2016/10/04 - 2016/10/12
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グラウチョさん
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今回,初めてギンジェー(齋食祭)の期間中にタイに滞在していました。これは【その1】ウボンラチャタニー篇,【その2】バンコク篇からの続きです。
スラータニーでは齋食生活を堪能しました!
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 3.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- タイ・スマイル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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スラータニーに到着した翌朝。朝食を物色するために街へ出ていたら,いきなり現れた異形(いぎょう)の行列!
手には太刀,半裸の胸には流血がだらだらです・・・(よく見たらペイント)。 -
うわわ,頬を剣で刺し貫いています・・・プーケットの齋食祭でそういうのがあるということは聞いていましたが,スラータニーでもしっかりやっておりました。
ウボンで見たパレードとはかなり趣が異なります。 -
家々の軒先に祭壇が設えてあり,そこにお供物(くもつ)や線香が並べられています。
異形の神様がそこで呪文を唱え,聖水を撒き,戸主にお札を与えます。
戸主はそれをずっと拝んでいます。 -
異形の神様には白装束のお付きの人々がいます。お付きの人は,頬を貫いた剣が肉とくっついてしまわないように刺し口に水をかけてあげています。
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次はお神輿です。これがまた恐ろしい。ものすごい量の爆竹がばんばん炸裂する上を「裸足で」お神輿が練り歩きます。
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日本にも修験道の火渡りはありますが,スラータニーのはいかにも「そこらへんの青少年」が歩かされている感じがしてハラハラします。
「爆竹の量を間違え・・・スラータニーの14歳死亡,ギンジェーの祭りで」とかいう記事が新聞にしれっと載って終わりそうな怖さとでも言いましょうか。 -
齋食祭を主導するのは華人系のお寺です。
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期間中は毎日三食ともお寺で給食があるようでした。
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時間になると檀家の人々がジブラの円筒重を持って寺に現れます。
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配給の様子。写真を撮っていたら,境内の食堂で食事をしていくように誘ってくれました。
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境内に立つ大観音像。
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境内には齋食祭の祭事のスケジュールが張り出してあります。
漢語でも書いてくれていたのでよく判りました。 -
アジアを旅していると華人系の団体を目にすることが多いですが,「○○福建会館」とか「○○潮州会館」とかは出身地による地縁の団体で「○○●氏宗親会」などというのは氏を同じうする血縁の団体なのでしょう。
今回ウボンとスラータニーで見た限りでは,ギンジェーを主導していたのは慈善団体系でした。名称でいうと「○○徳善堂」や「○○善壇」など。そのためパレードに使われている車の多くは救急車でした。
ここらへんのことは詳しく調べてみると面白いのかもしれませんね。 -
ここからは齋食グルメ記です。
まず朝食はパトンコー+ブラックコーヒーのほぼ一択(25THB)。
齋のジョクorカオトム(お粥)を探したのですが見つからず。
ギンジェーでは牛乳・乳製品が禁忌なのでパン類はほぼアウト(セブンで齋のパンは売っていますが毎日コンビニのパンというのもつまらないので)。
写真は中心街のターペーホテル隣の「パトンコープラス」さん。朝しか開いていません(9時ころまでがコアタイム)。菊花茶のポットをサービスしてくれます。
安くて美味しい。おすすめ。 -
昼と夜は皿飯街道を驀進します。
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これはショウガのココナッツミルクカレー。
生の甘長が入っていますがまったく辛くない品種なのでパプリカのような感じです。
カレーは甘口仕立てでショウガの辛味との相性が最高! -
こちらは小松菜の煮込み。干椎茸や豆腐製品(またはソイミート)と一緒にくたくたに煮いてあります。シンプルな醤油味で,日本人にはたまりませんなあ。
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皿飯にしてもらったのがこれ。ココナッツカレーの相棒はライスペーパーと香草のヤムです。
美味しすぎてごはんが足りません~! -
齋食はダシや調味料に制約があるので素材の味を活かした料理が比較的多く,日本人の舌によく合います。
写真の皿飯の「なんきんの煮いたん」はこれまでタイで食べた中で一番美味しかったかも。相棒は豆腐の甘辛煮ですが粒胡椒がピリッと効いていたのが新鮮。 -
齋食をしている限り,タイで陥りがちな「野菜不足」になる心配は皆無です。
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次は麺類いきます!
南部ではギンジェーのときにミースア(長寿麺)を食べるようです。
パッタイは多くのお店で作り置きにしていますが,一食ずつ炒めてくれるお店を見つけたら通ってしまいます。 -
手前左側のオレンジ色のパッタイ。
色使いといい,具は厚揚げが申し訳程度に入っているだけであることといい,非常にジャンキーな感じがします。
しかし無茶苦茶に美味しかった(笑)! 麺がココナッツミルクと油をたっぷり吸い込んでいてこってり甘口。
店のおばさんに何という名前のものか聞いたら「パッタイだよ」の一言。
「ソシタラココニアルノ全部ぱったいアルヨ。コレ何トイウぱったいアルカ?」と食い下がったのですが,おばさんは「これはミースアだろ,こっちはセンヤイ。そしてこれがパッタイ。分かったか?」と全然納得できないお答え。
どなたかご存じでしたら教えてください~。 -
ギンジェーのときに賑わうのがカノム(甘味)屋台。
しかしどんなに目移りがしても買うのはすぐに食べられる分だけ。
部屋に数時間も置いていたら蟻の黒だかりの出来上がりです・・・。 -
これはカオトム・クルック。
芯にある赤紫色のものはバナナ。蒸すとこんな色になる品種のバナナなのです。
味わいはバナナ風味のあくまき。お砂糖をまぶしていただきます。 -
カノム・カイノックグラターの屋台です。
カイ=玉子,ノックグラター=うずらです。 -
中は空洞でさくさくした歯ざわり。
冷めると油が回ってしまうので熱々をつまむのがベストです。 -
こちらはカノム・トゥアペープの屋台。
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蒸した緑豆とココナッツファインを餅にたっぷりまぶして巻いたものです。
甘味はついていないので胡麻入り砂糖でいただきます。 -
これはなんきんの蒸しパン。椰子砂糖(パームシュガー)で深みのある甘さになっています。
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これはカノム・ブアンタイです。とても甘くて,手作りのしっとりゴーフル(?)というような食感なのですが,実は白いクリーム状のものがメレンゲなので齋カノムではありません。齋明けまで我慢しましょう。
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こちらはロティ・サイマイの屋台。こちらは齋の旗が立っています。今では大手スーパーで実演販売をしているのを見かけますね。
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そしていよいよ齋食祭最終日の夜です。またまたパレードが繰り出します。
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何となく30年位前の日本の暴走族を思い出してしまいますが(笑),こちらはれっきとしたお祭りです。
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夜10時頃からドンドンと花火が上がり,街中はおびただしい数の爆竹の炸裂で市街戦のような有様です。硝煙がもうもうと立ち籠めています。
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さて,私自身のギンジェーはどうだったかというと・・・齋食グルメに夢中で酒を飲むことをほぼ忘れていました! はたしてやすやすと9日間の禁酒・齋食を守りきった上,明けてからさらに数日間は酒を飲まずに齋食を続けていましたとさ。めでたしめでたし。
来年もギンジェーやっちゃおうかな。
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