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我が国最長の自然歩道「東海自然歩道」は京都府笠置町では、京都屈指の大河・木津川沿いを走っているが、名勝・笠置山北麓から東方の布目川発電所付近まで、JR関西本線の保線路と兼用の道となっており、電車のすぐ横を通るようになっている。<br /><br />この木津川左岸の自然歩道(東方は車道)は、戦前に設定された、関西本線笠置駅を基点として、木津川の左右岸を回遊する8kmのハイキングコース「銀の帯ハイキングコース」に含まれている。「銀の帯」とは、木津川が陽の光を浴びて銀色に輝く様を表しているものと思われる。<br /><br />特に木津川の展望が優れた地が笠置寺を擁す後醍醐天皇行在所跡でもある前述の笠置山(288m)で、山上は奇岩怪石を巡る行場となっており、複数の磨崖仏も彫られているが、中には高さ15.6m、幅15mに及ぶ日本屈指の「弥勒大磨崖仏」もある。<br /><br />銀の帯ハイキングコースは昭和後期にはマイナーなコースとなり、ハイカーを見かけることも滅多になかったが、平成に入って案内板や道標が新設され、木津川支流の甌穴群を擁する布目川下流の布目川渓谷周辺も「京都の自然200選」に選ばれ、すっかりメジャーになった。<br /><br />探訪当時、道標があまり整ってなかったので、コース前半の車道の部分ではコースを一部逸れたかも知れない。木津川の河原沿いの歩道は自然歩道指定道ではなかったかも知れないが、白砂の河原や涼しげな堰、巨大な煉瓦橋脚の鉄橋を間近に見上げる等、車道コースでは見られない景色を楽しむことができた。<br /><br />[コース]<br />関西本線大河原駅から国道163号を少し南西に進んだ後、左折して南大河原橋を渡り、恋志谷(こいしだに)神社北で自然歩道指定車道に合流したと思う。この神社は後醍醐天皇の恋志谷姫のために創建した社。<br />途中、幅員の狭い道路に右折する分岐には道標があったかも知れない。<br /><br />相楽発電所の堰堤(ただの堰だったかも)を過ぎると、木津川の河原が広くなったのでそこに下り、堰前で休止した後、南際のコンクリート歩道を歩いて巨大な関西本線の鉄橋をくぐり、また車道に合流した。<br /><br />飛鳥路集落を南西に抜けると布目橋で布目川を一旦渡った後、左岸を西進するが、橋から上流(だったと思う)の布目川渓谷は広範囲の川床が岩盤となっており、水量が少なかったため、岩盤に陽が当たって川床一帯が白く輝いていた。渓谷に注ぎ込む複数の沢は岩盤の上を滑るように流れており、所々泉状になっている。この内の何割かは甌穴だったと思うが、楕円形や歪な形状の甌穴もある。<br /><br />布目川発電所側で関西本線の踏切を渡った後、「線路横歩き」が始まる。線路と歩道の間にフェンスはなく、低いバーがあるのみで、電車が通過すると風圧を受ける。<br />北側には終始、「銀の帯」たる木津川の風景が広がっている。<br />鉄道トンネルが五つほどあるが、自然歩道はその北沿いを通っている。<br /><br />三つ目のトンネルを過ぎた先の鉄橋のある谷からかつて、笠置寺に上がる参道があったようだが、道標はなく、気づかなかった。<br />笠置大橋が近づくと河原に行楽客の姿が目立つが、歩道はいきなり途切れており、そこから立てかけられた倒木に乗って河原沿いの道に下りた。多分現在は階段か何かが設置されているはず。<br /><br />笠置寺では偶然、会社の本社の部長に会った。短い会話の後、同行の友人と行場巡り(有料)を行う。<br />行場は反時計回りに巡った。前述の磨崖仏の他、平安時代後期の高さ9mの線彫り磨崖仏「虚空蔵磨崖仏」、胎内くぐり、揺るがない「揺るぎ石」、行在所跡等、30分ほどで一巡できる。<br /><br />帰路、笠置大橋かその南西の橋の袂付近にあった旅館内で、勤務先や本社の女子社員にあげる土産物を買って笠置駅へと向かった。<br />翌年、再び笠置駅に降り立ったが、その時のハイキングコースは見所があまりないので、旅行記は投稿できない。

保線路歩きと巨石磨崖仏巡りの「銀の帯」ハイキング

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1988/09/18 - 1988/09/18

177位(同エリア294件中)

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マローズ

マローズさん

我が国最長の自然歩道「東海自然歩道」は京都府笠置町では、京都屈指の大河・木津川沿いを走っているが、名勝・笠置山北麓から東方の布目川発電所付近まで、JR関西本線の保線路と兼用の道となっており、電車のすぐ横を通るようになっている。

この木津川左岸の自然歩道(東方は車道)は、戦前に設定された、関西本線笠置駅を基点として、木津川の左右岸を回遊する8kmのハイキングコース「銀の帯ハイキングコース」に含まれている。「銀の帯」とは、木津川が陽の光を浴びて銀色に輝く様を表しているものと思われる。

特に木津川の展望が優れた地が笠置寺を擁す後醍醐天皇行在所跡でもある前述の笠置山(288m)で、山上は奇岩怪石を巡る行場となっており、複数の磨崖仏も彫られているが、中には高さ15.6m、幅15mに及ぶ日本屈指の「弥勒大磨崖仏」もある。

銀の帯ハイキングコースは昭和後期にはマイナーなコースとなり、ハイカーを見かけることも滅多になかったが、平成に入って案内板や道標が新設され、木津川支流の甌穴群を擁する布目川下流の布目川渓谷周辺も「京都の自然200選」に選ばれ、すっかりメジャーになった。

探訪当時、道標があまり整ってなかったので、コース前半の車道の部分ではコースを一部逸れたかも知れない。木津川の河原沿いの歩道は自然歩道指定道ではなかったかも知れないが、白砂の河原や涼しげな堰、巨大な煉瓦橋脚の鉄橋を間近に見上げる等、車道コースでは見られない景色を楽しむことができた。

[コース]
関西本線大河原駅から国道163号を少し南西に進んだ後、左折して南大河原橋を渡り、恋志谷(こいしだに)神社北で自然歩道指定車道に合流したと思う。この神社は後醍醐天皇の恋志谷姫のために創建した社。
途中、幅員の狭い道路に右折する分岐には道標があったかも知れない。

相楽発電所の堰堤(ただの堰だったかも)を過ぎると、木津川の河原が広くなったのでそこに下り、堰前で休止した後、南際のコンクリート歩道を歩いて巨大な関西本線の鉄橋をくぐり、また車道に合流した。

飛鳥路集落を南西に抜けると布目橋で布目川を一旦渡った後、左岸を西進するが、橋から上流(だったと思う)の布目川渓谷は広範囲の川床が岩盤となっており、水量が少なかったため、岩盤に陽が当たって川床一帯が白く輝いていた。渓谷に注ぎ込む複数の沢は岩盤の上を滑るように流れており、所々泉状になっている。この内の何割かは甌穴だったと思うが、楕円形や歪な形状の甌穴もある。

布目川発電所側で関西本線の踏切を渡った後、「線路横歩き」が始まる。線路と歩道の間にフェンスはなく、低いバーがあるのみで、電車が通過すると風圧を受ける。
北側には終始、「銀の帯」たる木津川の風景が広がっている。
鉄道トンネルが五つほどあるが、自然歩道はその北沿いを通っている。

三つ目のトンネルを過ぎた先の鉄橋のある谷からかつて、笠置寺に上がる参道があったようだが、道標はなく、気づかなかった。
笠置大橋が近づくと河原に行楽客の姿が目立つが、歩道はいきなり途切れており、そこから立てかけられた倒木に乗って河原沿いの道に下りた。多分現在は階段か何かが設置されているはず。

笠置寺では偶然、会社の本社の部長に会った。短い会話の後、同行の友人と行場巡り(有料)を行う。
行場は反時計回りに巡った。前述の磨崖仏の他、平安時代後期の高さ9mの線彫り磨崖仏「虚空蔵磨崖仏」、胎内くぐり、揺るがない「揺るぎ石」、行在所跡等、30分ほどで一巡できる。

帰路、笠置大橋かその南西の橋の袂付近にあった旅館内で、勤務先や本社の女子社員にあげる土産物を買って笠置駅へと向かった。
翌年、再び笠置駅に降り立ったが、その時のハイキングコースは見所があまりないので、旅行記は投稿できない。

旅行の満足度
4.5
観光
4.5
交通
4.5
同行者
友人
交通手段
JRローカル 私鉄

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