮駅から国連五路を下ってきたところに、パチンコ屋が。
台湾にもパチンコ店があるとは知らなかったな。 -
消防署そばの歩道のブロック塀に描かれていた、消火活動の絵。
子供たちが描いたのだろうか、絵本のようなかわいらしさ。 -
日暮れが訪れた17時半頃の花蓮の町。
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中華路辺りの食堂に入って夕食にしました。
魯肉飯と煮卵で20元(\75)、つみれ入りスープの魚丸湯が20元(\74)、缶ビール35元(\130)。 -
牙科というすごい名前の看板を見つけました。
台湾や中国では歯科のことを指すらしい。 -
19時過ぎの中正路か中山路。
総站の繁華街は、中正路、中山路、中華路が交わるトライアングル付近に集中しているけど、どこも同じような光景に見えて方向が分からなくなる。
何度も同じ所を通ったりして、方向音痴気味の私にとっては「魔のトライアングル」でした。
このあと宿に戻り、洗濯とお風呂。
1階のテレビが夜12時くらいまでうるさかった。 -
3月3日(金)、まだ夜も明けきらぬ6時過ぎに宿を出て、朝から小雨が降り続く中を6時40分発の花蓮客運バス(121元=\448)に乗って「太魯閣渓谷」へ向かいました。
花蓮を出て北上したあと新城から西に進路を変えて内陸部へと入っていき、約1時間で「燕子口」に到着。
燕が岩穴に巣を作ると言い伝えられてきた「燕子口(イエンツーコー)」でバスを降りたのは私一人だけ。
乗るときに運転手に燕子口と書いたメモを見せていたので、着いたら教えてくれました。
傘を差して、いよいよ「太魯閣渓谷」歩きの始まり。燕子口 洞穴・鍾乳洞
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太魯閣渓谷一帯の山岳地帯が国家公園に指定されている、台湾を代表する景勝地。
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台湾内陸部の3000m級の山々が連なる中央山脈から、東の太平洋へと流れ込む立霧渓の急流によって浸食された大理石の断崖絶壁。
それらが20㎞も続く、圧倒的な迫力を持つ太魯閣渓谷。 -
切り立った幅の狭い峡谷。
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所どころに落石注意の道路標識があり、時々崖上を見上げてみたりするけど落石注意といってもどう注意していいのやら。
雨が降り続いた後などは徒歩での見学は避けた方がいい、とガイドブックなどには一応書かれていたけど。 -
約50年前、大理石の断崖を削り、岩肌をくり貫いて造られた「東西横貫公路」は、212名もの殉職者を出す難工事の末に完成したそうです。
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歩き始めて約1時間後の8時半過ぎ、太魯閣渓谷最大の難所といわれた九曲洞に来ました。
九曲洞 自然・景勝地
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この硬い岩盤を、ほとんど人力だけで堀り進めたといわれる、素堀りのトンネルが続きます。
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お気楽に景観を楽しみながらも難工事の苦労に思いを馳せつつ、九曲洞を歩いて行く。
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槌やノミの削り跡も生々しい、剥き出しの岩盤のトンネルが、蛇行する渓谷に沿って続いています。
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最大の難関工事だった九曲洞は、今は私たちの目を楽しませる最大の景勝ポイントになっています。
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雨も上がり、自然の造形美に目を見張りながら歩きます。
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この辺りの大理石の埋蔵量は3000億トンもあるとされ、さらにその下には、翡翠、サファイア、猫目石なども埋もれているとのこと。
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尖った岩盤が道にせり出しているところを歩くときは、石が崩れ落ちてこないかとちょっと恐い。
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蒋介石が母を記念して造ったといわれている、大理石造りの慈母橋と慈母亭が見えます。
慈母橋 建造物
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10時、合流のところにある吊り橋。
かなり高い位置にあって、橋が揺れると足がすくんでしまい、恐ろしかった。 -
緑水地質景観展示館を少し見学してから、山の淵を歩くハイキングコース「緑水歩道」へと進みました。
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緑水歩道の山道を歩いて行きます。
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断崖を回り込むようにして造られた狭い歩道。
景観とスリルを味わえますが、手すりがあるので一応は大丈夫。
落石の心配はつきまとうけど。 -
途中、向こうからやってきた欧米人のカップルが、ハ~イと声をかけながら通り過ぎていきました。
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見ていても飽きない渓谷の風景。
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太魯閣渓谷観光の終点、天祥に近づいてきました。
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約2㎞のハイキングコースの緑水歩道を1時間かけて歩き、11時半頃になって天祥に到着。
燕子口でバスを降りてから4時間弱をかけ、太魯閣渓谷の大自然の彫刻の如き景観を堪能しながら歩いてきました。
橋の向こうの小山に七重の塔「天峯塔」が見えます。 -
太魯閣渓谷入口から西へ20㎞地点にある天祥はこの辺りの観光の中心地だけに、宿泊・飲食の施設が何軒か集まり、観光センターや郵便局もあります。
海抜480mの所にある天祥、この日は風も時おり吹いて肌寒い。 -
天祥の食堂に入って昼食にしました。
チキンと香腸、もち米を蒸した竹筒飯、それに缶ビール。
全部で170元(\630)。
昼食を済ませて近くを少しぶらついたあと、12時40分のバス(145元)で花蓮総站に戻りました。 -
途中また雨が降り出してきました。
天祥を出て1時間ほどたった頃、近くの小学生たちがバスに乗り込んでくると、私と運転手だけだった車内が、急に賑やかになりました。
途中の停車したバス停では、運転手も降りて店で何か買い物するというのどかさ。そののんびりムードがまたいい。
子供たちがピーナツの入った袋を順繰りに手渡して回し、少しずつ取って食べ始めましたが、私を台湾人と思ったのかどうか知りませんが、そのピーナツの袋が私の所にも回ってきたので少しいただきました。 -
前の座席の方にカメラを向けて写真を撮っていると、それを目にした後ろにいた子供たちがワーっと歓声を上げ、写りたがる仕草をするので、一枚シャッターを切りました。
子どもたちのフレンドリーな笑顔に、太魯閣歩きの疲れもいく分癒されます。 -
14時半過ぎ、花蓮総站に戻ってきました。
さっそく「曽記麻薯」で餅を5個(55元=\204)買い、小雨の中、海岸沿いにある南浜公園に行って海を眺めながら食べました。
夕食は昨日と同じ店で、牛肉炒飯と缶ビール。
夜食用にまた餅を4つ買って宿に戻りました。
この日の歩行距離は23㎞。北浜公園/南浜公園 広場・公園
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