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四国カルスト・大野ヶ原の数キロ西方に愛媛県最大の鍾乳洞「小屋の羅漢穴」がある。全長388mで当然、県唯一の有料観光洞・穴神鍾乳洞より大きい。それだけに、照明設備はないものの、休日には家族連れやカップルも訪れている。<br /><br />かつて、洞内には羅漢仏のような見事な石筍群があったが、心無い者に根こそぎ折られ、持ち去られた。だから現在、厳密には「無羅漢穴」。<br />それでも一部に石柱や石筍、フローストーン等が見られる。中でも路面に立つ、高さ2メートル半ほどの「大石柱」は見物。<br /><br />尚、洞は標高720m地点に位置しているため、通常の洞窟より気温が低く、夏場でもヤッケやウィンド・ブレーカーがないと寒い。<br /><br />入口より約120メートル、正面の壁面に張り付いた石柱があるが、ここで洞は左右に分かれる。まずは「右洞」を往復されたい。氷柱石や石筍はあまりないものの、兎に角洞が大きいため、それなりの迫力がある。壁面には、くじらのように長く伸びた生成物もある。<br /><br />地面に開く直径数センチから10センチ未満の穴は、天井からの水滴によって抉られた痕。<br />天井部や壁面に浮き出た毛細血管のような模様 は、石灰成分と泥からできる二次生成物で、「バーミキュレーション」という。<br />涸れ沢のV字峡のように通路が狭く、両壁面が切り立った箇所もある(「左洞」だったかも)。<br /><br />分岐から80mで風穴という箇所に達し、最奥部は落盤と土砂で行き止まりになっている。<br />分岐点まで引き返すと「左洞」を進む。地面は泥状態で、所々グアノ(堆積したコウモリの糞)も見られる。<br /><br />しかしこの「左洞」に最大の見所「大石柱」がある。<br />洞はほどなく右急カーブ後、再び直進し、一の池、二の池、三の池という風にプールが連続するようだが、地面の泥の状態がひどく、最奥地点まで行く気になれなかった。<br /><br />入口まで帰ってきた所で雷雨となり、洞内に雨水が滝のように流れ込んでいた。気温は更に低くなり、8月なのに寒さに震える。<br />小雨になるまで待った後、天気が悪いため、これで切り上げ、車に戻り、県境の韮ヶ峠(にらがとう)に寄ってから帰ることにした。<br /><br />歴史ファンなら韮ヶ峠と言えばピンと来るはず。そう、坂本龍馬が脱藩時に越えた土佐国境の峠。ここには龍馬の脱藩150周年を記念して、歌碑と肘置台(一番有名な龍馬の写真に写っている台)が設置されたが、梼原龍馬会が歌碑建立費用の募金を集めていた時、私も脱藩の道(高知市から下関市)のガイド書を出版していることから、募金した。募金すると歌碑の裏に名前が刻まれるので、その確認がてら寄った。<br /><br />この碑や標柱のみ見て、過ぎ去る者も多いが、どうせなら愛媛県側に下った所にある番所跡も探訪して戴きたい。北に県道を少し下った所のガードレールの起点から昔の峠道が分岐している。<br />道沿いは植林帯で、平坦になった箇所に関所跡の道標があり、道を挟んで三個ずつ、関門支柱の土台石が残っている。<br /><br />[アプローチ]<br />羅漢穴へのルートは何種類かあるが、二車線道路の区間が長い運転し易いルートとして、国道197号で高知・愛媛県境の高研トンネルの西方(鬼北町)まで行き、そこから大規模林道・東津野・城川線を北上し、「韮ケ峠」まで行き、そこから県道36号に下るルートがお勧め。<br /><br />洞のすぐ東側まで車道が通じているが、幅員が狭く、対向車とのすれ違いができないため、県道36号沿いの道標の所から下る歩道を行った方が無難。<br />洞に一番近いバス停は、1キロほど西方の「惣川大久保」だと思われるが、現在、デマンド化されている可能性もあるため、西予市役所に確認を。

愛媛県最大の鍾乳洞と龍馬脱藩の国境峠

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2013/08/15 - 2013/08/15

23位(同エリア45件中)

    18

    四国カルスト・大野ヶ原の数キロ西方に愛媛県最大の鍾乳洞「小屋の羅漢穴」がある。全長388mで当然、県唯一の有料観光洞・穴神鍾乳洞より大きい。それだけに、照明設備はないものの、休日には家族連れやカップルも訪れている。

    かつて、洞内には羅漢仏のような見事な石筍群があったが、心無い者に根こそぎ折られ、持ち去られた。だから現在、厳密には「無羅漢穴」。
    それでも一部に石柱や石筍、フローストーン等が見られる。中でも路面に立つ、高さ2メートル半ほどの「大石柱」は見物。

    尚、洞は標高720m地点に位置しているため、通常の洞窟より気温が低く、夏場でもヤッケやウィンド・ブレーカーがないと寒い。

    入口より約120メートル、正面の壁面に張り付いた石柱があるが、ここで洞は左右に分かれる。まずは「右洞」を往復されたい。氷柱石や石筍はあまりないものの、兎に角洞が大きいため、それなりの迫力がある。壁面には、くじらのように長く伸びた生成物もある。

    地面に開く直径数センチから10センチ未満の穴は、天井からの水滴によって抉られた痕。
    天井部や壁面に浮き出た毛細血管のような模様 は、石灰成分と泥からできる二次生成物で、「バーミキュレーション」という。
    涸れ沢のV字峡のように通路が狭く、両壁面が切り立った箇所もある(「左洞」だったかも)。

    分岐から80mで風穴という箇所に達し、最奥部は落盤と土砂で行き止まりになっている。
    分岐点まで引き返すと「左洞」を進む。地面は泥状態で、所々グアノ(堆積したコウモリの糞)も見られる。

    しかしこの「左洞」に最大の見所「大石柱」がある。
    洞はほどなく右急カーブ後、再び直進し、一の池、二の池、三の池という風にプールが連続するようだが、地面の泥の状態がひどく、最奥地点まで行く気になれなかった。

    入口まで帰ってきた所で雷雨となり、洞内に雨水が滝のように流れ込んでいた。気温は更に低くなり、8月なのに寒さに震える。
    小雨になるまで待った後、天気が悪いため、これで切り上げ、車に戻り、県境の韮ヶ峠(にらがとう)に寄ってから帰ることにした。

    歴史ファンなら韮ヶ峠と言えばピンと来るはず。そう、坂本龍馬が脱藩時に越えた土佐国境の峠。ここには龍馬の脱藩150周年を記念して、歌碑と肘置台(一番有名な龍馬の写真に写っている台)が設置されたが、梼原龍馬会が歌碑建立費用の募金を集めていた時、私も脱藩の道(高知市から下関市)のガイド書を出版していることから、募金した。募金すると歌碑の裏に名前が刻まれるので、その確認がてら寄った。

    この碑や標柱のみ見て、過ぎ去る者も多いが、どうせなら愛媛県側に下った所にある番所跡も探訪して戴きたい。北に県道を少し下った所のガードレールの起点から昔の峠道が分岐している。
    道沿いは植林帯で、平坦になった箇所に関所跡の道標があり、道を挟んで三個ずつ、関門支柱の土台石が残っている。

    [アプローチ]
    羅漢穴へのルートは何種類かあるが、二車線道路の区間が長い運転し易いルートとして、国道197号で高知・愛媛県境の高研トンネルの西方(鬼北町)まで行き、そこから大規模林道・東津野・城川線を北上し、「韮ケ峠」まで行き、そこから県道36号に下るルートがお勧め。

    洞のすぐ東側まで車道が通じているが、幅員が狭く、対向車とのすれ違いができないため、県道36号沿いの道標の所から下る歩道を行った方が無難。
    洞に一番近いバス停は、1キロほど西方の「惣川大久保」だと思われるが、現在、デマンド化されている可能性もあるため、西予市役所に確認を。

    交通手段
    自家用車
    旅行の満足度
    4.5
    観光
    4.5
    交通
    4.0

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