復興か腹筋か？！大江戸文化研究会

2016/08/16 - 2016/08/19

久しぶりに寿司屋の弘ちゃんと大江戸文化研究会。復興支援にかけたグルメと大エロ旅。

エリア 熊本市(熊本)

弘ちゃんは前日15日に乗り込み地元のお盆の用事を済ませ、私は国内線2度目の飛行機搭乗に（単身初めて）緊張感を持って1日遅れで無事熊本到着、合流。
熊本は暑い。

弘ちゃんとはもう長い付き合いだ。なかなかのグルメで肥った腹にはフェラーリ２台分ぐらいは入っていると豪語している。こう見えて四年に一度の全国すし技術コンクールで2015にぎりずし部門で優勝している。「その時の作品」

10:15発のフライトはゆっくりのようで羽田までの時間や友人へのお土産購入を考えてすると結構気ぜわしい。と言うことで朝飯は抜きだったので結構空腹。早速熊本名物タイピーエンで昼飯。｢紅蘭亭｣

テレビでも見たことのある有名な店だったのでどうしても入りたかったのだが超人気店で1時間位蒸し暑い熊本のアーケードの下で待つことになった。

タイピーエン（太平燕）を初めて食べたのは都内の日高屋であった。ちゃんぽんの春雨版だ。紅蘭亭が太平燕が発祥とテレビで知ったがここのはタンメンの春雨版だった。サッパリアッサリし過ぎてかえって物足らない。なぜこんなにも人気店なのかどうしても解せない。

ホテルで休憩し夕方まで間があるので、蔦屋で俳句の本を購入、併設のスターバックスで喫茶しつつ若者達の熊本弁を聞きながら読書。
夜の下通り。

夕食は「らむ」という馬肉の焼肉屋。相変わらず食べ始めてから写真を撮るのを忘れていたのに気づく。

どれを食べても美味しいがさっきの蔦屋のスターバックスもここも熊本市内の店は冷房が強烈に効いて寒過ぎ、ビールがうまくない。

一通り食べ終るとお肉のお代わりは？の問いかけに馬肉しかないこの店のメニューはどれも食傷気味。やはりケモノか。牛のようなわけにはいかない。先程の中で美味しかったクラシタ、とバラを追加し焼酎のお湯割を飲み干し早々に店を出る。

店外に出ると8時をまわったばかりだがぬるいような風が市内を満たしていた。芯から冷え切った体には心地よかった。

馬肉に飽きて次は烏賊だ。
呼子の烏賊と言うと佐賀に行かなければ味わえないものと思っていたが、佐賀が地元の弘ちゃんに言わせると福岡でもここ熊本でも簡単に食せるらしい。
生簀に元気なイカが泳いでいた。
これくらいでいくら？と聞くと板場のお兄ちゃんが4,000円ぐらいだと教えてくれたが、生ビールと焼酎を二人でお代わりしエンペラ、ゲソは
焼いてもらって勘定は8,000円ぐらいだった。
「味の波止場」

弘ちゃんは付け間違いじゃないかと言っていたが相場が違うのか非常に良心的で繁盛している店だった。さて、これからは大エロ文化研究会。さっきの板場のお兄ちゃんにオススメのキャバクラを聞くとジャングル系列の店ならハズレ無しとの情報を得、早速ジャングル探検の市女調査。

市女調査に夢中でジャングル探検の写真を撮るを忘れたがやはりここ熊本でも東京、大阪、博多などの大都市とは違い健全で良心的なキャバクラであった。熊本はお姉ちゃんが洗練されてて店のグレードも高い。何故か濃い目と薄めの二種類の顔立ちがあるが、どちらも美人でかわいい。ザビエルの布教と歴史的関係があると勝手に思い込む。ガツガツと追加や飲み物を言ってくるお姉ちゃんはいない。しかしかし『ご一緒いただいてもヨカね？』などと言われると『ヨカヨカぁ！ダゴヨカバイよ〜』などとこっちから言ってしまうオヤジであった。

グダグダの熊本弁でお姉ちゃんたちに聞いた情報から初夜のシメはやっぱり熊本ラーメン。
「天外天」

有名店のひとつだがちよっと油っぽい。
そう言えば今はお姉ちゃんたちもあまりヒツコイにんにくコッテリのラーメンは倦厭しているらしく、煮干ラーメンや普通の塩、醤油が好きな子が多かったようだ。

2日目。
今日は人吉に向かう。目的は熊本よりさっぱりしているという人吉のラーメン、鰻、鮎だ。
そう言えば市内では震災の爪痕をあまり見ない。僅かに宿泊中の法華ホテルの向かいに亀裂の残るビルがあった。

熊本駅

こんな列車で人吉に向かう。
人吉には大学の同級生で同業の40年来の友人がいる。

ホテルでたらふく朝食を食べてきたが駅でこんなものを見つけビールと一緒に購入。ケンミンショウで紹介されたポテサラ入りちくわの天ぷら。

球磨川沿いに一時間半ほど山の奥へ奥へと

ここで一句。

人吉駅

友人が迎えに来てくれた。村ちゃん。
四年前の九州グルメ旅で弘ちゃんとも知り合いだ
それにしても人吉暑し！

早速昼飯に人吉のラーメン。「天琴」人吉No.2と村ちゃん。
市内からかなり離れたところにある小さな店だか既に二人ほどクソ熱い店の外で待っている。

基本はラーメンのみ。
チャーシュー、ライス有り。

ヤキと頼むと焦がしにんにく入り。
澄んだスープに中太ストレート麺。
あとを引くラーメンだ。

人吉の何軒もある焼酎酒蔵を二軒見学試飲。

ホテル近くの温泉を紹介され夜の再会を約し村ちゃんとは一度別れる

PM7:00近いと言うのに人吉の夕方は昼間と変わらない暑さ。うなぎ目当ての夕食だったが目指す店は既に店じまい。

しょうがなく第二目当ての鮎。
これも残念ながら藻の繁殖が激しく球磨川の鮎は獲れてないそうだ。

それでもなんとか立派な鮎にありつく。◯◯川で獲れたものだそうだが名前は忘れた。相変わらず写真も撮り忘れた。

さてこれから人吉の夜、大エロ文化研究会。
昭和レトロが町中を覆うここ人吉で我々は想像を絶する夜を体験するがあまりに強烈すぎてウェブ上にも載せる訳にはいかない。翌朝撮った問題の店。外観のみに止める。

三日目。朝、人吉土産に評判のみたらしだんごを買いにホテルよりレンタサイクルで向かうがこれまた残念、盆後の連休であった。

ホテルをチェックアウトし念願の人吉うなぎの開店時間まで近くの喫茶店で時間つぶし。予約ができないので11時を回ったところで目的の店に向かう。既に数人が並んでいた。だが、村ちゃんオススメの店は手前の「しらいし」だ。

弘ちゃんは「松」私は特上（あんこ）。
値段は都内とほとんど変わらない。

うおおおおおおおおおおおお〜。
ついに来た。関東慣れした私はある程度時間がかかると想像していたが2人でビール大瓶を飲みきる前にやってきた。弘ちゃんの（松）はうなぎとご飯がセパレート。しかもうなぎにはタレがひたひた状態。私の特上あんことは（まぶし）のこと。蒸し工程が無い分こんなに早いのか？

ものが違うのかあるいはこれが焼き方の技術なのかけして固さは感じない。若干甘いとは言えるが炭火の香ばしさ、どちらかと言うと焦げた感じは絶妙である。山椒の風味は大好きだが匂い消しとしてのスパイスは必要としない。こうなると背開きだ腹開きだ、関西風だ関東風だ、全く関係ない。ダゴうまかバイ、バイバイバイバイ！

大満足で店を出ると隣の有名店にはまだたくさんの人が並んでいた。
私は『熱中症になるぞ！お前らシロウトか？あんな油っぽいうなぎ地元民は喰わんバイ！』と心の中で叫んでいた。実際食べた事は無いのだが。

炎天の昭和レトロの片陰を縫い人吉駅に向かう。

15時、熊本に到着。鰻屋で飲んだビールと焼酎それからまた人吉駅で買ったビールのせいで車内は爆睡であった。が、立ち食いそば研究会としては熊本うどんも見逃せない。

麺は讃岐調だがたくさんの青ネギ。昆布ダシの効いたつゆはアゴかジャコか？うまい！ここもうどん圏か！ラーメンばっかりに気をとられていた。改めてネットで検索するとおいしそうなうどん屋が熊本にはたくさんある。

残すは一晩のみ、これからうどん屋を探索するには時間とお腹のキャパがない。これでは復興より腹筋だ！なにしろ朝から食いっぱなしの呑みっぱなし。
夕食まで腹ごなしに熊本県立美術館へ行ってみる。

弘ちゃんと別れて、歴代細川の殿様の書コレクションを見る。すばらしい！

街中ではあまり見られなかった熊本城の惨状。

その頃弘ちゃんは、ライフワークの念願が叶い準会員になっていました。（本人の希望により貴重な写真を差し替えました。残念）

夜7時ごろ弘ちゃんオススメの寿司屋でおち合う。
「大砲」

ネタも

雰囲気も

値段も

お手頃な良店。

さて、最終日の市女調査にやっぱりまたジャングルに向かう。が、大目的を果した弘ちゃんはあまり食指が動かない様子であくびばかりしておりました。

最終のシメには検索したうどん店には間に合わず、ジャングルのお姉さんたち聞いたさっぱり系の熊本ラーメン店へ。「よしとし」

さっぱりと言うよりはあっさりした博多風ラーメンで、うまいにはうまいが熊本ラーメンの良さを感じない。もちろん良店ではあるがそれだけ熊本ラーメンを知ったと言う事か。

気がつけばホテルの周りにも震災の爪痕があった。