2011/08/01 - 2011/08/01
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旅遊de美食散歩さん
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Cuzco最終日は午前中だけしか時間がなかったので、特にこれをメインにみよう!と思っていたわけではなかったのだけれどせっかくだから、とサクサイワマンへ行ってみました。
特別に期待していったわけでなかったのがかえってよかったのか?!、結果的に私の中では今回の旅行で一番強烈に印象に残ったインカの遺跡となりました。
巨石の石組みの圧倒的なインパクト、そして神秘的な”SUCHUNA”。ペルーのいろいろな遺跡を見た中で、これほどがつんと心に響き、感動した遺跡はないかもしれません。なんとも表現のしようがありませんが、言葉にできないほどのパワーを感じられる場所です。本当に素晴らしかった!!!
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 3.0
- 交通手段
- タクシー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
今日は、Cuzco最終日。早起きして簡単な朝ご飯を食べて、ホテルの人にタクシーを呼んでもらいました。
行先はサクサイワマン”Saksaq Waman”!!バスとかも走ってなくて、歩くかタクシーかって言われたので、迷うことなくタクシー!笑 現地で1時間待ってもらう約束で往復25ソル。安い。
マチュピチュが異様に高いだけで、他はやっぱり物価安いですね。ホテルから高台にあるサクサイワマンまでは約10分くらいの距離。あっという間です。
入口でチケットを買った後、絶対ガイドがいたほうがいいと思ったので、ガイドをお願いしました。サクサイワマン 史跡・遺跡
-
やってきたのは、”私、英語話せます!”というやや頼りなさそうな男性。昨日の街中のお店でも、ここの遺跡の管理や見張りに立ってる人も、ペルーでは障害を持ってる方が働いてるのを割と多くみかけるけれど、このガイドさんも少し障害があって話し方もどもりがち。でもケチュアの血をひいてるということにものすごく誇りをもっているご様子。
いわゆる”お二人はどちらから来たんですか~?”みたいなノリのガイドさんタイプではなく、ここに授業の一環できた生徒を引率してる先生みたいな感じのガイドさんでかなりユニーク!
英語はかなりわかりやすかったです!入口からはいってすぐに遺跡が目に飛び込んできます。 -
ジグザグに組まれた巨石の石組みが、どどーんと目の前にそびえたちます。ほんっとに圧巻です!心を鷲掴みされるとはまさにこのことだと実感。ただただ、すごいっ!!
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”さあ、まず私についてきなさい!”という感じでガイドが始まり、”ここにたってこちらを見なさい。さて、何がみえますか?”とまるで大学の教授の課外授業をうけてるみたい!!笑
-
ジグザグに組まれた石組から、当時は要塞であったのでは?ということらしいですが、詳細はいまだにわかっていないそうです。
でもとてもただの要塞には思えません。神秘的すぎて!!しかしこの巨石、ものすごい大きさですよ!隣の女性と比べてみても大きさは一目瞭然!
見事としかいいようがない巨石の石組みは、マチュピチュ以上のスケールじゃないかと。
巨石の石組みにも惚れ惚れしますが、ここは本当に素晴らしい遺跡です!あまり観光地っぽくないところがまたいい♪なんかこう、インカのスピリチュア的なものを
感じさせるというか、神聖なところに来たんだなという気にさせてくれます。 -
インカの遺跡の多くで巨石を使った遺構が見られますが、サイサイワマンほど大きな石を使っている所はないのだそう。
使用されている中で、最大の岩はなんと180-190トンの重さがあるとか!どのように切り出され運ばれたのか、どう考えても人間業とは思えない。謎は尽きませんね・・・。 -
全長300メートルを超える石壁。遠くから眺める方がそのすごさを体験できます。間近でみているとあまりに大きすぎてそのジグザグ感があまりわかりませんが、離れてみるとよりはっきりわかります。上からみたらもっとすごいだろうな~♪
石組みが三段になってるのは、インカの天上、地上、地下を意味していて、それぞれコンドル、ピューマ、蛇を表しているのだとか。ガイドさんはここはtempleだと説明してくれました。ここからミイラが5体発見されたそう。 -
なぜtempleかは、この石壁の一番上には当時神殿があって、身を清める水場もあったからだそう。
クスコの街はピューマの体に例えられますが、ピューマの顔にあたるのがここサクサイワマン。そしてピューマの目の位置にあったのが、神殿にあったという身を清める水場なんだそうです。
ここは石灰岩でできていて、硬度は3レベル。ダイアモンドが10レベルだそうで。なんではっきり覚えているかといったら、とにかくこのガイド Mr.professorはやたらと試験をするんです。
大抵ガイドさんの話は、その場で”へ~!!”っと思ってもあとになって忘れちゃうことが多いんですが、このMr.professorは、忘れるなんて許さない!くらいの勢いでとにかくテスト攻め!
”この石はなんでできていると言いました?Do you remember?”
”ここで何体ミイラが発見されたといいました?Do you remember?”
毎回こんな調子なので、そうなると必死に説明をきいてるのでけっこう覚えるものです。笑 -
ミイラがみつかった時の写真を見せてくれました。
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神殿へと続く階段の途中には、こんな蛇の形をした彫り物も。当時ここには金が飾られていたのですって♪
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石組みの前に広がる広場がメインスクエアの”CHUKIPANPA”。荘厳な儀式である太陽の祭典インティ・ライミ(Inti Raymi)が今でも開かれる広場です。
「インティ・ライミ」は、インカ帝国皇帝が、収穫の感謝と豊作祈願を太陽の神「インティ」に祈った行事が起源のお祭りなんだそう。
当然この説明の後も
”さあ!ここの広いフロアは英語でメインスクエアと説明しましたが、ケチュア語ではなんだった?Do you remember?” -
でも遺跡内部はほとんど案内というものがないので、ツアーでこない場合はガイドが絶対必要だと思います。こんな変わったガイドさんはそうそういないとは思いますが、でもとっても面白かった!
遺跡内で唯一みつけたのがこちらの案内。
左がCHUKIPANPA。そして右がSUCHUNA 。ただこれだけ。笑 -
そしてこちらが広場をはさんで石組みの反対にある”SUCHUNA”。ガイドのMr.professorは”lagoon のあるSUCHUNA”と説明してくれました。
”SUCHUNA”というのは、英語でslideという意味があり、岩でできた滑り台のような場所があるからなんですって。
でも別に滑り台として使用されたわけでなく、その裏に貯水所があって、そこに雨水を流すように使われていたのだとか。
大きいというには言い足りないほどのどでかい巨石がどかんとあるだけで、とてもその上に何かがあるようには思えません。石は火山石。硬さレベルは7。 -
さてそれからサクサイワマンのメインの神殿へ行くのかと思いきや、Mr.professorは途中の段階で
”普通のガイドは、みなこちらの神殿をメインに紹介しますが、本当に面白いのは反対にある”SUCHUNA”のほう。だから私は”SUCHUNA”を紹介します!”
といってそれ以上上には登ろうとせず、反対の”SUCHUNA”へ。
朝はちょっと涼しかったけど、日差しがあまり強くないので乾燥してるからか
思ったほど暑くないし、ちょっと木陰にはいるとぐっとひんやりします。 -
”SUCHUNA”を登るとすぐに、滑り台とよばれる滑らかな曲線を描く天然の岩が!
か~な~り滑る石で、とっても下からは登れません!!つるっつる。
観光客はけっこうこの滑り台で遊んで帰るとか。ガイドのMr.professorは1時間のガイド時間を有効に使いたいからか?!、”滑る?”とは聞きもせずさっさと次の場所へ移動していったので滑ることはできず。笑 -
滑り台の先には、意外にも広々としたスペースが広がっていて、ガイドのMr.professorがいうには、ここが身を清める洗礼の池だったのだとか。
彼の言う”lagoon”ですね。 -
言われてみると確かにまる~く石が組まれていて、なんだか温泉のよう。
-
石の王座らしきものがあちこちにありました。
-
ここでどんな儀式が行われていたのかしら・・・。ここからはミイラが42体みつかったとか。歩きながらもMr.professorは
”さてこの石の硬さはいくつだった?Do you remember?”
”SUCHUNAの意味は?Do you remember?”
とテスト攻めにするのを忘れません。笑 -
途中にあった不思議な石。なんとこの石は中が階段のように削られたり、くり抜かれたりしてるんです!でもなぜか逆さまなんですよね~。一体どういう意味があって作られたのか。謎は深まるばかりです。
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王座のような石。でも座り心地はあまりよくないの。ま、直に座ってはいなかったとは思いますが。笑
ここは撮影スポットみたいで、撮影は順番待ち。 -
水路の跡?!なんでしょうか。
-
しばらくいくと、ガイドのMr.professorが”ここは何でしょう?”と質問してきました。
当然答えられないでいたら、
”この岩の間のトンネルは水の抜け道で、今はトンネルになっていて通り抜けできます。10メートルくらいの距離だけど真っ暗なので興味があるなら行くけどどうする?”
と言ってきました。
チンカナと呼ばれる迷路のような場所だそうで、大小二か所あり、大きい方は地下に続いていてはるかコリカンチャ神殿まで繋がっているとも言われているとか!でもこちらは現在立ち入り禁止。ガイドさんが行くか?といったのは、小さいほう。 -
面白そうなので行ってみることにしましたが、まじで真っ暗!!ほんと~~~~に暗闇です、なんにも見えない!懐中電灯をもっていたからいいけれど、なかったら絶対身動きできませんよ。
しかもせまい!!!こんなにせまいなんて言ってくれなかったけど、何か所かほんっと、超ギリギリでかろうじてなんとか通り抜けできる所があったりして、もうちょっと太ってたら絶対アウト!
もし岩の間に挟まれて動けなくなったらどうするつもりだったのかしら。ガイドのMr.professorは小柄で細身だからするするっと通り抜けてましたけどね。私の体型をみて、無理そうだとは思わなかったのかしら。笑
真っ暗闇の洞窟のなかは蝙蝠か蛇でもでてきそうな怖さ。10メートルがやたらと長く感じました。いや、怖かった! -
やっと明るいところにでた!とほっとしたのもつかの間、Mr.professorは、唐突に
”はい、じゃここでおしまい!”
と終わりを告げてきました。笑 二人で1時間US$10とは言われていたけれど、なにもこんないきなり・・・。 -
しかもここは入口から一番遠い所・・・。笑 ちょっと戸惑っていたら、”電話で入口に待機してるタクシーを呼ぶこともできますよ”といってくれました。
でもせっかくなら、連れて行ってもらえなかった(笑)神殿もみたいので、
”大丈夫!自分たちでもう一度神殿をみてから帰ります。”
といったら、”それじゃっ”という言葉とともに、ほんと~~~に風のごとくあっという間に消えていきました。どこかに抜け道でもあるのかしら?本当にすぐ姿がみえなくなっちゃったんですよ。それにしても面白い人だったなあ。 -
広々とした”lagoon”は、神秘的でもありますが、なんだか心が落ち着く感じ。
キラキラと水面が光る”lagoon”が目の前に広がってるような想像が容易にできます。 -
たっぷりと水に満ちた美しい”lagoon”とアンデスの山々、そして青い空に白い雲。当時のインカの人々もこれと同じような景色を眺めていたのかもしれません。
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さて、ガイドさんなしでもう一度神殿跡へ向かいます。神殿跡にいく途中の石組み。ここをインカの人も触ったのかな~と興奮しながら石組みをなでてみました。
表面は思ったよりもつるっとしてます。でもほんっとに石と石の間に隙間がどこにもないのです。 -
神殿跡から”SUCHUNA”を眺めます。こうしてみると、大きな岩と”lagoon”と石段が完璧に一つになってて、なんだか宇宙的なメッセージがこめられているみたいです。
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神殿跡には展望台もあって、そこからは美しいCuzcoの街並みを見ることができます。
山肌の文字が、愛国心の表れのように感じました。本当に美しい街です。 -
神殿跡は、立ち入り禁止でした。なるほどね、確かにMr.professorのいうように、
面白さでいったらこの神殿跡よりも”SUCHUNA”ですね。
どちらも感動的に神秘的ではありますけど。
今回の旅でいろいろな遺跡をみましたが、どこもそれぞれ素晴らしかったですが、どれか一つを選べと言われたら、私の中では断トツに”サクサイワマン”がナンバーワン。なんというか本当にインパクトが強く、美しく、感動した遺跡でした。 -
待たせていたタクシーに乗り込み、そのまま街へ。これだけ楽しんで25ソルなんて
ありがたい!!
街中で少しお土産を物色したりして、最後のランチへ。もう一度あの美味しさを味わっておきたくて、昨日いったレストラン『Quinta Eulalia』へ行ってみました。 -
がっ!!!!!なんとお休み!そ、そんな・・・。
ショックでかすぎです。あの羊肉をもう一度食べたかったのに。
仕方ないので、昨日コリカンチャからの帰り道に見かけた、いかにも地元の人しかいかなそうな食堂へいってみました。こちらがその食堂。
『Restaurant Nikos』
Pampa Del Castillo 365 Cusco -
歴史を感じさせる古い建物の一角にあって、中庭から眺めた建物も西洋風で素敵な感じでしたが、何の建物なのかはまったくわからず。
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店内はかなり人でにぎわっていて、期待値は高まりました!
が・・・。 -
メニューは当然すべてスペイン語。写真付きのメニューをもってきてくれたので
それをみて、直感で注文。笑
超ローカルなお店らしく、外国人の姿は皆無。かなり異色な存在って感じで、
皆様からの視線を感じました。 -
羊のグリル焼きに違いない・・・!?と頼んだこちらの一品。写真とはまったく違う代物が運ばれてきまして。牛肉と思われるようなお肉をひたっすらうす~~~~く伸ばして焼いたような感じのがご飯の上にのってました。
まあ、値段をみたらこんなもんで妥当なのかもしれませんが。お味は非常に普通。 -
それともう一つ頼んだのがこちらのスープ。黄色い色のどろどろっとしたスープで、なかにお肉やジャガイモ、麦ごはんみたいなのがちょっとはいってて、スパイスのきいたスープ。悪くないです。
-
次に突然こんなのが運ばれてきたので、こんなの注文してません!とジェスチャーで伝えたら(伝わったのかどうかはわかりません。)、
”これはスープについてくる”とまたジェスチャーで返されました。
正しいかはわかりませんけど、たぶんそんな意味ではないかと。笑
緑色のカレーみたいな感じ。お肉はわりと柔らかい。でもカレーといってもカレーの味がするわけじゃなくて豆っぽい妙~~に素朴な味わい。
全体的に決してまずくはないんです。でももう一回食べたいかと聞かれたら
二度目は別にないかなってところ。笑
そしてホテルに戻って、Cuzcoとお別れ。旅行会社に空港までの手配を頼んでいたので、ホテルで旅行会社のエレナとまちあわせ。アルゼンチンで荷物がこなくて急遽買ったダウンコート、日本に持っていくまでもないというので彼女と運転手にあげたらことのほか喜んでくれました。 -
帰り際、ペルーの福の神といわれるエケコの置物をくれましたよ。ありがと~!エレナ!
そしてあっという間に空港へ。 -
今回のCuzcoのお土産。こちらは、コリカンチャでかったbag。それからたまたま雑貨屋さんでみつけたビニール素材のbag。目がないんですの、こういうの。笑
-
最後空港でかったのはアルパカの帽子。左のマフラーはCuzco市内のお店で購入。
むっちゃあったかい!!!
さ~、いざリマへ向けて出発です!!
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