2016/08/19 - 2016/08/19
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はなまりんさん
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弥次喜多スコットランド旅行の三日目。 エディンバラの街を後に、今日も遠くへ出かけます。
ウエイバリー駅から鉄道で西の方、グラスゴーの街へ。
グラスゴーに何があるかと言うと、これが実は“大学”なんです。 その名も グラスゴー大学。
で、なぜ大学かと言うと、話せば長いことながら、始まりは明治維新前夜の長州にあります。
幕末、世に言う長州ファイブの若者5人が英国の地に降り立ったのが1863年。明治維新に先立つこと5年。激動の時代に生きる若者たちが、ここ英国での経験を足掛かりとして、その後の新しい日本の創造を先導する役割を果たすことになりました。
中でものちに工部大学校(東大工学部の前身)の創立に寄与し、日本工学の父となる山尾庸三は、ひとりグラスゴーに渡り、働きながら工学の知識を身に着けました。彼が日本にもたらした工学の基礎は、のちに渡邊嘉一につながり、あの八田與一を生むことになるのです。
もし山尾なかりせば、日本の工学の曙は、もっとずっと遅れていたかも知れない…と、言えるかもしれない…と、弥次喜多はつい夢想してしまいます…
この時期、グラスゴーは英国の中でも最も進んだ工学の中心地だったそうです。産業革命を成し遂げた英国ですが、その重心はここスコットランドのグラスゴーにあったと言う訳なのですね。
そんなグラスゴーなら、せっかくだから一目見ておこう、というのが、弥次喜多のグラスゴー詣での目的です。
では、山尾庸三がこの大学で学んだのかと言うと、実はそうではないんですが…
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 鉄道 観光バス 徒歩
- 航空会社
- KLMオランダ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
さて、三日目19日(金)の朝、ハワードホテルの朝ごはんです。
またまた食べかけで、ホントにほんとにごめんなさい (ーー;)
美味しかったんですよ。 -
3泊目からは旧市街のホテルに移ります。
ミリタリータトゥから歩いて帰れる距離のホテルに。
ごとごと動くこの小さなエレベーターともお別れ。 -
今度のホテルはノースブリッジそばのザ・スコッツマン。
もとスコッツマンという新聞社の社屋だったのだそうです。
重厚な石造りです。 -
部屋からの眺め。眺めと言っても、ウエイバリー駅と、向こうにバルモラルホテルが見えるだけです。
…部屋はノースブリッジの橋の下…
というか、このホテルは段差に立っているので、こういう構造になっているのです。エントランスは橋の高さの所にあります。 -
お部屋。縦長に広い部屋です。
-
さて、グラスゴーに出発!
ホテルの一番下の階から外に出ると、道を横切ればもうウエイバリー駅です。スロープを下ります。 -
ロンドンからの列車もここに着きます。鉄道王国イギリス!
-
ところで、長州ファイブを何で知ったかというと、これ、この映画なんです。
スコットランドつながりで何かないかと鵜の目鷹の目で物色していた時に、この映画がアンテナに引っかかりました。長州ファイブの名称は歴史の授業で聞いたことはあったけれど、詳しいことは知りませんでした。
まあ、びっくりしましたよ。たった5人の密航者が、維新後の日本の立役者になって行っただなんて!
そうそうたるメンバーですよね?!明治政府の総理となった伊藤博文、外務大臣井上馨、大阪造幣局長遠藤謹助、鉄道局長官井上勝、工学の父山尾庸三。 長州閥のキーパーソンばかり!
日本とスコットランドの驚きの絆!
…って、今更なにを、と、叱られそうですが…
とにかく、雁首揃えてこの映画のDVDを観た弥次喜多は、すっかりはまってしまいました。
だって、山尾庸三役の松田龍平がかっこよかったんです (*^^)v !
ほんっと、ミーハーな弥次喜多だ ★☆
よーし、グラスゴーに行くぞ?! -
こちらがホンモノの長州ファイブの写真です。
え? 山尾庸三はどの人??
ところで、明治維新については様々な見方があるようで、この件はイギリスの陰謀だとか、5人はイギリスの手駒に使われただけだとか、評価も色々あるようですね。
でも、弥次喜多にはロマンが嬉しいのです。若者の夢を私達も追って、いざグラスゴーへ! -
ツー グラスゴー フォー ツー とかなんとか言って、切符を買いました。
ツー じゃなくて フォー じゃね?? と、心の中で迷いながら -
グラスゴー行きの電車。
-
チケット。singleが片道という意味でした。
-
車内は空いています。
それもそのはず、この列車の前、同じ線路の上にもう1台停まっていて、当然のことながらそちらが先発だったのです!
弥次喜多がハッと気づいた時には既に遅く、もう15分余計に待たされる羽目になったのでした。
それにしても、列車の前にも列車がいるなら、そう教えてくれよなっ、日本じゃ、こんなこと考えられないよ〜っ!! わ〜ん(泣) -
外は鈍い曇り空。麦畑を眺めながらグラスゴーへひた走ります。
-
クイーンストリートという駅に着きました。なんでも、駅が二つあるのだとか。
-
隣接の地下鉄駅に行って、地下鉄に乗り換えます。
グラスゴーはスコットランドで唯一地下鉄のある都市です。
路線はいたってシンプル。クルリと回る環状線のみ。 -
ブキャナンストリートから大学のあるヒルヘッドまでの往復切符を買います。一人3ポンド。
チケットケースもくれました。 -
うわあ、かわいい!
チューブって呼んでいい? -
ヒルヘッドに到着。
ギョッ、外は雨!
スコットランドの人は傘を差さないなんて言ったの誰!??
地元の人はみんな、ちゃんとカサさしてるじゃないの!!
ホテルに置いてきちゃった私がバカだったよ? (>_<) … -
仕方なく、駅前のカフェで雨宿り。
ここで傘を売っていそうなお店を教えてもらい、2軒隣の雑貨屋さんで運よくゲット。
片言の英語だけど、なんとか通じてよかった〜 -
こんな街並みを15分ほど徒歩で。
-
メインゲートに到着。
-
グラスゴー大学です。
これってホグワーツ??? -
ハリーポッターが出てきそう!
-
談論風発!? ここで!?
なんとも重厚なたたずまい。まるで教会! -
大学の中に博物館がありました。
-
残念ながら、教室等の内部は見られませんでした。案内ツアーに入れば良かったのかもしれませんが、雨に濡れて寒く、くたびれていたので元気が出ず、諦めました。
だって、ツアーは英語の案内のみなんです…
実は山尾庸三はこの大学に入学したわけではありません。彼はネイピア造船所で働きながらアンダーソンカレッジという夜学で学んだのだそうです。今もこれらがそのままあるかどうかは分かりませんし、場所の下調べも出来ませんでした。なので、今回のグラスゴー訪問は、グラスゴー大学を訪ねて19世紀の工学研究の先端の雰囲気を味わう、にとどまりました。
初のお雇い外国人として日本政府に招かれ、若干25歳で工部大学校の初代教頭を務めたヘンリー・ダイアーは、山尾と同じ夜学で学んだ後、このグラスゴー大学を卒業しています。ダイアーが策定したカリキュラムの下、工部大学校は、東京駅を設計した辰野金吾や、タカジアスターゼで知られる高嶺譲吉、琵琶湖疏水を導入した田邉朔郎等、日本近代化の旗手達を多数輩出しました。工部大学校5期生だった渡邊嘉一もまたダイアーに師事し、後にこのグラスゴー大学に留学して、後年フォースブリッジの建設に加わることになったのです。
台湾で嘉南大シュウの父として敬愛されているあの八田與一も、ダイアーの孫弟子にあたります。
山尾庸三の縁でグラスゴーから日本にもたらされた工学の技術が、その後日本国でいかに花開いたかを考える時、この地とわが国との深い絆に思いを致さざるを得ません。
そんなことをしみじみと思いながら帰途に就いた弥次喜多でした。
※ 八田與一について興味を持たれた方は、以前の旅行記「再び台湾 ⑥八田與一墓前祭」をぜひご覧ください。 -
所謂お雇い外国人の一人、ヘンリー・ダイアー。日本工業化の父と称される人です。このグラスゴー大学で学び、日本に招かれて近代工学を学生たちに教えました。
帰国後、日本での9年間の滞在の中で見聞した経験を基に「大日本」と言う書を著わしました。明治の日本がぎっしり詰まっています。
この本により、欧米の日本に対する理解が進んだと言われています。
今日では日本人の記憶から失われた感のあるダイアーですが、日本にとって恩人とも言える大事な人です。 -
さて、雨の中を歩いて、ヒルヘッド駅に戻りました。
マッキントッシュに触れることもなく、有名なケルビングローブ美術館にも立ち寄らず、グラスゴーへのワンデイトリップはここで終了です。
とにかくグラスゴ−大学をこの目で見ることが出来たのだから、よしとしなくちゃねっ。
雨のそぼ降るグラスゴー。 しろしい… -
ほんとに可愛い地下鉄です。
またこれに乗ってブキャナンストリートに戻ります。 -
エディンバラに戻った後、市内めぐりのヒップオン・ヒップオフバスに乗りましたが、雨で外がよく見えませんでした。道の渋滞も凄く、時間ばかりかかりました。
今日は雨の一日です。 -
夕食は近くのウイスキーと言う名前のパブへ。ロイヤルマイルに面しています。賑やかで満員に近かったのですが、運よくするりと入れました。
-
ジモティーなのか観光客なのか、若い人がいっぱい。
いい感じ。 -
久しぶりのワイン。
-
えっと、これ、なんだったっけ? ラムかな? 美味しかったことだけ覚えてます
^_^;
花より団子の弥次郎兵衛は、この一品で元気を回復しました。 -
雨のロイヤルマイル。9時を過ぎてやっと暗くなりました。今日も一日終わり。
明日はいよいよミリタリータトゥだ〜!
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この旅行記へのコメント (2)
-
- アルデバランさん 2016/11/13 20:20:53
- 長州ファイブ
- はなまりんさま こんにちわ、アルデバランと申します
エディンバラやミリタリータトゥーの様子を拝見させていただきました
私が訪れたのは数年前の5月だったのでエディンバラ城入口の広場はその準備に取り掛かる工事車両があっただけでした
エディンバラの街は小説やテレビドラマで憧れの地だったので写真もたくさん撮って報告にも力が入りました
懐かしいです
ところで、長州ファイブがらみでグラスゴーにも行かれたようですね
「長州ファイブ」という映画があった事、初めて知りました
実はロンドン大学の構内に留学生たちの碑がありました
↓
http://4travel.jp/travelogue/10634239
今とは全く違う、明治維新の前にかの地を訪れた若者たち
そのことを想像するだけでも楽しくなります
- はなまりんさん からの返信 2016/11/14 23:36:41
- RE: 長州ファイブ
- アルデバランさん こんばんは。
旅行記を読んで下さってありがとうございます。いいねと、書き込みもして下さって嬉しいです。
ロンドン大学で長州五傑の石碑を見られたんですね。そんなものがあるとは知りませんでした。やはり彼らの渡航は記念すべき事だったのでしょうね。後の日本を背負って立つ人物ばかりですもの。
しかし、長州は英国に戦争を仕掛けたばかりなのに、なぜ5人は渡英できたのでしょうか?グラバー〜マセソン商会が陰で動いたとかナントカ・・・ なにやら複雑・・・・
5人のうち、グラスゴーまで行ったのは山尾庸三だけですが、お金のなかった山尾に、皆でカンパして旅費を工面してやったのが、同時期ロンドンに来ていた薩摩藩の留学生たちだったのだそうです。面白いですね。
石碑には 五代友厚 の名前もありますね! (ディーンさまだ!… おっと失礼しました)
エディンバラは本当に魅力的な街。スコットランドもイングランドも、日本とは深い関わりのある国。興味が尽きません。
…それにしても、水道水を飲みながらパブ巡りをするアルデバランさんって!? 思わず笑っちゃいました。
ごめんなさい <(_ _)>
これからもどうぞよろしく。
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