1987/09/07 - 1990/05/05
2111位(同エリア3036件中)
みどくつさん
1988年9月、イスタンブールからバスでベオグラードへ到着。
次にベオグラードを夕方発の列車に乗って、午後11時15分にブダペスト東駅へ。
ハンガリーは、この時代はまだ社会主義国だった。
ただ、かなり自由主義的な雰囲気があった。
そこでハンガリー旅行が、ちょっと変わった旅をしてみたい旅行者の間で、大人気だった。
一般の社会主義国はビザを取ること自体が大変だったが、ハンガリーのビザは簡単に降りたしね。
僕自身も、(旅行記を読んでいればわかるけれど)ユーゴスラビアのベオグラードでハンガリーのビザを取った。
しかも、午前に申請して、お昼には発行されたからね。
何しろ夏の旅行シーズン終わりかけの、ブダペスト東駅だ。
駅の待合室には欧米人の若者たちが、椅子ばかりか床にごろ寝していた。
列車が到着した後、駅を歩いていると、日本人の美人女子大生がいた。
彼女はロシア語専攻の大学生で、僕は京大でなぜかロシア語の単位をとっていた。
気が合うのでいろいろと、ロシア話を聞く。
そこに、中国人の女子大生が入ってきた。
彼女は、どう考えても中国共産党の大幹部の娘だ。
ずいぶん贅沢な話をしていたよ。
ちなみにこの3人の話は、フランス語でやってたんだけどね(笑)。
中国人の学生はフランス語をしゃべるが、英語が話せなかったんだ。
世の中いろんな人がいるものだよね。
僕の知人にも、フランス語の先生をしているのに、英語が不得意という人がいたし。
ただ、僕が考えても、フランス語の方が英語よりも簡単だけどね。
それは、フランス語の話で、書いてみますね。
話をしていた、日本人女子大生さんは、深夜ベオグラード行きの列車に乗って去っていった。
そのあと、僕はアーミージャケットを着たまま床で寝る。
だんだん周囲が明るくなってきても、動きが全く取れない。
なぜって、ハンガリーの通貨フォリントがないから(笑)。
駅のキオスクはオープンして、買いたいものがある。
でも、とにかくドルの現金を出しても、受け取ってくれないんだ。
駅の両替所が午前7時にオープンする。
それを待って、旅行者の長い列が出来る。
僕は列で僕の前に並んでいた、背の高いフィンランド人の30歳前後の、いかにも知的な女性と話をしていた。
話はヨーロッパ旅行と、ブダペストの宿のことだったかな。
この時代のハンガリーでは、正式に政府が決めたホテルに泊まると、ものすごく高かった。
すると、泊まるところは民宿になる。
それでも、一人で泊まるよりは2人の方がもちろん安くつくわけだ。
で、僕はこのフィンランド人の女性と一緒の部屋に泊まれないだろうかと、考えた。
ただ、僕は一人旅に慣れているし。
でも、女の子と一緒だと、なんか疲れるなーと、考えたよ。
なにしろ、ベオグラードからブダペストに着いて、待合室の床にごろ寝してよく眠れてない。
疲れることを考えたくなかった。
彼女は両替を済ませて、互いに旅の無事を祈って、去っていく。
いやはや、なかなか格好いい女性だったよ。
僕も両替を終わって、時間つぶしに、駅の中をうろつく。
だって午前7時過ぎだと、まだ町が動き出すには早すぎるからね。
すると、日本人の旅行者を見つける。
彼はロンドンから列車に乗り続けて、ブダペストへ到着したばかりだという。
彼は安い宿を探している。
僕も安い宿を探している。
日本人同士だと気楽だ。
そのころあったブダペストの民宿紹介所へと一緒に歩いた。
民宿紹介所へ入ったところで、日本人の女子大生と会う。
なぜ僕が彼女を女子大生とわかるかというとだね、この女の子とは、イスタンブールのブルーモスクの前で話をしていたんだ。
二度目に会ったのだから、親しげに話が出来た。
お互いの旅のルートと町の話だけで、何時間も持つしね。
ところが、彼女はもう民宿を紹介してもらっていた。
ただその場所が、中心部からちょっと遠くて、電車に乗っていかなければならない。
彼女はすでに、民宿を紹介されているが、紹介手数料はわずかだ。
また、「民宿へ到着するのが何時よりも遅れたら自動的にキャンセルされます」という紙ももらっている。
つまり、紹介された民宿へ行かなくても、特に問題はない。
民宿紹介所は、別の旅行者を紹介するだけだ。
だったら、3人で泊まればもっと安くなるかも。
ということで、僕は彼女を誘って、男の子と3人で泊まることにした。
町のど真ん中の民宿を紹介してもらった。
民宿の場所は「Wessteyl 4, Ⅳ-30」という場所。
大きなアパートの4階(5階?)の30号室。
おばあさんが1人で住んでいて、部屋を貸していた。
部屋にはベッドが3つあったので、僕が誰がどこに寝るか、適当に決める。
荷物を置いたあと、みんなでブダペストの観光名所へ行ったんじゃないかな。
そうそう、僕はこのときに、チェコスロバキアへ行くつもりだった。
だから、僕1人別れて、チェコスロバキア大使館にビザを取りにいったんだ。
夕方に待ち合わせをして、みんなで食事に行ったっけ。
1人だと、外でサンドイッチやソーセージを買って、部屋でワインかビールを飲む。
でも、このときは3人だったので、外のレストランへ行った記憶がある。
1988年だと、夕方になると、ブダペストはほとんどの店が閉まっていて、とても暗かった。
町を歩いていて、明かりのついた街角のレストランへ行った。
でも、それほどおいしくなかったね。
値段が高いわけではなかったが、雰囲気が合わなかった。
これが、日本の居酒屋とか、中華料理店だったら、食事も楽しかったと思う。
ところが、ナイフとフォークを使いながら、話をするのは盛り上がらなかった。
ちょっと場違いだったかもね。
僕が思ったのは、「1人で部屋でごろごろしながら、サンドイッチを食べた方が気楽だったなー」ってこと。
それからは、よほどのことがない限り、一人で泊まるようにしているけどね。
【旅行哲学】1人の部屋で本を読みながら、食事をするのが楽しいかも。
- 旅行の満足度
- 4.0
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