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豪快な滝群を間近に見ながら水煙を浴び、激流を遡る沢のぼりは魅力あるもの。装備なしで遡行できる場所の中で関西随一の景観と規模、コースの面白さを誇るのが、琵琶湖に注ぎ込む鴨川(上流域は八池谷)の源流、八ツ淵の滝(滝群の総称で「八淵滝=やちのたき」とも言う)で、八つの滝と淵を主体に大小21の滝で構成されており、「湖国百選・水編」にも選出されている。<br /><br />前半部は沢登り経験者用の直上コースと初心者用の巻き道コースに分かれており、後者は危険箇所がないものの、丸太で組んだ橋を細い針金を掴んだまま、横歩きする箇所もあるため、観光気分で辿れるようなものではない。<br />私は念のため、フェルト底のウェディング・シューズと、膝下まであるウェットスーツのような素材の防水ソックスを穿いて万全を期した。<br /><br />アプローチについてはあまり記憶にないが、JR湖西線の近江高島駅から蛇谷ヶ峰登山口である江若バスの「畑」行の路線バスに乗車し、その手前の「黒谷口」か、もう一つ手前の「鹿ヶ瀬道」で降車したと思う。前者は鴨川の本流沿いを遡るが、降車は支流の川を何本も横断しながら、ガリバー村を過ぎて登山道に入り、40分ほどで本流コースに合流する。どちらも道標は整っている。<br /><br />第一の滝、魚止滝は落差5mほどの主瀑とそれ以下の小滝群で構成されている。<br />第二の滝、障子滝(旅行記表紙写真)は落差10mだが、瀑布の幅が広く、水量も多く豪快。右岸に沢登り経験者用の梯子が掛っているが、ある程度近づいて鑑賞してから登山道に引き返す。<br /><br />第三の滝、落差数mの空戸(からと)の滝までは深いゴルジュ(両岸の岩壁が迫った狭い峡谷)となり、淵と釜が連続しており、その少々手前で巻き道と直上の遡行コースは合流する。<br /><br />第四の滝、大摺鉢は滝の落差は小さいが、滝壺が擂鉢状になっている。<br />第五の滝は規模の小さな小擂鉢だが、その上流には落差15mの滑滝(滝名ではなく、「川床が滑らかな滝」という意)が滑るように流れている。<br /><br />第六の滝、屏風の滝は両岸が切り立っていたか?<br />第七の滝、貴船の滝は八ツ淵の滝最大の滝で落差自体は20m以下(登山地図や文献によって落差数値は大きく異なる)だが、水量が多く、轟音を轟かせており、体感的には30m以上の滝のように感じられる。<br /><br />第八の滝、落差8mの「七遍返し」の滝壺に昔、一斗樽を投げ込んだところ、中味の酒だけがなくなり、樽が七度、浮き沈みを繰り返したという。<br /><br />しばらく小滝群が続いた後、シャクナゲで知られる「オガサカ道」に出るが、降雨になり、山全体が霧に包まれる中、比良登山リフトとロープウェイの山上駅のある北比良峠へと上がった。<br /><br />駅に着くと雨も上がったので、風を直接感じられるリフトの方に乗り、霧で真っ白くなった琵琶湖を見下ろしながら、山麓駅へと下って行った。<br /><br />以前の旅行記でも触れたように、リフトとロープウェイ、「リフト前」バス停からJR比良駅までの路線バスは廃止されているが、現在の市販の登山地図等には北比良峠から比良駅までのコースが掲載されている。

関西随一の沢登りアドベンチャー

8いいね!

1990/09/24 - 1990/09/24

169位(同エリア274件中)

0

18

マローズ

マローズさん

豪快な滝群を間近に見ながら水煙を浴び、激流を遡る沢のぼりは魅力あるもの。装備なしで遡行できる場所の中で関西随一の景観と規模、コースの面白さを誇るのが、琵琶湖に注ぎ込む鴨川(上流域は八池谷)の源流、八ツ淵の滝(滝群の総称で「八淵滝=やちのたき」とも言う)で、八つの滝と淵を主体に大小21の滝で構成されており、「湖国百選・水編」にも選出されている。

前半部は沢登り経験者用の直上コースと初心者用の巻き道コースに分かれており、後者は危険箇所がないものの、丸太で組んだ橋を細い針金を掴んだまま、横歩きする箇所もあるため、観光気分で辿れるようなものではない。
私は念のため、フェルト底のウェディング・シューズと、膝下まであるウェットスーツのような素材の防水ソックスを穿いて万全を期した。

アプローチについてはあまり記憶にないが、JR湖西線の近江高島駅から蛇谷ヶ峰登山口である江若バスの「畑」行の路線バスに乗車し、その手前の「黒谷口」か、もう一つ手前の「鹿ヶ瀬道」で降車したと思う。前者は鴨川の本流沿いを遡るが、降車は支流の川を何本も横断しながら、ガリバー村を過ぎて登山道に入り、40分ほどで本流コースに合流する。どちらも道標は整っている。

第一の滝、魚止滝は落差5mほどの主瀑とそれ以下の小滝群で構成されている。
第二の滝、障子滝(旅行記表紙写真)は落差10mだが、瀑布の幅が広く、水量も多く豪快。右岸に沢登り経験者用の梯子が掛っているが、ある程度近づいて鑑賞してから登山道に引き返す。

第三の滝、落差数mの空戸(からと)の滝までは深いゴルジュ(両岸の岩壁が迫った狭い峡谷)となり、淵と釜が連続しており、その少々手前で巻き道と直上の遡行コースは合流する。

第四の滝、大摺鉢は滝の落差は小さいが、滝壺が擂鉢状になっている。
第五の滝は規模の小さな小擂鉢だが、その上流には落差15mの滑滝(滝名ではなく、「川床が滑らかな滝」という意)が滑るように流れている。

第六の滝、屏風の滝は両岸が切り立っていたか?
第七の滝、貴船の滝は八ツ淵の滝最大の滝で落差自体は20m以下(登山地図や文献によって落差数値は大きく異なる)だが、水量が多く、轟音を轟かせており、体感的には30m以上の滝のように感じられる。

第八の滝、落差8mの「七遍返し」の滝壺に昔、一斗樽を投げ込んだところ、中味の酒だけがなくなり、樽が七度、浮き沈みを繰り返したという。

しばらく小滝群が続いた後、シャクナゲで知られる「オガサカ道」に出るが、降雨になり、山全体が霧に包まれる中、比良登山リフトとロープウェイの山上駅のある北比良峠へと上がった。

駅に着くと雨も上がったので、風を直接感じられるリフトの方に乗り、霧で真っ白くなった琵琶湖を見下ろしながら、山麓駅へと下って行った。

以前の旅行記でも触れたように、リフトとロープウェイ、「リフト前」バス停からJR比良駅までの路線バスは廃止されているが、現在の市販の登山地図等には北比良峠から比良駅までのコースが掲載されている。

旅行の満足度
4.5
観光
4.5
交通
4.5
交通手段
高速・路線バス JRローカル 私鉄
  • 写真では伝わらないが、激流上の傾斜のある梯子橋だけに、やや緊張した。

    写真では伝わらないが、激流上の傾斜のある梯子橋だけに、やや緊張した。

  • 谷中、無数の小滝が懸かっている。

    谷中、無数の小滝が懸かっている。

  • 魚止滝だったか

    魚止滝だったか

  • 上流の障子滝に向けて

    上流の障子滝に向けて

  • 岩盤を滑るように流れる滝

    岩盤を滑るように流れる滝

  • 滑り過ぎ

    滑り過ぎ

  • 傾斜が緩く長い滝。大擂鉢だったか?

    傾斜が緩く長い滝。大擂鉢だったか?

  • 杣橋のような木橋

    杣橋のような木橋

  • 滝を横断しながら遡行して行く。大擂鉢と小擂鉢の間位だったか?

    滝を横断しながら遡行して行く。大擂鉢と小擂鉢の間位だったか?

  • 足元で激流が飛沫を上げる。

    足元で激流が飛沫を上げる。

  • もうすぐ核心部

    もうすぐ核心部

  • 爆音の貴船の滝

    爆音の貴船の滝

    八ツ淵の滝 自然・景勝地

  • 貴船の滝の上部。手前の木と比較しても滝の大きさが分かる。

    貴船の滝の上部。手前の木と比較しても滝の大きさが分かる。

  • 最後の激流

    最後の激流

  • ガレ場のような箇所を流れる

    ガレ場のような箇所を流れる

  • 皆、レインウェアを着用したが、私は折り畳み傘をさして峠へ登ったような記憶がある。若さ故。

    皆、レインウェアを着用したが、私は折り畳み傘をさして峠へ登ったような記憶がある。若さ故。

  • 一般的なリフトより勾配が急な比良登山リフト。それだけに好天時は展望も良かった。

    一般的なリフトより勾配が急な比良登山リフト。それだけに好天時は展望も良かった。

  • 琵琶湖と曇り空が一体化している。

    琵琶湖と曇り空が一体化している。

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